2014年 05月 17日
とうとう圧力に屈してしまった小学館「美味しんぼ」一時休載を決定
とうとう圧力に屈してしまった小学館「美味しんぼ」一時休載を決定
小坂正則
下記の通り、「美味しんぼ」の5月19日号は各界からの批判の内容を掲載して、平謝りの小学館のようです。そしてとうとう、連載を中止してしまいました。「鼻血事件」は全てがあってはならないし、ないことにしければならなかったのです。そして、自民党の石破幹事長から菅官房長官まで「このような風評被害を煽る内容は理解できない」などと一斉に非難。今日は安倍首相まで「このような風評被害に対しては正確な情報を国民にお知らせすることで防いで行きたい」と記者の質問に答えていました。「風評被害」と何の科学的な調査もしないで一方的に決めつけることの方が、まさに「風評被害」ではないでしょうか。もし、安倍ぼんぼんが答えるなら「このような問題は科学的な調査を今後政府の責任で行い、実体を正確に調査して、どのような被害や因果関係があるのか、ないのかを全ての情報を正確に国民のみなさまに伝えることに努めて参りたい」と、答え得るべきではなか。
でも、民主党政権時には福島出身の森自民党切っての女闘志?は盛んに「鼻血が出ている福島の多くの方々の現状を政府はどう考えているのか」というような質問を国会で繰り返していたのではないの?その張本人が、政権を取ったとたんに「事実と異なる情報を流して風評被害を広めるようなことは断じて許せない」と180度変身する身のこなしはさすがです。安倍政権は何でもかでも、「あることをないことにして、ないことをあることにする」天才政権だからでしょうか。いや、やはりちょっとどころではない重傷の病的な政権です。国会での野党の集団的自衛権に対する法制局への質問に対して、一国の首相が「私に答えさせろ」とヤジを飛ばし続けるなど、民主的な国の首相や総理大臣ではあり得ないことなのですが、憲政史上初のような暴力的な議会無視政権なのです。この政権は一気に軍国主義に突入しようとねらっているような気がしてなりません。北朝鮮に負けじと、今度はメイドインジャパンのテポドンでも持つと言い出すのではないでしょうか。
マッチョな大阪市長と安倍政権、見事にこの国の末期状態を表しているようです。自民党や維新にみんなの党などなど、この国の政治家には民主主義を理解できる政治家はいなくなったのか?民主主義をかなぐり捨てたら、この国は破滅へ向かって奈落の底に落ちていくことが分からないのだろうか?
「美味しんぼ」一時休載へ 最新号で「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解
2014.5.16 産経新聞
「美味しんぼ」の5月19日発売号(左)と4月28日発売号。19日発売の最新号では特集記事や「編集部の見解」を掲載した
東京電力福島第1原発を訪問した主人公らが鼻血や倦怠(けんたい)感を訴える描写や、「今の福島に住んではいけない」などの表現で議論を呼んでいた漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」最新号(19日発売)に、「ご批判、お怒りは真摯(しんし)に受け止め、表現のあり方について今一度見直していく」などとする編集部の見解が掲載されていることが16日、分かった。自治体や有識者による描写への賛否両論を並べた特集も掲載された。
併せて、美味しんぼを次号からしばらく休載することが明らかにされた。編集部によると、休載は以前から決まっていたという。
「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」と題した特集では、有識者13人の意見や福島県庁、同県双葉町、大阪府・大阪市から送られた抗議文が10ページにわたって展開された。
この中で、立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は、1シーベルト超の被曝(ひばく)をしなければ倦怠感は表れないが、漫画で第1原発を見学した際の被曝線量ははるかに低く、倦怠感が残ったり鼻血が出たりすることは考えにくいと指摘。「率直に申し上げれば、『美味しんぼ』で取り上げられた内容は、的が外れていると思います」「200万人の福島県民の将来への生きる力を削(そ)ぐようなことはしてほしくない」と訴えた。
福島県川内村の遠藤雄幸(ゆうこう)村長も「多くの読者がいる御社の雑誌の一言一言は重い。自主避難者支援は理解できますが、全ての被災者が同じように受け止めることができるかどうかは疑問だと思う」とした。
一方で、岡山大の津田敏秀教授(疫学、環境医学)は「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と擁護。「こんな穏当な漫画に福島県の放射線のことが描かれたからといって文句を言う人のほうが、むしろ放射線を特別視して不安をあおっているのではないでしょうか」とつづった。
同号には一連の問題描写が載っていた美味しんぼ「福島の真実」編の最終話も掲載。主人公らが福島県飯舘村から北海道に移住し畜産に挑む男性らを訪ねたり、福島の伝統料理を食べたりする内容で「偽善は言えない」「真実を語るしかない」との会話もあった。
by nonukes
| 2014-05-17 23:23
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