2014年 01月 26日
東京都知事選が始まった後の雑感「諦めたら負けだ」
東京都知事選が始まった後の雑感「諦めたら負けだ」
小坂正則
東京都知事選が「脱原発」の2候補の出馬によって「桝添氏を負かすだけの力が細川氏にあるのか」と問われたら非常に難しだろうと私は思います。1月14日に小泉氏と細川候補がツーショットでマスコミに現れたあと、細川陣営の読み誤りによって、22日まで音無だったことが「マスコミの熱気も有権者の熱気も冷めてしまった」と言われています。そして、23日の選挙告示日に2人で立った第一声に集まった聴衆の熱気も小泉旋風が巻き起こった当時に比べたら随分静かだったと伝えられています。
確かに客観的情勢は非常に厳しいようです。私は当初からブームに乗るのではなく、懇切丁寧に有権者に語りかけることと、公開討論などに出て、誰とどこが違うのかを「全てオープンにすることが求められている」と思っていました。ネット選挙の開始で、選挙スタイルも随分変わったのに、有権者の期待をジラシて引き延ばすという旧来戦術は通用しなくなったと思います。各マスコミの前半の情勢では大きく桝添氏がリードしてその後を細川氏が続き、その後ろを宇都宮氏が追いかけているというようです。
しかし、まだまだ40%以上の有権者が投票先を決めていないそうです。だからまだ可能性はあります。懇切丁寧に有権者に説明して「脱原発」を東京から全国に広げて行くことを願っています。可能性はまだまだ残されています。諦めたら負けです。
脱原発は政策の中の1つではなく最も重要なテーマだ
細川氏は出馬会見での記者の「他の候補も脱原発を掲げていますがどこが違うのですか」という質問に対して「もう1人の方は全ての政策の中の脱原発は並列に並べた政策の中の1つですが、私は脱原発が最も重要な政策です」と話しています。確かにそうです。この国の進むべき道を指し示しているのがエネルギー政策であり、原発を未だに重要な電源として使い続けるという安倍政権の方針にNOを突きつけることが、今回の知事選で最も重要なテーマなのです。脱原発政策はそれ以外のTPPや福祉や教育や防災対策など全ての政策を支えている土台を担っているのです。だって、第二の福島原発事故が起こったら、東京都民の生命も財産も吹っ飛んでしまって、食べ物さえもなくなってしまいかねないからです。もっとも最初に論じられなければならない大きなテーマなのです。全ての原発が止まっている今だからこそ、そして安倍首相が止まっている原発を「再稼動」させようとしている直近の都知事選だからこそ、「脱原発」だけを掲げてたたかわなければならないのです。
宇都宮氏は大分の出身で良心的な弁護士です。私も以前から尊敬しています。しかし、あなたは大局的な政治の潮目を見誤っています。一部の革新政党におだてられて出馬したのか、それとも何とかして安倍政権の暴走を止めたいと思って出馬したのかは私には知るよしもありませんが、ここは「原発を止める」ために一本化して桝添都知事の誕生を阻止してほしいものです。
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by nonukes
| 2014-01-26 17:21
| 脱原発選挙
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