2013年 10月 07日
仲間意識の熱さの違いに悩む私はおかしい?
仲間意識の熱さの違いに悩む私はおかしい?
小坂正則
私は先月の28日、29日の2日に東京で開催された緑の党の総会に昨年の結成総会に次いで2回目の会議に参加しました。そこでは、久しぶりに会った多くの知り合いがいました。私は厳しい闘いだった参院選は負けるし、これからの再建の道は険しくてどのようにすれば緑の党が大きくなれるのかという課題に対しても、なかなか回答は見いだせないだろうと思うし、これからも今まで以上に茨の道が続くことを想像すれば、この総会は厳しい総会になるだろうことを察していました。しかし、だからこそ、同じ価値観を持った仲間と会うことがうれしくて、熱いものを感じながら総会に参加したのです。
しかし、久しぶりに会った方々は、私の熱い思いで挨拶する言葉に対して、醒めた目つきで、何の感動もないように事務的な挨拶を皆さん返してきました。
私は「アレッ何か変だなあ」と思いました。感動している私だけが1人浮き上がっているのがバカらしく見えたからです。「何で皆さんはそんなに醒めているのだろう」と私は、彼らの気持ちを理解できなかったのです。私は見ず知らずの方々にも「皆さんはじめまして。参院選は残念ですが、これに懲りずに頑張りましょうね」と言って握手をして回りたいくらいに、仲間に会えるのがうれしかったのに…。だって、200人以上の仲間が一同に会しているのですから。
しかし、そんなにうれしい人だけではないんだなと改めて思い直しました。私事ですが、電力会社のロビーに座り込んだり、道路に座り込んで機動隊と対峙する場面などの時に、隣に座っている見ず知らずの人に対して、私は同志的な連帯感を感じて、何の違和感もなく仲間意識が芽生えることがありました。それはごく自然な感情であって、それが何かおかしなことなんかではないのです。私が山手線に乗って、隣に座った女性に親しく話しかけるなどということは決してしありませんが、隣にいる方と同じ思いで時間と空間を共有しているということだけで、うれしくなるではないでしょうか。だって、そのことが「私は生きている」という実感を感じることが出来る瞬間だからです。「何で私の周りの方々はそんな時空を感じないのだろう」と私はどうしても理解できなかったです。
確かに私は喜怒哀楽が人よりも大きいのかもしれないし、躁と鬱の時の幅が大きいのかもしれない。整理整頓が出来ない性格や、注意散漫な性格などから発達障害なのではないかと考えたりすることもあります。私は総会の第1日目の夜の交流会に参加したのですが、この交流会が大の苦手なのです。立食パーティーなどでは孤立してしまって、自然に見知らぬ人と交流できません。交流していても話題が途切れたり、私と話している相手が気まずい思いをしているのではないかと悩むことがあります。なかなか周りの人のように気楽に楽しそうに交流ができません。だから最初の30分くらいの時間を持てあましていました。そして何とか交流会が終わって、私はホッとしました。
こんなことで悩む人はいないのだろうかと思ったりします。こんなことを悩むのは私だけなのだでしょうか。親しそうに会話してパーティーを楽しんでいる人を見ると、私はうらやましい。
皆さんそれぞれに小さな障害や人と違う個性を持っているんだ
私のブログにいつかこんなコメントがありました。「私の付き合っている彼氏は警察官ですがアスペルガー障害を持っています。どのように付き合えばいいのでしょうか」という秘密のコメントが書き込まれていました。私は何と答えたらいいのか見当もつかないので回答はできませんでした。だって、私の助言が彼女の人生を左右することになったら私は責任を負えないからです。私が何らかの助言をするならば2つの助言しかありません。「別れた方がいいのではないですか」と「あなたが頑張って彼を支えてやることがあなたの幸せになるのではないですか」という相反する2つの助言です。ただ、あなたの人生に誰も責任を持てないことだけは確かなことです。最後はあなたが決めるしかないのです。
私には私の個性や障害があって、それぞれ皆さんには1人1人、弱さや人には見せたくない寂しさなどがあり、それを皆さん胸の中にしまい込んで生きているのです。だから、そんな弱い自分をさらけ出して生きていくことが、実は生きづらいこの世の中を生きて行く秘訣なのではないかと思います。だから少しくらい人と違っていても何てことはないのです。心配する必要もないのです。でも、相手のことを気遣って心配することは、それは私の優しさなんだと私は思うようにしています。
だから私が熱い気持ちで接した方々に対して、私が悪いのでもなければ、相手の方が悪いのでもない。それぞれの違いを認め合って生きていくことが多様性の尊重なのだと私は思うことにしたのです。ところでアスペルガーの彼氏のいる女性は、その後どうしたのだろうか。
by nonukes
| 2013-10-07 15:33
| 小坂農園 薪ストーブ物語
|
Comments(0)