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小坂正則の個人ブログ

伊藤詩織さんレイプ事件の勝訴は安倍政権への時限爆弾

山口敬之の再起訴で中村格による逮捕中止の全貌解明を
小坂正則



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涙で勝訴を報告する伊藤詩織さん(12月18日裁判所前)


伊藤詩織さん不同意性交(レイプ)で全面勝訴

この事件は2017年5月29日に不起訴処分となり、伊藤さんは検察審査会に不服審査を申し立てたのですが、検察審査会は9月、不起訴相当の議決をしたため、9月28日に「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、伊藤さんは被告の山口敬之(当時TBSワシントン支局長)を相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こして、同年10月には手記『Black Box』(文藝春秋)を出版しました。そして、今年12月18日に損害賠償330万円の全面勝訴判決が出たのです。

「レイプ」事件の経過
2014年4月4日の夜、TBSワシントン支局長の山口敬之と、ジャーナリスとをめざしていた伊藤詩織さんは、就職の相談のために都内の寿司屋で飲食をしていました。すると、被害者は途中で意識を失い、山口はタクシーでホテルへ強引に連れ込み、「意識のない彼女を山口が強姦した」という準強姦罪事件です。彼女は全く意識がない状態だったことをタクシーの運転手とフロントの男性が証言しています。タクシーの運転手は「彼女は自宅近くの駅に降ろしてほしいと訴えていたが、しばらくすると静かになった」と証言しています。
そして、ホテルの防犯カメラには詩織さんが引きずられて部屋へ連れ込まれる様子が写っています。彼女は意識のないまま、下半身に痛みを感じて目覚めたら山口が馬乗りになっていて性交状態だったのです。彼女は抵抗したが、離れてくれないので、「トイレに行きたい」と言ってやっとバスルームに逃げ込んだそうです。そして何とか逃げだそうとして、下着を探したがパンティーが見つからなかったら、「記念に君のパンティーをもらっていいか?」と、山口は懇願したそうです。こんな最低・最悪の犯罪者がTBSという超一流企業のジャーナリストだということに、まずは驚かされます。そして、この性犯罪者が安倍晋三のお抱えジャーナリストで、安倍首相をテーマに『暗闘』と『総理』という本の著者だったのです。ちょうどこの事件が起きたころ安倍首相をテーマとした『総理』という著書の発売間近だったので、この事件は安倍官邸の指示でもみ消された疑いが濃いのです。

逮捕を免れた山口敬之

彼女は自宅近くの高輪署へ数日後に事件を届けに行きました。そして6月4日に山口が日本に帰国する日に高輪署の刑事が成田空港で逮捕しようと張っていたら、警視庁の中村格刑事部長から「逮捕してはならない」という命令の電話が入り、担当刑事は伊藤さんへ「上の命令で逮捕できなくなりました。申し訳ありません」と、伝えたそうです。警視庁の中村格は共謀罪法の最高責任者だそうです。安倍官邸と警視庁幹部と山口敬之の共謀の疑いが濃い事件なのです。裁判所が逮捕令状を出したのに逮捕しなかったのです。その後、7月に不起訴処分となり、伊藤詩織さんが警察審査会へ異議申し立てを行いましたが、異議は認められませんでした。

この事件の何が問題なのか

元容疑者の山口敬之はコンドームも付けずに性行為を行ったことは認めています。しかし、「自分の性行為に犯罪性はない」と主張しているようです。110年前にできた日本の刑法は男尊女卑の時代の古い法律です。2017年になって性犯罪法は重罰化や被害者が犯罪を申告しないでも立件できるなど一部改正されました。しかし、「女性が性暴力を受ければ、大声を上げたりして身体を張って拒否するはず」という偏見はまだ残っています。性犯罪の場合、女性が抵抗できなくて黙っていると同意したと見なされる場合があるのです。女性は恐怖で、身体が硬直して抵抗できない場合があります。欧米では「相手が同意しない性行為は犯罪」という考えが定着していますが、日本では一部の男の中には「いやよいやよもいいのうち」と考える男がいるから、司法判断も時代遅れなのでしょう。強姦罪が、脅迫や強制を伴った犯罪なのに対して、準強姦罪とは無意識の状態の中で強姦する行為なのですが、大半が密室の事件だけに、日本では立件が非常に困難なのだそうです。
それに比べて欧米では「意識のない女性を無理矢理ホテルなどに連れ込んだだけで立件できる」そうです。日本の性犯罪が申告罪だったことや、被害女性が警察の取り調べや裁判でセカンドレイプされることを怖れたり、レイプ犯罪者が親族や会社の上司だったりと、身近な相手が多いため性犯罪の95%以上が泣き寝入りの状態なのだそうです。

事件を隠そうとしたTBSは山口敬之と同罪

ところで、山口敬之の性犯罪が刑事事件として罪が問えなくても、山口とTBSは「仕事を餌にして女性を瞞した」コンプライアンス違反事件であり、セクハラ犯罪の責任があります。TBSは、この事件に対して口をつぐんでいますが、この事件は山口がTBSのワシントン支局長という職務権限を利用した犯罪であり、就活を餌に女性をホテルに連れ込んで傷つけた事実はハッキリしているのです。ですからTBSには使用者責任があります。教員が破廉恥行為を行えば、校長や教育委員会は謝罪します。なぜTBSの社長は一言も記者会見もせず、被害者の伊藤詩織さんに謝罪もしないのでしょうか。また、この事件のもみ消しを山口はメールで安倍官邸のアイヒマンと言われる北村滋(当時:内閣情報官。現在:国家安全保障局長)へメールを送るのを誤って、週刊新潮に送ったことが分かっています。ですから北村滋の部下の中村格、当時警視庁刑事部長に指示があって、山口の逮捕が免れたのです。
そして結果的には現職の職員が逮捕されなかったことで、TBSは安倍官邸に大きな借りができたのです。ですからTBSでは、この事件はタブーなのです。今年12月21日のTBS「報道特集」で、金平茂紀キャスターが「今日は残念ながらお伝えできませんが、いつの日かこの問題を取り上げたいと私は思っています」と異例のコメントを言うのが彼の精一杯の良心なのでしょう。
また、山口敬之は「パンツぐらいお土産にさせてよ」という発言をしていることから、類似の事件の常習犯の可能性さえ疑われます。なぜなら、性犯罪は95%の女性が泣き寝入りするため事件にならないのです。また事件として警察に届け出ても、警察は立件が難しとか、裁判で勝てないなどと言って、事件化させないのだそうです。ですから、山口による犠牲者は他にもいると考えるのが普通だと思われるのです。彼には強引に性行為を行った女性のパンツ収集癖があったのではないでしょうか。

伊藤さんが勝訴した理由

12月18日(水)午前10時30分に弁護士が「勝訴」の垂れ幕を持って、裁判所前まで走って出てきました。その後、原告の伊藤詩織さんも出てきて、カメラマンに促されて「勝訴」の紙を手にした時、「この紙を持って、実感しました」とようやく少し和らいだ表情で時折涙混じりの感想を話しました。(上の写真)
この裁判では東京地裁の鈴木昭洋裁判長は、山口氏が「酩酊状態で意識がない伊藤さんに、合意がないまま性行為に及んだ」と不法行為を行ったことを認め、山口敬之に対して330万円の損害賠償を命じました。そして山口被告から出されていた反訴の1億3千万円の名誉毀損による損害賠償要求に対しては全面的に退けられました。その理由として伊藤さんの著書「ブラック・ボックス」の内容は公益性があって、名誉毀損には当たらないと判決では述べています。
密室で起こった性犯罪に「性行為の同意があったかなかったか」が争点の裁判ですから、なかなか客観的な証拠がありません。ですから、この訴訟では2人の証言のどちらの発言に信憑性が高いかが裁判長の判断の基準になるのです。そこで、伊藤さんが性行為のあと、シャワーも浴びずに、早朝の5時過ぎにホテルから逃げ帰ったこと。その日の内に婦人科へいって、避妊ピルを処方してもらったこと、数日後には友人2人と共に警察署へ相談に訪れたことなどの証拠から、「性交渉の同意があったとは考えにくい」という判断を裁判長はしたのです。

しどろもどろの山口の反論

一方山口被告の証言で、「ホテルの部屋で原告が午前2時ごろに目覚めた際、(伊藤さんは)『私は何でここにいるんでしょうか』と述べ、就職活動についても何度も尋ねており、酔っている様子は見られなかった」という山口氏の供述については、「原告が述べた言葉自体、原告がホテルの部屋に入ることについて同意をしていないことの証左というべき」としています。
また、事件の数週間後に山口氏が伊藤さんに送ったメールの内容と、法廷での山口氏の供述内容が矛盾していると指摘し、「被告の供述は、本件行為の直接の原因となった直近の原告の言動という核心部分について不合理に変遷しており、その信用性には重大な疑念がある」として、「山口氏の供述は信憑性が低い」としたのです。
また山口は「伊藤さんはウソつきだ」という印象操作を繰り返し述べています。その中で、「婦人科での陳述で伊藤さんは『何も記憶がありません』と述べているのに『ブラック・ボックス』で事件後の行動を克明に書いているのはおかしい」と話しているのですが、伊藤さんによると「私が記憶がないと言ったのは、お寿司屋を出てから、目覚めるまでのことが記憶がないだけで、目が醒めて、ホテルを出るまでのことを述べたものではありません」で、完璧に覆されているのです。また、「伊藤さんはピルを処方してから妊娠の可能性はないにも係わらず、何度も何度も妊娠したらどう責任を取ってくれるのかとメールしたのはウソつきの証拠だ」とも言っていますが、記者会見で伊藤さんはその理由を、「警察からの要請で、警察には山口の足取りを捉えられないので、あなたが妊娠の可能性を訴えるようなメールをして山口とコンタクトを取り続けてほしいと言われたから、私は取り続けたのです。『何か私に不利なことがあったら、そのことについては警察で責任を取ってくださいよ』と警察と約束しました」と記者会見で話しています。
また、「ブラック・ボックス」で伊藤さんは「叔父に元検察官が居て、その叔父から聞いたと書いていますが、山口の弁護士が調べた結果、検察官は居なかった。だから伊藤さんはウソつきだ」と反論しているのですが、伊藤さんの弁護士が「叔父は副検察官であって、検察官ではないが、私たちでも副検察官を検察官と一般的には呼ぶので、ましてや一般人が副検察官を検察官と呼んでも一向におかしくはありません」と、これも一刀両断です。
仕舞いには山口は「私の聞いたレイプ被害者が言うには彼女はレイプ被害者なんかじゃない。なぜならレイプ被害者が記者会見で笑ったり、上を向いたりはしないと、私はそんな証言を得ているのです。だから彼女はウソつきなのです」だそうです。これなど笑止千万です。「レイプ被害者はいつも悲しそうにして涙を流し続けなければならない」というステレオタイプ化した「レイプ被害者像」を裁判官に植え付けようとしたのかもしれませんが、東京地裁の鈴木昭洋裁判長は山口の嘘に欺される程のバカではありません。山口の反論はどれも 枝葉末節のことをあげつらっているだけで「性行為に同意があったか」という問題の本質に何の反論もしていないのです。ですから「山口の供述は核心部分について不合理に変遷しており、その信用性には重大な疑念がある」として、山口側の証拠は一切認められなかったのです。

高裁でも新たな証拠で徹底追及

 山口側は控訴するそうなので、来年から高裁での控訴審が始まります。控訴審では「地裁の判決が正しかったかどうかを争う」ものですから、新たな証拠などが出なければスピード審議が行われます。山口側には、新たな証拠などは出ないでしょう。しかし、伊藤さん側には決定的な「新証拠」があるのです。それはホテルのドアマンが、この夜のことを克明に覚えていて、それを警視庁に証言したにもかかわらず、刑事事件では証拠として検察も、検察審査会でも使われていない可能性が高いと弁護士は言います。その証言は民事裁判の結審の後に地裁に提出したため、地裁判決の証拠としては採用されていないのですが、高裁では「新証拠」として争う予定です。山口が伊藤さんをホテルに連れ込んだホテルの当時のドアマンが以下のような証言を得ているのです。

2人が乗ったタクシーがホテルの玄関前に滑り込んできた時、ドアマンは後部座席の左側のドアの方へ出向いた。
〈その時に手前に座っていた男性と目が合い、怖い印象を受けました。そして、奥に座った女性に腕を引っ張るようにして降りるように促していた〉
 詩織さんは運転手に「近くの駅まで」と言ったが、山口は「部屋を取ってある」と返し、タクシーは彼の指示に従ってここまでやってきたのだ。
〈女性の方は(中略)「そうじするの、そうじするの、私が汚しちゃったんだから、綺麗にするの」という様なことを言っていました。当初、何となく幼児の片言みたいに聞こえ、「何があったのかな」と思っていたら、車内の運転席の後ろの床に吐しゃ物がありました〉
 山口は詩織さんの腕を引っ張って、無理やり車外へ連れ出そうという動きを取る。
〈女性は左側のドアから降ろされる時、降りるのを拒むような素振りをしました。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」とまだ言っていたので、座席にとどまって車内を掃除しようとしていたのか、あるいはそれを口実に逃げようとしているのか、と思いました。それを、男性が腕をつかんで「いいから」と言いました〉
〈足元がフラフラで、自分では歩けず、しっかりした意識の無い、へべれけの、完全に酩酊されている状態でした。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」という様な言葉を言っていましたが、そのままホテル入口へ引っ張られ、「うわーん」と泣き声のような声を上げたのを覚えています〉
〈客観的に見て、これは女性が不本意に連れ込まれていると確信しました〉
(ここまで週刊新潮 2019年12月26日号引用)

この事件は再捜査と再起訴が可能だ

上の証言は、「山口が伊藤さんをレイプする目的で強引にホテルに連れ込んだ」決定的な証拠です。刑事事件では不起訴処分に終わって、刑事裁判は終了しています。しかも検察審査会で「不起訴相当」という結論が出ているため、同じ証拠で再起訴は出来ませんが、「新たな証拠」が出てきた場合などはその限りではありません。刑事裁判で無罪が確定した場合は無理ですが、「不起訴」とは無罪が確定したわけではないのです。いつでも新たな証拠が出てきたら再捜査と再起訴は出来るのです。
山口敬之は18日の記者会見で「私は刑事事件では無罪なんですから」と強調していました。
しかし、山口敬之は無罪が確定したわけではありません。東京地検は山口敬之を「嫌疑不十分で不起訴処分」にしたわけです。不起訴処分には3つの理由があります。 ①嫌疑なし②嫌疑不十分③起訴猶予です。①の嫌疑なしとは「無罪」のことです。そして③起訴猶予とは有罪だが罪が軽いとか反省しているので見逃してもいいというものです。そして山口敬之は②嫌疑不十分であるから、検察が起訴しても裁判で有罪が確定できる可能性が低いから起訴しないというものであり、山口がいうような「無罪だ」とは言えないのです。ですから、この事件では新たな証拠などが出てきたのですから、十分裁判で有罪に出来る可能性はあるのです。東京地検は一刻も早く再捜査と起訴するべきなのです。
実際には高裁判決が出るまでは検察は動こうにも動けないのです。ただ強姦罪の時効は10年だそうですから2025年まで、まだ時間はあります。この控訴審は2年もかからないでしょう。そして最高裁へ山口が上告しても棄却で確定します。その後2025年4月4日までに「再起」手続きを取れば極悪犯の山口敬之は獄門に処することができるのです。

安倍政権による権力の私物化を暴く

私は2017年10月に伊藤詩織さんが記者会見を行った時から、この事件は「安倍政権による権力私物化犯罪」と感じてました。そこで、私なりに情報発信をして出来るだけこの事件を埋没させないように「つゆくさ通信」などで訴えて来ました。しかし、非常に残念だったのが、これまで女性運動などを行っていた、私の周りの女性たちの反応が鈍いように感じました。「良くある事件よ」などと揶揄されたことが多かったのです。ただこの事件は「1人の女性がレイプされたことは明白なのに、それが刑事事件とはならなかった」という性犯罪を巡る刑法の不十分性の問題が1つです。そして2つ目は、この事件は「安倍政権の国家権力私物化犯罪」であり、「安倍友は犯罪を犯しても罰せられない」ということが公然とまり通るようになったら、この国の法理主義は死滅して犯罪と暴力が蔓延して、民主主義のない無法国家になってしまうという現状への危機感なのです。すでにその病理は官僚や民間企業の経営者を襲っていて、国民の間に「今だけ、金だけ、自分だけ」の安倍思想が日本中に蔓延しています。そんな重症患者が日本中に居て、その恩恵を受けない一般市民や多くの大衆は虚無感に襲われて、未来に希望も持てず、将来を諦めて選挙にも行かない若者が巷に溢れてしまっているのです。
安倍晋三とそれを取り巻く自民党の金権議員や、それを支える公明党と維新に国家官僚などは、私に言わせたら「国家転覆罪」の国賊です。安倍政権によるこの国の秩序を崩壊させる犯罪を暴き出し、一日も早く、こんな腐りきった政権を転覆させる必要があるのです。
それにしても、この事件は国家権力が絡んでいなければ、何のこともなく山口敬之は逮捕されて、今頃は獄中で少しは反省しているかもしれません。
それに国家犯罪という大変な困難な中で、安倍応援団による誹謗中傷を1人で堪えて、それにPTSD(心的外傷後ストレス障害)に襲われて、今でもあの時の恐怖が蘇って来ることはあるそうなのです。そんな中で今日まで頑張ってきた伊藤詩織さんに、私は「よく頑張って来てくれて、本当にありがとう」と言いたいです。なぜなら、伊藤詩織さんの後ろには何万人もの「声を出せなかったレイプ被害者」の伊藤詩織さんがいるからです。性被害者がこれ以上増えないために、そして声を挙げた人がセカンドレイプを受けて苦しみを強いることのないように「同意のない性行為は犯罪」という刑法改正を来年には実現させることが必要です。そのためには男性も意識改革が必要ですし、レイプ被害者を支援する制度や子どもや若者への性教育の充実も必要です。



Commented by 今城啓子 at 2019-12-26 06:30 x
一読させていただきました。とても分かり易いブログですね。
民事の結審後に新証拠とあったと思いますが、弁論再開の手続きなどは取られなかったのでしょうか?
また、民事が結審しないと検察は動かに動けない、とは、なぜなのですか?
■私は訴訟法がよく分かっておらず、そこだけ少し気になりました。
弁論再開の手続きが、民訴法上あるのは、拙い経験の中で知ったのですが。

いずれにしても、非常に勉強にもなりました。

実父からの娘への強姦に合意だどうだと馬鹿馬鹿しい判断がなされたりもしたと思います。本当に情けない状態を、何とかしたいですね。
Commented by nonukes at 2019-12-26 11:39
今城啓子様

書き込みありがとうございます。一審の結審(口頭弁論が終わってこれ以上の論争はしません)ということが決まった後に、新たな証言が得られたため、再度口頭弁論を開いて欲しいと裁判所に申し出たそうですが、裁判長は「その必要はない」と却下したそうです。裁判長としては、「もうあなた方を全面的に勝たせるための証拠は充分ありますから、これ以上の証拠は必要ありませんよ。その証拠は控訴審でつかってください。あなたは早く判決が決まる方があなたのためにもいいことでしょう」というお気持ちなのではなかったのかと思います。裁判官だって1人の人間です。どっちが嘘をついているかなんて、誰にでも分かります。スピード裁判で、早く伊藤詩織さんを勝たせたかったんじゃあないでしょうか。

それから2点目のなぜ検察は判決が確定すすめで動かないのかという質問ですが、私は素人なので十分な説明は出来ませんが、検察も世論の動向を気にするものです。
民事で山口が黒になって、それが刑事事件にならないのは検察が政権に忖度してもみ消したからだという批判が蔓延したら動かざるを得ないでしょう。
Commented by nonukes at 2019-12-26 11:41
今城啓子さま

以下の通りです。参考までにどうぞ読んでください。


伊藤詩織さんに軍配上がる 検察審査会に再審査を求められるか、検察の再捜査は?
前田恒彦 | 元特捜部主任検事

 すでに検察は山口敬之氏の準強姦容疑を嫌疑不十分で不起訴にし、検察審査会もこれを相当としている。一方、民事裁判の一審判決は伊藤詩織さんに軍配を上げた。伊藤さんは再審査や再捜査を求めることができるか。

検察の「再起」は可能
 では、民事裁判の過程で新たな証拠や事実が判明したとしても、なお検察は捜査や起訴を行うことができないのか。
 実は、検察審査会の審査とは無関係に、不起訴処分後、検察はいつでも独自の判断で再捜査を始めることができることになっている。
 不起訴と聞くと、それで完全に終結し、二度と捜査が行われなくなると思うかもしれない。
 基本的にはそのとおりだが、検察には「再起」と呼ばれる制度がある。
 いったん不起訴にしたり、捜査を中断したものの、その後の事情の変化を踏まえ、再び起訴に向けた捜査に着手するというものだ。
 関係者から核心を揺るがすような証言が新たに出てきたとか、未発見だった重要な証拠物が発見されたといったような場合には、事情の変化があったということで、再捜査を行うことになる。
 その場合、伊藤さんの側から検察に対して資料を提出し、再捜査を促すことも可能だ。
まだ刑事手続は終わっていない
 2015年の事件であるうえ、準強姦罪の時効は10年だから、再起による再捜査や起訴の可能性は2025年まで続く。
 ただ、当事者の主張が激しく対立している事件であり、少なくとも民事裁判で最終的な結論が出るまでは、検察が動くことなど考えにくいのも確かだ。
Commented by 森友問題関連の国会議事録 抜粋 at 2019-12-26 23:59 x
ちゃんと、曇りのない目で事実を把握して、こうやって文章化してくれる人が存在していることに感謝です。

この記事、ブログで転載させていただいてよろしいですか?

全文転載がだめなら、一部引用で。
もちろん、この記事のURLのリンクつけます。
7184
Commented by nonukes at 2019-12-28 08:37
森友問題関連の国会議事録 抜粋さま

書き込みありがとうございます。
どうぞ転載など全く自由です。誤字脱字がありましたら訂正してもらえるとうれしいです。
小坂正則
Commented by 森友問題関連の国会議事録 抜粋 at 2019-12-28 18:30 x
ありがとうございます!

早速、転載記事を投稿させていただきました。

http://blog.livedoor.jp/kokkai_gijiroku/archives/5076599.html
Commented by 通りすがりの者 at 2020-03-05 10:14 x
伊藤詩織氏は2年以上も警察とのやり取りを秘密録音していました。
彼女が録音した内容を公表すれば、この事件の謎は解けます。

BBC Two
Japan's Secret Shame
Shiori Ito: Japan’s attitudes to allegations of sexual violence are locked in the past
https://www.bbc.co.uk/programmes/articles/3z44Njyr5wzm3wbVMGZ7tFr/shiori-ito-japan-s-attitudes-to-allegations-of-sexual-violence-are-locked-in-the-past
『 I started to analyse how the police were handling the case and decided to record all my meetings with them. Since then I have set a digital recorder going in my bra just before entering any police station.』
『The recordings that I had collected over two years finally became a book, that published last year - my journalistic training, and the fact that I had recordings of so many conversations meant that the publisher’s lawyers could be satisfied that my account of my treatment after I made the rape allegation was fair and accurate.』
by nonukes | 2019-12-25 13:38 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(7)

  小坂正則

by nonukes