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小坂正則の個人ブログ

米国大統領選のバニーサンダース革命はまだ諦めてはいけない!

米国大統領選のバニーサンダース革命はまだ諦めてはいけない!
小坂正則
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日本の大方のマスコミは「サンダースはいつ大統領候補争いから下りるか」と、伝えています。私も残念ながら、サンダース大統領の可能性は消えたのだろうと考えていましたが、ここにきて大きな逆転劇が起こる可能性が出てきたのです。「サンダース氏が独立候補として大統領選に立候補する」可能性が残っているというのです。
米大統領選後半に突入したいま、米民主党の大統領候補バニーサンダース人気はうなぎ登りに拡大しているそうです。なぜなら25歳以下の若者の80%がサンダースを支持しているからです。3ヵ月前まで民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補の支持率の差はクリントン候補が10%の差をつけて高かったのが、最新の世論調査でトランプが0.2ポイント差でクリントンを上回ったというのです。その勢いは止められようがありません。このままでは本当に史上最悪の大統領が誕生するかもしれないと米国の支配者たちは戦々恐々なのだそうです。これまで通用していた当たり前のことがトランプには通用しないからでしょう。しかし、サンダース対トランプの場合は平均で10.8ポイント、サンダースリードなのです。このため、「民主党内でも「候補者選びは慎重に」といった声も出始めている」と土方細秩子 (ジャーナリスト)は伝えています。

「スーパーデレゲート」という民主党特別代議員の数で候補は決まる

「民主党には代議員総数4,763に対し、712人の特別代議員がいる。共和党も代議員総数2,472に対して、126人の特別代議員がいる。その数は民主党で15%、共和党5%に過ぎないが、今回のように圧倒的に強い候補が不在で接戦になった場合や、多数の候補が乱立した場合などは、特別代議員の意向が候補者選びの結果を左右する可能性は十分にある。」といわれているのです。この特別代議員は特別な投票権を持っていて、州で割り振られる代議員の選挙を経ることなく1票の投票権を持っているのです。しかも、民主党の712人の特別代議員の9割以上がクリントン支持なのですから、現在ヒラリーとサンダースの全代議員得票差は僅か300しかないのに、もしサンダースが一般得票数をヒラリーよりも上回っても特別代議員の700票を足せば負けは確実なのです。
では、なぜサンダースは敗北を認めて選挙戦を止めないのでしょうか。最後まで全力を尽くして特別代議員票を寝返らせる作戦なのかもしれませんが、現実的にはほとんど不可能です。民主党の特別代議員は利権や官僚など決してサンダースを支持する若者などの考えとは真逆の米国政治そのものだからです。サンダースの倒すべき一番の敵はまさにこのスーパーデレゲートの代議員たちだからです。
しかし、ここでもう一つの大きなチャンスが現れるかもしれないのです。共和党のトランプの大統領候補決定は確実ですが、共和党がトランプを落とすために第二の候補を無所属で出す可能性が出てきたというのです。もし、共和党のトランプと共和党系無所属候補と民主党のヒラリークリントンに無所属候補のサンダースの4人が大統領選を争うようになれば勝敗は混沌としてくるからです。
サンダースは元々独立系の議員です。民主党の議員ではありません。大統領選に参入するために民主党に入っただけの人です。民主党には何の義理もないのです。米国の貧しい若者のアメリカンドリームが実現することを私は願っています。米国の大統領は世界の政治のトップリーダーだからです。
流血を伴わない米国革命でサンダースが大統領になれたら、この革命は世界中に広がり、格差のない社会と戦争と餓えのない世界を人類は初めて獲得できるかもしれないのです。ガンバレサンダース!

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元共和党の第三の候補ゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事が名乗りを上げた

5月30日のニュースで第三の大統領候補が名乗りを上げたと伝えてます。下の毎日新聞によると、三者の支持率はトランプがトップで42%。ヒラリークリントンが39%に続き、ジョンソンも10%と伝えています。これにサンダースが無所属で立候補したらどう変わるかは分かりません。ジョンソンが伸びればトランプの支持率は下がるでしょうし、この世論調査ではサンダースが居ませんので、4人がそろえばガラリと支持率が変わる可能性が出てきそうです。米国民の中に、サンダースもヒラリーもいやだという層の動きが勝敗を大きく変える可能性があるからです。最後まで米大統領選から目が離せなくなってきました。後はサンダース氏がいつ無所属で立候補を表明するか時間の問題かもしれませんが、ここは慎重にサンダース氏は動くことでしょう。
サンダース氏の最も最良の選択は、土壇場でヒラリーを民主党の一般党員の投票で上回ったにも関わらず、大統領候補になれなかったという結果を出して、民主党の中から「大統領候補をサンダースに変えろ」という声を巻き起こして、それでも民主党がヒラリーを選択した時に、若者を中心に「サンダースを担ぎ出そう」という動きに背中を押されて、立候補するという全国的なムーブメントを作り出すことが必要だと思います。
これはもう99%の若者や弱者による市民革命が米国で起きつつあるのです。


米大統領選
「第三の候補」浮上 2大政党候補好感度低く

毎日新聞2016年5月30日

【ロサンゼルス長野宏美】米大統領選で共和、民主両党以外の選択肢として注目されている小政党「リバタリアン党」は29日、フロリダ州の党大会で、ゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事(63)を大統領候補に選出した。
リバタリアン党は1971年結党。自由至上主義で、市場経済や個人の自由を尊重する。政府の役割を縮小する「小さな政府」を唱える点では共和党に近く、人工妊娠中絶や同性婚などに寛容な点は民主党に近い。

ジョンソン氏は95〜2003年にニューメキシコ州知事を務めた。12年の大統領選で共和党の指名争いに出馬し、その後、リバタリアン党にくら替えして党の指名を獲得したが、得票率は1%以下だった。
同党は大統領選で1%以上の票を得たことがないが、FOXニュースが18日発表した世論調査の支持率では、トランプ氏の42%、クリントン氏39%に続き、ジョンソン氏も10%を獲得した。NBCテレビとウォール・ストリート・ジャーナル紙の調査(19日)では、第三の候補への投票を「検討する」と答えた人は47%で、12年の40%、08年の38%を上回った。
米国では現在の2大政党制が確立した20世紀以降、第三党から大統領は出ていない。だが、92年の大統領選で実業家のロス・ペロー氏が無所属から立候補して約19%の支持を獲得。共和党のジョージ・ブッシュ大統領(父)の票を奪い、ビル・クリントン大統領の誕生につながる一因になったとされる。

バーニー・サンダースという現象
アメリカに起きた革命
2016年05月25日(Wed)  土方細秩子 (ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6859

by nonukes | 2016-05-26 14:15 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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