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小坂正則の個人ブログ

日本は戦争とファシズムの一歩手前まで来ているのではないか

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前川喜平氏は民主主義を守り育てる日本最大のリーダー
小坂正則

元文科相事務次官の前川喜平さんは連日のように全国を駆け回って講演をしていますが、前川さんの発言が実に現代の日本の現状を的確に分析して如実に表現しているように思います。
そんな前川喜平さんが4月15日の尾道市での講演の後に、フリージャーナリスとの横田一さんのインタビューで、「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」(以下に添付)と危機感を語っています。それから、4月17日に東京都杉並区で行われた「憲法とわたし」の講演会では、戦前の教育勅語や教育異本法の話しなどを交えながら、「終戦で日本国民は徹底した軍国主義の反省をやらなかったから、軍国主義を唱える集団が生き残って、「日本会議」や「青年会議所」などの「害虫」がどんどんはびこって、大きな集団として活動するようになったんだと私は思います」と、話していました。「こんなことを言うと明日のサンケイ新聞で、前川が日本会議をゴキブリ扱いしたと批判されるかもしれませんが」と、話しています。前川さんの話はユーモアたっぷりで、しかもなぜいま私たちが「日本国憲法」を学ぶ必要があるのかと、「憲法改正議論をする前に、憲法はどのようなことを言っているのかを学ばなくてはならない」ということに納得ができます。
前川さんの講演会はどこも満員で、4月14日は北九州と山口の昼夜2回の講演会だっとそいです。北九州では会場に入れなかった人も居たそうですし、17日の杉並区の講演会も会場に入れなかった人で溢れたそうです。なぜ、こんな堅い話を大勢の方が聞きに来るのかと言えば、官僚が記憶喪失になったり、自分がウミなのに「ウミを出すために努力する」と、ウソをつく総理大臣やセクハラ大臣ばかりの政治家などの掃きだめの中に輝く鶴のような前川さんの言葉は言行一致で重みがあるから、余計に輝くのだと思います。
私は前川さんこそ、この国のリーダーとして一番ふさわし方だと、信じてやみません。

戦争とファシズムはある日突然にやって来るのではない

昨年の秋に、アニメ映画「この世界の片隅に」がロングセラーで上映されました。戦争は、普通の日常に人びとが平和に暮らしている中に徐々に押し寄せてきて、戦争がある中でも人びとの暮らしがあったということを見事に描き出していました。でも、その人びとの慎ましい暮らしの中に爆弾が落ちてきて、悲劇と隣り合わせに逃げ惑う悲惨な現実をも描いていました。
ファシズムと戦争は、ある日突然やって来るわけではないのです。最初は小さな集団による小さな規制がどんどん肥大化して、仕舞いには止まらなくなって、暴走を始めるのです。
ちょうど今、「日本会議」や「在特会」や「勝共連合」や「幸福の科学(幸福実現党)」や「青年会議所」などは小さな右翼そしりでしたが、いつの間にか肥大化して、強大なファシスト軍団になりつつあるのでしょう。しかし、「日本会議」などの全体主義者は街頭では目立った活動などしていません。静かに、しかし、確実に「政治や平和に無関心な若者や国民」を狙って、「あなたの生活が苦しいのは在日朝鮮人のせいだ」とか、「自虐史観を押しつける朝日新聞は中国のスパイ新聞なんだ」などと嘘をでっち上げて、無知を利用して人びとの心の隙間に忍び込んできます。それを前川さんは「害虫がはびこってきた」と言ったのでしょう。

私たちは知らぬ間に自由を奪われ愛国心を洗脳され続けている

平和を守るためには、子どもたちへの教育が最も大切です。だから、戦争する国を作るにも教育が大切なのです。第1次安倍政権によって、2006年に教育基本法が改悪されました。そこに「我が国と. 郷土を愛する」と文言をコッソリ入れられました。そして道徳教育の実施で、学校教育に「愛国心」を強要する教育へと突き進みつつあります。安倍晋三首相のバックボーンである「日本会議」や「神社本庁」は教育戦略を着実に成功させて、自衛隊の集団的自衛権行使を導入させて、実質的な憲法改正を実現させました。
2005年にNHKの従軍慰安婦番組に当時内閣副官房長官の安倍晋三により番組改編をさせられたことがありました。その後、NHKの会長に籾井を据えたり経営委員にネトウヨ作家の百田尚樹を据えたりしてNHKを右旋回させました。今ではNHKは国営放送のように安倍政権の宣伝ばかりやっています。そのほかテレ明日やTBSの経営陣に圧力をかけてキャスターを降板させるなどして、政権批判の番組を潰して、政権批判のマスコミを一掃させて、提灯持ち番組を増やしています。
次に法律的には盗聴法の改悪や共謀罪の導入で、マスコミを萎縮させたり、市民の権利を剥奪して、犯罪者をでっち上げやすい法律を作ってきました。これは警察権力の強大化が目的です。
それに憲法にまで手を付けることで、全体主義と戦争のできる国の完成をめざしているのです。自民党憲法改正草案を見れば、戦前の大日本憲法への回帰をめざしていることは一目瞭然です。そのために、今回は憲法9条に自衛隊を明記することで改憲に国民を慣らせようとしているのでしょう。私たちが「日本は自由でいいなあ」とか、「中国や北朝鮮に比べたらまだ日本は民主主義や自由があるから、この国も捨てたもんじゃない」と、暢気に平和ぼけしている隙に、敵は着実に「戦前回帰作戦」を実行しているのです。

私たちは自分の中にある「自主規制」とたたかわなくてはならない

戦前の歴史を少しひも解けば分かることがあります。それは法律により社会制度や文化も変えられるのですが、最も恐ろしいものは自主規制という「空気」だと私は思います。戦前のマスコミ人や文化人の多くが、弾圧を怖れて軍部に従ったのです。もちろん抵抗することは死を覚悟しなければならばならない状況では、私でも抵抗できないでしょう。でも、その前にできることはきっとあったと思います。そのまだ抵抗できる時期が現在ではないかと私は思っています。どんな強大な国家権力でも盤石ではありません。大きなダムでもモグラの小さな穴から堤防は決壊することもあるのです。独裁者は国民多数の意識や空気を一番気にするものなのです。
「みんながそう言うから従った方がいい」とか、「一人だけ違うことをするのはよくない」とか、そんな空気を読むという自主規制が「自由にものが言えなくなる社会を作り出す」と私は思っています。この国の憲法は「主権在民」と「平和主義」と「基本的人権の尊重」なのですから、人と同じことをしなければならないことなどないのです。私と他人とは考え方が違うことが民主主義なのです。社会秩序を乱しても罰せられることはありません。公共の福祉に反しない範囲なら、自由は認められているのです。見えない空気感に捉えられて自分を自分で縛ってしまうことなど絶対にしてはなりません。
自分の人権を守ることが、この国の憲法を守ることにつながるのです。表現の自由を守るということは、社会に向かって表現していない者には、表現の自由は守れません。デモをやって警察に弾圧されたりする人たちだけがデモの権利を守れるのです。いま、抵抗しなければ、本当に抵抗できない社会が訪れることでしょう。安倍はボロボロです。壊れかけた張り子の化け猫です。いまこそ、考え方の違いを乗りこえて、左とか右とか小さなことを問わず、「自由な社会を守る」ために、民主主義を守り、平和を愛する多くの人びとと一緒に反動的な私利私欲にまみれた「害虫」どもをやっつけるために声を上げ続けようではありませんか。

前川喜平氏「憲法とわたし」講演会動画
http://dl01.twitcasting.tv/iwj_areach3/download/457757382?dl=1





前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」
4月29日 ハーバービジネスオンライン


 前川喜平・前文科事務次官は4月15日、尾道市で行われた講演会の後、森友学園の決裁文書改竄について記者の質問に答え、「何らかの外部の力、官邸から何らかの圧力があったと考えれる。例えば、今井尚哉首相秘書官が指示したということは十分に考えられると思います」と語った。

◆政治が、官僚の矜持や使命感をズタズタにしている

――森友学園の決裁文書改竄について、官邸から何らかの圧力があったと考えられますか。

前川:こういったことが霞ヶ関のあちこちで起こっています。名古屋の中学校で私が授業、講演をした内容について文科省が「調査」を行いましたが、これは「自らの判断で行った」と、いまでもそう説明している。しかしこれは「自民党の文教関係の重要なポストを占めている人(=自民党文科部会長の赤池誠章・参院議員と部会長代理の池田佳隆・衆院議員)が指示、それに基づいて行った」ということはもう明らかです。
明らかであるにも関わらず、「その人たちは関係ない。役人たちがやったことです」と説明しようとしている。これはイジメの構図に等しい。イジメられた子供はイジメられたことを言わない。『階段から自分から落ちて怪我をした』と言う。そういう構図によく似ていると思います。

公務員は全体の奉仕者。いま、官僚の矜持や使命感がものすごくズタズタにされて、貶められている状況にあります。『官僚組織が腐敗・劣化した』のではなく『歪んだ政治によって、公正公平・中立透明であるべき行政が歪められた』という非常に由々しき事態ではないかと思うのです。行政の劣化とか腐敗と呼ばれる状況は、政治が変わらなければ。政治の責任です。

◆全体主義への流れの中で、権力の私的乱用が起きている

――その背景にあるものは何でしょうか?

前川:非常に大きな構図でいえば、「全体主義に向かって国を変えて行こう」とする勢力があるのだと思います。「政治を牛耳り、行政も牛耳る」という状況にあると私は危惧をしています。自由に物が言える状況が失われてしまうのではないか。そういうことが起こりうると思います。
いま世界中で独裁政治が出現しています。中国もロシアもそれに近い状態になっている。「歴史は繰り返す」といいますが、1920~30年代の歴史を学ぶことが重要です。大きな意味でいうと、全体主義の方向を目指している人たちが、何が何でもその権力を維持し、強めていこうとしている。その流れの中で、権力の私的乱用も起こっていると思う。

米国のホロコースト記念館に『ファシズムの14の初期警報』(※文末に詳細)というのがあるのですが、この14項目のうち11か12ぐらい(今の状況は)当てはまっているような気がします。軍事や安全保障をことさら強調し、権力の縁故主義、つまり“お友達優遇”がはびこっている。私は、いま日本はファシズムの入り口に立っていると思います。そっちに行くのか、そうでない方向に行くのか。もう一回、この社会を立て直していけるのか。我々が試されているのではないかと思います。

◆官僚である前に、一人ひとりが尊厳ある個人であることを忘れないでほしい

――現職の官僚に求めることは何ですか。

前川:官僚である前に、一人ひとりが尊厳ある個人であることを忘れないでほしい。一人ひとりが精神の自由を持っている。何を考え、何を信じてもいい。『自分を失うな』と言いたい。
 特に、文部科学省は『自分で考える教育をやりなさい』と言っている。『自分で考えなさい』という教育をしようとしている役人自身が、自分で考えていないのは非常に問題。自分で考える先生、自分で考える役人でいなければならないと思います。そうではないと、自分で考える子供は育てられない。
 自分自身で考えることが大事だと思うのです。そのうえで『主権者である国民である』という自覚を持つことです。国民である自分が公務員である自分を批判する。自分自身の仕事を客観視して、批判する目を持っていないといけないと思います。

【※ファシズムの14の初期警報】米国ワシントンの「ホロコースト記念館」に展示されている、ローレンス・ブリット(政治学者)の言葉。13番目に「縁故主義と汚職の蔓延」がある。

1)強大で執拗な国家主義の宣伝

2)人権の重要性の蔑視

3)団結のための敵/スケープゴートづくり

4)軍隊の優位性/熱烈な軍国主義

5)性差別の蔓延

6)マスメディアの統制

7)国家の治安への執着

8)宗教と支配層エリートの癒着

9)企業権力の保護

10)労働者の力の抑圧もしくは排除

11)知性と芸術の軽視と抑圧

12)犯罪取り締まりと刑罰への執着

13)縁故主義と汚職の蔓延

14)不正選挙

<取材・文・撮影/横田一>

ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など



by nonukes | 2018-05-02 20:29 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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