2012年 06月 12日
整然と大分県廃棄物対策課とガレキの意見交換を行いました
まだまだ大分県の「ガレキ焼却の説明」は不十分だと私たちは訴える
ここに来て混迷しているのは、大分県のちぐはぐなガレキ焼却処理の動きです。2月の「ガレキを受け入れたい」と記者会見した広瀬知事は簡単にガレキの受け入れが進むだろうと高をくくっていたのでしょうか。しかし、思いがけなく「私たち一部の市民の反対」により思い通りには進まなくなってしまいました。そこで焦った知事は津久見市の市議や一番大切な工場周辺の区長への説明や承認を抜きにして「試験焼却」を進めると5月29日に発表しました。そして知事は5月27日の津久見市での説明会で「十分説明責任は果たした。今後説明会は開催しない」と発言。このような一方的で傲慢な知事の発言に県民の中からも不満の声が出てきたのです。その結果が今日の参加者の数に現れています。
大分県のこのような「一方的な行政の執行がもはや通用しない」ということを如実に表した今日の説明会でした。「御上の言うことは絶対だ」という時代はもはや通用しないのです。それが分かっていない広瀬知事は既に老害の域に達しています。今日の地方行政では「情報公開と説明責任」をきちっと果たし、十分な議論を行い、行政の執行は行わなければならないのです。
県民の真摯な意見や不安に何も答えられない大分県
さて、今日の「意見交換会」には120名を越える県民が平日の昼間という最悪の時間帯にもかかわらず集まり、真剣な眼差しで県の説明を聞き入っていました。氏田廃棄物対策課長の説明はほとんど津久見市での説明と変わらなかったのですが、新たな内容としては、私が質問した「可燃性の木質ガレキはもうほとんどないのではないか」に対して氏田氏は「その通りです。ですから漁網やヘドロなどほかのガレキの処理も考えられる」という新たな焼却ガレキの案が出てきました。
それなら、「これまで可燃性の木質ガレキという説明の根底が覆されるではないか」という意見なども出ていました。津久見の太平洋セメントで焼却処分するのは木質系の可燃物というこれまでの説明ではないのなら、まず、何をどれだけ持ってくるのかを決めなければ議論のしようがないではないですか。もう、県はまともな議論も何も決まっていないというよりも、焼却できるガレキはもうほとんどないから、広瀬知事は「早く焼却試験をしなければガレキが無くなりメンツが丸つぶれだ」というのが本音ではないかと私は思います。私たちは知事の面子のためだけに振り回されているのかもしれません。
あと半年も引き延ばせば広域処理ガレキは無くなってしまいます
森の防潮堤を作るためにガレキは焼却せずに埋め立てに使うべきです
マスコミなどの情報では焼却処理用の木質系のガレキは200万トンを切っていて大分に来るガレキなどほとんど残っていないというのが実は現実ではないでしょうか。ガレキは燃やすのではなく、森の防潮堤の材料に使うべきだと、細川元総理大臣が提唱しています。東北の復興に一番適したガレキ処理を私たちは提案します。そして私たちは「ガレキよりも子どもたちを大分に受け入れよう」を提案します。まだまだ議論は尽きていません。説明会や検討会など名前は何でもいいので説明責任を求めましょう。皆さんも注視してください。声を上げてください。そして今日の意見交換会に参加してくれた皆さん本当にありがとうございました。
本日の意見交換会のライブ上映です
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サムライ菊の助でござる!^^v
at 2012-06-13 05:32
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小坂さんのお蔭で何とか説明会に持ち込めましたが、本来なら、「県民の理解を得たいので説明会を開かせてください」というのが県の立場だと思います。説明会を開いてやっているという態度をまず変えさせなければいけませんね。次回の開催に向けて作戦を練りましょう^^
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shima
at 2012-06-13 07:26
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>>私たちは「ガレキよりも子どもたちを大分に受け入れよう」を提案します。まだまだ議論は尽きていません。説明会や検討会など名前は何でもいいので説明責任を求めましょう。皆さんも注視してください。声を上げてください。
もはやガレキ広域処理の話をしていてはもったいないと思います。大分県と大分県民は大分ならではの「被災地支援」を行政と住民が一緒に考えていく場にしていってほしいです。
もはやガレキ広域処理の話をしていてはもったいないと思います。大分県と大分県民は大分ならではの「被災地支援」を行政と住民が一緒に考えていく場にしていってほしいです。
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nonukes at 2012-06-13 08:21
サムライ菊の助さんの秘密兵器がフトコロから出されたとき、私はドキドキしました。農薬をばら撒くわけではないだろうとは思いましたが。さて、14日に津久見で開催される区長説明会で入船区が落ちてしまえば一巻んの終わりだからです。私たちにできることは誠意を尽くして県民にガレキ焼却の危険性と不当性を訴えるしかありません。あとはどっちが県民の意志の総意を獲得するかです。これからが勝負です。 削
by nonukes
| 2012-06-12 22:36
| 放射能で汚染した震災ガレキ
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