2013年 05月 31日
桜島の灰は東に降り、川内原発の放射能は偏西風に逆らって西側の太平洋に降る?
川内原発再稼働のためにでっち上げられた放射能拡散範囲図の可能性がある
小坂正則
鹿児島県の向原祥隆さんより提供された最新情報です。今日の毎日新聞によると九州電力の瓜生社長は30日の記者会見で「鹿児島の川内原発は桜島の灰が来ても大丈夫なだけの対策を講じている」と会見したそうですが、その発言に続いて梶田技術本部長は「火山灰については、日本上空を流れる偏西風の影響を加味し、川内原発の東側にある桜島の降灰は最大で15センチ程度にとどまり、玄海原発の西側に大きな火山もないため新たな対策も調査も必要ない」と発言したそうです。
原子力規制委員会による川内原発の放射能拡散範囲の図(九電提供データによる)が、西側の海ばっかりに広がっていてでおかしいと思っていたら、やはり馬脚を現しました。
本日の毎日新聞には、東に位置する桜島の降灰は偏西風の影響で少ない(九電)とありました。桜島の灰は東に飛んで、川内の放射能は西に飛ぶ、そんなバカな話はありません。
九電はどう説明するのでしょうか。
それもこの放射性物質拡散予測図は事故時にどれくらい放射能が拡散する可能性があるかを計画する周辺自治体の重要な根拠です。その根拠が疑わしいものになる可能性があるのです。
時事通信2012年 11月6日(火)
原子力規制委員会は6日、先月公表した全国原発の放射性物質拡散予測について、九州電力の玄海原発(佐賀県玄海町)と川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で、風向きを間違えるミスがあったと発表した。九電が気象データを間違って伝えていた。拡散予測の訂正は3回目。原子力規制庁の森本英香次長は記者会見し、「再び訂正をしなければならない事態をおわびしたい」と謝罪した。 .
by nonukes
| 2013-05-31 19:49
| 原発再稼働は許さない
|
Comments(0)