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小坂正則の個人ブログ

閣僚のほとんどが「日本会議」メンバーの「極右安倍政権」自滅の始まり

安倍政権は閉店前の「在庫一掃バーゲンセール」内閣
小坂正則
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この方が安倍政権の目玉大臣?


10月2日に誕生した第4次安倍政権改造内閣の顔ぶれは、財務省の不祥事の責任を取らない麻生財務相を始め、中心は古株で揃え、唯一の女性閣僚は極右の片山さつき地方創生大臣。そのほかは当選7、8回の大臣順番待ちの各派閥の「在庫一掃バーゲンセール」の議員ばかりという代わり映えのしない、安倍政終焉前の「閉店セール」といった、売れ残り議員ばかりです。そして、そのほとんどが日本会議のメンバーです。大分出身で別府のぼんぼんと言われている岩屋毅衆議院議員は防衛大臣に就任しましたが当然日本会議の会員です。

安倍は「秋の臨時国会では改憲発議をめざす」と発言

安倍首相は2日夕方記者会見で、「自民党がリーダーシップを取って、次の国会で憲法改正案提出を目指していく」と発言しています。また改憲をめぐる自民党内の調整について「(党総裁選で)結果が出た以上は、さらに議論を深め、作業を加速させてほしい」と強調。連立を組む公明党に対しても「丁寧に説明しなければならない」と語っています。「今国会で改憲発議を提出し、来年夏の参院選で国民投票を行いたい」とのようですが、秋の国会で改憲発議から、自民党改憲4案を国会承認させるつもりなのでしょうか。公明党の山口代表は27日記者会見で「自民党とのみ事前に協議して何か案を固めるようなことは考えていない。あくまで国会の衆参両院の憲法審査会の場で進め方について協議していくことが原則だ」と話していますので、今国会で発議とはならないと思いますが、はたして公明党山口代表を信じていいものかどうかは疑問ですが、そこまで公明党が「下駄の刃の雪」だとは思いたくはありませんが…。

第四次安倍政権の閣僚は失言大臣が山ほどいる

片山さつき地方創生大臣は極端な人権無視の方で、「生活保護は生きるか死ぬかのギリギリの時に出すもの」とか、ツイーターで「国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です。国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました!」などなど。これから大臣になったのですから、注目されるでしょうから、不規則発言や失言のオンパレードでしょう。
そのほか、2日の会見で新文科大臣となった、柴山昌彦衆院議員が教育勅語の使える部分として「同胞を大切にするとか」などを挙げ、「基本的な記載内容について現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値する」などと発言しています。「教育勅語は現代風にアレンジすれば使える」のでしょうか?


高橋源一郎訳 現代版教育勅語

教育勅語①「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」

②「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」
③「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」

④「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」

⑤「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」

⑥「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです

⑦「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」

⑧「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇」

とまあ、サクっと訳したので、若干間違いあるかもしれませんが、だいたい、いい線いってると思います。自分で読み返して思ったんですが、これ、マジ引くよね……。(ここまで高橋源一郎氏のツイーターから引用)

小坂:注)
臣下(しんか)君主様に仕える家来のこと(人権は天皇からいただいたものという考え)
臣民(しんみん)天皇陛下によって生きる恩恵を授かる 家来・配下としての民衆

教育勅語は軍国主義国家を支えるための洗脳教育プロパガンダ

簡単に言えば「教育とは時の権力者に都合のいいように『民衆が自分たちを支持する』=だますためのプロパガンダ」です。例えば中国では「偉大な共産党」と「習近平国家主席」を称える教科書で子どもたちは「中国が世界一自由な国」だと学ぶことでしょう。イスラム教国家では「イスラム史観」を学ばせるのです。では自由主義国家では何を教えるのでしょうか。まず、「共産主義や社会主義は人びとの自由を奪う危険な思想である」と教えます。そして、「資本主義と民主主義国家こそが社会主義国家や軍事独裁国を超える自由や幸福がある」と教えるのです。だから、日本国に住む私たちには独裁国や社会主義よりも「一定の自由」が与えられているのです。ただもっと平和で生きやすく幸福を感じられる社会があるかもしれませんよね。
戦後民主主義教育が行われたのは戦前の軍国主義教育が日本を日中戦争などの侵略戦争に向かわせたので、米軍などの占領軍GHQは米国風の民主主義を日本人に植え付けるために日本国憲法を作らせて、「教育勅語」を禁止したのです。
ですから、明治政府は皇国史観(日本国は天皇が作った国という歴史観)を強化するため1890(明治23)年に子どもでも暗記できる「皇国史観プロパガンダ」=「教育勅語」を作り公布したのです。
しかし、戦前の「軍国主義」や「皇国史観」が大好きで、民主主義が大嫌いな安倍政権は、日本国憲法や民主主義教育を制限させるために、今回発議をめざす憲法改正や教育勅語の学校教育への浸透を進めようとしているのでしょう。
これまでの自民党政権では戦前の「教育勅語」は現憲法下では違憲であるという考えでしたが、第二次安倍政権の2014年4月8日、参院文教科学委員会で、当時みんなの党所属の参院議員だった和田政宗が教育勅語について質問したのです。(以下はLITERAより引用)

「私は、教育勅語について、学校、教育現場で活用すればとても良い道徳教育になると思いますが、米国占領下の昭和二十三年に国会で排除決議や失効確認決議がなされています。こうした決議は関係なく、副読本や学校現場で活用できると考えますが、その見解でよろしいでしょうか」
 これに対し、当時の文科省・初等中等教育局長は「教育勅語を我が国の教育の唯一の根本理念であるとするような指導を行うことは不適切である」と従来の見解を維持しながらも、それとは矛盾するこんな答弁を続けた。
「教育勅語の中には今日でも通用するような内容も含まれておりまして、これらの点に着目して学校で活用するということは考えられるというふうに考えております」
 それ以降、国会では教育勅語について「今日でも通用するような普遍的な内容も含まれている」「内容に着目して適切な配慮のもとに活用していくことは差し支えない」との政府側答弁が踏襲されていき、前述のとおり、昨年3月には「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」との答弁書が閣議決定されたわけだが、実は、この2014年4月8日の答弁をした初等中等教育長というのは、あの前川喜平・元文科事務次官だった。(ここまで引用)

教育勅語の夫婦仲良くや親孝行などは「天皇のために死ぬ」の序説

「教育勅語」をどうアレンジしたところで「天皇を守るために戦争に行け」という結論への序章でしかなく、結論以外の文言は利用しても憲法違反とはならないが、そんな部分的なものは何の価値もないのであって、結論はどう現代風にアレンジしても結論の本質は変えようとしても変えられないのです。だから「部分的にはいいことも書いている」などと言うのは詭弁に過ぎないのです。だから米国占領下の昭和二十三年に国会で排除決議や失効確認決議がなされて、「教育勅語」は現在の日本国では封印されたのです。
しかし、安倍政権は憲法改正で徐々に日本国憲法の屋台骨の柱に切り傷を入れて、日本国憲法を破壊しようとしているのです。
憲法第99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とありますが、この内閣の大半が「日本会議」の議員であり、安倍晋三は総理大臣として憲法99条違反は明らかです。そんな憲法違反の総理や内閣は1日も早く打倒しなくてはなりません。



by nonukes | 2018-10-04 12:40 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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