2013年 03月 19日
松下竜一の思想を私は今につなげたい
横浜のスターダスト計画の失敗
前回のブログの続きです。
私の考えを「小坂はよくいる自然回帰論者だね」といってくれるかもしれませんね。それとも「お前は江戸時代に帰れというのか」と。「お前がいかにノスタルジアに慕っていても現実は大量生産大量消費の現実があり、そこで労働者は賃金を稼いでいるのだ」と。私はその現状の全てを事実として認めます。しかし、それなら何でもいいのでしょうか。そこには何の矛盾もないのでしょうか。私は「現実にいま出来る最良の方法を見つけ出す努力を行うべきだ」といいたいのです。そして、「そんなに性急にことを急がなくてもいいのではないか。もっと慎重に検討して、みんなが合意できるまで十分議論を尽くしてから物事は進めるべきではないか」と思うのです。
私が横浜市に住んでいた30年前、横浜市がゴミから資源回収を行うための事業として「スターダスト計画」という事業を実施しました。しかし、この計画は見事に失敗してしまいました。どんな計画だったかというと、当時の横浜市は家庭ゴミは可燃物も不燃物も資源ゴミも何でもかでも一緒に回収していたと思います。そこで全てのゴミを細かく粉砕して磁石や風で飛ばすなどして、資源ゴミを回収する仕組みを実施したのです。しかし、これには莫大な経費がかかり、数年で中止しました。その後、今では全国で実施されている「排出者が先に分けてゴミを出す」という、シンプルな資源ゴミの分別収集方法にとって代わったのです。今であれば当たり前ですよね。つまり、野菜工場などは太陽を遮断して電気で照明と空調をするのですから、このスターダスト計画と同じで愚かなことです。
マイカップ・マイボトルのお茶が一番環境にやさしいしおいしい
このようなエネルギーを無駄にして使うことをエネルギーのトータルコストを比較するといったり、ライフサイクルアセスメントなどと言って、リサイクルする方がコストがかかる場合もあるのです。何でもリサイクル(資源として回収する)やリユース(繰り返して使う容器など)よりもリデュース(消費抑制)の方が必要だと言われています。ペットボトルを回収して資源としてリサイクルするからペットボトルの利用は悪くないという言い方に対して、ドイツではペットボトルをリユースしています。それ以上にペットボトルを使わずにマイボトルを使う方がお金も環境負荷もかけない。このような方法をリデュース(消費抑制)というのです。だから私は皆さんにマイボトルを使うような暮らしがシンプルな暮らしだと思い提案したいのです。だって、自分で入れたお茶はおいしいし、安全ですよね。ましてやカップについだお茶を飲むというのは人生を楽しむ貴重な時間です。これが私たちの人生の中のゆとりだと思います。ペットボトルのお茶で愛ははぐくめませんよ。
自然エネルギーなら何でもいいのか
太陽光発電がブームですね。だからといって山を切り開いたり、畑を潰してメガソーラーを設置することに私は反対です。原発の代替エネルギーを太陽光で賄えばいいのでしょうか。私はそうは思いません。これまで私たちが無駄に消費していたエネルギーの使い方を見直せば原発の電気の量くらいは省エネできると私は思っています。(天然ガスコンバインド発電に既存の火力発電を順次変えて行くなども必要です)
暖房などは電気でするべきではありません。ましてやオール電化などはもってのほかです。原発の電気は不要な照明や暖房などエネルギーの種類を替えることや省エネや照明を少し暗くすることで賄えると思います。そして、残りの70%の電気を30年かけて徐々に自然エネルギーに替えるべきだと私は思います。
Commented
by
サムライ菊の助でござる^^
at 2013-03-19 15:34
x
同感共感吉田寛!ペットボトルでお茶を飲むという自堕落な行動をこそ、やめねばなりませんね。お茶は、急須で入れて飲むという行為そのものが心を豊かにしてくれるのですから^^そして、喉が渇いたら水筒で水を飲めることに感謝せねばです。
0
by nonukes
| 2013-03-19 14:59
| 小坂農園 薪ストーブ物語
|
Comments(1)