2013年 10月 26日
尻尾を振ってオバマにすり寄る安倍より携帯聴かれて激怒するメルケルの方が頼もしい
尻尾を振ってオバマにすり寄る安倍よりも携帯聴かれて激怒するメルケルの方が頼もしい小坂正則
昨日、秘密保全法を安倍政権は閣議決定し、国会に上程したそうです。いよいよ、国家機密法の成立が目前に迫ってきました。この法案の問題点などはマスコミなどが指摘しているので、ここでは2、3だけ指摘しておきます。まず、この法案によってできた「機密」は官僚が指定したら、その指定された「機密」にどんな不当なものでも、それを第三者が検討できないという点です。米国の「国家機密保全法」では、曲がりなりにも保全された機密の中身が機密に値しないかどうかを監査する機密保全監察局がチェックをし、国立公文書記録管理局に保管された機密を機密解除センターの公文書管理官が機密を解除することができるようになっているのです。
このような具体的なチェック機能があるだけ、日本の「秘密保全法」よりも少しはましでしょう。いずれにしても米国ではほとんどの機密が30年から50年も経てば公開されるのです。日本は政権が変わらない限り、秘密の延長を繰り返していくでしょう。
公明党が肝いりで1文をいれた、報道、取材の自由ですが、「不当な方法でない手段で取得」といっても、何が不当な手段なのかという規定がないのです。1971年沖縄返還協定の中に秘密協定があることを、当時の毎日新聞の西山記者が女性外務省事務官に近づき酒を飲ませ、女性と性的関係を結び、彼女から情報を入手したことが、女性は国家公務員法違反、記者は国家公務員法(教唆の罪)で逮捕されました。(教唆の罪)とは彼女をそそのかして情報を得たということで有罪判決を受けたのです。この事件は密約の中身について国は否定し続け、国家公務員が秘密を漏らしたことと、そそのかした記者に罪があるとして争ったものでした。しかし、週刊誌などが記者と女性のスキャンダルとして取り上げたため、毎日新聞と西山記者へのバッシングに終始して、この事件のきっかけに毎日新聞は売り上げ不振に陥り、倒産してしまいます。
今回の秘密保全法についての説明で森雅子・秘密保護法案担当相は「西山事件のようは情報入手は罪になる」と話しています。国家公務員から得た情報でも、その密約が違法な密約であっても入手した者まで罪に問われるということを如実に表しているのです。
ドイツ・メルケル首相が激怒する米国への従属を強める日本
一昨日のニュースで元CIAのスノーデン氏が暴露した様々な米国の機密の中に、メルケル首相の携帯電話を米国は傍受していたことが判明し、23日、メルケル女氏は直接オバマ大統領に電話で抗議したそうです。オバマは「私はしらない。今はやっていないよ」と言い逃れに終始したそうです。そのおまけに35カ国の首相も傍受されていたそうで、フランスの大統領も傍受されていたことに対して怒っているそうです。菅官房長官は記者会見で「安倍首相は盗聴されていません」と答えていたけど、本当でしょうか。スノーデン氏によると、在米国日本大使館は常に盗聴されているそうですから、米国は自分の国以外はすべて敵国だという考えなのです。
日本版NSCを作り目的で、この秘密保全法は米国の要求で生まれようとしている法律なのですが、米国の国家安全保障会議(NSC)をまねたところで、米国からは使い古しのどうでもいいような情報しか教えてもらえないのです。古い戦闘機の性能やイージス艦の秘密に属さないような性能などしか米国は日本には教えません。日本が教えてもらえる情報の大半をロシアはすでに知っているでしょう。もちろん、そんな情報でもロシアや中国はのどから手がでるほど知りたいことはいうまでもありませんが。でも、これまでの法律で自衛隊の機密保持は規制されているのですから、新たな法律などほとんど不要なのです。
安倍首相はアメリカの奴隷のごとくにオバマにひざまづいき尻尾を振っていい子でいたのでしょうが、オバマは日本やあなたなんか屁とも思ってはいないようですが。いまや米国にとって日本は経済的には敵国相手であり、中国と仲良くするためには、日本は中国に売り渡す対象以外の何者でもないのではないでしょうか。
安倍政権は米国の要求を理由に北朝鮮並みの独裁政権をめざしている?
秘密保全法の矛盾点はあげればキリがありませんが、北朝鮮の金さんが持っている情報機密のような、「すべての情報を我がものにしたい」という誘惑にかられているのでしょう。しかし、「すべての権力は腐敗する」といわれています。1800年代、英国の歴史学者アクトン卿は「権力は腐敗しやすく、絶対的な権力は絶対に腐敗する」と語っています。だから、権力の腐敗を防ぐために三権分立を近代国家は作ったですが、それでも腐敗します。権力者は情報をできるだけ隠したがるのです。だから戦後は情報公開の必要性が重要視されたのです。安倍にこの言葉を贈ってやりたい。私はアクトン卿の言葉を借りてこういいたい。「阿倍政権はすでに腐臭に満ちている」と。
by nonukes
| 2013-10-26 15:46
| マスコミと原発
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