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小坂正則の個人ブログ

山本太郎が天皇に手紙を渡して何が悪い?

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山本太郎が天皇に手紙を渡して何が悪い?
小坂正則

参院議員の山本太郎が昨日開催された園遊会で天皇に手紙を手渡したことが国会で大問題になっているという話です。「手紙を渡すことがどんな法律に触れるのか」私には全く理解できません。国会議員の常識や議員としてのモラルが問われるとかいって、議員辞職勧告まで出そうと、よってたかって山本太郎を非難していますが、私にいわせれば、国会議員にどんな威厳やモラルがあるのですか?私は山本太郎ではないですが、「20ミリシーベルトの高濃度の放射能汚染地帯に子供たちを帰還させよう」とする政府や、そのことを何の問題にもしない国会議員の方がよっぽどモラルのない非情な人間だと思いますよ。
下村文科相は「これを認めれば、いろんな行事で天皇陛下に手紙を渡すことを認めることになる」と指摘した。明治時代の足尾銅山鉱毒事件を引き合いに出しながら「田中正造が(明治天皇に)直訴して大問題になったことに匹敵するようなこと。こういうことを安易に看過するようなことがあってはならない。非常に重いことだ」と述べた。(産経新聞)下村文相は明治時代の田中正造の行為を不敬罪などの犯罪に値するという考えなのだろうか。田中正造は日本の反公害運動の神様のような人間なんですけど。あなたは、彼の功績など鼻くそほどにも思ってはいないのでしょうね。虐げられた足尾の住民の声を明治天皇に直訴して、鉱毒問題を解決したいという熱意に動かされたキリスト教徒で衆議院議員・田中正造を山本太郎は真似たのかどうかは私は知りませんが、山本太郎にモラルを求めるなら、日本の全国会議員にはモラルなんかとっくの昔にありませんよ。大阪市長にもありませんが。

手紙文化を大切にする山本太郎を郵便局は表彰していい

手紙にしたためた、山本太郎の思いは「福島の子供たちを何とかして救いたい」という願いから出た行動でしょう。確かに場をわきまえないところはありますが、それはしょうがありません。だって彼はまだ若い青年だからです。坂本龍馬がそうであったように、彼は無鉄砲な青年なのです。子供被災者支援法だって、たなざらしになったままの状態で、福島原事故現場で働く労働者の悲惨な待遇など、私たち国民は見て見ぬ振りをしているのですから、天皇にも何か声を出してほしかったのでしょう。手紙文化を国民に注目させた山本太郎を郵便局は「手紙大使」として表彰していいと私は思います。ラブレターをこっそり彼女の靴箱の中に潜ませたり、彼氏が学校から帰る途中を待ち伏せて、ラブレターを渡して大急ぎで駆けていく女の子なんて、夢があってかわいいではないですか。シリアやパレスチナの子供たちがテロの犠牲になっている社会に比べて、何とこの国は平和な国なのかということを思わせる小さな出来事です。国会議員は汚染水問題や東電の法的整理問題や特定秘密保護法案などなど、重要な問題が山積みなのに山本太郎の処分問題などに国会審議の貴重な時間を使うべきではありません。
いえいえ、そうか、山本太郎処分問題を国会で大いに議論して、「特定秘密保護法案」の審議時間がそれだけなくなれば山本太郎も本望だと思いますので、大いに彼の問題を国会で議論してもらって「特定秘密保護法案」は廃案か継続審議にいしてもらえれば実にうれしい次第ですね。がんばれ山本太郎!
by nonukes | 2013-11-01 17:54 | その他 | Comments(0)

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