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小坂正則の個人ブログ

今日は広島原爆が投下された8月6日です。リメンバー広島、長崎、福島

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今日は広島原爆が投下された8月6日です。リメンバー広島、長崎、福島
小坂正則

広島の原爆記念碑に「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませんから」と書いているそうですね。この記念碑の言葉は米国に気兼ねして「繰り返させません」とは書けなかったのかもしれませんし、哲学的な意味で「米国に原爆を落とさせたのも日本が日中戦争を仕掛けて、日米開戦までやったことが、その要因なので私たちが悪かったのだ」という意味なのか。
それとも「この過ちは人類全員の言葉」として言っているのかもしれませんね。しかし、私はどう考えても「もう再び過ちは繰り返させません」と言うべきだと思います。「しません」よりも、「させません」の方がより積極的だからです。それこそが積極的平和主義という安倍首相の好きな言葉だからです。

戦争を早く終わらせるために原爆を投下したのではない

私の雑ぱくな歴史認識では不十分だということは認識しつつも、やはり一言いいたのです。東京大空襲や大分大空襲もあったそうです。大分市街地も丸焼けになりました。全国至る所で戦争施設でもない民間施設を米軍は徹底して攻撃しました。これは明らかに国際連盟の戦争法に違反した行為です。ましてや大量破壊兵器を使って史上最大の悲劇を2度も繰り返した米国が何の非難もされないで戦後70年間もぬくぬくと過ごしてきたことは20世紀の歴史上最大の汚点です。ミッドウエー海戦の敗北からから日本の敗戦は時間の問題だったと言われています。そして原爆開発を急いでいた米国は「早く原爆を完成させなければ日本が降伏してしまう」と焦っていたそうです。ほんとうは6月頃には日本の外務省は条件付き降伏を米国へ打診していたそうですね。しかし、米国は交渉を長引かせて、「何としても原爆投下実験をやるまでは日本の降伏を引き延ばせ」という指示があったといわれているそうです。そして原爆がギリギリ完成して、やっと安心して米国は日本で人体実験が出来たのです。つまり、広島・長崎の人々は米国という非情な国の人体実験に使われたのです。
それでは「なぜ2個も実験をする必要があったのか」というと、広島はウラン型原爆で、長崎はプルトニウム型の原爆です。どうしても2個とも人体実験をして、どっちが効果が大きいかを試したかったのです。ひどいものですよね。米国に太平洋戦争の正義など微塵もありません。もちろん日本にも微塵もないことは当たり前ですが。
私は広島・長崎の人々は二重の意味で犠牲者だと思っています。1つはバカな日本軍と国家官僚のバカどもが戦争をやったらはじめから負けることは誰にも分かっていたのに、無謀な戦争に突入させたことによる犠牲者だという意味で。そして、降伏のチャンスは何度もあっただろうに、ぐずぐずと負けを認めなかった腐った根性に。そしてもうひとつは米国の人体実験に利用された犠牲者という意味にです。

真珠湾攻撃も実は米国の罠にはまったという

真珠湾攻撃で日本は華々しい戦貨を納めたと日本中でお祭り騒ぎが行われたといいますが、これも実は米国の罠にはまって、真珠湾攻撃を誘導されたという説があります。なぜなら米国は日本の秘密暗号をすべてキャッチしていて、知らない情報は何もなかったと言われています。ルーズベルトは大統領になるときに「私は絶対に戦争はしない」と誓約して大統領になったので、「日米戦争をやるには国民の圧倒的な同意がなければ戦争は出来ない」と思っていたそうです。そこで、真珠湾を日本に攻撃させて、米国民の怒りを燃え上がらせようとしたそうです。だから真珠湾には最新鋭の空母は全て避難させて、ポンコツの戦艦だけを並べていたというのです。真珠湾攻撃を指揮した山本五十六は部下に「空母はどこにいる空母はどうした」と怒りまくっていたといいます。本来は空母をやっつけに来たのですが、空母はいなかったのです。そこで山本は「真珠湾攻撃は失敗だ」と語ったそうです。

市民にとって戦争に勝者も敗者もいません

私は戦争は一部の戦争で利益を上げる武器商人やその他の戦争で儲かる人間が仕組んだ金儲けの企みだと思います。負けた国も国民は悲惨ですが、勝った国の国民も同じように悲惨です。米国がアフガニスタンやイラクに仕掛けていった戦争で従軍した兵士の皆さんは戦争が終わって米国に帰ったあともPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの治療に苦労しているそうですし、自殺者や廃人になってしまった人も多いといわれているのです。
ただ、一番の犠牲者は日米戦争に巻き込まれた中国・朝鮮半島・東南アジアの2000万人とも3000万人ともいわれる犠牲者の皆さんです。日本での310万人の方が亡くなっているのです。その中には台湾人や中国人や朝鮮人も含まれています。
イスラエルによるパレスチナへの攻撃も同じです。一見したら犠牲者はパレスチナの1900人余りの子どもたちや市民ですが、いま世界中でユダヤ人排斥運動が各国の右翼によって起こりつつあるそうです。右翼はガザを利用してユダヤ人排斥運動を繰り広げているのです。結果として各国に住んでいるユダヤ人がイスラエルの蛮行によってこんどはユダヤの同胞が攻撃されるという負の連鎖に巻き込まれるのです。どこかで負の連鎖を断ち切らなければなりません。それは「市民にとって戦争に勝者はいない」ということを敵味方で理解することです。

日本の指導者といわれる者はどこまでおろかなのか

何千万人ものアジアの民衆を犠牲に巻き込んだ日本の軍部や政府に、それを資金面で支えた財閥の責任は大きいのですが、その過ちから彼らは何も学んではいないのです。だって、福島の原発事故は、日本の官僚と電力会社の硬直した頭で進めたエネルギー政策の融通のきかなさの現れです。戦艦大和を作った時代から日本の官僚は一度決めたことからは決して軌道修正ができないのです。第二次世界大戦では戦争の主役は戦艦から空母による飛行戦に時代は大きく変わっていたそうです。それにも関わらず、巨砲主義で大きな大砲を積んだ戦艦を作ることにこだわった日本軍人や官僚は、軌道修正できずに役立たずの「ウドの大木」の戦艦大和など作って沈没するためにだけ沖縄へ初航海に向かったのです。そんな自殺行為のために3000人以上の若者が死んでいったのです。神風特攻隊も同じです。安倍首相のお友だちの百田なんとかというインチキ作家が作ったインチキ映画「永遠のゼロ」で皆さんは騙されているようですが、多くの若者が無駄死にをしたのです。
今日の朝日新聞にありましたが、それにしても吉永小百合さんは素敵ですね。広島・長崎そして福島を伝え続けたいと語っています。「原子力発電はやめなければいけない。これだけ地震の多い国で、まったく安全ではない作り方、管理の仕方をしているのですから。どうやって廃炉にしていくかを考えないと」そして「いませっかく原発が止まっているのだから、今やめましょう」また「人間のいのちの方が電力よりも大事じゃなういか、という根本だけは忘れたくはありません」。吉永小百合さんの爪のアカでも日本の官僚と電力会社と、それに一番飲ませてやりたいのは安倍首相です。私にとって吉永小百合さんは永遠のマドンナです。
最後に広島の犠牲者のみなさまのご冥福をお祈りいたします。


by nonukes | 2014-08-06 11:45 | 反原発オヤジの子育て記 | Comments(0)

  小坂正則

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