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小坂正則の個人ブログ

2つ以上の仕事を同時に持つことの必要な時代がやって来た

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わがNPOの主力商品である薪の乾燥用ストックヤードに薪を積込作業中の私です
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我が家で誕生したニワトリの雛たちです。すっかり大きくなりました
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びわの収穫作業中のスタッフです
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県民共同発電所の太陽光発電てるてるちゃん10号です。47kwあります


2つ以上の仕事を同時に持つことの必要な時代がやって来た
小坂正則

人類の歴史上これほどめまぐるしく科学技術が発展する時代はないのではないかと思えるくらいに今日の社会の変化のスピードは速い。戦後わずか70年にして、私たちが子どものころ夢の世界として描かれていた腕時計型の電話が現実のものとなり、携帯電話を私が持ったのが確か5年か7年かそこそこ前だったような気がする。そして2年半前にアイフォンを買った時も、何となく買ったのだった。スマートフォンが出てわずか5年ほどで携帯電話の半分以上がこれに変わると携帯会社ですら予想出来なかったのではないだろうか。シャープが液晶テレビで名をなしてIT企業の最先端だった時代はわずか5年から10年で終わった。私のようなカメラ小僧はフイルムカメラがこの世から消えてしまうなんて思いもしなかった。そしたら、今度はフイルムカメラを駆逐したデジタルカメラが携帯に駆逐されようとしているという。こんな激しい変化の社会はなにか私には異常としか思えない。もっとゆっくりでいいのではないだろうかと思えてならない。だって、まだ動くカセットデッキのテープレコーダーもVHSのビデオデッキも使えるのに使うことなく押入の肥やしとなってしまっているのだから。それだけではない。レコードだって、ターンテーブルが売ってないし、レコード針もどこにも売ってないから持ってはいても聞くことはない。それだけではない。フロッピーディスクやMDや等々で、捨てるに捨てられない歴史遺産の代物で私の押入はあふれんばかりだ。


家電製品がこの社会をおかしくしてしまった


だから、携帯電話は2年に1回、電池が切れる前に新しい機種に変更するのが当たり前になっている。DVDデッキやテレビなども故障したら新しいものに買い換えた方がおやすいですよと、店員に勧められる。先日、私が4年くらい前に買ったプロジェクターが壊れてしまった。まあ、人に貸したりして乱暴に使われてのかもしれないけど。メーカーに電話したら、その態度たるもの横柄この上なかった。NECのサービスセンターだったが。「お客様この製品は今年の5月で出荷が終わって5年が過ぎていますので故障した部品がないかもしれません。もし、修理にお出しになっても部品がない場合は技術料が発生いたしますがどうしますか」とのたまうのだ。私は「それは分かりました。でも部品があるかないかはあなたが調べれば分かることでしょう。調べてくださいよ。そして見積を出してもらってから私は修理するかどうかを考えますから」と。「でもね、あなたは5月で5年経つと言いましたが、今は8月ですよ。5年が過ぎたら、その翌月にNECは部品を処分するのですか。一般的に部品在庫が5年ということは6年目に部品を処分するという意味ではありませんか。少なくとも今年いっぱいは取っておくことなど常識ではありませんか。私は二度とNECの家電製品は購入しません」と言って電話を切りました。そして翌日に修理の見積がファックスで届きましたが、部品1つを変えるだけで3万8千円あまりという金額が提示されたのです。「4万円や5万円なら新しいプロジェクターが買えるではないか」と私は途方に暮れたのです。だからまだ直すか買い換えるか悩んでいるのですが、プロジェクターというやつは電球の交換もあるので、電球の寿命が来たらまた3万円余りかかるのです。やはり何かがおかしい今の時代は。例えばパソコンのプリンターが2万円台で売ってるのですが、そのインクであるトナーが1本1万5千円もするのです。「それだったら本体は5千円か」と私は言いたくなります。本体を激安で売って、トナーを高く買わせようという嫌らしい魂胆なのです。だから私たちが古い品物では修理して大事に使いたくても家電製品は、そうできない仕組みにこの社会構造ができあがっているのです。


社会のスピードが激しく変わるのだったら働き型も変化に耐えるようにするしかない


しかし、私たちは今の世界に生きているわけですから、それらの家電製品を一切使わないという覚悟があれば別ですが、一般的にはやはり、使う以上は、その仕組みに縛られてしまうのです。だから私たちは少なくとも「賢く生きていく」しかないのでしょう。
その賢く生きるための1つの方法として、私たちが生きるための労働も激しく変化することから抜け出せないのであれば、そのための担保をしっかり押さえておくべきだと私は考えるのです。
例えば、「大企業に勤めているから私は一生安泰だ」などと誰も言えない時代に突入してしまったのです。あの天下のナショナル、いえ今はパナソニックというそうですが、松下幸之助の家族主義を貫いてリストラをしないで有名な企業が社員をリストラしたり、三洋電機がパナソニックに吸収されたら、三洋の充電式乾電池や太陽光発電の技術の美味しいところだけ吸い取って、それ以外の白物家電の社員はみんな首切りされたなんていうことが当たり前に起こる社会になったのです。公務員のあなただって決して安心は出来ませんよ。これから大リストラが公務員にも降りかかってくるでしょう。特に「公務員は融通が利かないので首になったら使い物にならない」とよく言われます。
私の会社の同僚が郵便局長とケンカして辞めたはいいのですが、就職先を探して面接まで行っても「あなたはなぜ公務員を辞めたのですか処分されたのですか」と言われて雇ってもらえないとこぼしていました。
だから、いま大企業に勤めている方もいつ首を切られてもいいように、もうひとつの生き方を常に身につけていることが必要なのです。「半農半X」という言葉が流行っていますが、それは「仕事にばかり縛られないで、ゆとりを持った生き方をしよう」という意味が大きいのでしょうが、「もう1つの仕事」はいざという時の自分に出来るセーフティーネットなのではないでしょうか。

私は知らず知らずの内に2つ以上の仕事をするようになっていた

私は郵便局に勤めながらNPOを今から14年前に立ち上げました。そこで非営利ですが、再生可能エネルギー事業を始めました。そして今は薪の販売と太陽光発電の買電収入とペレットストーブの設置と小坂農園の収入で食っています。これらは全てリスクの分散です。まだまだ計画はありますがまだ現実化していないのでここでは書きませんが。
薪の販売は利益は少ないのですが、その分持ち出しも少しで済みます。年間100万円くらいの売り上げで、経費はアルバイトの人件費と燃料代などです。もし、時代が変化して薪が売れなくて2年目まで在庫として残ったとしても薪は乾燥が進むのでむしろ薪の価値は上がりますし3年間は持ちます。いざとなれば自家消費でも使えます。
ペレットストーブは注文があれば仕入れますので在庫ゼロの商売なので、これもリスクは少ないです。太陽光発電は故障さえしなければ私は寝ていて収入が入ります。(NPOに入るので私に入るわけではありませんが。でもここから私は給料をもらうのでやはり私に入るみたいなものです)そうそう、これは趣味ですがいまではニワトリを飼うだけではなく増やす仕事もやってます。

皆さんもリスク分散のために仕事を2つ以上持ちましょう

これから個人商店を経営している方でもいまの商売がいつまで利益を上げ続けられるかは誰にも保証は出来ません。ましてや個人商店はそう簡単に仕事を変えることもできないので大きなリスクを抱えたまま設備投資を繰り返さなければならないのです。ですから、全く別の事業の勉強などもしておくべきでしょうし、やめるなら1日でも早いに越したことはありません。その点サラリーマンは仕事を辞めても個人商店ほど大きなリスクはありませんが、一生縛られて鬱病や自殺に追い込まれるような人生を送るくらいなら、さっさと辞めて次の仕事を探すべきです。そのためにも新らしい仕事が見つかる間を食って行けるようにセカンドビジネスを探しておきましょう。失業保険はすぐに切れてしまうし、もらえるのもほんのわずかな期間しかありません。
そうすれば、あなたの視野が広がって、仕事を辞めなくても本業の仕事にも大きな貢献が出来るかもしれません。人間は凹にはまってしまうとますます視野が狭くなって、周りの状況を客観的に見えなくなるのです。自分の置かれている状況を冷静に判断するためにも、もう1人の自分を作っておくべきなのです。それがセカンドビジネスで生かせるかもしれないではないですか。
もうひとつ大事なことがありますね。代々木ゼミナールという予備校が本業の予備校を大リストラして異業種に参入するというニュースを皆さんもお読みになったでしょう。これからの社会の行く末を見据えてあなたの仕事を考える必要はあるでしょう。これから子ども関連の産業は激しい競争とスクラップが待ってます。学習塾や子供服の会社は狙い目ではありませんね。それならシルバー教育やシルバー対象の英語塾などの方が狙い目ではありませんか。
私はボーッとして花や自然の木々を眺めて暮らすのが好きなので、自由な時間が持てるような仕事をめざしていました。サラリーマンの時代にも「いつやめても平気だ」と思っていたものですから、郵便局というあのようなブラック企業に勤めていても鬱病にもならずにすんだのです。私の周りには病人が大勢いました。皆さんも「あなたの身体と生命を守るのはあなたしかいない」ということをしっかり肝に銘じて、楽しく健康な人生を送ってください。
by nonukes | 2014-09-12 15:40 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則

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