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小坂正則の個人ブログ

福島の人々の放射能被曝による苦悩は続く

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夏休み福島のこどもたちに湯布院で思いっきり夏休み企画の余波

                       小坂正則   

私たち大分の市民や企業の方々や宗教者が一緒になって、福島の子どもたちを夏休み大分の温泉で有名な県湯布院へ招待しようという企画を私が思いついたのは7月の初めでした。他県でのそのような企画を実施する団体があるということをネットで知ったのです。
私はちょうどそのころ知り合った東本願寺派の若いお坊さんに相談しました。すると、彼の「ぜひやりたい」という電話の向こうの弾んだ声に勇気つけられて「やってみるか」と、決意したのです。しかし、「本当に福島から子どもたちが大分まで来てくれるのだろうか」と、来てくれるという自信はありませんでした。私がこの企画をやりたいと思った理由は3つあります。1つは「放射能で汚染した地域の人々の疎開先を大分で提供しよう」という企画がほとんど計画倒れに終わったために、再度子どもたちだけでも避難させたかったからです。2つ目は大分の人びとに今回の福島原発事故が決して他人事ではなく、いつ私たちが同じような目に遭うかもしれないという原発事故の恐ろしさと放射能被曝の実態を訴えたかったからです。3つ目は福島などの被曝地から大分に疎開させたり移住させるためには、まず一度遊びにでも来てもらい、互いが交流することで、大分へ来ることの抵抗感をなくしたかったからです。
実際に取り組んだ結果は大きな反響と、もう私の力など必要としないほどのたくさんの方々の協力でお金も集まり、子どもたちも楽しんでもらうことができました。そして、子どもたちが帰って行った後に参加者が「本当にやってよかった」とか「大成功だったね」といううれしい声を上げ喜んでいた時に、この企画の代表者の大谷派の見成寺住職の日野さんから「おまえたちはそんなに有頂天になるな。福島の子どもたちの現実は何も変わってはいないんだぞ!」と一喝されたのです。そうです。現実は何も解決していないのです。

ますます悪くなる現実に直面する福島の人びと

先週の初めに私たちのNPOスタッフへ福島のお母さんから電話があったそうです。中学生と小学生の女の子の体内被曝の測定結果の通知が数日前に届いたというのです。しかし、母親は通知書が届いてもすぐ開けることができなかったそうです。数日間は開封できなくてやっと昨夜、子どもたちが寝静まった深夜にそっと開封して見たというのです。お姉さんが体重1kgあたり20ベクレルで妹が少し低い15ベクレルくらいだと言うのです。その値が高いのか低いのかはそれぞれ意見の分かれることでしょう。しかし、福島原発事故さえなかったら彼女らの体内被曝はゼロだったのです。
その結果に悩み続けるお母さんや子どもたちには放射能で被曝する何の責任もないのです。被曝する責任があるとすれば原発を設置した東電や国の役人や国会議員らです。代われるものなら彼らこそが福島に住み着いて彼女の身代わりに被曝するべきなのです。
私は直接そのお母さんとは何も話してはいません。私はスタッフにすぐ電話するように告げました。
「今すぐにでも疎開しろ。もし大分に来る気があれば母子ともどもでも、子どもだけでもいいから私がひとまずは受け入れる」と。決断は一刻も早くしないと一生後悔することになるかもしれないのです。しかし、私が何人かの子どもたちを受け入れたところで、それでも問題は解決しません。

今すぐ福島の30万人の子どもたちを国の責任で疎開させよう

経産省前で「福島の子どもたちを国の責任で疎開させろ」という要求を掲げて座り込んでいる女性たちがいます。私も一緒に経産省に行きたい思いです。この国は狂っています。子どもたちがガンや白血病でこれから何万人とも十万人のとも死のうとも、その原因を原発事故による放射能のせいだという証明ができないなら責任は取らないでしょう。ましてや事実上倒産会社の東電は「放射能をばらまいてはならないという法律がないから、我が社には責任はない」と言って開き直っています。私は怒りに燃えています。なぜなら私には、その母子に「早く逃げろ」という言葉しかかけてやれないからです。みなさん!東電へ抗議してください。子どもたちの疎開費用を用意しろと。国へ抗議してください。早く福島の子どもたちを集団疎開させるように。
by nonukes | 2011-11-29 17:45 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

  小坂正則

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