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小坂正則の個人ブログ

新しいスタッフのヤギ母娘がやってきた

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左が母親のラビ 右が娘のララ

我がnpoのスタッフがまた二人増えました。いえ、2匹というべきかな。ごらんのようなヤギ母子です。ヤギを頂けるというので、スタッフが由布市まで頂に行ってきました。かわいいけど、自尊心の強いヤギです。自分がしたいことをこちらがダメだといったところで、彼らにはお構いなしで無視される。だから今日は土曜日なのでスタッフは休み。私がヤギの母子に手を焼いている。
なんでヤギを飼うことになったのかって。小坂農園の広い畑の草取りをヤギにやってもらおうと思ったのと、メタンガス発生装置を近々作る予定なのですが、人糞だけだったらメタン発行が効率的ではないとのことで、ニワトリやブタがいいのだけど、餌やりの手間がかからなくて、かわいくて、おまけにミルクまで頂けるかもしれないのでヤギにしたというわけです。ヤギは日本の農業と農村の問題を一挙に解決してくれる救世主になるかもしれませんよ。

ヤギが来ることにより①家族に会話が増える。②子どもたちの目が輝いてくる。③いのちの大切さをみんなが考えるようになる。④有機農業やオーガニック料理の支えになる可能性がある。⑤都会から人々が田舎に来るようになる。(観光資源としても充分役に立つ)⑥おまけにヤギミルクやヤギチーズが頂ける。等々無限の可能性を秘めたスタッフです。

私たちのNPOはさまざまな実験を行っています。その一つがこのヤギさんスタッフの受け入れでした。これからさまざまな珍事が待ち構えていると思いますが、随時アップします。(小坂)

写真は暑さにばて気味のお二人です。どういうわけか事務所が好きですぐ家の中に入ろうとする。今のところ彼らの仕事は小坂農園の草取りとNPOのキャンペーンガールによるHP出演やお客さんのもてなしなどです。(みなさんもラビとララに会いに来ませんか)
# by nonukes | 2010-07-24 11:03 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

屋久島の電力協同組合を応援しよう!!

小坂正則

 世界自然遺産に登録された屋久島は自然が豊かで日本を代表する素晴らしい島です。その屋久島にはもう一つ素晴らしいものがあります。それは原発に依存した全国の9電力会社のダーティーな電気とは違い、水力発電によるクリーンな電気を島民の8割に及ぶ消費者へ供給している3つの電力供給協同組合があるのです。
 日本では9電力会社以外の電気を買うことはできないと思っている方が多いと思いますが、実は屋久島の住民は日本で唯一クリーンな電気を買うことができるのです。(沖縄電力も原発ではない電気ですが)屋久島には屋久杉を搬出するために軌道が整備されていました。その軌道は今は使われていませんが、豊かな川を使った水力発電による電気が今日でも供給されています。
 この水力発電で運営する電力供給協同組合は、決して安定した経営を行っているわけではありません。現実は厳しい経営に迫られています。屋久島の電力消費者は約7100世帯ですが、そのうち1200世帯が九電の消費者です。残りの5900世帯が3つの電力協同組合の消費者なのです。九電の消費者は本土の消費者と同じ電気料金で利用出来ます。しかし、九電屋久島支店の収支決算を見れば一目瞭然なはずですが、屋久島だけの収支では1kw当たり100円も200円もするはずなのです。その赤字部分は本土の消費者が負担しているのです。ところが独立電力事業者はそうはいきません。独自の経営で九電と対抗しなければならないのです。100円以上で赤字経営を何の問題もなく経営している九電に対して独自に1kw20円そこそこで経営しなければならない独立電力協同組合は、それほど骨身を削る過酷な経営をし強いられているのです。
 私は大分県内に「市民電力会社」を設立したいと思っています。つまり、屋久島の電力協同組合は私の目指すモデル事業なのです。そのような企業を応援するのは後輩としては当然の義務だと思っています。
 そこで、私は以下の運動を実施したいと考えています。第一にグリーン電力やカーボンオフセットなどのお金を使って屋久島を応援する。また、本土の私たちの運動で地方の独立電力供給企業への国による支援体制を確立させる。また、グリーンツーリズムを屋久島で展開させる、などなどの支援事業を考えています。全国の自然エネルギーファンの皆さん!一緒に屋久島電力協同組合を応援しようではありませんか。支援メニューは早急に提案します。乞うご期待!!
# by nonukes | 2010-07-22 22:16 | 自然エネルギー | Comments(0)

原発について考えるためのリアルなヒント集


分かりやすい冊子を販売中です

 原発についての様々な本がありますよね。近頃は「原発の本は売れない」と言われています。どこの出版社も原発関連の著書は出す元気がありません。そんな中で、主婦が自分で科学者や映画監督や作家にお願いしてまわり、写真の冊子を出版しました。原発のことを分かりやすく書いている入門書です。カラー写真やイラストなどふんだんに使った素敵な冊子です。この冊子が多くの方々の手元に届くように私もできる限りの努力をしようと考えています。

低線被曝の危険性

 このなかで語られていますが、アメリカ政府の統計学者だった、Mグルード氏はアメリカで1950年から40年間の乳がん死亡率が2倍になったという政府の報告に疑問を持ち、原発から半径160km以内と以外に分けてみたところ死亡率が増えているのは原発のある地域であって、他の地域は増加していなかったことが分かった。


藤田祐幸さんの話など

そのほか藤田祐幸さんの話や鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画の話などなど中学生以上なら理解できる内容に冊子です。ぜひご家庭に1冊富山の入れ薬ではありませんが置いておきましょう。

原発について考えるためのリアルなヒント集_d0174710_15363891.jpg

販売価格500円
申込みは下記まで
電話097-529-5030(小坂)
九州自然エネルギー推進ネットワーク
大分市田ノ浦12組

(送料200円)
# by nonukes | 2010-07-19 15:42 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

「ちょっと待った」この補助金に異議あり!!

                                      小坂正則
大分県が太陽光発電施設に10万円助成へ   
   
 県は新年度、住宅の省エネ、CO2削減に本腰を入れる。住宅用太陽光発電と省エネ給湯器を併設して導入した家庭に対して、既にある国や市町村の助成措置に上乗せする形で10万円を助成する方針。財源は国のグリーン・ニューディール基金を活用。2年間の事業で年間1500件の利用を見込む。県の新年度当初予算案に関係経費約1億6千万円を計上している。
 太陽光発電への助成は国が2009年1月から始めている。助成額は発電量1キロワット毎時につき7万円。県によると、本年度の申請実績は2000件前後。県が助成制度を新設することで、新年度は「1500件程度の需要は十分にある」とみている。
 省エネ給湯器はCO2削減効果が大きく、太陽光発電と一緒に設置するケースが多いことから、併設を助成条件にした。
 県内の市町村では本年度、中津、日田、杵築の3市が住宅用太陽光発電に対する助成制度を設定。このうち、日田市は10万円を上限に助成を始めたところ、昨年11月に当初予算見込みの100件に達したため、12月補正で50件を追加した。杵築市は上限15万円で4月から助成をスタート、5月で予定の50件に達した。7月に臨時補正で50件分拡大したが、11月でいっぱいになったという。
 九州7県の住宅用太陽光発電の世帯普及率を見ると、大分県は千世帯当たり13.9件で、福岡(同11.5件)に次いで低い。他の5県が独自の助成措置を設けていることが要因と考えられる。最も高いのは佐賀県(同23.8件)。
 県地球環境対策課は「太陽光発電は『発電量が目に見える』のが特徴。CO2削減につながる省エネを生活の楽しみの一つにしてほしい」と話している。
                                  (大分合同新聞2月19日)

大分県が行う太陽光発電の補助金は九電のオール電化を勧める補助金だ!!

 上記は大分合同新聞、2月19日付の新聞です。大分県は「太陽光発電へ1件当たり10万円の補助金を出す」というものです。しかし、この補助金はさまざまな問題を含んでいます。まず、この補助金は、どこの自治体もが行っている、単なる太陽光発電への補助金ではありません。その条件に、「省エネ給湯器」とのセットが条件です。単に太陽光発電を付けただけではもらえません。ところで省エネ給湯器ってなんのことだと思いますか? これは『エコ・キュート』か、ガスの『エコジョウズ』の場合です。しかし、ガス給湯は給湯工事の100件に1件もあるかないかの世界です。いまや、圧倒的に深夜電力の給湯が主流です。ということは、これは『オール電化を勧めるための補助金』といってもいいでしょう。

エコ給湯は環境に優しくない

「エコキュートは環境にもやさしい」というのが電力会社のうたい文句ですが、国土交通省所管公益法人「建築環境・省エネルギー機構」によるエコキュートの性能試験で「省エネ効果がまったく得られない場合がある」と報告。朝日新聞12月26日「エコキュート本当にエコ?」の見出しでは、省エネ効果に疑問を投げかけています。「JOMOレポート」によると、ガス温水器「エコジョーズ」と「エコキュート」を比較したら「エコキュートの方が二酸化炭素排出量が37%も多くなった」と発表。「都市ガスと比較すると69%も増加」と報告。電気でお湯を沸かすのはエネルギーの無駄遣いです。

太陽光発電より雇用を生む産業へ

 今回の予算1億6000万円は国のグリーンニューディール基金で、新たな雇用創出のための補助金です。それなら、二酸化炭素削減の効果や過疎化対策になる事業はほかにもあります。木質バイオマスのペレットボイラーやペレットストーブに補助金を出すとか、ペレット燃料に補助金を出して、需要を高めるなどです。また、この補助金は単年度で終わる可能性が大きい補助金です。すると、来年度設置した人だけが儲かって、それ以外の人は損をする差別的な補助金です。こんな能のない補助金は前代見物です。
# by nonukes | 2010-07-18 09:53 | オール電化 | Comments(0)

太陽光発電設置者はオール電化で損をする


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オール電化が経済的だというのは真っ赤なウソ

 昨年7月の中旬に私は自治労の大会に呼ばれて約100名の地方自治体職員の前で話す機会があった。その参加者に次のような質問をした。太陽光発電を設置している方はどのくらいいますかと。すると3名の方が手を挙げた。次にオール電化の方はと聞いたら、10名から15名くらいが手を挙げた。そして私はオール電化が環境にもよくないし、決して儲からないことを話した。
 08年10月に公正取引委員会から九電のチラシの文言『オール電化は1年間に10万円お得』に排除命令が出たこと。また、エコキュートは10年しか持たないため、100万円するエコキュートを買って年間10万円節約できたとしても10年で壊れたらもうけはゼロだということなど。

本当のことを知ったら皆さん驚きの声を挙げた

 その後各テーマの報告者の1人がこう話し始めた。「今日の報告をするのに私は資料を準備して備えていたのだが、そんな報告どころではない。私は先週オール電化の契約をしたばかりだ。そんなに損なら契約を破棄すべきではないかと思い始めている。今日の報告が手につかない。それでも思い直して報告します…」と話した。私はコメントの中でこう話した。「『オール電化』や『エコキュート』を契約した方が仮に九電を相手取って損害賠償裁判を起こしたら面白いと思いますよ。きっとあなたは裁判に勝つはずです。ウソの宣伝を信じてあなたはエコキュートを購入したのですから」と発言した。会場からため息混じりのどよめきが聞こえてきた。

1kw48円で電気を買う制度はオール電化を駆逐する

 昨年の11月から一般家庭の太陽光発電の剰余電力は電力会社が1kw当たり約48円で購入することになった。この制度にもガスによる燃料電池の剰余電力は買わないなど様々な問題は残してはいるが、太陽光発電の普及には一歩前進だ。しかし、面白いことに電力会社が進めてきたオール電化戦略に矛盾が生じることとなった。これまで太陽光発電を設置する家庭は剰余電力を高く電力会社に買ってもらうために電気温水器を設置して『深夜電力契約』や『オール電化』契約を結んで太陽光発電が作った昼間の電気を高く買ってもらっていた。
 その原理はこうだ。深夜電力契約やオール電化契約は深夜電力が6円以下の安い代わりに昼間は30円以上という高い電気料金設定になっている。だから電気温水器などで深夜に安い電気を使ってお湯を沸かす代わりに昼間は高い電気を使うというわけだ。ただし、太陽光発電で作った電気も電力会社は高く買ってくれるということで一般契約の家庭よりも早く太陽光発電の元が取れるはずだった。しかし、『1kw48円で売電』の制度はオール電化の家庭に不利となる。だって、一般家庭の電気料金は1kwが約20円くらいだから、これまでは電力会社に売る電気も1kw20円くらいだったのが、この秋から買う価格は20円で売る価格は48円となる。しかし、オール電化の家庭は売る電気は48円だが買う電気は35円なのだから。

エコな生活が一番早く太陽光発電の元が取れる

 太陽光発電の元を早く取りたいならオール電化を今すぐやめて昼間の太陽光発電が稼働している時間帯はできるだけ電気を使わずに、すべて電力会社に電気を売るようにすることだ。だって、自分の家で発電した電気を自家消費したのでは、いくら48円で電力会社が買ってくれるといっても売るわけではないから、ちっとも儲からない。仮に100円で買い取りますと言っても売れないなら同じだ。だから昼間、太陽が輝いている時間帯は電気を極力使わない。そして太陽光発電の電気は全量電力会社へ売るように努力する。そして、太陽光発電の発電が終わった夕方から電力会社の電気を使って家事を行うのが一番賢い方法だ。そこでオール電化の家庭をシュミレーションしてみよう。

オール電化契約は深夜電力契約に変えて、ガスコンロを使おう

 昼間の暖房から調理まですべて電気で行うのだから売る電気は限られている。そのくせ太陽光発電の発電が終わった後は一般家庭は20円の電気がオール電化の家庭は夜の10時か11時までは相変わらず最高35円の高額な電気を買わされる。こんな損な仕組みはない。だったら、オール電化の家庭は今すぐガスを使う一般契約に代えよう。そして暖房は薪ストーブかペレットストーブにして電気を極力使わない。そしてできるだけ太陽光発電の電気は電力会社に売ろう。ただし、現在の光熱費の中のお湯を沸かす熱源にガスと電気と灯油のうちどれが一番安いかと聞かれたら私は深夜電力だと言うだろう。だから深夜電力契約の魅力は残っているが、オール電化の必要性は全くないのだ。深夜電力契約だけを残して、電気温水器だけ動かして、あとはすべてガスやそのほかの熱源に代えよう。
 もちろん電気温水器も熱効率から考えたら決して環境に優しい熱源ではないが、深夜電力の料金を捨て値で安くしている現状では、確かにほかの熱源より安い。だからオール電化住宅はせめて深夜電力契約に変えて、IHクッキングヒータをやめてガスコンロを使おう。そうすれば電磁波の危険性もなくなり、おいしい料理は蘇り電気は高く売れて家計も潤う。こんないいことはない。
 
# by nonukes | 2010-07-13 20:27 | オール電化 | Comments(6)

  小坂正則

by nonukes