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小坂正則の個人ブログ

日本企業は韓国人元徴用工や、その遺族へ賠償金を支払え

小坂正則

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30日、判決が言い渡される前に韓国最高裁前で集会を開く原告側の支援者ら

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10月30日の大法院判決後、涙を拭う元徴用工の李春植さん(右)


お隣の韓国人と仲良くできなくて日本の平和などあり得ない

私は韓国に友人や知り合いが少しいます。だからこれまで4、5回は韓国へ観光旅行や交流会などに行くことがありました。そこで、私は身振り手振りや通訳の人を通じての会話の中でいつも反省することがあります。それは、私があまりにも朝鮮半島の歴史や戦前の日本政府や日本軍が朝鮮半島で行った蛮行の歴史を知らないということです。韓国の若者は日本人への偏見や差別意識などほとんどなくて、考え方は日本の若者とほとんど変わらないようにみえるのですが、私と同年代の60代の韓国人は、日本の戦争責任と言えば、400年以上前の「秀吉による朝鮮出兵」から話が始まったのにはびっくりした経験があります。20年ほど前に「反原発交流」のための韓国ツアーに参加した時に、日本の戦争責任を追及されることは覚悟していたのですが、まさか400年も前のことを言われるとは思っても見なかったので驚いたことを覚えています。それに私も含めて平々凡々と生きてきた普通の日本人は、日韓併合時代の韓国の歴史や日本軍が韓国で行ったであろう犯罪行為の歴史を全くと言っていいくらい知りません。中国で行われた関東軍の犯罪行為についても同じです。だから見るもの聞くものが初めての経験なのです。これは日本の学校教育で戦前の負の歴史を教えてこなかったからでしょう。でも、私たちは謙虚に誠実に彼らの話を聞いて、そこから少しずつでも韓国の歴史を学ぶことができれば、互いの壁は乗り越えることができると思います。
被害者は何年経っても自分たちの傷を忘れることはないのでしょう。近ごろは「韓国緑の党」との交流で韓国を訪れることが2度ほどあったのですが、彼らは私と同じ「緑の党」の仲間意識があるので、国境も戦争加害国と被害国というわだかまりもほとんど感じませんでした。ですから私が会った韓国の友人や知人はみなやさしい人びとでした。私たちは一番近い両国民は決していがみ合うべきではなく、一番仲良くすべきだと理解しているからだろうと思います。

日本の負の歴史「従軍慰安婦」や「徴用工」問題に正面から向き合うべきだ

日本会議やネトウヨなど一部の人間や右翼評論家と言われる人間は「従軍慰安婦は存在しなかった」などと虚言を言って、戦前の負の歴史をなかったことのように、歴史を改ざんしていますが、1993年に「河野談話」で、「長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。」として、「政府は心からのお詫びと反省の気持ちを申し上げる」と述べていますし、1994年の「村山談話」では「アジアの近隣諸国等の人々に、いまなお癒しがたい傷痕を残しています。私は、我が国の侵略行為や植民地支配などが多くの人々に耐え難い苦しみと悲しみをもたらしたことに対し、深い反省の気持ちに立って、不戦の決意の下、世界平和の創造に向かって力を尽くしていくことが、これからの日本の歩むべき進路であると考えます。」と語り、「いわゆる従軍慰安婦問題は、女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、私はこの機会に、改めて、心からの深い反省とお詫びの気持ちを申し上げたいと思います。我が国としては、このような問題も含め、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、関係諸国等との相互理解の一層の増進に努めることが、我が国のお詫びと反省の気持ちを表すことになる」と語っているのです。
3年前の戦後70年の「安倍談話」でも「河野談話」や「村山談話」を踏まえて語ったと説明していますので、「従軍慰安婦がなかった」とは言っていないはずなのですが、心の中では「従軍慰安婦への『強制連行』や『軍の関与』はなかった」と言いたいのだと思います。それに「何度謝罪をすればこの問題は終わるのか」というあからさまな不誠実さが「安倍談話」の文章の端々にほとばしっているのです。
でも、「村山談話」では「我が国としては、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、関係諸国等との相互理解の一層の増進に努めることが、我が国のお詫びと反省の気持ちを表すことになる」と日本人の決意を述べています。つまり、私たちはこのような負の歴史を後世に語り継ぐ義務があるのです。そして、日本政府も私たち国民も彼らが「もういいですよ」と言って許してくれるまで謝罪を繰り返す必要があるのだと私は思います。

「徴用工問題」解決に政府は横槍を入れるべきではない

10月30日に韓国の韓国大法院(日本の最高裁)で戦前日本の新日鉄で働かされていた韓国人4人が訴えていた損害賠償訴訟で合計4億ウォン(約4千万円)の支払いを命じたソウル高裁判決が確定したというニュースが流れました。そして、11月29日には韓国大法院は三菱重工に動員された韓国人元徴用工5人の遺族と、元朝鮮女子勤労挺身隊員の韓国人女性ら5人が同社を相手に損害賠償を求めた2件の訴訟の上告審で、いずれも賠償支払いを命じた二審判決を支持し三菱側の上告を棄却、同社の敗訴が確定した」と伝えています。
日本政府は「元徴用工の請求権問題は1965年の日韓請求権協定で解決済み」と韓国政府を批判していましたし、翌日のテレビでは全てのワイドショーが「日韓協定で解決済みの問題を韓国政府がぶり返すのはおかしい」という論調でした。確かに韓国の文政権にとっては日本への批判は支持率のアップにつながるということもあるのかもしれませんが、ここは冷静に考えなければならないと私は思います。

「徴用工判決ヒステリーの日本マスコミが触れない事実…安倍政権が新日鉄住金に圧力をかけ“和解”を潰していた!」ITERA2018.11.1によると、
「そもそも、今回の判決内容は、日本の不法な植民地支配に直結した日本企業による強制動員に対し、その反人道的な不法行為を前提とした慰謝料請求権を認めるもの。これまで日韓両政府が徴用工問題について「解決済み」とする根拠とした日韓請求権協定について、個人の請求権は消滅していないとした。」
「そのうえで指摘しておこう。日本のメディアは「請求権協定で個人の請求権も解決済み」と報じているが、実は、これまで日本の外務省もまた、国会で何度も「日韓請求権協定は、個人の請求権そのものを消滅させたものではない」と明言しているのだ。たとえば、1991年8月27日の参院予算委員会では、当時の柳井俊二・外務省条約局長(のちの外務次官)が“両国間の請求権の問題は最終かつ完全に解決した”(日韓請求権協定第二条)の「意味」について、「日韓両国が国家として持っております外交保護権を相互に放棄したということ」として、「いわゆる個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたというものではございません」と答弁している。」というのです。

京都新聞によれば、2013年7月にソウル高裁が新日鉄住金に賠償を命じた直後、韓国内の関連資産の凍結を恐れた同社では、確定判決に従うか、判決前に和解するといった選択肢が議論されていた。ところが〈新日鉄住金の検討状況が報道で明るみに出ると、日本政府では「協定が骨抜きになる」(外務省関係者)と反発が強まった。韓国側との安易な妥協に難色を示した菅義偉官房長官らの主導で、同社は敗訴が確定しても従わない方針にかじを切らざるを得なかった〉(京都新聞31日朝刊)という。
実際、2013年の年末には、元徴用工が日本企業に対して賠償を請求した訴訟について〈日本政府が「和解に応じない」との方針を韓国側に伝えた〉と産経新聞が伝えている(同年12月30日朝刊)。記事では、複数の日韓外交筋が明らかにしたとして、韓国政府側が〈日本企業が原告側に見舞金を支払うことなどで和解し、判決を回避できないかと暗に打診してきた〉としながら、〈日本政府は、韓国最高裁での判決を控え、三菱重工業、新日鉄住金とも協議を重ねており、2企業の敗訴が確定しても賠償金を支払わないよう求めている〉と報じられた。(ここまで引用)
つまり、日本の企業や韓国大法院は和解で何とかこの問題を解決しようと努力してきたにもかかわらず、安倍政権はそれを邪魔し続けてきたのです。これが何よりもの真実なのです。

政府は韓国元徴用工の声に耳を傾けよ

昨日の朝日新聞によると、14歳で動員された元女子勤労挺身隊員の金ソンジュさん(89)は1944年、日本人の教員に「日本に行けば女学校に通えてお金も稼げる」と志願を進められた。だが、行ってみると給料は未払いのまま過酷な労働を強いられた。外出は制限され家族への手紙も検閲された。元徴用工の5人も同年、国民徴用令に基づいて広島市の三菱重工広島機械製作所などに動員された。45年8月の原爆投下で工場は倒壊し、全員被爆する。治療は受けられなかった。故郷に帰った後、被爆が原因とみられる体調不良に苦しんだ。こうした労働実態に日本の裁判所でも「法令などに定めを逸脱した違法行為」(広島高裁)などとされたが、時効や日韓請求権協定を理由に、原告らの請求は退けられた。(ここまで引用)というのです。このように何の罪もなく、だまされて日本に連れてこられて、被爆までした韓国人徴用工の人びとをほったらかしにして何の補償もしないなど道義的にもあり得ないことではないでしょうか。少なくとも「和解」解決で、この問題に謝罪と賠償という形の「村山談話」を誠意ある形で実行することこそが日本政府や日本人に求められているのではないでしょうか。


Commented by sankei at 2019-01-02 01:04 x
全くもって話にならない。嘘つき国家は相手にならない。
by nonukes | 2018-12-01 14:25 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(1)