2017年 08月 13日
前川喜平氏は2015年9月18日の安保法案強行採決の日に国会前で安保法制反対を訴えていたという
「前川喜平氏ならこの国を立て直せる」前川氏を中心にして野党結集へ
小坂正則
安倍政権による政治の私物化や憲法をないがしろにする解釈改憲などと、安倍晋三はシロアリのような加計孝太郎というお友達に国税や特権を食わせて、この国の正義をボロボロにしてしまいました。また、「森友事件」では国有地を破格値で売った罪を籠池氏の補助金不正取得という罪を被せて事件のもみ消しを図っています。そのほかにも安倍政権は憲法をないがしろにした解釈改憲など、この6年間の安倍内閣は「政治の私物化」そのものでした。ところが、前川喜平氏による「黒を白とは言えない」という告発などで、やっとその勢いも降下しつつあるようです。独裁者のような安倍をここまで陥れた英雄とは、どう考えても前事務次官の前川喜平氏を置いて他にいないでしょう。
国民の前で、「黒を白とは言えない」とか「政治が歪められた」などの発言は、これまで「アベノミクス」というインチキ経済政策で若者を瞞して、高支持率を維持して、その一方で数々の反民主主義的な法律を強行可決して来た安倍政権。そんな政権に、歯がゆい思いを抱いていた多くの国民に「前川の乱」は一服の清涼剤のようでありました。そして私ちに「勇気と希望」を与えてくれたのです。
前川氏は全て真実を語っている
前川氏が国会で証人喚問を受けた様子を多くの国民は観ていた。そして私たちは官僚や山本創生大臣に安倍の言うの言葉が本当なのか、前川氏の発言が本当なのかを誰もが分かったから、安倍の支持率が急落したのだろう。前川氏の発言には真実性がみなぎっていたし、論理的にも正当性と筋道が立っていた。
安倍晋三は「加計理事長とは腹心の友であり、おごったりおごられたりしていた」と、これまでにも発言していた。しかし、加計学園の特区申請を承認する安倍首相と承認される加計学園の代表におごってもらうことは、大臣規範に反するし、贈収賄罪の可能性も出てくるから、何年も前から加計学園が今治市に獣医学部を作ることは知ってたという国会答弁を7月の閉会中審査で、今年の1月20日の特区決定の日に初めて知ったと修正答弁を行ったのに驚いたのは私だけではないだろう。そんなウソをついてまで、自らの責任を逃れようとウソの発言をする一国の首相は見るに堪えない。その時の安倍はオロオロしながら目はうつろで視線は宙を彷徨っていた。それに対して前川氏は堂々としていて、しっかりと視線は安倍を睨んでいた。どっちが総理大臣だろうと思ったほどだ。前川首相なら、この国は希望の国になれただろうと、私はテレビを観ながら夢想したものです。
前川氏は国会前で「安全保障法案反対」と声を上げていた
8月2日に福島で行われた前川喜平氏の講演会で、前川さんは会場からの「憲法についてはどういうお考えですか」という質問に答えて、前川さんは「ここだけの内緒の話ですが、2015年9月18日の夜、国会正門前に私はいたんです。シールズの連中がね、ラップのリズムで集団的自衛権はいらない、とコールしている。私も一個人としてみんなに混じって声を出してました」と答えているのです。(動画を見てください)
そのほか特に私が感動したお話しは「子どもたちは学校に行く義務はない」というようなお話しです。そうなのです。大人たちは子どもたちへ義務教育を受けさせる義務はありますが、子どもたちは教育を受ける権利はありますが、義務はありません。
そのほか、心温まる前川喜平さんの人となりを十分感じることができる講演会です。 日本国憲法を真に愛し、子どもたちの幸せを考えていたこんなすばらしい官僚が日本にもいたのだということが分かっただけでも、私の心も少し暖かうなるような気がしました。
このお話しの要約が以下のアドレスで読めます。「倍政権をジワジワ追い詰めた、前川喜平氏の「人間力」」http://www.mag2.com/p/news/260190
IWJでは8月14日まで無料で公開中です http://iwj.co.jp/wj/open/archives/394228
前川喜平氏が野党第一党の党首にふさわしい
ところで、民進党は瓦解寸前です。細野元環境大臣はさっさと小池都知事の下に逃げていくは、前原氏が党首になったら共産党との選挙協力は行わないと言明していますし、小池と共闘や選挙協力に前向きです。果たして小池都知事が国民のための政治を行うのでしょうか。小池知事の公約は情報公開だけです。そのほかは安倍晋三と同じ憲法改正派ですし、原発についても何の政策も語っていません。それに日本会議のメンバーです。
小池知事の「都民ファースト」とはトランプ大統領のいう「アメリカンファースト」の焼き直しでしかありません。いえ、ズバリ言えば、彼女は自分が知事になるために自民党都連という敵を作って、その敵を徹底的に攻撃することで、都民から喝采を浴びて選挙に勝っただけで、政策的には何の目新しさもない、橋下大阪市長と似たり寄ったりの新自由主義者です。そんな小池派に民進党がなだれこんでしまえば、自民党の派閥がもう1つできるだけのことです。
そんなになる前に、前川氏を民進党を中心とした立憲主義と、脱原発と、平和主義の自民党に代わる政権政党としてこの国の仕組みを立て直してほしいのです。前原や枝野では国民はついては来ません。前川氏であれば国民はついてきます。
前川氏を中心にして立憲主義の野党再編をぜひ実現してもらいましょう。もちろん前川氏だけで、政界再編をできるわけはありません。でも、前川氏が「この国を立て直す」と言って若かりし頃掲げた「奇兵隊」の旗を掲げてくれれば、マスコミも大きく取り上げてくれますし、民進党党首選にも大きな影響力を与えます。そして、既存の政党の中からも前川氏となら一緒に汗を流そうという政治家や官僚や市民も多く集まるのではないかと私は思うのです。政界再編や政党を作るにはシンボルの花となる人が必要なのです。
私は前川喜平氏が野党統一の大きな起爆剤となっていただけないかと、勝手に夢想しているのです。
by nonukes
| 2017-08-13 20:31
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