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小坂正則の個人ブログ

日本中にコロナをばら撒く、安倍政権の「GOtoキャンペーン」

コロナ対策と雇用を守るには、検査、検査、検査しかない
小坂正則


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相変わらずPCR検査を渋り続ける東京都と政府

東京は昨日も206人のコロナ陽性者が出ました。7月10日には、これまでの最大数の243人の陽性者が出たのに、小池都知事は「夜の街の人たちが大半で検査数が増えた結果であり、特段心配するような数字ではない」と、平然としていました。東京都は毎日PCR検査による陽性者数を公表していますが、なぜか検査数を出していません。要は検査数が増えれば市中感染者が補足されて陽性者が増えることは当たり前ですが、その代わり陽性率が減るはずです。しかし、陽性率もジワジワと上がっているそうなのです。
3月から4月までの極端に検査を絞っていたころの東京都の検査数は最大で1500人くらいだったといわれていますが、現在は最大で3000人くらいだそうです。相変わらずPCR検査を増やしていません。大分県は毎日検査数と陽性者数を発表しています。毎日50人前後の検査をしていますが、陽性者は2か月以上出ていません。そんな地方の検査は増やす必要はないでしょうが、東京都は第二波といわれるほどの要請者が出ているにも関わらず、検査数は3千人そこそこなのです。なぜ政府と東京都は検査数を増やそうとしないのでしょうか。疑問でなりません。米国は世界一の陽性者も死者も出していますが、検査も毎日数十万件やっているそうです。

それでもPCR検査を増やそうとしない感染研と安倍政権

国会で安倍首相へ野党が「なぜPCR検査を増やさないのか」と追及したら、渋々安倍首相は「私は厚生省に増やすように要請しているのだが、増やしてくれないのだ」と、とんでもない答弁をしていました。「バカじゃないのか。お前のような独裁者が検査をしろと言って、官僚が抵抗するわけはないじゃないか」と、私は飛び上がるほど驚きました。安倍晋三にとって、興味のあることは株価と改憲と経済成長しかないので、コロナなどどうでもいいのでしょうが、なぜ官僚はこうも検査数を増やすことに抵抗しているのでしょうか。専門家会議の尾身や感染研は自分たちでコロナ対策の利権を守ろうとして、PCR検査を絞ってきたと言います。その理由として挙げているのが「検査をして陽性者が増えたらベットがなくなって、医療崩壊を招く可能性がある」や「むやみやたらと検査をするよりもクラスターを徹底的につぶす方が効率がいい」や「PCR検査の精度が70%そこそこなので、擬陽性者が大量に出たら医療現場が混乱する」などなどでした。
でも、現在はベッドが不足はしていませんし、重篤患者が激減しているのですから、今ころ徹底して新宿や池袋周辺のいわゆる「夜の街」の人々やその周辺の方々を検査すべきです。検査をためらう根拠はありません。

政府による「GOtoキャンペーン」を22日から始まる?

安倍政権はさっさと国会を閉じてしまって、それからしたい放題の政治運営を行っています。国会を閉じていなければ「なぜ、この機に及んで国民に感染旅行をさせようとするのか」と野党からの批判を浴びることでしょう。しかし、NHKを筆頭に政権の広報機関と化したマスコミは、大した批判をすることもなく、粛々と「GOtoキャンペーン」が始まろうとしています。西村コロナ対応大臣は、記者会見で、記者から「東京都では連日200人以上の感染者が出ているのにGOtoキャンペンを始めても大丈夫なのか」という質問に「国民の皆さんは発熱のある方は旅行は控えてもらいたいと思います」と、寝ぼけた回答をしていました。発熱も味覚障害も何もない陽性者がコロナウイルスを日本中にばらまくことこそが問題なのです。
「GOtoキャンペーン」は日本中にコロナウイルスをばら撒くキャンペーンでしかありません。もし、このキャンペーンをどうしてもやりたいのなら、この数か月陽性者ゼロの県を対象にしたキャンペーンにすべきです。つまり、陽性者が出ていない県の中で旅行を行うなら問題はないでしょう。もしくは「GOtoキャンペーン」には東京など首都圏の国民は検査とキャンペーンをセットにして、検査を受けて院生者だけ旅行に行けるようにすべきです。

「GOtoキャンペーン」予算でPCR検査を徹底すべき

「GOtoキャンペーン」の予算は1兆6千億円だと言います。確かに観光業界は疲弊しています。対前年比95%減などという旅行代理店などはザラです。そこで働く労働者の皆さんを守ることは必要です。しかし、いま東京周辺の人が地方に旅行に出かけたら地方にコロナをばら撒くようなことになります。「夜の街」の人々の雇用も守らなければなりません。コロナと経済の両立が必要です。そのためには「徹底的に検査を行う」ことしかありません。ニューヨーク州のクオモ知事がいつも言ってるように「検査、検査、検査」です。ただPCR検査の信頼性を高めるためにはドライブスルー方式のPCR検査や抗原検査と抗体検査などを組み合わせて検査の精度を高めることなども可能のようなのです。
そして、陽性者と陰性者を分けて、陽性者は2週間の隔離をお願いして、経済を回せばいいのです。そうすればマスクも不要になりますし、3密なども不要になるのです。
私が先日、大分唯一のデパートに用があって出かけた時のことです。デパートそばの立体駐車場に車を入れて、デパートに入ろうとしたらマスクを忘れたことに気づきました。でも、立体駐車場に取りに行けば、担当者に迷惑がかかるので、マスクなしでデパートに入りました。すると、周囲のお客さんも従業員も全員がマスクをしています。何か私が犯罪者のような気まずい気分になりました。でも、よく考えたら大分は2か月以上も感染者ゼロなんですから、コロナウイルスがいる確率は限りなくゼロに近いはずです。だから、マスクなしでもいいのです。

第2波はコロナと経済の新たな世界を

コロナウイルスに感染した患者の抗体が2か月そこらで体内から消えてしまうという報告があるそうです。コロナウイルスはインフルエンザ・ウイルスのように毎年、毎年ワクチンを打たなければならないような厄介なウイルスのようです。しかも「ワクチン開発は不可能」という説が出ています。少なくとも1年やそこらでワクチンが開発されるようなことにはならないでしょう。すると東京オリンピックは中止はほとんど確定しています。
これから日本も世界中が、経験したことのないような感染対策と不況のダブルパンチと闘わなくてはならないのです。人類が経験したことのない未曽有の世界に突入したのです。そんな中で、私たち人類が生き延びていくためには、これまでの延長線上の経済回復や生活の復帰などではあり得ないでしょう。
全くこれまでには考えられなかったような、対策と価値観で私たちは生きていかなければならないのです。それは、今までの常識や善悪をひっくり返すほどの大きな転換をコロナ禍の世界は求めているのです。では、実際にはどんな世界なのでしょうか。

コロナ禍の世界はどんな世界が待っているのか

未来を予測するのは難しいのですが、ここ最近の異常気象や集中豪雨や大規模災害なども関係があるように思います。コロナは人類への警告だと私は考えます。人類は無秩序に地球上でのさばって来ました。人類も生物の一種です。自然の摂理に添って生きていたはずなのに、いつの間にか傲慢になって、科学技術で地球上の環境上の異変のすべてを解決できると錯覚してしまったようです。しかし、「人類ほど愚かな生き物はいない」というほど人類は愚かです。決して国同士は仲良くしません。敵対して対立し、仕舞には殺しあうしかできない、愚かな生き物です。
北朝鮮のミサイル攻撃に備えて、イージスアシュアという馬鹿げた兵器を米国から買って北朝鮮に対置しています。米国と中国も決して仲よくしようとは思っていません。
戦争するお金があるのなら、そのお金で貧しい人々が衛生的な暮らしができるように、コロナ対策が取れるように安全や衛生管理にお金を使うべきです。
そして、核兵器ではコロナという敵を打ち負かすことができませんでした。それなら人類が一丸となってコロナと向き合うために、不要な核兵器などなくして仲良く一致団結すべきです。「核兵器でもコロナに立ち向かえない」それがコロナが教えてくれた大きな教訓なのです。
さて、共産主義という理想はロシアや中国や北朝鮮を見れば、それが嘘だということは誰にでも分かります。しかし、資本主義もボロボロに傷んでいます。コロナ禍の世界は、共産主義でもなく、行き過ぎた無秩序な資本主義でもない、一人ひとりの市民が自由と平和を享受できる社会を作ることです。そのためには地球市民という制度を確立して、格差をなくして、小さなコミュニティーで賄えるものは賄い、それが無理なものだけ、輸入するというモラルと秩序のある国際経済を確立すべきなのです。そして、地球を傷つけるようなプラスチックや温暖化ガスをなくして、再エネと再資源化の可能な身の回りの暮らし方をみんなで考えて、より地球を傷つけない暮らし方を生み出せばいいのです。そんなことは簡単です。まず、プラスティックと二酸化炭素ゼロを国連で決めて、できない先進国にはペナルティーをかけるのです。そのペナルティーで第三世界の環境対策の費用として捻出すればいいのです。そうすれば10年もしないでプラスティックも二酸化炭素もゼロに限りなく近い世界が地球上に実現できるでしょう。
そんな社会を私たちは一歩ずつ作っていけると私は確信します。

by nonukes | 2020-07-13 15:38 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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