2018年 09月 24日
安倍首相三選によって安倍独裁政権の瓦解が始まる
安倍政権は影の首相今井尚哉秘書官による操り独裁政権
小坂正則
17日のTBSニュース23で、キャスターの星浩氏から加計孝太郎理事長とゴルフや会食を頻繁に重ねたことの是非を問われた安倍首相は、相手が利害関係者であっても以前からの友人だから問題ないという独特の持論を展開。しかし、星氏から学生時代からの友人であっても利害関係者とゴルフはしてはいけないと追及されると、「あなたはゴルフに偏見をもっておられると思いますよ。今、オリンピックの種目になってますから。ゴルフがダメでですね、テニスはいいのか、将棋はいいのか、ということなんだろうと思いますよ?」と、星浩氏の質問の意味が全く分かっていなかったのです。「利害関係者と付き合うのが悪いのではないか」と言う質問を「ゴルフが悪い」と言ったと考えたのでしょうか。小学生以下の知能レベルです。
歴代最低のバカでウソつき総理大臣をのさばらしていいのか
20日に行われた自民党総裁選挙は安倍晋三の圧倒的多数の得票による三選を実現させることをめざした自民党国会議員への厳令下で行われた総裁選挙でした。そんな戒厳令下で、負けを覚悟して総裁選挙に立候補いた石破茂氏の勇気を称えたいと思います。石破茂氏のスローガンが「正直・公正」でした。そのスローガンに安倍陣営は「それは安倍首相への個人攻撃だから使うべきではない」という批判まで飛び出したのですからお笑いです。
つまり、石破茂氏が「正直・公正」と言えば、安倍晋三が「ウソつきで不公正だという批判になる」というのです。その通りだと私も思います。歴代の首相で「ウソつきで不公正だ」と、批判された総理大臣が居たでしょうか。そんなウソつきがこれから3年間も総理大臣の職について、憲政史上最長の総理大臣を務めようとしているのですから、ブラックジョーク以外のなにものでもありません。これは日本最大の国難でしょう。
しかし、結果として国会議員の得票率は80%こそありましたが、党員の得票率は55%で、あれだけ国会議員を締め付けても45%の自民党地方議員や党員は安倍晋三を支持しなかったのです。この地方の党員の安倍批判票の結果は、自民党のなかにも良識派の党員が残っていることの証明でしょう。
平成明仁天皇は憲法改悪の安倍政権に心を痛めている
今上天皇が「原発再稼働に反対されている」ことは有名な話です。それは、小泉純一郎氏の著書「黙って寝てはいられない」の中(151P)で城南信用金庫の元頭取の吉原毅氏は「天皇陛下も2016年の新年の挨拶で『日本は地震が多い国です。危険なことがないように』と仰っています。『原発は再稼働すべきではない』とか直接言えなくても、お言葉の端々からそう感じます。現に皇室関係者からも、天皇陛下は『原発再稼働はすべきではない』という考えです、ということを聞いています。日本国のことを考えたら『原発ゼロ』というのは、日本国を思う人の結論なのです」と書いています。
また、国政に関与できない明仁平成天皇はことあるごとに周辺の者へ安倍批判を訴えているし、「平和憲法を守ることが私の使命である」と、ことあるごとに国民へ呼びかけて、暗に安倍晋三独裁政権を批判してきたのです。安倍晋三は明仁天皇が震災などの被災者へのお見舞い訪問時に、膝をついて声を掛けるさまを真似して、「安倍さんはカーペットに膝をつきながら、『こんな格好までしてね』と言ったらしいのです。ちょっと何て言うか、天皇陛下が被災者の方々に寄り添うお姿を、そういうふうにちゃかしてみせるというのは……。信じがたいですね」(これは、発売中の雑誌「月刊日本」2016年12月号(ケイアンドケイプレス)で、毎日新聞編集委員の伊藤智永氏が明かしたエピソード)(LITERAhttps://lite-ra.com/2016/12/post-2783.htmlより)「美しい国日本をめざす」とか言って天皇制を賛美している安倍晋三という人間が実は、こんな男なのです。
だから今上天皇は安倍晋三をこのままのさばらしておくことに大変心を痛めているのでしょう。
安倍晋三の世界俯瞰外交の成果はゼロ。6年間にばらまいた金額は40兆円以上
安倍首相は総裁選で石破茂氏との政策論争をことごとく避けてきました。その分、外交で得点を稼ごうとして、ことあるごとに国外へ逃亡していたのです。中でも20回以上のツートップで交渉してきたロシアのプーチンとの交渉に9月10日から13日までロシアに出かけて、プーチンや習近平と一緒に「東方経済フォーラム」に参加したのですが、プーチンはいつものように2時間以上遅れて、会議に参加したのですが、極東で11日から中国と一緒に日本への上陸作戦を想定した大規模な軍事訓練を行ったのです。この軍事演習には30万人が参加し、軍用機1000機、軍用車両3万6000台を投入と、規模は冷戦後最大規模だったのです。しかも共同記者会見の場で、プーチンは安倍を前にして「前提条件なしの日ロ平和条約の締結を年内に結ぼう」と日本側に提案したのです。それには安倍は目を白黒させながら、ただ薄ら笑いをしていただけでした。日本はこれまで、「北方領土の返還が日ロ平和条約締結の前提条件」と繰り返し要求してきたのに、これまでの安倍外交の成果が白紙に還ってしまったのです。しかも前回の交渉で3000億円もの経済協力金を支払った成果がこれなのです。
昨年12月15日プーチンを山口に呼んで、3時間以上遅れて来たプーチンに散々こけにされた結果、会談の前には盛んにNHKは「2島返還の発言もあり得る」と、期待を持たせておいて、今回はいきなり1956年以前の情況へと逆戻りしたのです。ロシアが「2島返還」を白紙にした理由は簡単です。山口会談の前に国家安全保障局の谷内正太郎局長が昨年11月にロシアのパトルシェフ安全保障会議書記との会談で、「日本に北方領土を返還したら米軍基地を作らないと約束できるのか」と問われたら、谷内局長は「米軍基地を置く可能性はある」と答えたのでロシアは返還する気をなくしてしまったのです。ここでも「日米地位協定」がネックになったのです。少なくとも「米軍基地を作らせないように努力する」と答えるべきだったのです。
安倍はトランプと仲がいいと思われていますが、トランプはちっともそうは思っていません。トランプの言いなりに迎撃ミサイルなど米軍の役立たずの欠陥兵器を何兆円もバカ買いしてもトランプは日本への手心など一切しません。日米交渉で、いまごろは厳しい要求を突きつけられていることでしょう。トランプは「米国第一主義」なので、仲がよいからと言って、外交交渉の手を緩めることなどあり得ないのです。
安倍晋三がこれまでに世界中にばらまいた金額は40兆円以上なのです。トランプの娘イバンカへプレゼントしたイバンカ基金が50億円で北海道の被災者への緊急予算がわずか5億円なのです。
影の首相と言われる経産省官僚今井尚哉の操り政権
原発再稼働や東芝・日立の原発輸出を企てて、ことごとく失敗を繰り返す経産省官僚今井尚哉秘書官の操り人形の安倍晋三は何でもかんでも今井の指示に従っているそうです。ですから、他の省庁の官僚の間で「官邸は経産省が牛耳っている」と言われているそうです。外務省も財務省も金融庁の統計にも経産省の今井尚哉が口出しするそうです。
しかし、出口の見つからない「異次元の金融緩和」も「2%のインフレターゲット」も5年経っても達成できなくて、円安で株価が上がって儲かったのは一部の大株主などの金持ちと大企業の内部留保金だけは大幅に増えたけど、勤労者の実質賃金は安倍政権以来マイナスが続いているのです。安倍政権は赤字国債で大幅な国家予算を組んで、公共投資を行って、次世代へ莫大な赤字財政のツケを残してあとは知らん顔の政権なのです。
安倍政権は来年の参院選で崩壊する
今月30日の沖縄知事選が安倍第三期政権の大きなハードルです。ここで沖縄県知事選で安倍自民党が負ければ大きな痛手となり、安倍政権崩壊の始まりとなり得るのです。そして来年4月の統一地方選から夏の参院選で自民党がボロ負けの予想となれば、自民党の国会議員の中から安倍降ろしが始まります。そのためにも参院選で野党統一選挙が肝です。1人区で野党が1人しか出さなければ参院選で安倍は前回のような大勝利はできないのですから。安倍政権が倒れたら、その後が石破茂氏でも野田聖子氏でも岸田文雄氏でもハト派的な政策を打ち出さざるを得ないので、憲法改正は行わない可能性が強いし「脱原発」を打ち出す可能性も大きいのではないかと思うのです。
by nonukes
| 2018-09-24 23:48
| 小坂農園 薪ストーブ物語
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