2013年 04月 24日
東北電力が東電に賠償請求を準備中!原子力ムラの鉄の結束にヒビか?
東電と賠償協議=福島原発事故で―東北電力時事通信 4月24日(水)
東北電力が、東京電力福島第1原発事故に伴う損害賠償請求について東電と協議していることが24日分かった。事故による福島県での電力料金収入の低迷や、同県内の拠点が使用できなくなったことなどが協議の対象となっているもようだ。事故で建設を断念した浪江・小高原発(福島県浪江町、南相馬市)の投資額185億円も含めて請求する可能性がある。電力業界内で、他社と損害賠償請求について話し合うのは異例。
東北電力は、東日本大震災で損傷した発電所などの設備の復旧経費に加え、停止している女川(宮城県石巻市、女川町)、東通(青森県東通村)両原発の再稼働が不透明なことが経営を圧迫している。家庭用電気料金の値上げを申請するなど立て直しを急いでおり、東電への賠償請求も「経営課題と認識してきた」(広報担当者)と説明している。
政府の原子力損害賠償紛争審査会の指針に基づいて請求対象などを検討中で、「具体的な対象や請求を行う時期は未定」(同)としている。
原子力ムラと電事連の鉄の結束にひびが入り始めた
小坂正則
これまで311以後も日本の東電以外の電力会社は東電事故の損害賠償の連帯責任を取らされて、東電の事故の尻ぬぐいをさせられても、黙って東電のいいなりになっていました。それもこれも全ては国家官僚と政治家と電力会社とマスコミと御用学者の鉄の強固な結束が恐ろしくて、何も文句も言えなかったし、黙って従うしかなかったのです。ところが自分の会社の経営が怪しくなって東北電力は黙って従うなんてもう我慢できないととうとう声を上げたのです。そうです。311福島原発事故は東北電力には責任がないのです。もちろん全く責任がないわけではありませんが、それでも東北電力は原子炉の防水対策や津波対策などは福島第一原発よりは対策を取っていたのです。
また、福島事故で福島の強制避難などにより年間10%以上の電力消費が減って大幅な赤字になったそうです。それにいち早く小高原発や浪江原発の新規建設を撤回しています。後は女川原発の廃炉宣言と東通原発の廃止などを宣言すれば国民の圧倒的な支持を得ることができるでしょう。
頑張れ東北電力!東電と一緒に自滅するよりも国民の支持を得て、新しいまともな電力事業者へ生まれ変わる絶好のチャンスが来たのです。東北電力も「背に腹はかえられない」ということでしょうが、このような電力会社間の亀裂が日本の再生と民主主義を実現できるのです。
これからの東北電力の動きに皆さん注目しましょう。
TBSのニュースです
by nonukes
| 2013-04-24 22:56
| 福島原発事故
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