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小坂正則の個人ブログ

各種補助金は政権を支持しない団体や個人には給付すべきではないのか

櫻井よしこ・杉田水脈の「反日学者に科研費やるな」は学問の自由を否定する独裁主義者
小坂正則

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田中優さん



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鎌仲ひとみ監督

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是枝監督作品の『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したことは大きな話題となりましたが、この映画製作に文化振興財団の補助金2000万円をもらって作った作品だそうです。それに対して、文科相が是枝監督を祝福したいと打診したところ、是枝監督は以下の通りネット上にアップしたそうです。
〈映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています〉とも綴り、映画が公権力から一定の距離を置くことの重要性を確認したうえで、政府などからの顕彰の類は固辞していると明かしたそうなのです。
その書き込みにネトウヨ連中が「是枝生意気だ、そんなヤツに政府は補助金やるべきでない」と言うような声がネット上に炎上しました。

山口二朗法政大学教授への「科研費批判」

是枝監督の補助金批判と時を同じく、法政大学の山口二朗教授に交付された「科研費が多すぎる」や「反日学者に科研費やるな」というネトウヨの批判が炎上していました。彼らの主張を簡単に言えば「お国から金もらって政府批判するのはおかしい」ということのようなのです。
しかし、一見まともなように思う方もいるかもしれません。一般的な科学技術研究などなら、そんなに政治的な差別や選別を受けないかもしれませんが、政治経済や国が積極的に進めるエネルギー政策などは政権に批判的な学者や組織が補助金を一切もらえず、御用学者しか国から補助金などがもらえかったら、それは結局偏った方向に国の政策が進んで行き、この国の将来に大きな過ちを犯す可能性が出てくるのです。

反原発の私は国から補助金をもらって自然エネルギーを進めて来た

私は2001年に自然エネルギーのNPOを立ち上げて、2004年から太陽光発電を公共施設に設置する市民事業などをやってきました。補助事業は実績主義ですから最初はなかなか補助金をもらえませんでした。しかし、一回でも補助金事業の実績ができたら、次は毎年もらうことができるものです。そんな制度を利用して、太陽光発電を公共施設に設置したり、反原発の学者や研究者を国や自治体の補助金を利用して講演会などをいろいろ実施したものです。もちろんいい加減な企画はやっていませんし、報告書も作って、成果も出しています。私は大阪の市民グループに呼ばれて、再エネ事業の話しをしたことがあります。そこで、私は「国からお金をもらって再エネ事業や反原発の講演会を皆さんやりましょう」と言ったら、講演会の参加者にびっくりされました。
「反原発運動のような国の政策を批判する活動へ、本当に国が講演会の費用を出してくれるのか?」と聞かれたことがありました。補助金をもらう我々の側も、「政権に批判的な学者の講演に国が金を出してくれるわけはない」という予断と偏見を持っているのです。
いつかこんなことがありました。大分の田の浦ビーチで秋の土曜日に毎年企画する「今日はゆっくりecoがいい」という無農薬野菜や手作りの商品を中心のフリーマーケットと再エネの展示や再エネワークショップに講演会も入れたイベントやっているのですが、2010年に田中優さんと鎌仲ひとみ監督を呼んで、講演してもらったのですが、NEDOという経産省の下部組織の半額補助をもらった企画でした。その時NEDOの職員が急きょ東京から現地視察することになって、当日若いNEDOの職員が抜き打ち査察で会場に来たのです。
私は名刺交換して、会場を案内したのですが、彼は椅子の数やテントの数など一通り確認してから、「小坂代表は忙しいでしょうから私は適当に会場を回りますからもう同伴してもらわなくていいですよ」と言ってどこかに消えていきました。
私は「何かこれは補助対象にはなりません」と言われて補助金削減されるのではないかと不安だったのですが、当人がそういうのについて回るのも「やましいことでもあるのか」と逆にあらぬことを勘ぐられてもいやなので、私は本部席に帰りました。そして1時間も過ぎたころ、田中優さんの講演をNEDOの職員が一番前で聞いていたのです。
それを見た私は「なにか彼から言われるかなあ」と少し心配したのですが、講演が終わった後に職員は田中優さんと談笑しているのでした。
そして、NEDOの職員は「もう帰ります」と私に挨拶に来たのですが、その彼が言うのに「これまでいろんな団体がNEDOの再エネ普及補助事業で講演をやってきましたが、今日の田中優さんの話しは実にすばらしかったですすし、こんな中身の濃い話しを聞けたのは初めてです。それに多くの市民が再エネについて学ぶようなイベントも実にすばらしい企画だったと上司には報告します」と言って帰って行きました。これまで私は田中優さんや飯田哲也さんや鎌仲ひとみさんなに反原発の学者などたくさん国の補助金で講演会を開催しました。ただ現在は補助金は一切もらっていません。そう言えばこれが補助金をもらって開催するイベントの最後でした。翌年の3.11以後は国もイベントへも補助金など全てやめてしまったのです。現在は細々と自己資金でやってます。要は中身がしっかりしていて、反原発であっても、再エネ普及に貢献するようなNPOの事業には正々堂々と国から補助金をもらうことはできるし、彼らも何ら偏見を持ってはいません。国の補助金は国民の税金ですから企画がよかったら誰でももらえるのは当然のことなのです。それこそが民主主義国家の行うべき補助事業なのです。

政権批判者に研究費が出ないのは独裁国家

戦前の日本は、政権に不都合な研究には予算どころか徹底的に弾圧されました。だから、軍部の暴走を防ぐことができなかったのです。経済的に中国やアジアを占領するよりも平和外交で国際強調主義に徹していたら、米国との戦争もしなかったかもしれません。いま安倍政権とそれを取り巻く日本会議などの文化人と言われる櫻井よしこやネトウヨ連中の「反日学者」批判は「学問の自由」や主義主張の自由をも脅かす、北朝鮮の軍事独裁政権と同じようなことを言っているのです。もちろん国民の税金は有効に使わなければなりません。限られた予算は、その中身を精査して、より効果のある研究や将来のためになる長期的な視点で、直近の成果主義にとらわれることなく、公正な基準で公平に審査された結果、その補助金は使われるべきです。
特に私も矛盾を感じたのは、分厚い企画書を作らせて、審査を行うのですが、成果や結果はほとんど求めないのが国の補助金体質です。本当は成果や長期的は報告など結果重視の補助金へと変わるべきだと私は思っていました。
補助金は1円たりともやましいことには使えません。昨今、文科相の官僚が息子を医科大に裏口入学させてもらう見返りに文科相の補助金の不正融資で逮捕されましたが、加計学園が2校も一度に補助金を受けたのは安倍政権による不正があったのではないかと、ネトウヨのみなさんぜひ騒いでください。お願いいたします。
これからも私たちは公正・公平な補助金や科研費の運用を国に求めて、安倍の取り巻きネトウヨに負けずに自由と民主主義をしっかり守り育てましょう。


by nonukes | 2018-07-09 18:47 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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