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小坂正則の個人ブログ

特定秘密保護法案への風向きが変わりつつある?!

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自民党関係者の男に「やめるように」と言われてもやめない勇気ある女性たち

そもそも今の秘密保護法案、悪用されないと言い切... 投稿者 tvpickup

特定秘密保護法案への風向きが変わりつつある
小坂正則

マスコミの世論調査による「特定秘密保護法案」への支持率がどんどん落ちて反対が大幅に増えています。弁護士の「澤藤統一郎の憲法日記」http://article9.jp/wordpress/?p=1432というブログによると、「テレビや新聞は国民がもっと反対という声を上げてくれたら、私たちも反対の記事を書きやすい」とあります。
また、 「共同通信社が26、27両日に実施した全国電話世論調査によると、政府が今国会に提出した特定秘密保護法案に反対が50.6%と半数を超えた。賛成は35.9%だった。慎重審議を求める意見は82.7%を占め、今国会で成立させるべきだとする12.9%を上回った。機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案には国による情報統制が強まるとの批判がある。政府、与党は今国会での成立を目指しているが、調査結果は世論の根強い懸念を鮮明にした。」というように確実に反対の声が増えていて、一番の体勢を占めている声は「慎重審議を求める」です。「防衛機密などは必要だ」という大勢の有権者でも、「テロ対策」という曖昧な目的のために公安警察の思いのままに運用されてしまう危険性が、この「特定秘密保護法案」には隠されている、という声が大きくなっているのです。

安倍首相は国民世論に弱い性格?

米国にもあるチェック機能が、自民党の法案にはありません。官僚が自分たちの都合の悪いことは何でも「国家機密」に指定してしまえば国民は何も知らされないままに、彼らの意のままにされてしまうのです。「情報公開」が民主主義の根幹です。情報を隠されたら、私たちは異議を申し立てることさえもできないのです。
この 「特定秘密保護法案」は少なくとも今国会の成立ではなく、継続審議にして、法律の運用に当たっての具体的な歯止めを法律の条文に記載させるなど、「法案の中身について国会で熟議の必要がある」という主張をするように自民党や公明党にお願いしようではありませんか。安倍首相は憲法96条改正も集団的自衛権の行使も靖国参拝を国民の世論が反対という声が強かったら、すぐ日和ってしまうといういいところもあるのです。
いまこそ、安倍首相の気弱さという弱点?いえいえいいところを、国民の声で、この 「特定秘密保護法案」を今国会のわずかな期間に強行採決で通すことは諦めてもらおうではありませんか。

機密法案には歯止めとなるチェック機能がない

「特定秘密保護法案」の法律は、もっと時間をかけてじっくり議論をすればいいことではないですか。「国民の知る権利」や「報道の自由」をどのように具体的に担保できるのか、また、原発関連の情報は全てがテロ対策という名の下で情報隠しが行われてしまう危険性をどのように防ぐのか。核燃料輸送などの情報は本当に「国家機密」にはならないのか。アメリカにはあるチェック機能の「機密保全監察局や、国立公文書記録管理局に保管された機密を機密解除センターの公文書管理官が機密を解除することができる」ような体制を作らなければ、こんな法律のまま運用したら、それこそ一部の堕落した国家公務員の甘い汁を吸う輩の思うつぼです。「権力は腐敗する」という原則を忘れてはいけません。どんな素晴らし独裁者でも、男は神ではないので酒とお金と女に弱いのです。完璧な人間などいないのです。だから近代国家は三権分立と情報公開という制度で、少しでも権力を相互にチェックする体制を作ってきたのです。これにもいろいろ問題はあるようですが。
諦めるのは早すぎます。隣の人に友人知人に。この「特定秘密保護法案」は、問題があると声を上げましょう。ブログに、FBにツイーターにどんどんRTしましょう。新聞の読者の声欄に投書しましょう。国会議員に電話をしましょう。地元の国会議員の先生に面会を求めましょう。「急いでこの法案を成立させたら、この国は取り返しのつかない社会になり得ます。この法案はもっと熟議が必要です」と。

ドイツの神学者・マルチン・ニーメラーの詩

ナチスが共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
 私は共産主義者ではなかったからだ。

 社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。
 私は社会民主主義ではなかったからだ。

 労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。
 私は労働組合員ではなかったからだ。

 ユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった。
 私はユダヤ人ではなかったからだ。

 そして、ナチスが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった――。

 
Commented by パパス at 2013-11-02 00:07
特定秘密保護法をめぐっては何を特定秘密とするか線引きがあいまい
特定秘密保護法には国による情報統制が強まる
民主主義の根幹である国民の知る権利がそこなわれる恐れがある
秘密を肥大化させていくのは世界と時代に逆行する
by nonukes | 2013-11-01 16:20 | その他 | Comments(1)