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小坂正則の個人ブログ

東京五輪はIOCと電通が日本を食い物にし、コロナ蔓延の悪夢興行


五輪が残したものは差別と金権腐敗と借金だけ
小坂正則

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東京都庁前で五輪反対を掲げる反対派

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解任された小林賢太郎氏

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小山田圭吾の差別発言集
五輪がコロナを日本中に拡散させる

日本中がコロナの第5波に見舞われた灼熱の真っただ中、東京で2000人を上回る陽性者が連日出ていることなど忘れたかのよう、23日、東京オリンピックの開会式が強行されました。NHKテレビを見ていたら、コロナのコの字も出てこなくて、日本選手の華々し活躍の姿が連日、ブラウン管の中から垂れ流されています。(今は液晶テレビなのでブラウン管の中からではなく、液晶画面の中からでしょうか?)
東京オリンピック開催には国民の6割以上が反対している中で、菅首相は「首相再選と総選挙で圧勝させるためにオリンピックを何が何でも成功させたい」と、一か八かの大ばくちを打ったのです。「オリンピックで日本選手が金メダルを取ったら、国民はオリンピックをやってよかったと思い、自民党支持率が一気に上がる」と菅の選挙プランナーの三浦博史氏が説いたそうです。
小泉政権時に、竹中総務大臣が菅を副大臣に起用してくれたことで、「竹中平蔵は政治家菅義偉の命の恩人」と周囲の人間に話しているそうです。ですから、菅首相は竹中平蔵の「新自由主義経済政策」を全面的に受け入れて、菅政権の政策はすべて竹中平蔵の考えが反映しているそうなのです。それと同じように、選挙は三浦博史氏に丸投げなのです。菅義偉という人間は単純な思考回路のようで、自分の敵と味方を分けて、恩人や気に入った人間は味方と認識して全面的に依存て、自分の意のままに動かない官僚や部下では徹底的に切り捨てる独裁者だそうです。
でも、私たち国民としては、総理大臣の個人的な野望のために、大博打を打たれたのでたまったものではありません。コロナが日本中に蔓延した第3波では東京と大阪では医療崩壊を起して「自宅療養」や「入院調整」という名の下で、「自宅放置」で死亡する患者が多発しました。東京五輪のために、そんな医療崩壊を起こしてはなりません。しかし、東京では自宅待機と入院調整中の患者が5千人を超えています。ですから、大多数の国民は余計なオリンピックなんかに医療資源を投入すべきではないとして、オリンピックの延期か中止を求めているのです。

五輪は電通とぼったくり男爵のゆすり・たかり構造

オリンピック組織委員会を支えているのは電通です。内部告発によるとオリンピック会場の施設の備品などはIOCが指示した海外製品を納品しなければならないそうです。ですから、購入は競争入札ではなく、随意契約で、市価の何倍もするものをIOCが指定した企業から購入するのです。その仕入れ書には人件費として商品と同じくらいの経費が書かれているそうです。それらは大半が電通へと消えていくのでしょう。コロナ対策の雇用調整助成金も電通のダミー組織が経産省から受注して、電通や竹中平蔵のパソナや凸版印刷などが下請けや孫請けなど何重にも利益をかすめて、5次下請けや6次下請けなどに丸投げされて、最終的な仕事は、非正規の派遣社員が低賃金で働かされていたのです。
オリンピックもこれと同じ体質で構成されています。IOCの職員の1日の日当が数十万円支払われているという内部告発もありました。また、オリンピックの役員やスポンサーの宿泊施設は4星や5星ではければならないそうです。そのホテルは一泊100万円や200万円の部屋などが用意されているそうです。
おまけに日本のトップ企業がIOCへ広告主として多額の広告費を吸い取られています。その額はトヨタなどは数百億円以上だそうです。日本企業や東京都からバッハ男爵は、ぼった食って、無観客のオリンピックは開催されるのです。ブラジルのリオ・オリンピックが終わった後の会場は廃墟と化して、ブラジル政府やリオは途方もない赤字が残っただけなのです。だからオリンピックはアスリートのスポーツマン精神を利用してIOC詐欺師による「悪夢のスポーツ祭典」なのです。

これだけ薄汚れた平和の祭典はない

オリンピック憲章では人類の平和や自由や平等などを謳っています。しかし、東京オリンピックは最初からずっこけていました。2013年の東京招致の活動で、当時の安倍首相は「福島原発はアンダーコントロールされている」とウソの説明をして、世界中のIOC委員を騙しました。福島原発は未だに放射能汚染水を太平洋に垂れ流しています。そして、安倍は、2020年東京オリンピックのテーマは「復興五輪」だと言いましたが、その後、菅政権は「コロナに人類が打ち勝った証のオリンピック」といい、今では「人類が一丸となってコロナに戦い抜いた絆の象徴」とか言っています。しかし、現実は違います。ヨーロッパをはじめ、アジアでもインド、インドネシアやタイ、ベトナムやミャンマーに南アフリカなど、世界中で、連日数万人のコロナ陽性者が発生して、医療もほとんど受けることもできなくて、多くの患者が亡くなっています。まさに、東京オリンピックは「コロナに人類が敗北した象徴」です。
しかも、このオリンピックの組織委員会の森会長が女性差別発言を繰り返して辞任したかと思ったら、開閉会式の演出を務める小林賢太郎という元お笑い芸人が「ユダヤ人大量殺人ごっこ」をお笑いのネタにしたことが判明して、開会式の前日に解任されました。その前には開会式の楽曲担当のミュージシャン、小山田圭吾氏が学生の頃、「障がい者を裸にしてウンコを食べさせた」とか、障がい者への傷害事件まがいの差別行為を繰り返したか過去の自慢話を、月刊誌に掲載していたことが発覚して辞任しました。そのほか漫画家も差別表現で辞任。

開会式スタッフの差別意識の根源は日本人の「歴史認識」の欠落にある

安倍元首相は戦前の大日本帝国憲法や教育勅語などの軍国政治がお好きなようです。しかも彼には日本人として戦争責任の「歴史認識」がありません。彼の復古思想は「オリンピック憲章」にことごとく違反しています。男女差別は未だに日本では連綿と生き続けていますし、民族差別もなくなりません。だからオリンピックの企画運営スタッフの差別発言が次々に出てくるのでしょう。
ドイツではいまだにヒットラーの書籍を販売することは禁止されています。ホロコーストやユダヤ人を収容所に入れて虐殺したことはドイツ人にとっては永遠に謝罪し続けなければならない贖罪なのです。それを揶揄することなど決して許されません。だから小林氏は解任されたのです。それに比べて、戦前の日本軍や政府が行った、従軍慰安婦や徴用工問題に対して、安倍元首相は「私たちの子や孫に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と語っていました。
安倍元首相や歴代の自民党の政治家の多くが靖国神社に参拝します。それではドイツのメルケル首相がヒットラーの墓に参拝したらどうなるでしょう。日本人が靖国に参拝することは日本に侵略された中国や韓国にとってはメルケルがヒットラーの墓に参拝するのと同じような感情にかられるのではないでしょうか。
小林氏が「ホロコースト」をお笑いネタにするという行為の下意識には日本人の「民族差別意識」や「日本の戦争責任」という歴史認識が欠落しているのです。

安倍晋三のような歴史認識も学習能力もない者が首相になれることこそ世界の非常識

差別雑誌の「月刊Hanada」(8月号)で櫻井よしこと安倍晋三の対談で安倍晋三はオリンピックの意義をこう語っています。
<「共有する」、つまり国民が同じ想い出を作ることはとても大切なんです。同じ感動をしたり、同じ体験をしていることは、自分たちがアイデンティティに向き合ったり、日本人としての誇りを形成していくうえでも欠かすことのできない大変重要な要素です>
<感動を共有することは、日本人同士の絆を確かめ合うことになる>
<(オリンピックに反対する者は)極めて政治的な意図を感じざるを得ませんね。彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています>
以上の発言を見るまでもなく、安倍晋三にはオリンピック憲章の謳う「多様性の尊重」など理解できないのでしょう。
日中戦争の戦犯岸信介に甘やかされて育った、安倍晋三という人間は、歴史認識も戦争責任の認識もなく、知性のカケラもないアホなボンボンで、トランプの靴を舐めるような真似はできても、プライドだけは人一倍に高いので、「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と言って、国民の中に分断と対立を持ち込むだけの有害な政治家なのです。

オリンピック憲章

このオリンピック憲章の定める権利および自由は 人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、 政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、財産、出自や その他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。


by nonukes | 2021-07-24 11:33 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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