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小坂正則の個人ブログ

静かに進める安倍ファシズム「原発再稼働」「戦争法案」「東京オリンピック」と私たちはどうたたかうか

静かに進める安倍ファシズム「原発再稼働」「戦争法案」「東京オリンピック」と私たちはどうたたかうか
小坂正則
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安倍独裁の1強他弱は民主党の責任

戦争法案の説明を安倍政権が行えば行えば行うほど次々に法的論理矛盾が出てきて、説明が二転三転している中で、自民党は今週の15日に委員会採決して、翌16日には衆院本会議で議決する予定といいます。国民の8割が反対か十分な審議が尽くされていないという世論調査の中で、安倍首相は「私が言うのだから間違いない」とか「私は憲法違反だとは思わない」など、野党の質問に対して理論的な説明ではなく、自分の主観的な思いしか背語っていないのです。
このような議論を何十時間行っても平行線をたどるだけでしょう。安倍政権が一番恐れていることは議論を続ければ続けるほど国民の批判の声が大きくなることなのです。だから1日でも早く強行突破したのです。
しかし、憲法の解釈を変える重要な法案だけに、与党単独でこの法案を強行採決するわけにはいかないので、何とか維新の党を引きずり込もうと菅官房長官は下地衆議院議員を使って維新の党をひっかき回しているのです。しかし、安倍政権が強引に進める理由は盤石な基盤があって、このような強硬手段に出ているというわけではないのです。一見強力な支持基盤と組織力があるように見えても、小選挙区選挙では崩れるときには一気に政権は崩壊するものなのです。ただ、現状のような1強他弱の国会勢力ではどうしようもないことは事実ですが。ですから、安倍政権が好き勝手に政治を我がもののようにさせている責任は野党第一党の民主党に一番あるのです。

辺野古と原発再稼働とオリンピックファシズムと戦争法案はまとめてつぶせる

巨大地震と巨大噴火の前触れのように日本列島を立て続けに襲う地震や火山噴火が続くないかで、規制庁は川内原発の再稼働の最終検査を終えて、8月10日再稼働が始まろうとしています。なかなか再稼働を止める有効な手段が見いだせない中で、九電は着実に準備を進めているようです。その後には伊方も待っているのでが、私たちは粘り強く原発再稼働の危険性や不経済性を訴えて、抗議行動を続けて行けば必ずどこかでトラブルや電力会社のミスなどが出てくることでしょう。
そして、矛盾が一気に浮上したオリンピックのメイン会場である新国立競技場問題も安倍政権のアキレス腱です。安倍首相は「この案は民主党政権の置きみあげで私の責任ではない」と言い逃れていますが、もともと森元首相がラグビーのワールドカップをここでやらせるために強引に巨大な現代のピラミッドを作らせようとしているもので、2520億円では建設できずに3000億円とも4000千億円も建設費がかかる可能性が大きいと専門家から批判が上がっているのです。しかも、決定的な問題として2019年どころか2020年にも間に合わない可能性があるというのです。ギリシャはオリンピックに莫大な金をつぎ込んで、その後リーマンショックによって巨大な負債を返せず国家破綻を招いたのですが、日本もオリンピックに巨費をつぎ込めばギリシャの二の舞になるのは明らかです。このまま建設を強行すれば、日本のピラミッドと言われるような21世紀日本の「負の遺産」となることでしょう。
それに「一度決めたら引き返せない」という官僚国家の不都合な真実が国際的な信用を失墜させて、この国の窮乏化が加速されることでしょう。オリンピックにうつつぬかす暇があったら、原発事故の被災者の復興や避難者への予算に充てるべきだし、少子化対策の費用に充てるべきです。
ただ、戦争法案への反対の声と原発再稼働に対する批判とオリンピック会場の疑惑が相乗効果で一気に吹き上がる可能性が大いにあります。安倍政権はこれらを一気に決めてしまい強引に進めれば、国民は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という気でいるのでしょう。だからこそ、私たちは「虐げられた私たちの怨念」を全国に燃え広がらせなければならないのです。
じゃあどうすればつぶせるかと問われても私にも分かりません。ただし、沖縄県民が辺野古基地建設に反対して粘り強く何年にも渡って一致協力して戦い続けてることに学ぶべきでしょう。市民の監視と運動で反対派の団結を保たさせるのです。それこそが野党の協力を実現させる大きな力となるのです。
まだまだ諦める必要はありません。安倍ファシズムが静かに国家主義を復活させようとしているから、矛盾はますます大きくなるばかりです。マスコミも国家主義のマスコミ攻撃に声を出し始めました。今日のTBSサンデーモーニングでもニュース23の岸井成格氏や金子勝氏など大半のゲストが「安倍政権が国家主義へと突き進みつつある」と公然と批判していました。

良心的な国民は腹を据えて声を出し続けよう

一旦戦争が始まったり、中国と日本の自衛隊が衝突したりしたら一気に国民の意識は部政権擁護に向かうでしょう。日本人の「空気を読む」という習慣や「ここまで来たらみんなに従うしかない」という諦めなどが一番危険なのです。
私たちは1つの反安倍の核となってしっかり声を上げ続ける必要があるのです。そして、その声は国民にしっかり届くような声でなければなりません。「よりわかりやすく」「よりやさしく」訴えなければならないのです。それは決して一部の非国民の行動ではないのです。なぜなら、安倍政権のこのよなことに気を付けろと60年前の文部省著作教科書が言っているのです。「これからの日本では、そういうことは二度と再び起らないと思うかもしれない。しかし、そう言って安心していることはできない。独裁主義は、民主化されたはずの今後の日本にも、いつ、どこから忍びこんで来るかわからないのである。独裁政治を利用しようとする者は、今度はまたやり方を変えて、もっとじょうずになるだろう。」と、日本の教科書に書かれていたのです。『文部省著作教科書 民主主義』1948年から53年まで使われてた教科書です。
その教科書を読めば、いま私たちが何をしなければならないかが分かるでしょう。私たちは決して非国民でもなければ一部の過激派でもないのです。私たちこそが敗戦直後の民主的な文部省のいう民主主義を守り日本国憲法を守ることを国民の義務として忠実に果たしている善良な国民なのですから。

■第1章 民主主義の本質(抜粋 以下引用)

<下から上への権威>より

 民主主義の反対は独裁主義である。独裁主義は権威主義ともよばれる。なぜならば、独裁主義の下では、上に立っている者が権威を独占して、下にある人々を思うがままに動かすからである。国王や、独裁者や、支配者たちは、あるいは公然と、あるいは隠れて、事を決し、政策を定め、法律を作る。そうして一般の人々は、ことのよしあしにかかわらずそれに従う。その場合に、権威を独占している人間は、下の人たちにじょうずにお世辞を言ったり、これをおだてたり、時にはほめたたえたりするであろう。しかしその人たちはどこまでも臣民であり、臣下である。そうして臣下は、その主人の命令に、その気まぐれな意志にさえ、無条件に従わせられる。

 だから独裁主義は、専制主義とか、全体主義とか、ファシズムとか、ナチズムとか、そのほかいろいろな形をとって現れるが、その間には根本の共通点がある。それは、権威を持っている人間が、普通一般の人々をけいべつし、見おろし、一般人の運命に対して少しも真剣な関心をいだかないという点である。(略)

 現にそういうふうにして日本も無謀きわまる戦争を始め、その戦争は最も悲惨な敗北に終り、国民のすべてが独裁政治によってもたらされた塗炭の苦しみを骨身にしみて味わった。これからの日本では、そういうことは二度と再び起らないと思うかもしれない。しかし、そう言って安心していることはできない。独裁主義は、民主化されたはずの今後の日本にも、いつ、どこから忍びこんで来るかわからないのである。独裁政治を利用しようとする者は、今度はまたやり方を変えて、もっとじょうずになるだろう。

今度は、だれもが反対できない民主主義という一番美しい名まえを借りて、こうするのがみんなのためだと言って、人々をあやつろうとするだろう。弁舌でおだてたり、金力で誘惑したり、世の中をわざと混乱におとしいれ、その混乱に乗じてじょうずに宣伝したり、手を変え、品を変えて、自分たちの野望をなんとか物にしようとする者が出て来ないとは限らない。そういう野望を打ち破るにはどうしたらいいであろうか。

 それを打ち破る方法は、ただ一つある。それは、国民のみんなが政治的に賢明になることである。人に言われて、その通りに動くのではなく、自分の判断で、正しいものと、正しくないものとをかみ分けることができるようになることである。民主主義は、「国民のための政治」であるが、何が、「国民のための政治」であるかを自分で判断できないようでは民主国家の国民とはいわれない。

国民のひとりひとりが自分で考え、自分たちの意志で物事を決めて行く。もちろん、みんなの意見が一致することは、なかなか望めないから、その場合には多数の意見に従う。国民はみんな忙しい仕事を持っているから、自分たちがこれはと思う人を代表者に選んで、その代表者に政治をやらせる。しかし、あくまでも他人任せではなく、自分たちの信念が政治のうえに反映するように努める。そうすれば、ボスも、独裁者もはいりこむすきはない。(略)

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全編は復刻版をどうぞ 『民主主義』 文部省著作教科書 (径書房)
 抜粋が読めるサイト
  http://blue.ap.teacup.com/paletoutseul/2564.html
 
 
http://homepage3.nifty.com/yeonso/edu3.htm

by nonukes | 2015-07-12 12:13 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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