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小坂正則の個人ブログ

原発依存から抜け出せない硬直した電力会社の経営陣の言葉にうんざりした株主総会でした

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九電株主総会へ参加してきました
小坂正則

今日の天気が雨の予報だったので、福岡市渡辺道りのホテルユーオータニで開催された第89回「九州電力株主総会」に参加して来ました。今日の株主総会は何回目の私が参加した九電株主総会だろうと思いながら、早朝6時33分の別府北浜バス停を出発する高速バスに揺られて、一路福岡をめざしました。連日の肉体労働で全身が筋肉痛のからだにむち打ちながらバスに揺られて雨の九州道をひた走りました。仲間の皆さんは前日から天神に泊まり込みで、今日の総会への株主提案や質問の中身の打ち合わせを行っているのですが、私は仕事の関係でこの近年は当日の早朝に大分を出るという不義理をしています。数少ない提案株主の皆さんへご迷惑をおかけしています。

原発事故や松尾元会長の不始末に何の反省もない瓜生道明社長の司会で株主総会は始まりました

ホテルユーオータニの会場には株主約700名くらいが席について、ちょうど10時から瓜生社長の挨拶と松尾元会長の佐賀での不規則発言「原発が再稼働すれば40億円など4日もすればすぐ生み出せるのでがんセンターの寄付などなんということはない」というような発言のお詫びを瓜生社長がまずは行いました。それに、「今期は3300億円以上の赤字で無配をお詫びしますと言い、原発が止まって、火力の燃料費がかかったので大幅な赤字を生み出した。だから1日も早く再稼働を実施したい」と、福島原発事故の教訓も、事故の原因も解明されていないにもかかわらず、「事故は絶対起こさないという強い思いを持って世界最高の安全をめざして取り組んでいきたい」と、まあ、その精神論の素晴らしさは事故前とちっとも変わってはいませんでした。事故を起こそうと思って事故が起きることはありません。誰だって事故は起こしたくはありません。しかし、いつ地震がやってくるかも分からないのです。地震や津波が来なくてもヒューマンエラーで事故が起こる可能性だってあります。会場からの質問に「隕石が原子炉に落ちたらどう対応するのだ」という質問がありましたが、北朝鮮がテポドンを玄海原発めがけて発射させたら迎撃ミサイルで撃ち落とせるのか。原発敷地には機動隊がライフル銃を持って警備しているというし、今度は自衛隊による警備も計画されているというが、ライフル銃でテポドンを撃ち落とす気なのだろうか。海には海上保安庁の監視船が見張っているというが、これも飛行機やミサイルには手も足も出ないじゃないか。アメリカのNRCは航空機の墜落による原子炉の破壊も想定した対応策を準備しているというのに。日本はこれほどの大事故を起こしてもまた「想定外の事故」で済ませようとしているのだろうか。
瓜生社長は我が社の企業理念は「ずっと先まで明るくしたい」と言っていた。さすがは電力会社だ。そんなに煌々と照明を使いたいのか。言葉が上っ面で軽い。それよりもフクシマの被災者16万人が未だにふるさとを追われて全国に避難している、この現実をもっと真摯に受け止めて、電力事業者としての責任と自覚をもっと持ってほしいものだと、今日の総会で痛切に感じた。この国の首相がこれだから電力会社の経営者がこんなんでもしかたがないか。
とにかく1日でも早く再稼働して原発を有効利用したいと、バカの1つ覚えのような発言に瓜生社長は終始していた。
by nonukes | 2013-06-26 23:25 | 原発とめよう!九電前ひろば | Comments(0)

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