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小坂正則の個人ブログ

東電が黒字で社員の給料上げるなら、その前に廃炉作業下請け労働者の手当を上げろ

東電が黒字で社員の給料上げるなら、その前に廃炉作業下請け労働者の手当を上げろ
小坂正則
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最新の天然ガス発電所に建て替えたら電気料金など値上げしなくてよかった

東京電力が今年度の第1四半期(4~6月期)の決算を発表。経常利益が前期の294億円の赤字から525億円の黒字へと浮上したと発表。4年ぶりの黒字を叩き出したというのです。もちろん福島原発事故等の費用や原子力賠償機構などからの借り入れなどあるので、それらを差し引けば赤字なのですが、発電事業だけを見たら黒字になったと。
その大きな理由は電気料金の値上げがじわじわと効いてきたことと、これまで高値で入札していた工事や物品購入を入札にしてコスト削減をしたことも大きな理由でしょう。また、千葉県と茨城県のガス火力発電所をコンバインドサイクル化したことで熱効率が以前の37%から56%へと向上した結果、約110億円の燃料費節減に効いたというのです。
東電には25機の火力発電所があります。全体で約3,869万kWもあるのです。それらを全てガスコンバインドサイクルに替えるのは無理だとしても、これまで原発に依存するばかりで、火力発電を最新鋭の高効率のLNG発電に更新してこなかったので、これまでが発電効率が非常に悪かったのです。火力の平均効率は47.1%しかありません。これを最新鋭の62%の高効率ガスコンバインドに替えたら、エネルギー効率は15%も一気に上がるのです。東電のガスなどの輸入金額が13年度2兆7885億円ですから、4182億円も削減できるのです。もちろん全部を替えるのは無理ですが、少なくとも1/3の8機でも替えたら、1300億円も経費節減ができるのです。これまで原発が何らかの理由で止まったときのバックアップ用に使わない前提で古い非効率の発電所ばかりを持っていたからこんな時に困るのです。おまけに原発をいまだに動かそうとして柏崎借羽原発に全職員を配置しているので、その費用が1200億円以上。また日本原電は1KWも発電していないのに、この会社に277億円も基本料金として無駄金をドブに捨てているのです。これらはみな東京都民を中心とした消費者の電気料金です。

黒字になったから社員の給料を上げる?

2012年9月に電気料金を一般家庭が8,46%、事業所は15%以上値上げした結果、黒字になったというと、すぐさま社員の給料を上げると言い出したのです。4月からすでに給料は上がっていて、この四半期で人件費は18.5%(156億円)も増えているのです。(退職金も含めて)2012年からボーナスも復活していて、2012年度の東電社員の平均で年収が571万円が650万円まで引き上げるというのです。
確かに福島原発の収束作業に従事している社員には「危険手当」などの特別手当を払ってもいいと思います。でも、一般社員には福島原発被災者の痛みを分かち合う責任がありるのではないでしょうか。しかもこの会社は債務超過で国から支援を受けて生命維持装置をはずされたらすぐ死んでしまうという倒産企業なのですよ。

社内からはこんな声が聞こえてくる。 「初夏の時点で、猛暑になれば500億円ほどの黒字になるんじゃないかと言われていました。もちろん値上げが最大の要因。それが思った以上に暑くて焦りましたよ。黒字になりすぎたらどうするんだ、という声が上がったほどです。社内では、これで原発が再稼働すれば、さらに黒字が大きくなるとホクホク顔の連中もいれば、この黒字で正々堂々とボーナスをもらえ、忘年会もできる、冬も極寒になればさらに…と期待する不届き者もいます」(東電社員)AERA 2013年11月18日号より
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先に給料を上げるのは廃炉作業の下請け労働者だ

8月2日のNHKのETV特集で収束作業にあたる原発下請け労働者の実体を訴えるテレビ番組がありました。彼らは「東電が下請けの賃金を入札にかけるから各企業が値下げして、日当が1日4000円も下がられた」と訴えていました。彼の日当は1万6000円くらいになったというのです。彼の年収はわずか380万円ですよ。税込み、社保険料込みですよ。彼らこそ、国が指導して日当3万円は出すべきです。いのちをかけて戦っているのですから。これでわずかの720万円です。いのちを削りながら放射能と戦って廃炉作業に汗を流している原発戦士が380万円そこそこで、片や若い東電社員はエアコンの効いたビルで朝9時から午後5時きっかり働くだけで650万円なのです。何か間違っているとは皆さん思いませんか。
私の給料は月額12万円です。もちろん安いのですが、自営業みたいなものだから、稼ぎが悪いので給料が安くても文句はいいません。決してひがんで言っているのではありません。普通の会社がどんなに高額の給料を支払っていてもかまいません。儲かっているんだったら。でも、東電は放射能をばらまいて、福島の子どもたちに甲状腺ガンにさせておいて、補償金の支払いには値切ったり、一方的に支払い停止などして、嫌がらせを繰り返しておいて、おまけに国税に支えられて原発事故の尻拭いを国民にやってもらっていることを忘れているんじゃないですか。それでいて自分たちだけはぬくぬくと高額の給料をもらうことなど許されるわけはありません。いまだに14万人の避難者がいつ我が故郷に帰ることが出来るかと悩みながら仮設住宅の暑さに耐えて生きてるのですよ。今すぐでも社員の賃金を元に戻して、その分は下請け労働者への手当や避難者対策費用に充てるべきです。そうしないなら、電気料金を下げるべきです。東電管内の消費者の皆さんはお人好しです。電気料金の値上げは東電社員の給料を上げるためだったのですからね。皆さん電気料金不払い運動を始めましょうよ。私は九電なので出来ませんが、東電管内の皆さんは東電社員の給料値上げ分の電気料金を不払いすることは、正義でありあなた方の権利です。

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NHKのETV特集「ルポ原発作業員日常の記録」より 日当を切り下げられた労働者の証言

話の続きです。8月8日にETV特集の再放送がありました。そこで、再度詳しく上の番組を見たのです。何と、昨年暮れから福島原発の廃炉作業への労働者が集まりにくくなって来たそうです。東京オリンピックの影響だそうです。そこで東電は昨年暮れに労働者の日当を1万円上げることにしたというのです。下請けの皆さんは期待したそうなのですが、ふたを開けてみたら何のことはない、実際に彼らの元に届いた上乗せはわずか千円だけだったというのです。残りの9千円は全て元請けの利益となって消えていたのです。それが日本の下請け系列の元で働く労働者の実体なのです。ふざけたことだとは思いませんか。それじゃあ何のために東電は1万円の日当分を上げたのでしょうか。上げても上げてっも彼らの元に入るのはそのほんの一部でしかないのです。こんな労働環境で安全な仕事や丁寧な仕事など出来るわけはありません。
# by nonukes | 2014-08-07 19:04 | 福島原発事故 | Comments(0)

今日は広島原爆が投下された8月6日です。リメンバー広島、長崎、福島

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今日は広島原爆が投下された8月6日です。リメンバー広島、長崎、福島
小坂正則

広島の原爆記念碑に「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませんから」と書いているそうですね。この記念碑の言葉は米国に気兼ねして「繰り返させません」とは書けなかったのかもしれませんし、哲学的な意味で「米国に原爆を落とさせたのも日本が日中戦争を仕掛けて、日米開戦までやったことが、その要因なので私たちが悪かったのだ」という意味なのか。
それとも「この過ちは人類全員の言葉」として言っているのかもしれませんね。しかし、私はどう考えても「もう再び過ちは繰り返させません」と言うべきだと思います。「しません」よりも、「させません」の方がより積極的だからです。それこそが積極的平和主義という安倍首相の好きな言葉だからです。

戦争を早く終わらせるために原爆を投下したのではない

私の雑ぱくな歴史認識では不十分だということは認識しつつも、やはり一言いいたのです。東京大空襲や大分大空襲もあったそうです。大分市街地も丸焼けになりました。全国至る所で戦争施設でもない民間施設を米軍は徹底して攻撃しました。これは明らかに国際連盟の戦争法に違反した行為です。ましてや大量破壊兵器を使って史上最大の悲劇を2度も繰り返した米国が何の非難もされないで戦後70年間もぬくぬくと過ごしてきたことは20世紀の歴史上最大の汚点です。ミッドウエー海戦の敗北からから日本の敗戦は時間の問題だったと言われています。そして原爆開発を急いでいた米国は「早く原爆を完成させなければ日本が降伏してしまう」と焦っていたそうです。ほんとうは6月頃には日本の外務省は条件付き降伏を米国へ打診していたそうですね。しかし、米国は交渉を長引かせて、「何としても原爆投下実験をやるまでは日本の降伏を引き延ばせ」という指示があったといわれているそうです。そして原爆がギリギリ完成して、やっと安心して米国は日本で人体実験が出来たのです。つまり、広島・長崎の人々は米国という非情な国の人体実験に使われたのです。
それでは「なぜ2個も実験をする必要があったのか」というと、広島はウラン型原爆で、長崎はプルトニウム型の原爆です。どうしても2個とも人体実験をして、どっちが効果が大きいかを試したかったのです。ひどいものですよね。米国に太平洋戦争の正義など微塵もありません。もちろん日本にも微塵もないことは当たり前ですが。
私は広島・長崎の人々は二重の意味で犠牲者だと思っています。1つはバカな日本軍と国家官僚のバカどもが戦争をやったらはじめから負けることは誰にも分かっていたのに、無謀な戦争に突入させたことによる犠牲者だという意味で。そして、降伏のチャンスは何度もあっただろうに、ぐずぐずと負けを認めなかった腐った根性に。そしてもうひとつは米国の人体実験に利用された犠牲者という意味にです。

真珠湾攻撃も実は米国の罠にはまったという

真珠湾攻撃で日本は華々しい戦貨を納めたと日本中でお祭り騒ぎが行われたといいますが、これも実は米国の罠にはまって、真珠湾攻撃を誘導されたという説があります。なぜなら米国は日本の秘密暗号をすべてキャッチしていて、知らない情報は何もなかったと言われています。ルーズベルトは大統領になるときに「私は絶対に戦争はしない」と誓約して大統領になったので、「日米戦争をやるには国民の圧倒的な同意がなければ戦争は出来ない」と思っていたそうです。そこで、真珠湾を日本に攻撃させて、米国民の怒りを燃え上がらせようとしたそうです。だから真珠湾には最新鋭の空母は全て避難させて、ポンコツの戦艦だけを並べていたというのです。真珠湾攻撃を指揮した山本五十六は部下に「空母はどこにいる空母はどうした」と怒りまくっていたといいます。本来は空母をやっつけに来たのですが、空母はいなかったのです。そこで山本は「真珠湾攻撃は失敗だ」と語ったそうです。

市民にとって戦争に勝者も敗者もいません

私は戦争は一部の戦争で利益を上げる武器商人やその他の戦争で儲かる人間が仕組んだ金儲けの企みだと思います。負けた国も国民は悲惨ですが、勝った国の国民も同じように悲惨です。米国がアフガニスタンやイラクに仕掛けていった戦争で従軍した兵士の皆さんは戦争が終わって米国に帰ったあともPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの治療に苦労しているそうですし、自殺者や廃人になってしまった人も多いといわれているのです。
ただ、一番の犠牲者は日米戦争に巻き込まれた中国・朝鮮半島・東南アジアの2000万人とも3000万人ともいわれる犠牲者の皆さんです。日本での310万人の方が亡くなっているのです。その中には台湾人や中国人や朝鮮人も含まれています。
イスラエルによるパレスチナへの攻撃も同じです。一見したら犠牲者はパレスチナの1900人余りの子どもたちや市民ですが、いま世界中でユダヤ人排斥運動が各国の右翼によって起こりつつあるそうです。右翼はガザを利用してユダヤ人排斥運動を繰り広げているのです。結果として各国に住んでいるユダヤ人がイスラエルの蛮行によってこんどはユダヤの同胞が攻撃されるという負の連鎖に巻き込まれるのです。どこかで負の連鎖を断ち切らなければなりません。それは「市民にとって戦争に勝者はいない」ということを敵味方で理解することです。

日本の指導者といわれる者はどこまでおろかなのか

何千万人ものアジアの民衆を犠牲に巻き込んだ日本の軍部や政府に、それを資金面で支えた財閥の責任は大きいのですが、その過ちから彼らは何も学んではいないのです。だって、福島の原発事故は、日本の官僚と電力会社の硬直した頭で進めたエネルギー政策の融通のきかなさの現れです。戦艦大和を作った時代から日本の官僚は一度決めたことからは決して軌道修正ができないのです。第二次世界大戦では戦争の主役は戦艦から空母による飛行戦に時代は大きく変わっていたそうです。それにも関わらず、巨砲主義で大きな大砲を積んだ戦艦を作ることにこだわった日本軍人や官僚は、軌道修正できずに役立たずの「ウドの大木」の戦艦大和など作って沈没するためにだけ沖縄へ初航海に向かったのです。そんな自殺行為のために3000人以上の若者が死んでいったのです。神風特攻隊も同じです。安倍首相のお友だちの百田なんとかというインチキ作家が作ったインチキ映画「永遠のゼロ」で皆さんは騙されているようですが、多くの若者が無駄死にをしたのです。
今日の朝日新聞にありましたが、それにしても吉永小百合さんは素敵ですね。広島・長崎そして福島を伝え続けたいと語っています。「原子力発電はやめなければいけない。これだけ地震の多い国で、まったく安全ではない作り方、管理の仕方をしているのですから。どうやって廃炉にしていくかを考えないと」そして「いませっかく原発が止まっているのだから、今やめましょう」また「人間のいのちの方が電力よりも大事じゃなういか、という根本だけは忘れたくはありません」。吉永小百合さんの爪のアカでも日本の官僚と電力会社と、それに一番飲ませてやりたいのは安倍首相です。私にとって吉永小百合さんは永遠のマドンナです。
最後に広島の犠牲者のみなさまのご冥福をお祈りいたします。


# by nonukes | 2014-08-06 11:45 | 反原発オヤジの子育て記 | Comments(0)

イスラエルや米国の虐殺への抗議の意思はパレスチナ市民への医薬品や食糧物資の支援で示そう

イスラエルや米国の虐殺への抗議の意思はパレスチナ市民への医薬品や食糧物資の支援で示そう
小坂正則
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「パレスチナ赤新月社」のボランティアによる救助活動


何もできない私には涙さえ枯れてしまいそうだ

よく、「悲し過ぎて涙が出ない」という言い方がある。または「涙が枯れてしまった」という言葉もある。生き地獄のような惨状がいままさにガザで起きているのだ。でも私は世界中の平和を願う市民の力をいまでも信じている。それは40年前の1975年4月30日に、私たちが米国の盗人どもから勝ち取った「ベトナムの平和」で実証された。あのとき私は大学3年生だった。1973年パリ合意で北ベトナムは米国との間で停戦合意成立。その停戦合意は北ベトナムによる南の解放戦線への裏切りだという新左翼の党派などがいた。しかし私は違うと思った。とにかく1人でも犠牲者を減らすことが単発銃と竹槍のような武器しか持っていない彼らの組織を守る最大の戦略だと直感的に思ったからだ。そして南ベトナムの資本家や米国の意のままにベトナムを裏切った売国奴たちは我先に難民となって海外へ逃げ始めた。そんな静かな闘いの2年間の停戦合意で南ベトナムの傀儡政権は自壊したのだ。それまでの長いベトナム解放のたたかいの歴史と共に私の青春もあった。何度ベトナム戦争反対のデモに参加したことだろうか。世界中の若者が米国政府やその戦争を支える日本政府に抗議したのだ。

一刻も早くガザにも停戦合意を勝ち取らなくてはならない。1人でもこれ以上の犠牲者を出さないために。そのためには、世界中で怒り、涙を流しながら、イスラエル大使館の前で抗議する市民に私は感謝する。殺人鬼のイスラエル軍の砲撃の中で取材するジャーナリストの勇気ある行動に私は感謝する。国境なき医師団やパレスチナの赤十字である「パレスチナ赤新月社」の隊員たちは自らも犠牲になるかもしれないのに勇敢に負傷者の救助活動を行っている。私には何も出来ない悔しさに、ただただ自分の無力さに涙を流しながらニュースを見ているだけだった。

誰でもできるガザ市民への支援の方法がある

それは医療物資や食糧をガザへ届けるためのカンパを送ることだろう。政府関係の組織などにカンパしたら医薬品が途中で消えてしまったり、パレスチナに送られるべき援助が逆のイスラエルに行くかもしれないのでカンパする組織は慎重に見極めなければならない。私はこれまでの実績から下の神奈川新聞にある「日本国際ボランティアセンター(JVC)」や「国境なき医師団」などが一番信用出来る組織だと思うのだ。
あなたのガザ平和への願いを形にするために支援金を送ろう。ガザでは手術をするためのメスや薬が大変不足しているそうなのだ。停戦合意が出来ったら支援物資を届けることができるという。私たちに今できるイスラエルや米国への抗議は、ガザの市民へイスラエルや米国のように爆弾をプレゼントするのではなく、医薬品と食糧をプレゼントすることだろう。
それは米国やイスラエルへの抗議の意思の表れとして示すことが出来ると私は確信している。でも、いくら私たちが医薬品をガザへ送っても死んだ子どもたちを生き返らせることはできない。



ガザのパレスチナ市民への支援を JVCが募金呼び掛け
【神奈川新聞】2014.07.25

 パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍侵攻で子どもを含む一般市民の犠牲者が増え続けていることを受け、国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」(東京都台東区、谷山博史代表)は医療物資と食料を購入するための資金支援を行う。現地団体の要請に応じたもので、「ガザの人々への支援をお願いしたい」と募金への協力を呼び掛けている。
 JVCはガザ地区でNGO「アルド・エル・インサーン(AEI、人間の大地)」と共同し、栄養失調の子どもたちへの治療食の提供など母子保健活動を行ってきた。イスラエル軍の攻撃により、母子保健活動は一時停止に追い込まれ、AEIは現在、ガザ各地の避難所で被害者への診療や栄養ビスケットなど物資の配布を行っている。その中でJVCに支援要請があった。
 募金方法はJVCのホームページ(http://www.ngo-jvc.net/)で、クレジット払い、コンビニ払いの手続きができる。また、郵便振込は、00190-9-27495「JVC東京事務所」(通信欄に「ガザ」と記入)。問い合わせは、JVC電話03(3834)2388。 

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ガザの声「今日も生きている。人類は今まで何を学んできたのか?ここには一切の正義は無い」
現地調整員 金子 由佳
2014年7月29日 更新


現地での死者が1,000人を突破した。そのほとんどが市民である。7月22日以降、有り難くも現地パートナーNGO、アルド・エル・インサーン(AEI:人間の大地)のスタッフとは連絡が取れている。家を壊されてしまったアマルはAEIの事務所に家族と避難していて、久しぶりに少しだが眠れるようになったという。砲撃の音は聞こえるが、「少し遠い」とのこと、少なくとも事務所周辺は今のところ安全なのがせめてもの救いだ。動ける他のスタッフは、AEI代表のアドナン医師と巡回診療に奔走し、体調を崩した母子の健康を見て回っている。衛生キットや 、栄養ビスケットの配布も行っている。現在事業のボランティアさんたちとも少しずつ連絡がとれ、多くの人の生存の確認がとれた。

7月26日未明(日本時間)、12時間の一時停戦のさなか、避難所で暮らす人々は、破壊された自宅にモノを取りに行ったり、現金を持っている人は少しでも食料を買い込もうと町に出たりしている。それでも道には瓦礫があふれ、その下には無数のバラバラになった死体が転がっていると言われる。不発弾もある、またいつ再戦されるも分からない。

今のところ米国のジョン・ケリー国務長官を中心とした停戦合意調整は決着せず、状況は未だ不透明で停戦も一時的なものだ。イスラエル側は徹底したハマスの掃討作戦に出たいようだが、一体彼らの言うハマスとは何かとも思う。一般市民が殺され続ける中で、こういった無意味で無慈悲で大規模な殺戮行為が新たな火種を生み、現在捨て身で抵抗しているハマスのような存在がすぐにまた生まれるのではないか?結果、永久にハマスというパレスチナ人の抵抗の思いそのものは無くならない。そう思わないのか?

今回、停戦案が関係国や国連主導で、出来ては消え、消えては出来てきた。しかし本日まで、ハマスとイスラエル側が納得する停戦案が出来ないままである。どちらがわがままを言っているのか?私には、180万の人間を7年もの間狭い地域に閉じ込めて、生殺与奪の権利を思うがままにし、今回も1,000人近い市民の命を奪いながら、「自分たちの主張こそ正しい」と言っている、イスラエルの方がよほどわがままに見える。

アマルは「人間は今までの歴史で何を学んできたのか?世界は結局強い者がやりたいようにやるようになっている。小さくされた人々は、踏みにじられて、死んでいくしかないのか?ここには一切の正義は無いのか、神様は人間に試練を与えているが、それでもこの試練は厳しすぎる、不平等なものだ」と言っていた。

私の29日に予定していたフライトが、テルアビブ空港へのロケット着弾でキャンセルとなった。このまま帰国が延期され続けるなら、ヨルダン経由の陸路で現地に入るほかない。また、この間日本で情報を発信し続けた私が現地で活動する事を拒まれて、イスラエルに入国させてもらえるのかも怪しくなってくる。現地が混とんとしているが、JVCでは緊急資金支援のための募金活動を開始している。是非ご協力をお願いしたい。

一方、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)をはじめ、国際機関を通じてのガザへの緊急物資搬入のアレンジも始まっている。 日本政府もガザへの支援に拠出を決定したと聞く。早く停戦をして、死者をこれ以上出さない事、それがまず先決だ。同時に、180万人を集団的に罰するガザ封鎖という根本問題を終わらせなければ、今回のような悲劇はまた繰り返される、そのことも忘れずに活動しなければならない。「ガザはいつでも緊急なんだ」いつだったか、知り合いのガザの医師が私に言った言葉が忘れられない。

http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine-report/2014/07/20140729-gaza.html#more



パレスチナ:MSF、ガザ地区シファ病院への爆撃を強く非難
「国境なき医師団」2014年07月30日掲載
http://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease_1502.html

パレスチナ・ガザ地区内のシファ病院が7月28日、攻撃をうけた。同病院は国境なき医師団(MSF)の外科チームも活動しているガザ全域の中核病院であり、MSFはこの攻撃を強く非難する。イスラエル軍が3週間前に「境界防衛」作戦を開始して以来、約2000人が身を寄せる病院へ爆撃があったことは、ガザ地区の民間人には安全な場所はなく、緊急援助の提供も難しいという現実を示している。

攻撃を受けた病院は4ヵ所に

爆撃を受けたシファ病院の外来施設内にはMSFの外国人スタッフ1人もいた。負傷者はいないものの、ヨーロッパ病院、アクサ病院、ベイトハヌーンに続き、7月8日以降被害に遭った医療施設として4ヵ所目となった。
「病院とその周辺への攻撃は決して容認できるものではなく、国際人道法の深刻な侵害です。いかなる状況においても、医療施設と医療従事者の保護・尊重は順守されなくてはなりません。しかし、現在のガザ地区では、病院でさえ、本来あるべき安全地帯となっていないのです」。パレスチナでMSF活動責任者を務めるトマソ・ファブリは訴える。

シファ病院への爆撃の1時間後には、ロケット弾1発がシャティ難民キャンプに着弾。多くの子どもが負傷し、シファ病院に搬送された。MSFの医療アドバイザー、ミシェル・ベックによると、運ばれてきた負傷者の3分の2が子どもだったいう。



米国内にもこんなに平和を求める市民が多数いるのです。親愛なる米国の平和を求める反戦退役軍人や市民のみなさん!
# by nonukes | 2014-08-02 18:28 | 「緑の党」をつくろう! | Comments(1)

小泉節はいまだ健在「原発に展望はない。政治も原発を諦めざるを得なくなる。時間の問題だ」

小泉節はいまだ健在「原発に展望はない。政治も原発を諦めざるを得なくなる。時間の問題だ」
小坂正則
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小泉元首相と細川元首相が7月31日に東京で開催された「再生可能エネルギーに関する展示会」にそろって登場して、視察後、小泉氏は「再生可能エネルギーを開発しようという意欲はすごいと感じた。政治が先導的役割を果たせばぐんと伸びる」と感想を述べた。細川氏も「国が音頭を取れば、日本経済に大きなプラスになる。原発はいらない」と力を込めた。と、神奈川新聞は書いています。
5月8日に自然エネルギー推進会議を設立した後、あまりマスコミには登場していませんでしたので各社記事にしたようですが、相変わらず小泉節は健在でした。さて、小泉節といえば、何がすばらしいかというと、聴衆の心を鷲掴みにする独特の話しぶりにあるでしょう。話は分かりやすく、しかし、確信を突いた話で科学的な話や経済的な根拠をちゃんと備えた話の作り方なのです。そんな小泉純一郎さんの90分にわたる講演録が週刊現代7月30日号に全文掲載されていました。その内容が実にすばらしいので、ここに全文掲載します。とくと小泉節のすばらしさを皆さんご堪能ください。残念ながら動画はないようです。

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小泉元総理のカリスマ性はいまだ健在

あなたはどう思う?小泉純一郎「原発ゼロ」独演会90分を全文掲載!「おかしいと言う私が変人なのか」
週刊現代7月30日号

7月7日、会場の東京国際フォーラムは4000人以上の聴衆で埋め尽くされた—。開催されたのは小泉純一郎元内閣総理大臣の講演会。一度口を開いたら、誰もこの男を止めることはできない。

「頭の良い人」にダマされた

細川(護煕)氏を推した都知事選にも負け、もう「過去の人」と言われているんですけれど(笑)、まだ私の話を聞いてくれる人がこれほどいるんだと驚いております。
私、「総理のときになぜ原発ゼロと言わなかったんだ」とよく言われるんですよ。もっともな疑問です。でも当時は「原発は安全でコストが安くて、クリーンなエネルギーだ」という専門家の方々の話を聞いて—何せ頭の良い人たちが言うのですから—「なるほどな」と思っていました。
ところが、3年前の3月11日に福島の悲惨な事故があった。この時以来、自分なりに原発とはどういうものなのか、本を読んだり人に話を聞いて勉強してまいりました。そこで疑問を感じたんです。日本は本当は原発を造ってはいけない国なのではないか?と。
日本は核兵器の保有国ではありません。それに日本は国土が狭い。アメリカのカリフォルニア州程度です。その中に1億2000万人もの人がいる。しかも、他国に比べ、地震や津波など自然災害が圧倒的に多い。
原発は火力や水力といった他の発電方法に比べて、コストが一番高いということがわかってきました。単純に発電するだけなら安いかもしれないが、安全対策、事故が起きた際の賠償や廃炉にかかる費用や年月、作業員の確保を考えるとカネ喰い虫なんです。そして何より最終処分場の確保はいまだに出来ていません。しかも、これらの負担はいま生きている我々だけにかかるわけではない。50年、100年どころか、千年、万年という単位なんです。

ひと月程前だったか、NHKでアメリカ・バーモント州の原発を扱ったドキュメンタリーが放送されていました。住民が賛成派と反対派に分かれ、稼働を続けるか停止するかを争った。もちろん原発を認めれば補助金が出て、住民の生活が良くなる。日本と似たような状況です。そんな中、行われた州知事選挙は反対派の候補者が勝利。それに反発した賛成派が連邦裁判所に訴え、「原発の稼働に関する権限は州政府にはない」という判決が出た。
ところが、反対派ががっかりしているところ、思いがけない結果になったんです。それは……会社の名前を忘れちゃった。どうも最近物忘れが多くてね(笑)。ともかくその電力会社が記者会見で「原発から撤退する」と発表したんです。原発は住民対策や技術的な問題を考えると割に合わない。このまま推進していったら会社の経営は危なくなると。

日本でも経営者が賢明だったら、「原発は合理的ではないし、安全でもない。これから起こり得る事故を考えると、コストも安くない」と気付くはずです。ひとたび事故が起こったら取り返しがつかないんですから。
大体、原発の研究者とか技術者、電力会社の経営者、幹部たちはみんな学業成績優秀で頭脳明晰な、いわゆる「頭の良い」人たちです。でも、頭が良いはずなのに、判断力がない(笑)。洞察力もない。甘いっていうかね。国民に「税金をくれ、税金をくれ」ってよく言えると思う。
ああいう人たちは、国民の宝である税金をなんだと思っているのか。千年、万年にわたる税負担を負わせておいて、なおかつまだ原発を動かそうとしている。おかしいと言う私が「変人」なのかと問いたい。
いまCO2を削減する技術がどんどん進化しています。先日、清水建設の新本社に見学にいきました。このビルは省エネ技術がすごいんです。当初、CO2の削減目標を5割と立てた。それから1年経って、予想を超えて7割ものCO2排出を削減できた。いずれこういうビルが増えていくでしょう。日本にはこういった省エネ技術を実現できる技術力があるんです。
自動車だってそうですよ。トヨタ、ホンダもCO2を排出しない「燃料電池車」を実用化して販売しようとしている。かつては1台あたり1億円かかると言われていたが、今年売り出そうとしているのは700万円以下。日産は電気自動車で、寝ている間にコンセントで充電できる。各社、様々な努力を続けています。これから企業や家庭にどんどん普及していきますよ。

人間は「変節」していい

いまだに原発をクリーンエネルギーだなんて言う人がいます。たしかに原子炉で燃料を燃やして、電気を発電するまではCO2を出さない。だが、原発施設内で動いている機械は石油を使っているからCO2を出している。ウソなんです。
原発は安全だと言われていますが、導入されてからたった60年の間にスリーマイル島、チェルノブイリ、そして福島と3回も大きな事故を起こしている。とてもじゃないけど、安全とは言えません。
私、自分なりに勉強して、こうしたことがわかったんですよ。無責任と言われるけど、人間の考えは変わっていいんです。ウソだった、過ちだったとわかって、そのまま何もしないでいいのか。総理はやめたんだけどね、黙ってりゃいいのか?と。そういう気持ちでこの前の都知事選は細川さんを応援したんです。選挙には敗れたんですが、多くの人が話を聞いてくれました。
政治が決めて原発を始めたんだから、廃止をするにしても政治が決めなきゃできないんですよ。小泉は対案を出さないから無責任だと言われる。しかし、原発問題は広くて深いんです。廃炉をするにしても、40年、50年は平気でかかってしまう。他にも廃炉のための技術者の確保・養成、原発をなくした場合に地域をどうやって発展させるのかなど問題は山積みです。だからこそ、こういう問題は政治が決め、国民の叡智を集めて、体制をつくるべきなんです。

いま原発はゼロなんですよ。昨年の9月以来、日本の原発は一基も動いていない。もうじき1年経ちます。「原発なしではやっていけない」と彼らは言うが、やっていけてるじゃないですか。
エネルギーの輸入が多くなったから赤字だ、と言われています。石油や石炭、天然ガスを輸入して、赤字が出ているのは国家の損失であると。しかし、食糧もほとんど輸入なのに、これを国家の損失なんて言った人がいるでしょうか。石油、石炭、天然ガスを輸入できるだけ、豊かになったんです。もう1年近く、原発ゼロでやっていけている。たとえ石油の価格が上がっても、それだけ代替エネルギーや省エネ技術の開発が進みますよ。

国も変わっていいんです

専門家の間で、福島の事故を受けて、これから再稼働させる原発には世界で最も厳しい安全基準をつくらなければならない、と言われています。しかし、その基準が国民に示されていないのに、なぜ早く再稼働させようと準備を始めているのか。まったくわからない。
日本はいままでいろんな困難を乗り越えて、ピンチをうまくチャンスに変えてきたんです。人間は考えを変えることができますが、それは国もそうなんです。日本全体もこの200年あまりすごく考えを変えてきた。まず幕末は「開国はけしからん」という尊皇攘夷が幕府を倒した。それから明治政府になって、尊皇攘夷と言っていた人たちが政権を取った途端、すぐ開国した。
第二次世界大戦のときもそう。アメリカやイギリスは鬼畜生だと言われていた。英語は敵性言語だから使ってはいけないと言われていた。しかし、敗戦後、すぐアメリカと一緒にやっていこうということになった(笑)。変わったけれど、正しい方向に変えていたから良いんですよ。人間も国も変わります。その時々の変化をうまく捉えていった。
もう覚えている人は少なくなりましたが、いまから40年以上前は1ドル=360円でした。それが'71年に変動相場制になった。当時、輸出がメインの企業などから毎日為替が変わると商売がしにくくてたまらないと言われました。その頃は落選中ですから、よく覚えています(笑)。

落選中、選挙区でよく集会を開いていました。100人くらい来ているかなと会場に着いたら、4~5人しかいなかったということもよくありました。変動相場制の話をしましたね。1ドル=250円になったとき多くの企業は大変だ、と言っていた。1ドル=100円になったら、日本経済はもう壊滅だと言っている人は多かったんですよ。いまどうですか?1ドル=100円になっちゃった。それが妥当な相場だと言われている。困難な事態を日本はいつも克服してきた。
戦争も乗り越えました。猪瀬直樹さんの著書に『昭和16年夏の敗戦』という本があります。昭和16年にアメリカとの関係がきな臭くなって、4月に近衛内閣が総力戦研究所というシンクタンクをつくったんです。それで、各省からエリートを集めて、アメリカと戦った場合どうなるか?というシミュレーションをした。結果、日本は必ず負けると出ました。でも当時の陸軍大臣に机上の空論と却下された。そして12月に真珠湾攻撃を始めたんです。
当時、「満州撤退なんてとんでもない」「満州は日本の生命線だ」と言われていた。ところが、敗戦して満州も朝鮮も台湾も失った。でも発展できないどころじゃない。失ったけど、ここまで成長できたじゃないですか。ピンチをチャンスに変えることに成功したんです。

石油ショックも克服しました。'72年、私が衆議院に初当選した年です。'74年には2ドル前後の石油の値段が一挙に10ドル前後に跳ね上がった。当時、石油は90%以上輸入に頼っていましたから、やっていけないと言われていた。石油への依存度も70%を超えていた。狂乱物価が流行語になりました。
この前、石油に150ドルの値段がつきました。しかし、たいした混乱は起こらなかった。代替エネルギーの開発、省エネ技術が発展していたからです。石油への依存度は40%まで下げることができた。だから、これから原発の依存度もゼロにしていくことができます。太陽や風力や水力や地熱など様々なエネルギーが、日本にはふんだんにあります。まだ1~2%ですが、不可能ではない。
敗戦後、厚生(労働)省は日本を長生きできる国にしようという目標を立てた。そのために病院を建て医者を増やし、衛生環境を改善した。水もそうです。いまや水道水は飲めるのに、私もペットボトルの水ばかり飲むようになった(笑)。0・5ℓでどんなに安くても100円以上している。1ℓなら200円だ。いまガソリンは150~160円ですから、ガソリンより高いんです(笑)。水道水なら1ℓあたり1円もしないんですよ。考えてみれば良い国になったものだ。
いまは栄養が足りないから病気になるんじゃない。摂りすぎて病気になるんです。私が平成元年に厚生大臣になったとき、100歳以上が2000人を超え、そんなにいるのかと思ったことを覚えています。ところが、去年は5万4000人を超えました。24年経って、もう20倍だ。ごまんといるんです(笑)。

まだ死ぬには早い(笑)

原発はクリーンで安全だと思っていたらそうではなかった。でも、いまや原発ゼロが国民のなかで多数派を占めるようになってきました。民主主義国家ですから、国民のことを考えている政府のもとでならば、(原発ゼロに)変えられる日が必ず来ると思っています。
実際、私は総理をやめて以来、のんびりやっていこうと思っていたんです。朝寝坊して、講演もしないで。ところが、あの都知事選で、毎日毎日、街頭に出ちゃって。人間の考えは変わるなと思っていましたよ。しかしね、原発ゼロ運動を進めてから、私は若返ったような気がします。もう古希を過ぎて、昔なら引っ込んでいろと言われますよ。いまでもたまに言われるけどね(笑)。
それがあの都知事選の演説中にふとクラーク博士の「少年よ、大志を抱け」という言葉が頭に浮かんだんです。大きな志は少年でも持つのが大事なんだけど、年をとっていてもいい。老人が大志を持ったっていいじゃないですか。原発ゼロで自然とともに生きるという大きな志、夢のある事業に少しでも力になれればと、今日もこうして喜んでやってきたわけです。
私のオヤジは病気で65歳で亡くなっています。だから65歳で死んでもいいやと思っていましたよ。でも70歳過ぎたら、まだ死ぬのは早いかなと思うようになりました(笑)。もう総理をやめたんだから、表に出る必要はありません。それが福島の事故があって、寒空の中、街頭演説に出るようになったんです。
人間の考えは変わる。自分の能力を社会のために役立てたいと思っております。

「週刊現代」2014年7月29日・8月2日合併号
# by nonukes | 2014-08-01 23:10 | 脱原発選挙 | Comments(3)

イスラエルのガザ無差別攻撃を止めさせるには米国製品の不買運動しかない!

イスラエルのガザ無差別攻撃を止めるには米国の武器弾薬の供給を止めなければ無理だ。そのためには米国製品の不買運動しかない!
小坂正則


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ガザ攻撃を批判するデモ=フランス・マルセイユで7月26日、AP通信

オバマ大統領がイスラエルの攻撃を支持する


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イスラエルによるガザ攻撃を支持するケリー国務長官

パレスチナの市民や子どもたちへの無差別攻撃を行ってる殺人鬼のようなイスラエル軍の蛮行に世界中の人々が心を痛めています。しかし、私たちにはイスラエルの蛮行を止める有効な手だてを持っていません。どんなにイスラエル大使館を取り囲んでデモに訴えても狂気のネタニヤフ首相の耳には平和を求める願いは届かないようです。イスラエル軍はガザの人々を徹底的に殺し尽くして、ハマスを無力化させたあげくに大量の屍の中に残ったほんのわずかなパレスチナ人だけをこれから檻の中に閉じこめて監視しようとしているのでしょうか。イスラエルに刃向かう人間は全て皆殺しにして、残った子羊のような抵抗できない無力なパレスチナ人だけを飼い慣らそうとしているかのようです。しかし、その戦略は必ず失敗するでしょう。
なぜなら、人間は鎖につながれた犬のようにひれ伏して食べ物を恵んでもらうよりも人としての尊厳を持って飢え死にする道を選ぶでしょう。人が人として最後に守るものは「人間としての尊厳」や「正義」だからです。
ドイツでヒットラーに捕らえられてガス室に送られたイスラエルの人々の歴史的な悲劇を、今度は罪もないパレスチナ市民に、ヒットラーが行った虐殺と同じ過ちを、あなた方が繰り広げているのですから。何という歴史的な過ちをあなた方は繰り返すのでしょうか。
アンネンの日記が今でも多くの子どもたちに読み次がれている理由は、彼女の悲しみを二度と繰り返してはならないという平和を願う思いが強いからです。もし、アンネの子孫がヒットラーが行った過ちを犯そうとしているのなら、アンネの悲しみや願いは引きちぎられて、世界中の子どもたちの願いをあなた方は裏切ることになるのです。
いまイスラエルが犯しているガザでの大量殺戮は誰よりもアンネの願いを裏切っていることをあなた方は理解できないのでしょうか。そしてこのような非道なことをイスラエル民族が行うことをアンネ・フランクが一番悲しんでいるのではないでしょうか。

イスラエル軍によるガザへの攻撃を誰が支えてるのか


今回のイスラエルのガザへの攻撃を世界中が避難をする中、真っ先に。イスラエルを支持したのがオバマ大統領であり、ケリー米国務長官です。7月20日にケリー国務長官はイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの攻撃強化について「イスラエルはロケット弾攻撃から身を守る権利がある」と主張、「われわれは完全に支持する」と述べてイスラエルを擁護した。と共同通信は伝えています。そして今度は下の記事のように、米国はガザを攻撃するための武器や弾薬を供与しているというのです。NHKによると、アメリカ国防総省のカービー報道官は、30日発表した声明で、今月20日にイスラエル側から要請があり、イスラエル軍に弾薬を売却したことを明らかにしました。そして、カービー報道官は、「アメリカ政府は、イスラエルの安全保障に関与しており、イスラエルの自衛能力を強化する支援は、アメリカの国益にとって極めて重要だ」として、弾薬の供与の正当性を強調しました。(NHK)
つまり、ガザへの攻撃はイスラエルとそれを支える米軍による一体的な攻撃なのです。

イスラエル製品だけではなく米国製の不買運動を私は訴える

米国市民の中には多くの方がイスラエルによるガザ攻撃に反対するデモを行ってガザ攻撃に抗議している市民のたくさんいます。イスラエル国内にも戦争に反対する市民や軍人たちもいるそうです。しかし、イスラエル国家と米国にはガザを攻撃する何の道理も正義もありません。イスラエル製品の不買運動だけではだめで、米国製品や反米軍運動も行わなければならないと思います。
私には何の力もありませんが、これからガザ攻撃をイスラエルと米国が止めるまで全てのイスラエル製品と米国製の製品に対して不買運動を行うことを宣言します。ということはスターバックスのコーヒーも飲まないし、マックのハンバーグもケンタッキーのフライドチキン食べません。(もともとこれらの脂ぎった毒入り食品は食べたことはほとんどありませんが)アイフォンもアイマックも。しかしこのパソコンのソフトはマイクロソフトです。それならパソコンも使えなくなるのですが。私はワードは使ってはいません。一太郎です。こんな私1人の抵抗で何が実現できるかは分かりませんが、身の回りから米国製を排除します。

アメリカ製品を使わないということは実は環境にも食の安全に実に貢献することだった

私はどうしたら米国製品を使わない生活を目指せるかを昨日から一生懸命考えてみた。するとこれがなかなか難しいことが分かったのです。パソコンもインテルの集積回路を使っているし、OSはマイクロソフトです。アプリケーションはフリーソフトを使えばワードやエクセルなどなくてもいい。プレゼンテーションパワーポイントなどなくてもフリーソフトで十分だ。しかし、豆腐は米国産大豆が大半だから、これから自然食品のお店で国産大豆の豆腐を買えばこえは何とかなる。卵は自家製があるから問題ない。しかし、肉製品はどうか。小麦やトウモロコシは米国製だから肉は食べられない。パンも食べられない。みそや醤油も米国の大豆に小麦を使っているに違いない。もうあれもこれも米国製だ。食べるものがほとんどない。家畜の餌のほとんどが米国製だからだ。
しかし、よく考えたら、その方が本当はおかしなことなんじゃないのか。食糧自給率が40%だとかいわれているけど、家畜の餌が輸入品なら食糧危機になったら、この国の安全なんか吹っ飛んでしまう。中国が日本を攻撃するなどという寝言を言うより前に食糧の安定供給の確保の方が一番大切な日本の安全保障じゃないか。それにエネルギーもだけど。
TPPが悪いのは全ての仕組みが米国の意のままに行われることにあるんだから、日本が米国から独立を保つためには、米国への依存度を出来る限り減らすことが最も必要なんだと私はひしひしと感じてきた。
それに、米国製品をできるだけ排除する生活を送るということは、食品添加物や残留農薬や遺伝子組み替え食品など食の安全を守るためには国産品の農産物をやはり選んで食べることになるんだと分かったのです。
つまり米国製品不買運動は私たちの健康や生命を守るためにも大切なことなんです。米国製品不買運動は出来るかぎり私の生活圏で手に入れられるものは手に入れて、地域の生活を守ることにもつながり、環境保全にもなるだということが理解できたのです。でも、たまには肉も食いたいので、無理はしないで少しずつ排除していく行動を行おうと思っています。
自主的に米国製品不買同盟を立ち上げます。みなさん賛同される方は一緒に米国製品不買同盟に一緒に参加して、楽しいメイドイン地域の生活をめざしましょう。もちろんガザへの医療や食料支援などの必要です。そしてパレスチナの人々に1日も早い平和が来ることを願って、私たちの出来る限りの行動を行いましょう。


米軍がイスラエルに弾薬供与は国益
NHK7月31日

イスラエル軍がパレスチナ暫定自治区のガザ地区で攻撃を続け多数の死者が出るなか、アメリカ国防総省はイスラエル軍に先週、弾薬を供与したことを明らかにし、「イスラエルへの支援は、アメリカの国益にとって極めて重要だ」と正当性を強調しました。
パレスチナ暫定自治区のガザ地区で地上作戦を展開するイスラエル軍は、イスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を続けており、死者の数は、市民を中心に1300人を超えています。
こうしたなか、アメリカ国防総省のカービー報道官は、30日発表した声明で、今月20日にイスラエル側から要請があり、イスラエル軍に弾薬を売却したことを明らかにしました。
売却されたのはアメリカ軍の管理の下で、イスラエル国内に備蓄されていた2種類の弾薬です。
カービー報道官は、「アメリカ政府は、イスラエルの安全保障に関与しており、イスラエルの自衛能力を強化する支援は、アメリカの国益にとって極めて重要だ」として、弾薬の供与の正当性を強調しました。
しかし、ガザ地区で多数の死者が出るなか、アメリカ政府が停戦に向けて働きかけを行う一方で、同盟国のイスラエルに軍事支援を続けていたことで、アラブ諸国を中心に今後、アメリカに対する批判が強まることも予想されます。

NHKのニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140731/k10013435023000.html



20140725 報道するラジオ「パレスチナ情勢~ガザの人たち~」



パレスチナ中東問題の入門的なラジオ難組です。分かりやすく、いまガザで何が繰り広げられているのかを皆さんに教えてくれます。
# by nonukes | 2014-08-01 21:42 | 「緑の党」をつくろう! | Comments(1)

  小坂正則

by nonukes