2013年 08月 29日
田中三彦氏が「福島第一原発の水素爆発は地震が原因で起こった」と会見
事故調の田中元委員「国会を愚弄」東電虚偽説明で
2013/2/7 日経新聞
国会が設置した東京電力福島第1原発の事故調査委員会委員を務めた田中三彦氏が7日、記者会見を開き、東電が虚偽の説明をして同事故調の現地調査を断念させたことについて、「国会を愚弄している」と同社の対応を強く批判した。
この問題は、福島第1原発の1号機原子炉建屋内で調査する予定だった国会事故調に対し、東電が「建屋カバーの設置で内部は真っ暗で転落の危険もある」と誤った説明をしたことが明らかになった。田中氏らは暗い建屋内で迷うなどの危険があると考え調査を断念。実際は建屋内に光が差し照明もあったという。
調査予定の場所には原子炉内の蒸気を水に戻して原子炉に注水する非常用復水器がある。田中氏は会見で、非常用復水器の挙動に不可解な点があるとし、操作ミスや地震での配管破断など「東電が見られたくないものがあったのではないか」との見解を示し、「国会主導での再調査と現場の保全が必要」と訴えた。
東電は「誤った説明をしたのは事実で大変申し訳ない。ただし意図的ではなかった」としている。
なぜ国会は東電がウソをついて隠した1号炉を調査しないのか
小坂正則
8月27日に衆議院第二議員会館で元国会事故調査委員会委員の田中三彦氏らは記者会見を行った。「福島第一原発の水素爆発は地震が原因で起こった可能性が強いので福島第一原発1号炉の現場検証を行うべきだ」という内容だ。
この問題は昨年2月に国会事故調の委員の現地調査団の田中三彦氏が福島原発1号炉の4階建屋に入って非常用復水器を調べたいとに東電へ申し入れたところ、昨年の2月28日、東京電力玉井俊光企画部部長が国会に出向いて、田中三彦氏に4号炉の内部映像を見せながら、「この映像は建屋へカバーを付ける前に取った映像です」と、まずウソをつき、「現在はカバーが付いてますので真っ暗です」と、2番目のウソをついた。
そこまでウソをついて田中氏を原子炉の中に入れさせたくなかった理由は「原子炉の中に入ったら津波で全電源喪失になってメルトダウンしたのではなく、地震で復水器が断裂して大量の水素ガスが4階の部屋に充満して4階が水素爆発したという証拠を探すために4階を調べる必要があったからなのだ。詳しくは4月6日の私のブログ「福島原発1号機の非常用復水器を調査すべきだ!」を見てほしい。
27日の記者会見では2時間以上の長いビデオなのだが、その中で田中氏は、福島第一原発1号機での水素爆発について「原子炉建屋の3階以下では水素爆発の形跡がないこと、4階の激しい損傷状況から、まず水素爆発は4階の非常用復水器の配管が地震により破損し、その破損箇所から水素が漏洩して自然発火して爆発に至ったのではないか」と述べた。
また伊東氏は、福島第一原発1号機の非常用電源喪失について「東京電力が公表していた非常用電源喪失の時刻とは別に、波高計の実測データ、津波が着岸した時刻や目撃証言等から考えて、1号機敷地への津波到達前に何らかの原因で非常用交流電源が喪失したことは明らか」と述ている。しかしこんな重要な記者会見なのにほとんどのマスコミが記事にしていないし、国会でも取り上げる気配がない。参院のねじれが解消した後は野党がどう騒ごうと自民公明は何食わぬ顔で無視し続けている。この国には参院選が終わった後は民主主義が死んでしまったかのようだ。そして安倍政権は日本版NSCを作り、それとセットで「機密保全法」をこの秋にも通そうとしている。これが通ったらマスコミの取材も制限されて、公務員がマスコミなどに内部告発するようなことがあったら「公務員による機密漏洩罪」として告発した者を犯罪者として逮捕し、国民の知る権利を完全に奪ってしまうだろう。そうなったら麻生某が言った「ヒットラーがやったように静かに憲法をかえる」社会になってしまう。
2013/08/27 田中三彦氏「福島第一原発の水素爆発は地震が原因で起こった」 ~元国会事故調委員の田中三彦氏と元国会事故調協力調査員の伊東良徳氏、両氏による記者会見
2013年4月8日 衆議院原子力問題調査特別委員会 田中耕一 田中三彦 野村修也(参考人)
by nonukes
| 2013-08-29 00:36
| 福島原発事故
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