2020年 02月 05日
安倍は自分の逮捕逃れのため検事総長を番犬に替えるつもりだ
官邸の番犬黒川検事長を違法な定年延長で検事総長にさせてはならない
小坂正則
「桜を見る会」の予算委員会での安倍晋三総理大臣の幼児のような言い訳に、国民の多くは反吐が出るほど呆れています。しかし、それは残念ながら一部の国民でしかありません。なぜなら、国会中継など一日中テレビの前で、実にバカバカしい安倍晋三の口からでまかせの嘘の答弁など、誰も観たくも聞きたくもないでしょう。
しかも、NHKしか見ない善良に飼い慣らされた高齢者の多くは、国会中継の画像を切り貼りして、まるで、安倍首相がまともに答えているように作り上げる映像技術はさすがに天下の犬HKと称賛したくなるほどの出来映えです。ですから、NHKしか見ない高齢者やテレビや新聞など見る暇のないワーキングプアーの若者や、ダブルワークやトリプルワークで働かされている非正規労働者は、「今の生活を何とかやっていけるなら安倍政権でいいか」と、思って諦めの支持をしているのでしょう。だから「桜を見る会」であれだけ嘘を並べ立てても政権支持率は50%近くを行ったり来たりしているのです。
安倍政権がなぜ7年も続いているのか
その答えは昨年11月19日号のサンデー毎日に答えがありました。それは以下の通りです。
検察首脳人事は政治的中立の不文律から、政権の影響を排除した独自の序列で決める。例えば、国民の安心・安全を担う検察の顔「検事総長」選びは現職の検事総長が総長OBらの意見を聞きながら次の検事総長候補を最終決定する。ところが、安倍政権は違っていた。16年7月、当時の法務事務次官が、後任の事務次官の人事原案の承認を官邸に求めたところ、官邸はそれを拒否。原案では、地方の検事長に転出させることになっていた「安倍寄りの人物」を事務次官にした(事務次官は検事長を経て検事総長、というケースが多い)。安倍政権は「独立性」が求められるはずの「検察人事」を手に入れた。検察は、この日から「安倍政権の言いなり」なった。(ここまで引用)
この「官邸のポチ」こと黒川は甘利明・元経済再生担当相は、都市再生機構(UR)との間で補償交渉をしていた千葉県の建設業者から現金計600万円を受け取っていた「UR贈収賄事件」を立件しようと東京地検は捜査していたら、黒川によって甘利氏と元秘書2人を不起訴処分(容疑不十分)にさせられたのです。その他にも下村博文・元文部科学相の政治団体「博友会」が学校法人「加計(かけ)学園」の秘書室長から政治資金パーティーの費用として200万円を受け取った事件も東京地検特捜部は捜査して立件しようとしたのですが、黒川の指示で不起訴処分としなったのです。また、森友事件で、自殺者も出た財務省の改竄事件でも黒川の指示で、財務省理財局長(当時)・佐川宣寿を容疑不十分で立件させなかったと言われています。このように第2次安倍政権誕生以来、小渕優子による地元有権者の新宿観劇事件でハードディスクをドリルで壊して隠蔽した数億円の買収事件も松島みどり法務大臣による「うちわ事件」も、全ての自民党国会議員は公職選挙法違反を行っても誰も立件もされず、逮捕もされないまま、今日まで来たのです。唯一の例外はIRカジノの贈収賄事件がありますが、これは検察への自民党支配を壊そうとして立ち上がった検察の反乱だったようですが、このサンデー毎日11月19日号の時点では起きていませんでした。(その後起きた東京地検の反安倍による反乱事件です)
東京地検は菅官房長官と二階幹事長が本命だった
このようにこれまで、全ての政治家揉み消し事件には「黒川弘務」が何らかの形で係わっていたのです。しかし、この「官邸のポチ」は2月に63歳になるために退官する運命にあったのです。
しかし、安倍政権は退官が予定されていた検察ナンバー2の黒川弘務・東京高検検事長の定年を半年間、延長することを閣議決定したのです。検事長の定年延長はこれまで前例がないそうです。夏に交代が予定されている検事総長に黒川を就任させるため、官邸が検察人事に無理やり介入したと、マスコミも伝えています。検事総長は検察トップの座ですから、官邸のポチが居なくなると、菅と二階はカジノの贈収賄で起訴される可能性まで出てくるので、黒川を半年間退官を延長して、現在の稲田検事総長が8月に65歳で退官するので、黒川にその後釜に据えようと企んでいるのです。
以下はLITERA2020.02.03の「検察の反乱が官邸に潰された! 安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、検事総長に就任させIR捜査潰し」よりの抜粋です。
LITERAによると、「法務省はその際、しぶしぶ黒川氏の次官昇格を認めたものの、当時の朝日新聞などの報道によると、その際、官邸との間で「黒川次官の任期は1年で、必ず林氏に交代させる」との「約束」ができたとされる。ところが、政権の番犬として、黒川氏を中央に置いておきたい官邸はこの約束を反故。その後も黒川氏を法務省事務次官に居座らせ続け、検事総長コースである東京高検検事長に昇格させた。そして、林氏は逆に2018年の人事で、名古屋高検検事長に飛ばされた」とあるのです。
「実際、黒川氏の定年延長が判明した途端、検察内部では一斉に、『秋元逮捕だけでIR汚職捜査もおしまい』という声があがっています。ジャパンライフ再捜査も難しくなるでしょう」(全国紙司法担当記者)というように秋元逮捕でこの事件は収束するでしょう。
ではなぜ、東京地検は黒川支配体制の中で秋元衆議院議員を逮捕できたのでしょうか。
それはKITERAによると、官邸は自分たちの意のままに動き、政界捜査をつぶしてくれる黒川氏をどうしても総長に据えようと動き、検事総長交代時期を早めるよう圧力をかけていたという。だが、年末に稲田総長は「黒川氏の63歳の定年日より前にやめるつもりはない」と言明したため2月以降の稲田総長の続投が決定。黒川退官、林検事総長誕生は確定的といわれていた」というのです。
つまり、黒川さえ居なくなれば、林検事総長なら菅、二階へ手を突っ込むことはできるはずだったのです。ですから、昨年末から東京地検内で、「IRを立件できる」という空気が出てきて、秋元逮捕へと流れが変わったのです。官僚の皆さんも誰もが安倍晋三みたいはバカに傅いて官邸のポチを演じたいと思っている人間ばかりではないでしょう。一握りのできの悪いバカ官僚が自分の能力では出世できないので、佐川や黒川のように政権にごまを擦って出世を目指すのでしょう。多くの良心的な官僚も前川喜平文科省事務次官のように職を投げ打って正義を貫くことまではできません。
彼らがやれるのは、流れが変わったという潮目が見えたときに一斉に立ち上がるのです。今回の秋元逮捕から菅、二階へと進むIR疑獄への立件も黒川さえ居なくなれば、東京地検は一気呵成に突き進む計画だったのです。それも頓挫してしまいました。
しかも、官邸はそのために、違法行為まで働いた可能性がある。前述したように、検事長の定年延長は前例がないのだが、それもそのはず。今回、安倍政権は国家公務員法の規定にもとづき、黒川氏の定年延長を決めたとしているが、元東京地検特捜部検事の郷原信郎氏によれば、検事長の63歳定年は「検察庁法」で決められていることであり、例外は認められていない。したがって、検察庁法違反の疑いがあるという。
安倍独裁政権を一刻も早く倒さなければ日本が潰れる
安倍晋三は日本国の発展や国家の利益など微塵も考えてはいません。とにかく、「ぼくちんが憲法改正を行った唯一の総理大臣」というレガシーが欲しいだけで、幼児的な欲求でこの国の政治も経済もことごとく崩壊させ続けているのです。IRは米国トランプの言いなりで、日本の富を米国のカジノ業者に売り渡そうとしています。米国の欠陥武器をトランプの言い値で爆買しています。何もかもがトランプのポチです。それだけではありません。ロシアのプーチンのような百戦錬磨の人殺しに対等に交渉が安倍ボンボンにできるわけはありません。今度は習近平と仲良くしたいがために、習近平を怒らせたくないから、新型肺炎が中国から日本に侵入する危険性があるにもかかわらず、中国人は武漢の関係者しか入国拒否していません。世界中で中国人の旅行者の入国拒否しているのにもかかわらずです。
アベノミクスはボロボロで、消費税値上げで日本経済もボロボロでも、安倍晋三は「オリンピックのある2020年は憲法改正の年にしたい」と、言っていますが、オリンピックと憲法改正に何の関係があるというのでしょうか。
衆院解散は今年の秋ごろと言われています。それまでに野党は反安倍でまとまって、良心的な官僚たちに、潮目が変わる可能性があると認識させようではありませんか。そしてNHKと読売とサンケイ以外のマスコミを反安倍に誘導するのです。そしたら多くの良識ある国民や非正規労働で疲弊している若者も、未来に希望を抱いて、反安倍野党統一の政治を支持してくれることでしょう。
それが実現できなければ、童話に出てくる「裸の王様」安倍晋三にこの国は破壊され尽くして、アジアの三流独裁国家として朽ち果てて行くことでしょう。
立憲民主党と国民民主党は立憲の元に結集せよ
れいわ新選組は統一した新たな立憲民主党と野党共闘の協議を進めよ
共産党とは閣外協力を協議して、維新を除く全野党共闘を実現させよう
牧太郎の青い空白い雲
安倍首相“史上最長”を可能にした「検察の不正義」
2019年11月19日 サンデー毎日
検察の反乱が官邸に潰された! 安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、検事総長に就任させIR捜査潰し
LITERA 2020.02.03 04:05
枝野氏「検事長定年延長は脱法」
東京高検黒川氏の人事を批判
2020/2/2 18:41 (JST)
共同通信社
立憲民主党の枝野幸男代表は2日、さいたま市で講演し、安倍内閣が定年間近の黒川弘務東京高検検事長(62)の勤務を国家公務員法に基づき半年間延長した決定を批判した。「検察官の定年は検察庁法で決められている。国家公務員法の規定を使うのは違法、脱法行為だ」と述べた。
検事長の勤務延長は前例がなく、稲田伸夫検事総長(63)の後任に充てるためとみられている。
枝野氏は「(黒川氏は)安倍政権の意に沿い、法務行政を牛耳ってきたと言われている」と指摘。講演後、記者団に「首相を逮捕するかもしれない検察まで、安倍官邸が恣意的に動かすことは許されない」と語った。
by nonukes
| 2020-02-05 18:17
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