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小坂正則の個人ブログ

拷問など反人道的な国は北朝鮮だけではない。米軍のグアンタナモ収容所でも拷問が行われている

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拷問など反人道的な国は北朝鮮だけではない。米軍のグアンタナモ収容所でも拷問が行われている
小坂正則

国連の北朝鮮人権調査委員会が最終報告書を2月17日に公表したと朝日新聞は伝えています。その中で「政治犯収容所での処刑や飢餓など、北朝鮮政府による組織的で広範な人権侵害が行われていることを認め、『人道に対する罪』にあたると判断した」と記事は書いています。北朝鮮では政治犯が推定で8万人から12万人いると伝えています。また、収容所では拷問や強姦などが日常的に行われていて、さらには食べ物を与えず餓死する者もいると伝えています。
報告書は北朝鮮を金正恩第一書記を頂点とする全体主義国家ととらえ、「全くと言っていいほど思想や言論の自由がない」と強調。金正恩第一書記を国際刑事裁判所などへ提訴が必要だとも訴えたそうです。
私は北朝鮮が行った日本人の拉致事件の早期解決と被害者の解放や北朝鮮国内の政治犯の釈放を一刻も早く行うことを求めます。しかし北朝鮮が日本への反論として言う、「北が拉致した人数は日本帝国主義が強制連行した人数に比べたら圧倒的に少ない」という批判はもっともだとは思います。だからといって北の拉致が正当化できるわけではありません。北は日本人を早急に解放して、日本は戦前の強制連行や朝鮮半島を占領とした責任を取らなければなりません。北朝鮮に対して日本は戦争責任や戦争補償は全く行っていません。

北朝鮮の拷問は許されないが米国のテロや拷問は許されるのか


米国にはグアンタナモ湾収容キャンプ(Guantanamo Bay detention camp, Guantánamo, G-Bay, Gitmo, GTMO)には「テロリスト」して米軍やCIAなどによって拘束された人々が正当な裁判にもかけられることもなく収容されていて、拷問が繰り返し行われているのです。
グアンタナモ収容所はキューバ国内にあり、1903年にキューバがスペインから独立した時に年間に金貨2000枚(現在の価格で4000ドル)で米国に永久租借を認めたもの。しかしキューバ革命後のカストロ政権は不当な米国の占領地だとして返還を求めているが未だに返還されていない。
ここには2001年911米国同時テロ事件の後、 2002年にジョージ・W・ブッシュ政権時に設立されアフガニスタン紛争およびイラク戦争中に逮捕されたテロリストの被疑者が収容されるようになりました。ここに送り込まれた被疑者は長期にわたる拘束や、水攻めや電気ショックなどの拷問を受けています。
「ジュネーブ条約」(俘虜の待遇に関する条約)により捕虜への拷問は禁止されていますが、米国はテロリストは戦争捕虜ではないという理由で拷問をやめていません。また、「ここは米国ではないので収容されている被疑者は米国の法律は適用されない」として、米国の法律による裁判を受ける権利はありません。ここに収容されている人々は米国のスパイになるなど、米国の犬として屈辱的な人生を送ることを約束しない限り永遠にここから出ることはできないのです。
また、ここには戦争捕虜だけではなくCAIによって、まさに拉致された世界中の無実のテロリスト被疑者も収容されています。アフガニスタンに難民支援に行ったパキスタン系イギリス人の青年がアルカイダの関係者と間違われて拘束され、この収容所に送られたということがありました。この出来事は後に『グアンタナモ、僕達が見た真実』(DVD貸し出し可能です)という映画にもなっています。米国内でもこの収容所の廃止を求める声が挙がっていますが、北朝鮮の拷問が批判されるのと同じように米国の拷問も非難されなければなりません。

北朝鮮のテロやアルカイダのテロ以上に米国の無人攻撃機は世界最大のテロ行為だ


米英による無人攻撃機による無差別攻撃で多くの一般人が犠牲になっています。国連人権委員会の専門チームの調査で、これまでの米英軍の攻撃で一般市民への誤爆が少なくとも479人に及ぶという報告を発表。しかし、その数字は氷山の一角です。実際の数は誰にも分かりません。この攻撃は国家機密中の最高機密だからです。パキスタンでは2004年以降、全体の死者が2200人で民間人が400人、非戦闘員が200人と報告されています。しかもパキスタン政府の許可も取らずに勝手にパキスタンの上空を飛び、アフガニスタンの上空を我が物顔で飛んで、何でも好きなだけ攻撃することができるのです。しかも、その攻撃目標が実際にテロリストかどうかなどの検証もする事はないのです。母親が道路際の畑を耕していたら、道路に爆弾を仕掛けているテロリストと誤認して殺戮したということもあったそうです。それも自分の子どもたちの目の前で起こったそうです。
このようなテロ行為こそ国連は即刻やめさせなければなりません。偵察行為ならまだ許されますが、無人攻撃はアルカイダのテロと同じかそれ以上に卑劣です。
それにいまシリア政府軍によって無差別に行われている樽爆弾があります。シリア政府軍が反政府勢力の支配地域の上空から樽に爆薬と鉄片をいれた爆弾を無差別に投下して、多くの母子や市民のいのちを奪っています。そのようなテロも米国のテロと同じようにやめさせなければなりません。テロで犠牲になった人々は憎しみしか生まれず、テロがテロを再生産するのです。


by nonukes | 2014-02-19 23:04 | その他 | Comments(0)

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