2011年 06月 01日
「原発とめよう!九電本店前ひろば」はこうしてはじめた3



東京からわざわざ私たちのテントを訪ねてきてくれる人もいました。28歳の若い女性でした。ちょっとおとなしい感じの女の子で現代的なセンスのどこにでもいそうな子です。5月の連休を利用して福岡に来たそうです。「東京にも大量の放射能が降ったので精神的に参ってしまった」という。でも派遣社員で休めば賃金をもらえないし、連休の間だけでも放射能のことを気にしなくていいところに行きたいと思ったそうです。僅か数日でも、そんな気分になれるところに行きたかったという。別に私たちの会いに来たのではなかったのだけど、福岡に来たといっても別にどこか観光地に行く当てもなかったので、太宰府に行ったそうです。ホテルで原発に反対している団体は福岡にはないかとネットを検索していたら、このひろばに行き着いた。彼女は1日中、一緒にみんなとおしゃべりしたりビラを撒いたり、若い彼女に私はお願いしました。「あなたにしかできない仕事があるんだよ。それはここを通る若い男の子にあなたからシール投票をお願いしてもらえないですか。あなたがお願いしたら必ず男の子は投票してくれると思うよ」と。そう言ってお願いしたら、彼女は「やります」と言って、元気に若い男の子に声をかけて楽しそうに投票を頼んでくれました。その投票とは「いま止まっている玄海原発を動かすのにあなたは賛成ですか?反対ですか?」というものです。その日は多くの投票が集まりました。疲れたら適当にお茶を飲んだりして、自由にのんびり過ごしたようです。それだけでも元気になったと言って笑顔で帰って行きました。「またどこかで会えるといいね」と言って私は彼女を見送りました。
彼女は東京の空の下で今日も元気に派遣の仕事をやっているのだろうか。また二度と会うことはないだろうけど彼女が元気になってくれたらいいなと今でも思っています。
病気というのは仕方がないものです。ものすごく悪そうな方が朝早く来ました。本人が病気だというので、その通りなのだと思います。ウイークリーマンションに泊まって福岡の病院に通っているという。やはり彼女も東京から避難したという。放射能過敏症だそうだ。「病気なので皆さんのお手伝いができなくてごめんね」という。それでもおしゃべりは得意なようだった。若い警察が巡回に来たら30分ぐらいいろんな話をしていた。九電のガードマンにも話していた。話しが好きな方のようだ。彼女もここに来て少しでも元気になれたのなら、それはそれでいいことだろう。
女子大学生で毎日のようにテント村に顔を出す子がいます。下宿先がすぐ近くらしくて、アルバイトの行き帰りに自転車で軽快に来たり、行ったりしています。彼女は暇なときはほとんどひろばに来てはチラシを折ってくれたり、テントの掃除をしてくれたりしています。4月19日の最後の夜に、彼女は誰に言うでもなく「明日の夜からどこに行こう」と寂しそうに喋っていました。「僕の方こそ彼女の顔を見られないなんて寂しいよ」と私は心の中で小さくつぶやいていました。
私たちに取ってはここは「自分の家族」のような団らんの場所になっていました。それは新しい可能性であり、電力会社に取っては大きな脅威となったのだろと思います。だから警察や市役所の強固な締め付けがおこなれたのでしょう。よく考えたら、「都会の真ん中に私たちが暮らすテント村があっていいではないですか。このテント村は3.11以後、全てが流された日本社会の中で、ここから新しい価値が生まれるのです。ここは新しい文化や価値を創造する人民広場なのです。また、松下竜一氏の「暗闇の思想」を体現する思想の場なのです。
いつも世の為人の為、日夜ご活動有り難うございます!
「玄海町議会、原発再稼働の容認発言多数 町長近く判断」
と、6月2日の佐賀新聞の報道ですが、玄海町が再稼働を認めれば、九電は再稼働してしまうのでしょうか。県や、周りの市町村の意向は反映されないのでしょうか。
いざとなったら、玄海原発を人の輪で取り囲まねばなりませんね!
「玄海町議会、原発再稼働の容認発言多数 町長近く判断」
と、6月2日の佐賀新聞の報道ですが、玄海町が再稼働を認めれば、九電は再稼働してしまうのでしょうか。県や、周りの市町村の意向は反映されないのでしょうか。
いざとなったら、玄海原発を人の輪で取り囲まねばなりませんね!
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サムライ菊の助様 玄海町が再稼働を認めるというのは想定内のことです。なんら驚くに値しません。町長はじめ議員のほとんどは原発交付金麻薬中毒患者です。彼らは原発と心中する覚悟のようですから論外です。要は県議会です。それも自民党県議団です。彼らの中にまともな考えの方が何人いるかにかかっています。玄海町議会包囲などという徒労は全く意味がありませんね。まともな議員だけを相手にすれば十分です。でもそんな麻薬中毒患者は一度事故が起こると福島県知事のように騙されたと九電を非難するのでしょうが、玄海原発を動かしてきた責任は正に玄海町長にもあります。
by nonukes
| 2011-06-01 19:14
| 原発とめよう!九電前ひろば
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Comments(2)