2011年 11月 17日
薪ストーブ物語Ⅱ-1
2011/11/17
なぜ薪ストーブ物語を再開するか
2007年にはじめた「薪ストーブ物語」が中断して幾年が過ぎたのですが、今年も11月になって薪ストーブに火がともったのを機に「薪ストーブ物語」をはじめることにしました。
とはいっても新しいことなど何もないのですが、変わったことと言えば、このモルソーの薪ストーブも5年が過ぎて二重燃焼もほとんど機能しなくなり、随分燃焼効率も落ちてきたりと、あちこちにガタが来つつあることくらいっでしょう。また、掃除もしにくくて、「ヨーロッパ製品だからといって決して万全ではない」ことを私は思い知らされたことくらいかもしれません。それに私の事務所にももう1台の仲間が加わったことが4年前と違うことでしょうか。ただし、こちらは薪ストーブではなくペレット・ストーブなのですが。この新人君はイタリアMCZ製のエゴという製品です。このペレット・ストーブはなかなかの優れもので、これまで一度の故障もなくセッセと燃焼してくれます。ただし、燃料のペレットは購入しなければならないのと、電気を必要とする新人君なので純粋の再生可能エネルギーとはいえないかもしれませんが。
モルソーの悪口を書きたくて「薪ストーブ物語」を再開したのでは決してありません。再開したのは、私の今年1年間の反省や今後の生き方を見つめ直す作業を、このエッセーに込めたいと思ったからです。私ことですが、今年の3月に郵便局を早期退職して早いもので半年が過ぎました。この間の半年は激動の6ヶ月でした。もちろん今年の3.11福島原発事故が私たちの人生を大きく変えたのです。
チェルノブイリ原発事故より25年
私は25年前のチェルノブイリ原発事故以後、大分で反原発運動を始めました。気がつけば四半世紀が過ぎていました。当時の私は32歳でしたが、今では58歳ですから25年という歳月がいかに長い年月かが分かるというものですね。それから私の人生にも大きな転機が何度かありました。1つは7年前の松下竜一氏の死去です。それからもう1つは妻との別れも大きな出来事です。そして今年になって郵便局を辞めたことも、私にとっては大きな出来事です。そんなことが大きな出来事というのもなんだか恥ずかしいのですが。でも、この郵便局を辞めたことは私にとっては夢と希望に満ちあふれた第二の人生の出発という意味で重要な出来事なのですが。
朝起きても決められた時間に出社しないでいいのです。こんな自由は33年ぶりに味わった快感でした。郵便局を退職して「私は自由だ」という実感を心から味わうことができました。もちろんいいことばかりではありません。1日中汗水流して仕事をしても数千円にしかならない仕事ばかりなのです。「お金を稼ぐということがこれほど大変だ」という現実をしみじみ感じています。でも、楽しいのです。この楽しさはお金には代えられません。毎日が充実しているのです。4月から九電本店前で始めた「原発止めよう!九電本店前ひろば」での座り込みは実に毎日が緊張とすばらし出会いの日々でした。
私の半生を書いた著書の出版
そして、私の半生書いた仮題「市民電力会社を創ろう―自然エネルギーで地域の自立と再生を―」がまもなく出版される予定なのです。来年のはじめには出版される予定ですが、私の脱原発運動と自然エネルギーのNPO運動をまとめた著書の出版です。本を出すなど10年早いと言われそうですが、これまでの私の想いを形にしたかったことと、3.11以後の私の生き方を総括したかったのです。でも、それを書いた以後、私はある種の燃え尽き症候群に襲われてしまいました。そこで考えたのです。「そうだ、私のこれまでの総括は終わった。あとはこれからの私の周りで起こる様々な模様を書いていこう」と思ったのです。だからこれからは日々起こる私の周りの出来事を「薪ストーブ物語」と言う形で綴っていこうと思っています。お暇な方はお目をとおしてください。(つづく)
by nonukes
| 2011-11-17 18:17
| 自然エネルギー
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