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小坂正則の個人ブログ

トランプが安保破棄をちらつかせるなら日本もその前提で交渉すべき

日米安保条約は永久同盟か?日本人も本気で安全保障を考えるいいチャンス
小坂正則

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前回はトランプ大統領が「日本の安保ただ乗りはおかしい」という発言から、日本は米軍と一緒に戦争に参加させられる可能性が大きいことを指摘しました。しかし、トランプ大統領はもう1つの「安保破棄もあり得る」という発言についても考えてみる必要があるのではないでしょうか。もちろんこの2つの発言はセットです。これは日米2国間交渉のデールとしてトランプ大統領はFTA交渉の有利な条件を引き出すための取引材料の1つなのでしょう。でも、安倍首相は「日米安保条約」を盾に取られて、奴隷のごとくトランプの言いなりになっているのです。しかも安倍首相が相撲観戦でヨイショしたり、炉端焼きでもてなして、見ている方が恥ずかしいほど一生懸命にトランプの太鼓持ちを演じても、彼は米国に帰ったら、「武器を買え」とか「農産物を買え」や「自動車に25%の関税をかけるぞ」どころか、無慈悲に「日本は米軍にただ乗りで日米同盟を破棄してもかまわないんだぞ」と容赦ないのです。しかもトランプの伝書鳩のようにトランプの信書を携えてイランへ行ったのに、イランへ行ったその日にイラン制裁を発令したり、誰がやったかは分かりませんが米軍が係わった可能性が強いタンカー攻撃などを仕組まれたでは、安倍さんも可哀想です。

日米同盟は絶対にやめられない条約ではない

日米同盟は一方が破棄すると通告すれば自動的に破棄できることになっています。もちろん日本は敗戦国ですから、占領軍の延長で日本に居座っている米軍を日本が一方的に「日米同盟を破棄します」なんて言おうもんなら、米軍が国会と官邸を占拠して、それこそ政権がひっくり返ることだと、政治家も国民の多くも、そう考えていたことでしょう。戦後の日本は米国にとっては共産圏の防波堤だったのですから。もし、選挙で共産党が政権を取ったりしたら、間違いなく米軍がイチャモンを付けて政権を引っ繰り返すことでしょう。
しかし、東西冷戦は終わり、共産主義と自由主義のたたかいは一定のけりがついたのです。今残っているロシアも中国も北朝鮮も独裁権力がなければ共産国家など一時も維持できないのです。自由と民主主義が共産主義に勝利したのです。ですから日本を共産圏の防波堤として浮沈空母として米軍が駐留する役目はほとんどないのです。ただ在日米軍の役目は対中国の太平洋方面への覇権を阻止するという米軍の役目は残っていますが、日本の赤化を阻止する役目は在日米軍にはないのです。
それも米国の大統領が「日米同盟を破棄してもいい」と公然と発言するのですから、日本から「破棄する」と言い出す必要はないにしても、日本側も米国との交渉手段として大きな「道具」としては使えるでしょう。そんな大胆な発言を安倍さんにできるわけはありませんが、それこそ、そんな百戦錬磨の総理大臣でなければ米国の言いなりになって、「金がほしいときにはいつでも引き出せる」米国のATMと化してしまいかねないのです。
日米地位協定に対して日本政府は1ミリの動かす力はありません。独立国の首都上空の制空権がない国など日本以外にはありません。そして首都に外国軍の基地があるのも日本だけです。ですから世界中で一番不利な不平等条約を結ばされ続けているのです。「いつでも日米安保は破棄できるのですよね」と米国に日本は強気に出て、地位協定の不平等を解消させるのです。普天間基地も辺野古基地も不要です。海兵隊はグアムにいればいいのです。もともと海兵隊は国防部隊ではありません。相手国へ攻めていく部隊です。あんな部隊が何万人といても防衛力にはなりません。
しかも日本は世界7位の軍事力を持っています。ですから米軍には日本の要求が飲めなかったらお引き取り願えばいいのです。そしたら中国が攻めて来ますか。そんなことはないでしょう。もちろん中国とも韓国とも北朝鮮ともロシアとも積極的な平和友好を保つのです。
日米同盟が解消されたら、プーチンに再度北方領土4島返還交渉を行いましょう。その対価として、大規模なシベリア開発を日本のお金で行うのです。そして4島は数兆円で買収すればいいのです。それくらいの金はシベリア開発で日本は儲けます。疲弊しているロシアはお金に一番弱いのですから。もちろん北方4島には米軍基地はありません。
つまり、これだけ日本も強気に出ない限り、日米交渉は米国の一方的な要求を日本は黙って呑むだけのトランプが言う、片務条約になり下がってしまうのです。

日本国の明るい未来を設計しよう

安倍首相は「国の理想を語るものが憲法だ」そうです。しかし、それは間違いです。憲法前文には確かに国の理想を書いていますが条文は「国民が国家権力と公務員の行動を縛るもの」が憲法です。しかし、国の理想は必要です。それは憲法に書き込む必要はありません。それこそ各政党が「国の理想」を競い合えばいいのです。ですから、憲法は簡単に数の力で強引に強行採決で変えるものではありません。それを独裁と言うのです。ロシアも中国も独裁国家ですが形どうりの選挙や議会手続きは踏んでいます。この間の安倍政権のやってることはロシアや中国の政権とちっとも変わりありません。憲法を無視して臨時国会を野党が憲法に則って要求しても開催しなかったり、国権の最高決議機関である国会の予算委員会を開かず、その変わりに吉本喜劇の出て、お笑いごとをやるようでは、この国の理想を語る総理大臣の資質が問われるというものです。すいません。そんな資質などという難しいものを求めてはいけなかったですね。だって、八百屋で魚を求めるようなものですよね。安倍晋三さんには理性や品格や良識などどだいありませんものね。
ですから、高度の駆け引きが必要な外交交渉は安倍様にはハッキリ言って100年やっても無理です。プーチンやトランプなどの百戦錬磨の政治家にボチャンには到底太刀打ちできるわけはありません。ですから一刻も早く退場ねがい、外交交渉のできる総理大臣に日米地位協定の改定からまずやってもらい、言うだけ詐欺のような北朝鮮の拉致被害者を一刻も早く取り戻さなければ家族は皆亡くなってしまうし、ご本人も北朝鮮で監獄のような辛い生活から一刻も早く解放させてやらなければならないのです。時間はもうのこっていないのです。税金を湯水のように使って豪華な外遊をする極楽とんぼに総理大臣の席を与える猶予はなのです。



by nonukes | 2019-07-02 12:21 | Comments(0)

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