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小坂正則の個人ブログ

スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんら女性や若者が立ち上がる

EU議会で緑の党が極右政党の対抗勢力へ
小坂正則
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以下はハーフポストの記事です。
発達障害の1つであるアスペルガー症候群の少女が、地球温暖化を食い止めるためにひとり立ち上がり、全世界を巻き込むムーブメントを起こしている。彼女が動かしているのは、温暖化問題への人々の関心や行動だけではない。その強い意思と行動力は、「障がいとは何なのか」という問いを全世界に投げかけている。

彼女の呼びかけはシンプルだ

「地球温暖化が私たちの生存を脅かす重大な問題ならば、どうして私たちは行動しないのでしょう」
BBCによると、始まりはスウェーデンで総選挙が迫っていた2018年8月。グレタさんは、「気候のためのスクールストライキ」というプラカードを掲げて、ストックホルムの国会議事堂の前で座り込んだ。ストライキは総選挙までの2週間、毎日続いた。その後も、毎週金曜日には学校を休んで、座り込みを続けている。彼女の行動はまたたく間に世界中に広がり、地球温暖化対策を求める大規模な抗議運動へと発展した。「#FridayForFuture 」というハッシュタグと共に、欧米を中心に多くの若者が運動に参加し、その様子をSNSで発信している。グレタさんは12月には、ポーランドで開かれた会議COP24(通称:国連気候会議)、2019年1月にはダボス会議(世界経済フォーラムの年次総会)で演説した。
(ここまでハーフポスト2019年4月10日号より)

彼女の行動が緑の党の欧州議会選挙で躍進させた

28日のAFP通信によると、「今回の欧州議会(European Parliament)選挙では、緑の党が大躍進した。その動きを後押ししたのは地球の問題を最大の政治課題と考える若者世代だった。その先頭には、グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんなどの若い女性らが立ち、気候変動に警鐘を鳴らしているからだ」と伝えている。5月27日、開票された欧州議会選挙において、緑の党は当初の予想を大きく上回る69議席(9.18%)を獲得、第4党となりました。特に、EUの要とも言えるドイツとフランスでは、それぞれ第2党(20.50%)、第3党(13.47%)となるなど大きく躍進し、またEU離脱問題に揺れるイギリスでも11.10%を獲得して第4党になったそうです。(ここまでAFPより)
 緑の党躍進の背景には、ヨーロッパを中心に世界へと広がった、気候変動対策を求める運動の先頭に立っている、スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさん(16歳)です。今年3月15日に行われた気候変動対策を求める世界一斉デモにはイタリアで50万人、ドイツで30万人を集め、世界中で150万人以上が参加しています。さらに5月24日の第2回デモには日本を含む125カ国2350都市で約180万人が参加しています。このように気候変動対策を求める若者の運動が緑の党の躍進につながったと考えられます。そしてEU体制を否定する極右政党に対抗する勢力として、緑の党が有権者の支持を得たのでしょう。

ドイツ世論調査で緑の党が第1党に

欧州議会選挙で躍進したドイツの環境政党「緑の党」が1日公表の世論調査で初めて支持率トップになった。メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、国政第2党のドイツ社会民主党(SPD)は支持率を落とし、退潮に歯止めがかからなくなっている。二大政党を与党とするメルケル政権の先行き不透明感もにわかに強まってきた。
調査機関のフォルザが実施した世論調査では、緑の党の支持率が前の週に比べて9ポイント高い27%となり、2ポイント落としたCDU・CSUの26%をわずかに上回った。SPDは5ポイント低下の12%にとどまった。極右、ドイツのための選択肢(AfD)が2ポイント低下の11%ですぐ後ろに迫っている。
緑の党は5月26日投開票の欧州議会選挙で、20.5%の票を集めて第2党に躍り出たばかりだ。温暖化ガスの排出抑制などへの関心が高まるなか、若者を中心に幅広い支持を集めている。緑の党は二大政党に失望した有権者の受け皿にもなっている。欧州議会選では、大連立政権に参加して大胆な政策を打ち出しにくくなった中道左派、SPDの支持層から大量の票が流れ込んだ。(日経新聞6月2日号)

グレタ・トゥンベリさんに続こう

フランスの「国民戦線」や「ドイツのための選択肢」などEU内部では排外主義の極右政党が誕生して、ヨーロッパでは移民排斥運動が一定の支持を得ています。ドイツやフランスの極右政党はトランプ大統領の自国中心主義の影響を受けているのかもしれません。「自国の利益が優先で、難民問題や環境問題など関心がない」という考えが世界中に蔓延しつつあるのです。そんな動きに歯止めとなったのが、今回のEU議会選挙の結果を作り出した若者と女性たちなのではないでしょうか。
 さて、日本では夏の参院選がもうすぐですが、JNNの世論調査によると、有権者の関心は年金問題や子育てなどの財政と経済問題が最も大きな関心だそうです。憲法改正への関心は11%だそうです。それぞれの国では、独自の問題がありますからEUとは一概には比べられませんが、EU議会選挙を引っ張った中心勢力が若者と女性たちだったのです。そしてグレタ・トゥンベリさんの「たった数人の子どもが学校へ行かなかっただけで世界中の注目を集めることができたのです。私たちが真に望めば力を合わせて何ができるかを想像してみてください」という言葉をかみしめて、彼女のように自分にできることは何かと想像しながら行動してみませんか。憲法改悪など、安倍政権の暴走を止めるたたかいを諦めるのはまだまだ早すぎます。



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COP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)スピーチ
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(16歳)



私はグレタ・トゥーンベリといいます。15歳です。スウェーデンから来ました。「クライメート・ジャスティス・ナウ」の代表として演説しています。
スウェーデンは小国なので、私たちが何をしようと問題ではないと言う人がたくさんいます。
でも私は、どんなに小さくても変化をもたらすことができると学びました。
もし、たった数人の子どもが学校へ行かなかっただけで世界中の注目を集めることができるのなら、私たちが真に望めば力を合わせて何ができるかを想像してみてください。しかしそのためには、それがどんなに不快なことであっても、はっきりと発言しなければなりません。
あなた方は人気低落を恐れるあまり、環境に優しい恒久的な経済成長のことしか語りません。非常ブレーキをかけることだけが唯一の理にかなった対策なのに、あなた方は私たちをこの混乱に陥れた、あの悪いアイデアを推進することしか口にしません。
それは大人気のない発言です。その重荷をも、あなた方は私たち子どもに負わせているのです。でも私は人気取りのことは考えません。私は気候の正義と生きている惑星のことを考えます。
私たちの文明は犠牲にされています。ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続ける機会のために。
私たちの生物圏は犠牲にされています。私の国のようにお金持ちの国の人たちがぜいたくな生活をするために。その苦しみは、少数の人のぜいたくのために、多くの人たちが払う代償なのです。
2078年に、私は75歳の誕生日を迎えます。もし私に子どもがいたら、一緒に過ごしているでしょう。子どもたちは私にあなた方のことを尋ねるかもしれません。まだ行動できる時間があるうちに、なぜあなた方は何もしなかったのかと。
あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。
政治的に何が可能かではなく、何をする必要があるのかに目を向けようとしない限り、希望はありません。危機を危機として扱わなければ、解決することはできません。
化石燃料は地中にとどめ、公正さに目を向けなければなりません。この制度の中で解決することがそれほど難しいのであれば、制度そのものを変えるべきなのかもしれません。
私たちは、世界の指導者たちに相手にしてほしいと懇願するためここへ来たのではありません。あなた方はこれまでも私たちを無視してきました。そしてこれからも無視するでしょう。
私たちは言い訳を使い果たし、時間も使い果たそうとしています。
私たちは、あなた方が望もうと望むまいと、変化は訪れると告げるためにやって来ました。真の力は人々のものなのです。
ありがとうございました。

Commented by morikana629629 at 2019-09-28 10:14 x
グレタ・トゥンベリさんの地球温暖化問題についてのスピーチはとても素晴らしくて感動的でした。

グレタ・トゥンベリさんはまだ若干16歳の少女。16歳の少女でもわかる地球温暖化問題について、自分たちの世代さえ良ければそれで良いという傲慢で恥知らずな態度で見て見ぬふりをしている世界の大人たち。

後世の人々に厚顔無恥で無責任だと罵られないようにしないといけません。
by nonukes | 2019-06-03 14:59 | Comments(1)

  小坂正則

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