2013年 11月 15日
毎日新聞社説 「秘密保護法案の成立阻止が野党の道だ」
社説:秘密保護法案を問う 野党 成立阻止が目指す道だ毎日新聞 2013年11月14日
特定秘密保護法案をめぐる与野党の駆け引きが本格化してきた。民主党が対決色を強める一方で、与党は原案通りと一部野党との修正合意の両にらみで成立を図っている。
多くの重大な欠陥を抱える法案に最大野党の民主党が反対姿勢を明確にしていくことは当然だ。修正協議の結果、部分的な手直しでお茶を濁すことなど許されない。成立阻止こそ野党が目指すべき道である。
法案をめぐる政府側の説明は依然として揺れ動く。森雅子担当相は秘密の指定が妥当かを判断する第三者機関を政府内に置くことの検討を表明したが、菅義偉官房長官は「重層的な仕組みを(すでに)設けている」と慎重な言い回しだ。こうした機関は検討に値しようが、それだけでは国会や司法の監視が行き届かない問題の解決にはなるまい。
野党も問われる。とりわけ民主党は国会に提出した情報公開法改正案の成否にかかわらず現在の政府案に反対し、同党としての案をまとめる方針をようやく固めた。
民主党の情報公開法改正案は情報の不開示決定が妥当かどうかを裁判所が検証し、政府による特定秘密の恣意(しい)的な指定の抑止効果を狙う。だが、この案は行政機関がさまざまなケースで審理を拒否することを認めている。とてもこれと引き換えに政府案を容認できるものではない。
同党の歯切れが悪い背景には、民主党政権時代からの経緯もある。確かに尖閣諸島沖の漁船衝突事件のビデオ画像流出に伴う法整備の検討が今回の下地となった。
結果的に民主党政権で制度化は見送られ、当時の議論と現在の案の違いも判明している。対案を示し政府案阻止の先頭に立つことこそ、まっとうな責任の取り方だろう。
一方、日本維新の会は特定秘密の範囲を限定し、指定解除期間を定めるなどの立場で与党と修正協議を始めた。これらは確かに重要な論点だが、行政が情報を独占し市民生活を脅かしかねない構造自体まで修正協議で是正できるかは疑問である。
行政の情報統制強化は中央官庁の権益拡大をもたらす。日本維新の会や、みんなの党は官僚支配打破が旗印のはずだ。強行採決色を薄めたい与党の演出に使われるような修正に応じるようなことがあれば、その姿勢の真偽すら問われよう。
問題だらけの法案の今国会成立を急ぐ政府・与党の発想自体が誤りだ。欠陥を徹底追及し、数まかせの強行突破に踏み切れない状況を作ることに野党は全力を挙げるべきだ。
特定秘密保護法案の阻止に毎日力を注いでいる毎日新聞!
小坂正則
いよいよ特定秘密保護法案の衆院通過が目前に迫って来て、自民党は単独強行採決だけは避けたいという思いから、維新の会を抱き込んで、野党の分断を狙っている。その罠にはまりそうな維新の会はいくつかの修正案を自民党に認めさせようとしているようだが、毎日新聞の社説が指摘するように、部分的な修正や付帯決議などでは何の根本的な問題の解決にはならない。
民主党はここにきて、野党としての見識を保ってきたという。それは統一地方選を闘うには、筋を通さなければ、与党ぼけした対応を取っていたのでは選挙を闘えないことを少しは自覚したのだろう。民主党の中はガタガタで、すでにもう逃げだそうとしている前原一派などの公然化が間近なだけに、なおさら野党としての筋を通す必要があるのかもしれない。
まあ、それぞれのお家の事情はあるにしても、マスコミがこれだけ指摘する悪法をちょっと修正したり、付帯決議くらいで通したのでは、いくら維新の会が自民党の補完勢力だと言っても、国民の支持を一気に失うだろう。だから維新の会も、それなりに慎重なのだろう。
さて、毎日新聞の昨日の社説に、今日の社説といい、徹底的に世紀の悪法である「特定秘密保護法案」の批判を繰り返している。がんばれ毎日新聞!あなた達の踏ん張りが弱小野党を支えることになり、野党の踏ん張りが、国民世論を動かすことになるからだ。こんな悪法に賛成した政党は次の総選挙では、木っ端みじんにされるだろう。
小泉元首相の発言で脱原発の潮目が変わったように、秘密保護法案も潮目を変えられる
12日に記者会見した小泉元首相の「原発はただちに廃止」論は、国民の喝采を浴びたようだ。朝日新聞の世論調査では70%の国民の支持を得たという。小泉氏の発言で原発の再稼働の是非の潮目が一気に変わったとマスコミや政治評論家は伝えている。私もそう思うし、思いたい。
脱原発がブームとなるような圧倒的な国民世論を作り出せば、どう一部の原発利権集団がじたばたしたところで、政治的な潮流は覆せない。世論の誘導が抜群な小泉氏によって、確実に政治的なバランスが脱原発派に有利な方向に向かってきた。後は自民党の中で反乱組がどれだけ出てくるかだ。だって国会議員は選挙に落ちたらただの人。次の選挙を考えたら、新人議員や風で通った議員ほど小泉氏へなびくはずだ。
つまり、政治的な潮目というのは多数派でなくてもひっくり返すことができるのだ。小泉氏は一人でひっくり返そうとしているのだから、今こそ「特定秘密法案」もひっくり返そう。この法案をひっくり返せたら、その勢いで脱原発派が自民党内でも勢いがついて、阿倍政権をひっくり返すような大きな政界再編などの政局を作り出すかもしれない。小泉氏は、自民党政権内で、政権交代をさせようとしているのかもしれないが、どんな政権交代でもいいから、特定秘密保護法案と原発再稼働をやめさせる国民的な反乱を作り出そう!
自民党は絶対多数だからといっても、何でもかでも好き勝手にできる訳ではないぞ。そんな横暴は国民が許さない。阿倍政権に国民の怒りの底力を見せつけてやろうではないか。
多くの重大な欠陥を抱える法案に最大野党の民主党が反対姿勢を明確にしていくことは当然だ。修正協議の結果、部分的な手直しでお茶を濁すことなど許されない。成立阻止こそ野党が目指すべき道である。
法案をめぐる政府側の説明は依然として揺れ動く。森雅子担当相は秘密の指定が妥当かを判断する第三者機関を政府内に置くことの検討を表明したが、菅義偉官房長官は「重層的な仕組みを(すでに)設けている」と慎重な言い回しだ。こうした機関は検討に値しようが、それだけでは国会や司法の監視が行き届かない問題の解決にはなるまい。
野党も問われる。とりわけ民主党は国会に提出した情報公開法改正案の成否にかかわらず現在の政府案に反対し、同党としての案をまとめる方針をようやく固めた。
民主党の情報公開法改正案は情報の不開示決定が妥当かどうかを裁判所が検証し、政府による特定秘密の恣意(しい)的な指定の抑止効果を狙う。だが、この案は行政機関がさまざまなケースで審理を拒否することを認めている。とてもこれと引き換えに政府案を容認できるものではない。
同党の歯切れが悪い背景には、民主党政権時代からの経緯もある。確かに尖閣諸島沖の漁船衝突事件のビデオ画像流出に伴う法整備の検討が今回の下地となった。
結果的に民主党政権で制度化は見送られ、当時の議論と現在の案の違いも判明している。対案を示し政府案阻止の先頭に立つことこそ、まっとうな責任の取り方だろう。
一方、日本維新の会は特定秘密の範囲を限定し、指定解除期間を定めるなどの立場で与党と修正協議を始めた。これらは確かに重要な論点だが、行政が情報を独占し市民生活を脅かしかねない構造自体まで修正協議で是正できるかは疑問である。
行政の情報統制強化は中央官庁の権益拡大をもたらす。日本維新の会や、みんなの党は官僚支配打破が旗印のはずだ。強行採決色を薄めたい与党の演出に使われるような修正に応じるようなことがあれば、その姿勢の真偽すら問われよう。
問題だらけの法案の今国会成立を急ぐ政府・与党の発想自体が誤りだ。欠陥を徹底追及し、数まかせの強行突破に踏み切れない状況を作ることに野党は全力を挙げるべきだ。
特定秘密保護法案の阻止に毎日力を注いでいる毎日新聞!
小坂正則
いよいよ特定秘密保護法案の衆院通過が目前に迫って来て、自民党は単独強行採決だけは避けたいという思いから、維新の会を抱き込んで、野党の分断を狙っている。その罠にはまりそうな維新の会はいくつかの修正案を自民党に認めさせようとしているようだが、毎日新聞の社説が指摘するように、部分的な修正や付帯決議などでは何の根本的な問題の解決にはならない。
民主党はここにきて、野党としての見識を保ってきたという。それは統一地方選を闘うには、筋を通さなければ、与党ぼけした対応を取っていたのでは選挙を闘えないことを少しは自覚したのだろう。民主党の中はガタガタで、すでにもう逃げだそうとしている前原一派などの公然化が間近なだけに、なおさら野党としての筋を通す必要があるのかもしれない。
まあ、それぞれのお家の事情はあるにしても、マスコミがこれだけ指摘する悪法をちょっと修正したり、付帯決議くらいで通したのでは、いくら維新の会が自民党の補完勢力だと言っても、国民の支持を一気に失うだろう。だから維新の会も、それなりに慎重なのだろう。
さて、毎日新聞の昨日の社説に、今日の社説といい、徹底的に世紀の悪法である「特定秘密保護法案」の批判を繰り返している。がんばれ毎日新聞!あなた達の踏ん張りが弱小野党を支えることになり、野党の踏ん張りが、国民世論を動かすことになるからだ。こんな悪法に賛成した政党は次の総選挙では、木っ端みじんにされるだろう。
小泉元首相の発言で脱原発の潮目が変わったように、秘密保護法案も潮目を変えられる
12日に記者会見した小泉元首相の「原発はただちに廃止」論は、国民の喝采を浴びたようだ。朝日新聞の世論調査では70%の国民の支持を得たという。小泉氏の発言で原発の再稼働の是非の潮目が一気に変わったとマスコミや政治評論家は伝えている。私もそう思うし、思いたい。
脱原発がブームとなるような圧倒的な国民世論を作り出せば、どう一部の原発利権集団がじたばたしたところで、政治的な潮流は覆せない。世論の誘導が抜群な小泉氏によって、確実に政治的なバランスが脱原発派に有利な方向に向かってきた。後は自民党の中で反乱組がどれだけ出てくるかだ。だって国会議員は選挙に落ちたらただの人。次の選挙を考えたら、新人議員や風で通った議員ほど小泉氏へなびくはずだ。
つまり、政治的な潮目というのは多数派でなくてもひっくり返すことができるのだ。小泉氏は一人でひっくり返そうとしているのだから、今こそ「特定秘密法案」もひっくり返そう。この法案をひっくり返せたら、その勢いで脱原発派が自民党内でも勢いがついて、阿倍政権をひっくり返すような大きな政界再編などの政局を作り出すかもしれない。小泉氏は、自民党政権内で、政権交代をさせようとしているのかもしれないが、どんな政権交代でもいいから、特定秘密保護法案と原発再稼働をやめさせる国民的な反乱を作り出そう!
自民党は絶対多数だからといっても、何でもかでも好き勝手にできる訳ではないぞ。そんな横暴は国民が許さない。阿倍政権に国民の怒りの底力を見せつけてやろうではないか。
by nonukes
| 2013-11-15 19:01
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