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小坂正則の個人ブログ

御嶽山の噴火が予知できなくても川内原発周辺の火山は予知出来るいう規制庁と安倍政権

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御嶽山の噴火が予知できなくても川内原発周辺の火山は予知出来るいう規制庁と安倍政権
小坂正則

以下は9月29日の東京新聞夕刊です。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は29日午前の記者会見で、御嶽山の噴火を予知できなかったが、火山の集中地帯にある九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働方針に影響しないとの考えを示した。今回の噴火が、川内原発の再稼働方針に影響するかとの記者団の質問に「ないと思う」と明言した。
菅氏は「今回のような水蒸気(爆発)は、予測が極めて難しいと従来、言われている」と指摘。川内原発をめぐっては、周辺の火山が噴火する危険性が心配されている。しかし、予知できなかった御嶽山の噴火後も、政府は新規制基準を満たしたとする原子力規制委員会の審査結果は見直さないとした。
川内原発は「最も火山の危険が高い原発」と言われている。原子力規制委は「観測によって噴火の予知は可能」という九電の主張を容認したものの、火山学者には「現在の火山学で、噴火の予知は極めて困難」との意見が強い。(ここまでが引用)

「火山噴火予知連絡会」の藤井会長が予知できないといっているんですけど……

規制庁の川内原発再稼働の審査では、これまで火山対策の審査が行われてこなかったことを外部から指摘されて、急きょ取り繕った火山対策はツケ刃の代物で、火山の専門家による審査会や検討会も開かず、急きょ規制庁で対策を作って、規制委員会で決めてしまったものです。原子力規制委員会の安全審査で、桜島を含む鹿児島湾北部「姶良カルデラ」と呼ばれる火山地帯の巨大噴火の監視体制について、原子力規制委員会は「新たに観測機器を設置して噴火につながる地殻変動の監視を強化する」という九州電力の説明を承認したのです。この九電の説明の根拠は「米国の火山学者の論文から引用した」と説明していました。九電もなぜ米国の論文を引用しなければならなかったのでしょうか。日本の火山研究は世界トップ水準のはずです。誰も九電の言いなりになってくれる御用学者がいなかったのでしょうか。まあ、だいたい人をだます方法として米国の学者といえば英語の論文なのでごまかせると思ったのかもしれませんが。
ですから、「火山の噴火については今後も引き続いて監視を続ければ、噴火の兆候は事前に予知できるものである」と、いとも簡単に結論ずけているのです。この結論については6月3日に火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は記者会見で「今の火山学の現状では巨大噴火の予測は非常に困難だ」と述べ、噴火の前兆を監視することは難しいという認識を示しまして規制委員会の結論を批判していました。そして、今回の御嶽山の噴火です。桜島が1914年の大正大噴火規模の爆発が起これば、鹿児島市内は数十センチの降灰が積もり、50キロ以内の川内原発まで降灰が降ってきます。そして、電線に積もった灰が電気のショートさせたり、灰の重さで電線が切れたりして、川内原発の全電源喪失事故が起こる可能性があるのです。その時にジーゼル発電機を動かすのですが、ジーゼル発電機もフィルターが目詰まりしてジーゼル発電機が止まってしまうことも考えられるのです。また、桜島以外の近辺の火山が噴火して火砕流が川内原発を襲う可能性もあります。

少なくとも火山に関する再評価を行うべき

規制委員会の田中委員長は「今後とも新たな知見が生じれば規制強化の対象として検討する」と、会見で喋っているのですから、今回の御嶽山の噴火が全く予知できなかったことをふまえて、せめて「火山噴火予知連絡会」の藤井会長の意見を聴取するとか、九電の計画の見直しを求めるなどの再稼働の審査のやり直しや「火山予知連絡会」の委員を交えた議論を行うべきでしょう。どうせ九電は「年内に修正した回答を出す予定が、まだ修正作業が終わらずに年内には出来ない」と、記者会見したばかりだからです。
それくらいの誠意を見せなければ国民や周辺住民の不信は増幅するばかりですよ。「絶対安全でなければ原発は運転しない」と国連で安倍首相は演説したばかりなのですから尚更です。
# by nonukes | 2014-10-01 00:09 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

サンケイ新聞こそ売国新聞社だ。編集局長がKGBのスパイだったことを謝罪しろ 

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朝日新聞を売国奴と批判する産経新聞こそ売国奴新聞社ではないか
産経新聞は編集局長がKGBのスパイだったことを謝罪しろ

小坂正則

9月26日の金曜日の深夜に放映された『朝まで生テレビ!』(テレ朝系)は、「“慰安婦問題”とメディアの責任」という番組を私は見ました。その中に出演したパネリストで政治家は平沢勝栄(自民党・衆議院議員、元衆院外務委員長)と 大塚耕平(民主党・参議院議員、党政策調査会長代理)にジャーナリストは 青木理(ジャーナリスト、元共同通信ソウル特派員) 池田信夫(アゴラ研究所所長、元NHK職員) 下村満子(ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員、元アジア女性基金理事) 津田大介(ジャーナリスト、メディア・アクティビスト) 長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹、ジャーナリスト)秦郁彦(現代史家)早野透(桜美林大学教授、元朝日新聞編集委員) 山田厚史(デモクラTV代表、元朝日新聞編集委員) 吉木誉絵(作家)に右翼の代表として 山際澄夫(ジャーナリスト、元産経新聞NY支局長)が出演していました。
自民党の平沢が朝日新聞を批判して「国際的な信用を落とした」とかいうのは想定内です。そして朝まで生テレビの常連の元産経新聞の山際澄夫は最初から最後まで鬼の首でも取ったかのように「朝日は売国奴だ」と騒いでいました。
元NHKの池田信夫氏などと、元朝日新聞社の記者の皆さんは自分の会社のことですから批判的なことはいいません。その中で特に輝いていたのが、青木理(ジャーナリスト、元共同通信ソウル特派員)です。東電の吉田証言の誤報記事については「朝日のすっぱ抜きがなかったら読売サンケイの後追いもなかっただろうし、東電事故吉田証言の検証もなかっただろう。そして朝日の責任は記事の中身ではなく、見出しの書き方が問題だけだった。あの見出しを逃亡ではなく、指示に従わなかったと書けば許されるような中身だ」と。そして「あの証言の意義は原発事故を一度起こせば大混乱してコントロールなど出来ないことを証明したことだ。そして東日本全体が失われるような危機だったことを証言したことだ」と。

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民主党の大塚耕平こそ、特定秘密法案を最も支持している人間だ

私はこの番組で一番のひどい話をした人間は「元産経新聞の 山際澄夫」を除けば民主党の大塚耕平だと思います。この人開口一番に、「政府の秘密文書を漏洩した職員を割り出して犯人を逮捕すべきだ」とか「この文書を入手した朝日新聞の記者の責任も問われる」
というような話に終始していました。上の写真の人物。この男は特定秘密保護法がまだ法律として出来ていないのに逮捕しろとか、国家機密の漏洩問題を声高に訴えるなど自民党顔負けです。それに対して青木理氏は「大塚耕平さんあなたは間違っていますよ。朝日があれをすっぱ抜かなければ、原発事故で運転員がこれだけ混乱した事実は闇に葬られていたのですよ。新聞社が真実の報道のために情報を入手するのは報道の自由の範囲です。読売や産経が後追いして朝日批判を行えたのは政府が朝日批判を読売などに反論してもらうためにわざと流したということです。政府の方が恣意的です」とか。

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産経新聞は編集局長がKGBのスパイだったことを謝罪しろ

青木理氏が「朝日だけじゃない。産経だってレフチェンコ事件で同じことをやっている。産経だって、編集局長がKGBのスパイだということをつきつけられたら、あっという間に知らんぷりしちゃったわけでしょう」と反論した時のことです。山際はそれまでの勢いが嘘のように黙り込んだのです。なぜ山際が黙り込んだのかというと、サンケイには触れてはならない恥部だったのです。
レフチェンコ事件とはどんなものなのでしょうか。
旧ソ連の諜報機関・KGBのエージェントだったスタニスラフ・レフチェンコは1975年から79年の間、日本に在住して対日スパイ活動をしていた人物。1979年にアメリカに政治亡命し、米下院情報特別委員会や複数のメディア、単行本などでKGBの実態と日本でのスパイ活動の詳細を暴露した。その中で、日本の社会党に資金を提供したことや産経新聞の編集局長の山根卓二を買収してスパイとして活動していたという証言を行ったのです。
「七〇年代にソ連の共産党やKGBから社会党にさまざまな形で資金が流れていたことは疑いのない事実で、私自身もその資金の受け渡しに、直接、かかわっていた」ことや 「七五年から七六年にかけ、社会党東京都本部の幹部を協力者として取り込むために接近し、二回にわたり、同幹部の発行するニュースレターの経費と選挙資金のためという名目で合計約三百万円を手渡した」というのです。またサンケイ新聞社の編集局長は反中国記事を書かせたなどだそうです。しかし、その産経新聞のスパイ活動は沈黙したまま、サンケイ新聞は1993年3月19日、産経新聞一面にこんな大見出しの記事を掲載した。旧ソ連の諜報機関・KGBのエージェントだったスタニスラフ・レフチェンコは1975年から79年の間、日本に在住して対日スパイとして活動していた人物。1979年にアメリカに政治亡命し、その少し後に、米下院情報特別委員会や複数のメディア、単行本などでKGBの実態と日本でのスパイ活動の詳細を暴露していた。そして社会党に資金提供し続けたと。しかし、その中でも自社のスパイ行動については一切触れていないのです。
しかし、産経が事件から10年以上経って引っ張りだしたことで、レフチェンコは再びメディアの注目を集めるようになり、「文藝春秋」(93年6月号)が「私が操った社会党と新聞」というレフチェンコのロングインタビューを掲載。ここでレフチェンコは社会党との関係だけでなく、産経新聞・山根編集局長への具体的な工作を暴露したのです。
サンケイ新聞が1993年にこの事件をぶり返した結果、サンケイ新聞の恥部が世論に暴露されたのです。
そのサンケイ新聞が、そして元サンケイ新聞の記者で安倍のお友だちの山際澄夫は、朝日新聞を売国奴新聞社と批判する前に、本当に売国奴活動をしていた編集局長を処分もせずにうやむやにして、いまだに一切の謝罪もしないばかりか社長の解任もないのです。朝日を批判する前にまずは、国民に謝罪して新聞社のカンバンを降ろすべきです。新聞社ではなく、ゴシップニュース社とでも社名も新聞の名前も変えるべきです。
そのほか、ジャーナリストの津田大介氏もいいことを話していたようですが、何せ夜中の3時過ぎていましたので何を話したかよく覚えていません。動画があればぜひ見てください。
この原稿を書くに当たっては下記の「リテラ9月29日号」の情報を基に書いたものです。




編集局長がKGBのスパイだった!? 産経が頬かむりする「売国」的過去
マスゴミ(マスコミ)に関する話題……本と雑誌のニュースサイト/リテラ
9月29日

# by nonukes | 2014-09-30 21:51 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(2)

御嶽山の火山噴火から改めて考えてみたい「日本列島誕生から今日まで」を

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御嶽山の火山噴火から改めて考えてみたい「日本列島誕生から今日まで」を
小坂正則

先週の土曜日に秋の紅葉見物客で賑わっていた御嶽山が噴火したというニュースが入ってきました。私は御嶽山がどこにあるのかもよく知らなかったのですが、アルプス山脈と繋がっている日本列島の中の1つの山です。日本列島には日本アルプス山脈の横に御嶽山があり、この火山は富士山に次ぐ大きな火山だそうです。
私のつたない知識ではうまく説明できませんが、糸魚川静岡構造線フォッサマグナという大きな断層が日本列島を南北に分断しています。それが出来た原因は日本列島を作っている4つのプレートがちょうど伊豆から静岡あたりでぶつかって日本列島の真ん中に大きな断層を作ったのです。下のプレート図を見てもらえれば一目瞭然なのですが、世界中でプレートが4つもぶつかっている国や地域は日本以外にはありません。
フィリッピンプレートの先端の島が日本列島にぶつかって突き刺さって出来たのが今の伊豆半島なのです。本州から四国を通って大分県から九州に入って鹿児島の川内原発まで走っている中央構造線という世界一大きな活断層が日本列島を縦断しているのですが、この断層が日本列島を縦横無尽に走っているという原因は、約100万年前に地下深くのプレートがぶつかり合った巨大地震で活断層が出来たそうです。ですから、日本は世界一地震の多い国なのです。また、地震が多いということは地下の岩盤がバラバラになっているので、マグマに熱せられた地下水が温泉となって湧き出ているのです。
だから温泉が湧く土地は地震も多い地域なのです。九州は別府や阿蘇に霧島と中央構造線に沿ったように温泉の豊富な観光地が続いています。ですから、私たちにとっては恩恵とリスクが同居しているのです。ただ、その先端に川内原発があるのですから危険きわまりないことこの上ありません。


御嶽山の噴火は日本人への自然の警告ではないか


今日9月29日現在、まだ山頂に取り残された方が大勢いるようですので、ご家族の皆さんの心中をお察しいたします。ですから軽々とした発言は出来ないことを十分認識した上で、ここにあえて書きたいと思います。今回の御嶽山の火山噴火は単なる1つの火山事故と捉えるのではなく、日本列島が火山と地震の巣だということを私たちは改めて認識しなければならない事故だと思うのです。2011年3.11東日本大震災も太平洋プレートの沈み込みに寄って起こった巨大なプレート型地震と津波でした。そして今度起こるといわれている「南海トラフ地震」や「東海地震」に「関東大震災」や富士山の大噴火などの天変地異が襲ってくることは間違いありません。ですから私たち日本列島に住む住民は、これらの災害から決して逃れられないのです。私たちが日本列島に住み続ける以上、いかにして巨大地震や火山噴火などによる被害を少なくなるように災害に備えるか「減災」や「防災」対策を考えるしかないのです。それは危険な原発やリニアなどを地震の巣の上や火山の近くに作らないことです。
そして、神戸大学の名誉教授の石橋克彦さん(阪神大震災を予測して、「原発震災」という言葉を生み出した方で、日本では必ず福島原発事故のような大災害が地震によって起こると警告し続けた方です)は「現在は地震活動期に入った」といいます。世界中で起きるマグニチュード6以上の地震の22%が日本列島周辺で起こっているというのです。その数はもちろん世界一です。
地震の活動と火山活動は連動していると広瀬隆さんは警告しています。ですから、今回の御嶽山の噴火や桜島の活発な噴火活動などは日本列島を巨大な地震が襲ってくる前触れであると私は思っています。
昨日鹿児島で7500人もの人が全国から集まって「川内原発再稼働反対」の集会を持ちました。そこに参加した広瀬隆さんからのメールを添付してます。ぜひ皆さん読んでください。

リニア新幹線も原発を早急にやめなければ

リニア新幹線を2027年に開業させようとJR東海社長は話しています。しかし、この新幹線は建設費が約10兆円で、「東海道新幹線と競合するため採算は合わない」と社長自らが告白しています。そんな地下深くにトンネルを掘って日本列島を縦断させて、それも南アルプスや中央アルプスなどの山の下をくりぬいて作るというとてつもない恐ろしい計画なのです。南アルプスや富士山のマグマ溜まりに刺激を与えてリニア新幹線から火山が噴火するかもしれないではないですか。また、経済的にも採算が合わずにリニアの運転だけで原発1基分の75万キロワットの電力を消費し、エネルギーコストが新幹線の4~5倍使うという非効率の乗り物で、おまけにトンネルが8割で景色も見えない乗り物に誰が乗るというのでしょうか。東京大阪間を1時間で走るといっても、急ぐ人は飛行機に乗れば済むことだし、LCCの航空会社なら料金もリニアより遙かに安く乗れるのです。高くて景色は見えなくて、電磁波をいっぱい浴びて、活断層地震などで脱線事故の危険を覚悟しながら乗るリニアなど必要ありません。いずれ採算の取れないリニアの建設費10兆円の借金は国民のツケになるだけです。
また川内原発の再稼働を九州電力は計画していますが、火山の集中している九州で、火山対策が何ら取られていない川内原発の運転再開は絶対に行ってはならないのです。石橋克彦さんの指摘に620ガルに上げた基準地震動の設定も不十分だという批判の文章を読みました。(週刊朝日9月24日号)規制庁は火山対策もなければ避難計画も審査しなくて、再稼働を進めるためのアリバイ審査でごまかそうとしているのです。
全国から九電に規制庁に鹿児島県や薩摩川内市に「再稼働反対」の声を届けましょう。

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全国のみなさま  広瀬隆です


御嶽山の噴火で、また悲劇がくり返されました。こ の噴火の危険性は、分っていたことです。
それは、JR東海が計画しているリニア中央新幹線のルートを調べた人であれば、この長野県~岐阜県の一帯がどれほど危ないか、というこ とを・・・
昨年のリニア中央新幹線「反対集会」で使った、その部分の資料を添付ファイルで送ります。
川内原発周辺の噴火についても、付言しておきます。
みなさんは、カルデラだけに注目して、巨大な火砕流ばかりを論じていますが、私の不安は、それではありません。

私が心配しているのは、川内原発現地そのものが、北薩火山群のど真ん中にあることです。
言い換えれば、「川内原発の真下」で噴火が起こっても不思議ではないのです。
桜島よりも、霧島よりも、もっとおそろしいことが起こります。
昨日9月28日、川内原発の現地に200人近い人が全国から集まって、ゲート前の抗議をしてきましたが、私は早く逃げたかったのです。 そこにいること自体がこわかったからです。

それでも、トテツモナイ数の人が、鹿児島市の天文館公園における全国集会に集まりました。
川内原発再稼働を絶対に阻止する、という意思を持って・・・
帰途の東京羽田への飛行機は、大幅に到着時刻が遅れました。それは、飛行機が御嶽山の噴火の微粒子をエンジンが吸いこまないように、警 戒していたからではないでしょうか。それが、川内原発周辺での噴火時に起こる、非常用発電機の壊滅を予告していたことになります。
学者たちは、悲劇が起こってから、その原因を論じる。そんなことは、何の意味もない!
起こる前に警告しろ!

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# by nonukes | 2014-09-29 12:18 | 福島原発事故 | Comments(0)

「私なりの脱原発運動」 その6 〈グリーンズライフを生きよう〉

「私なりの脱原発運動」 その6 〈グリーンズライフを生きよう〉
  伊形順子


経済成長至上主義からの脱却

 右肩上がりの経済成長を望むのはおかしいのではないかと、私や周囲の人々は思い始めています。永遠に経済が成長するなどあり得ないことです。日本は人口も減少し高齢化が進み、右肩下がりの経済の中でどのように生きていくかを考えなければいけない。ダウンシフトの生活を考えていく。収入が減っても、豊かな自然の中、地域で自給自足しながら、生きていけるのではないか・・・。自然環境を破壊せず、最大の環境破壊の原因となる原発は廃炉にして、循環型社会を作っていく。エネルギーも地産地消、農作物も地産地消、水産業も林業も地産地消にし、物流にかかるエネルギーはなるべく減らす。地域で助け合い、地域で共同保育をし、地域で老人を見守る。これら昔はやっていたことが、本当は豊かな暮らしだったのだと、私たちは気付き始めています。そのような地域循環型社会を作り生活することを、グリーンズライフと呼んでいます。

「エンデの遺言」―根源からおカネを問うこと―

 代表作『モモ』で時間を考えたエンデは、小さな人たちの未来を健やかにしたいと願っていました。第一次大戦後のインフレに苦しんだドイツで成長し、直観と思考の末に問題の根本は、お金にあると考えたのです。エンデが本当に考えていたのは、“お金の正体”でした。そこで見えたことは、お金が常に成長を強制する存在であることです。おカネが持つ成長への強制には理由があります。時間とともに加算される利子です。時間がたてばたつほど利子は増えるので、投資されるお金はそれに見合う見返りを求めます。このような金融の仕組みとともに、もう一つ成長を強制する力は“人間の欲望”だと思います。時間とともに膨らむ利子と欲望を推進力として、お金は、国境を越えあらゆる分野で利潤を求めます。・・・経済という天秤の一方の皿の上に有限な資源や人間、もうひとつの皿に無限に増えるお金。2つは最初からアンバランスなのです。均衡しているように見えるのは、何かが奪われて天秤の皿に載せられたからです。何が奪われたのでしょう。21世紀になってもとどまることなく進む現象にそれが表れています。失業者が増え一部の国や人だけが富を得るという地球レベルでの貧富の拡大。資源の枯渇や砂漠化など自然環境の悪化です。『モモ』の時間貯蓄銀行の寓話は、有限な時間に利子をつけ永遠に銀行に貯蓄できるという、金融錬金術のまやかしを描いています。・・・「どうすれば、お金の支配から自由になれるのでしょうか?」不均衡な天秤のバランスを戻す知恵は、例えば「時間とともに消えていく“エイジングマネー”や、時間とともに減る利子(マイナスの利子)などです。

「緑の思想」―経済成長なしで、豊かな社会を手に入れる方法―

足立力也さんは、こう言っています。本来、大地や山河、海などは私たちの経済の「資本」のはずなのですが、現代資本主義社会においてはおカネこそが資本であり、自然は「材料」でしかありません。つまり、「資本の逆転現象」が起こっているのです。私たちは、私たちに恵を与えてくれる自然やエコシステムこそが本来の資本であることを思い出さねばなりません。経済成長至上主義からの脱却のスタートポイントはそこにあります。

「減速して生きる」―ダウンシフターズ―

高坂勝さんは、こう言っています。皮肉なことに、上昇志向の人ほど、大切な食べ物を大量生産の安いものに依存していて、外食の回数や必要のない贅沢品に出費が多いように見受けます。しかし・・・会社での業務や数字からのプレッシャー、上司・同僚・部下といの人間関係、本当に望んでいる仕事はこれでいいのかという悩み。自分の売っている食品に、危険な添加物が入っている現実を知ってしまったとき。自分が関わったキャッシュディスペンサーの24時間稼働システムによって、職を失った人たちがいたことを知ったとき。自社工場跡地の土壌汚染を取締役が隠ぺいしようとしていることを知ってしまったとき、原子力発電の原料のウラン採掘・精製・運搬・発電所現場・使用済み放射性廃棄物の処理などで多くの人々が被曝して病気や死に追い込まれることを知ったとき。――→ここで、考えた末に仕事を辞め、ダウンシフターズとして動きだした人たちが、これまでとはまったく違うやりかたで人生を歩きだし、スモールビジネスを各地で立ち上げています。――→地方に移住して、夫婦で半農半“木工職人”、半農半“パン屋”、半農半“豆腐屋”半農半“NPO”

原発事故をきっかけにグリーンライフを始めた木村雄一さん


 私は、8月23日~24日に、長崎県長崎市の高島で開かれた《グリーンズライフ体験&木村雄一さんと語る会》に参加しました。木村雄一さんは、福島第一原発事故の後、福島から高島に妻子とともに移住してきた50台の男性です。2013年の参院選に、緑の党から立候補した10人のうちの一人です。木村雄一さんから聞いたお話を箇条書きにします。
・「高島」は、かつては炭鉱で栄え、一時期は1万5千人を超える人口を抱えていた。石炭エネルギーが後退していく中で、今や500人を切る島となった。国策のエネルギー供給地、元炭鉱跡地で、産業依存の土地。
・高島は、原発立地地域と似たような場所と思う。過疎地や限界集落の実態から見えるものは、脱原発後の世界のようです。
・(隣の)軍艦島も観光地化されていますが、一企業の傲慢な環境破壊の極みだ。経済主義の真っただ中で、時代に翻弄され、現在限界集落となった。
・これから先の地方が抱える問題は、ここ高島で今見えている。前の時代を学ぶ場であり、グリーンズライフスタイルを体験する場として、高島へ来て下さい。
・高島では、「グリーンズライフ」で生きる。お金を使わないで生きる。パンなど、手作りする。(私たちは、1個150円の添加物入りのパンを買うことで、失っているものは多い。)
・高島には、保育所や、15歳までの教育機関はある。老人ホームもある。
・三菱の炭鉱だったことで、インフラは整っている。長崎市の本土から、海底を通り水道が来ている。
・メガソーラー(福岡の会社)もでき、島中の電気を賄える。
・高島で、一人ひとりが起業し、若者に働いてもらう。
・木村さんは、海の家のレストラン〈ハイランド・グリーンズカフェ〉を経営している。海での遊び、シーカヤックのレンタルも、シュノーケリングと同じように、来年からは行政の支援をもらう予定。さらに民宿などを営業し、この島で、セミナーなどが開けるようにしたい。
・現在サポーターも入れて7名が働いている。(若者7名の雇用を生み出した)(子供を産める世代の移住)
・最近、畑も始めた。家と土地も50万円で購入した。
・ここに住んでいる人達は、もともと移住者。
・長崎市の本土と橋で結んだら、グリーンズライフができなくなる。橋は作るべきではない。船で来てもらう。
・今、漁業従事者は、6名。魚の加工場はない。魚屋もない。島民は自分で食べる分くらいは捕って良い。
・昔は、高島町だったが、今は、長崎市に入れられている。
・将来、長崎市議を出したい・
・私は、隙間商売をする。
・4月~11月は仕事。年の半分は遊びたい。ライブもしたい。
・本土と橋でつながっている伊王島から、フェリーで、350円。気軽に来て欲しい。
・グリーズライフの根幹は、お互い支え合うこと。
次の言葉は、翌日私と話しているときに木村さんから出た言葉です。
「既得権は、次の若者世代の為に、手放して欲しい。(漁業権など)」
含蓄のある言葉だと思いました。今、お金、財産、土地、種々の権利を持っている60歳以上の人達は、私も含め、若者たちの為にそれを手放すべきだと思いました。どういう風に手放すか。グリーンズライフの精神で手放します。
翌日は、楽しみの時間でした。私は、初シュノーケリングをやってみました。装備も借りて3000円でした。サンゴ礁と色とりどりの魚の群れにうっとりしました。シーカヤックを選んだ方達は、雨の為今回はできず、残念そうでした。
グリーンズライフを実践している人がいる。経済至上主義を捨て、弱者や他国の人々を抑圧しないで、助け合って豊かに暮らすことができる。勝ち組・負け組など無い社会。目覚めてしまったひとは、グリーンズライフで生きよう!循環型社会で生きよう!

参考文献
・「エンデの遺言」―根源からおカネを問うこと―河邑厚徳+グループ現代・講談社
・「緑の思想」―経済成長なしで、豊かな社会を手に入れる方法―足立力也・幻冬社ルネッサンス
・「減速して生きる」―ダウンシフターズ―高坂勝・幻冬社
# by nonukes | 2014-09-28 23:31 | 「緑の党」をつくろう! | Comments(0)

脱原発大分ネットワークの機関紙「つゆくさ通信」NO.127を発行しました


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脱原発大分ネットワークの機関紙「つゆくさ通信」NO.127を発行しました
小坂正則

昨日「つゆくさ通信」NO.127(9月20日号)を発行しました。9月は9.23「さようなら原発全国集会」や9.28「川内原発再稼働反対」の全国集会など川内原発の再稼働をめぐり緊張した空気が漂っている中で、東京と鹿児島で2つの大きな全国集会が開催されました。東京集会には私が参加しましたが、鹿児島集会には大分からは脱原発大分の仲間の女性たちがばかりが車1台に便乗して参加しました。詳しくは次号の「つゆくさ通信」で報告してくださると思います。今回の号は、「川内原発再稼働」の矛盾や「朝日新聞による従軍慰安婦の強制連行誤報記事」についての問題点などの記事などもあります。
そのほか、8.31「川内原発再稼働反対鹿児島集会」の報告などの記事もあります。


編集後記
▼9月25日に九電が太陽光発電などの固定買取制度の受付を中止するという話が飛び込んできました。今回、その問題や内容を記事には出来ませんでしたが、この九電の悲鳴、わたしたちにとっては実はうれしい悲鳴なのです。なぜか?って言えば、「7月までに受けつけた太陽光発電の申し込みが1260万キロワットだそうで、これが全て発電したら、秋や春の昼間のエアコン需要のない時期は九電管内の総需要の1千万キロワットを大幅に上回ってしまう」というのです。太陽光発電の電気だけで九州の私たちは暮らすことが出来るようになるのです。そのためには様々な課題があります。太陽光発電などは出力変動が大きいので、バックアップのための天然ガス発電や電池などの付帯施設が必要になるということや、九州で需要がなければ本州に送ればいいけど、それには送電線の容量を大きくするとか、新たな送電線の設置が必要などの問題があるのです。でも、そんな問題を一つ一つ解決していけば危険な原発など本当に必要ないことがハッキリしたのです。私は今まで、こう言ってきました。「原発の代替は太陽光や風力ではなく、天然ガス発電で、太陽光などは30年かけて増やせばいい」と。その考えを変える必要があるようです。産業界や投資家は年率8%の配当を保証した「固定買取制度」に行き場を失った資本や資金が群がって、世界一の太陽光発電国に日本はわずか2年で蘇ったのです。つまり、アベノミクスのいう成長戦略は安倍首相が掲げる労働の規制緩和やTPPなどではなく、民主党の置きみやげの「固定買取制度」に助けられて、好景気を保っているのです。なんという皮肉な経済現象でしょうか。いま、九州管内の再生可能エネルギーを進めるNPOが一緒になって国や九電に申し入れようと動き出しました。いまこそ日本を循環型エネルギー社会へと一気に転換すべき時なのです。▼10月11日の「松下竜一を語る会」へぜひ皆さんご参加ください。この催しは今は亡き松下竜一の想い出を語ってくれる人間・梶原得三郎さんのお話を聞いて頂きたくて企画したものです。梶原さんは松下竜一に勝るとも劣らないほどのすばらしい方です。乞う!お楽しみ。 (小坂)▼バイリンガルに越したことはないが、頭の中に翻訳機がほしい。発言の意味ではなく、発言の意図を知るために。何をごまかそうとしているのかと。しかし、私の頭の機械は、悲しいかな、次のような駄洒落しか翻訳しない。新(→ばから)しい審査基準に適合/規制委員会(→寄生いいんかい?)の安全審査(→あんぽんたん)さ。▼最近の安倍内閣、「女性が輝く」「地方創生には若者が鍵」のように、結婚式の挨拶のような「歯の浮いた」ことばかり。本当に民の幸せを考えているなら、辺野古の新基地建設も福島の放置も再稼働もあるはずがない!しょせん土台が腐っている「歯槽ノーロー内閣」と私は名づけたい。(大原)
                                                  
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4丁目の夕日
大原洋子

「今日の夕ご飯は何じゃろう?」、おなかがすいたし、『家路』のミュージックサイレンも時を告げているけれど、まだまだ遊んでいたいから、ぐずぐず。「ごはんよー」と母が呼ぶ。名残惜しいが、隣の幼なじみたちと明日までの長いお別れ。

丸いちゃぶ台には毎日、質素で落ち着いたおかずが並ぶ。カラスの行水でお風呂を済ませ、歳と同じ時間までにはスコーンと眠りについて、夜中じゅう布団の上の地球をぐるぐる回って。

悲しみといえば、愛犬が突然死んだり、身近な大人の不公正への不満ぐらい。喧嘩のたびに「みこねえちゃんが…」としゃくり上げながら訴える私を、父がウルサイ!と菓子の倉庫に閉じ込め、鍵をかけ、泣きやむまで出してくれない。それぞれの言い分を聞くこともなく。その理不尽さには今もやるせない感情が伴う。

キューバ危機も、安保も水俣で起きていた企業の犯罪も炭坑事故も、チクロもAF2も、さまざまな差別も知る由もなかった。

しかし、今の子と同じく、「放射能」という難しい言葉だけは知っていた。「放射能の雨に濡れるとハゲるよ」という子供同士の会話で。

あのまま時を止め、あの夕暮れの中の子供のままでいたかった、なんて幼稚過ぎるから、せめて、ガザの子に、放射能の被害を受けている子に、エボラ出血熱で死にゆく子に、未来の世界中の子に、来る日も来る日も変わらない平凡な、そして平穏な子供時代をあげたいと願う。

半世紀以上が過ぎた今、大音量のラジオに興じている94歳の母に、「ごはんよ~」と呼びかけているのは、あのころ髪に汗をびっしょりかいて遊び呆けていた娘たちである。(2014.8.6)

 追記)福島県に暮らす子供たちの状況を描いたドキュメンタリー『A2-B-C』を観た。甲状腺の検査を受けるときの彼らの神妙な顔が焼きついて離れない。
 「忘」は「心が亡くなる」の形声文字だ。どうでもいいこと、忘れたほうがいいことは忘れられないのに、大事なことほど、油断すると、あっという間に心から消えてしまう。用心用心。
 虐待を初め、ただでさえ子供たちには受難の時代だ。人生のとば口に立ったとも言えぬ「指で歳をあらわせる」ほど幼い子供たちだけでも包んでやれる、夕焼け色の毛布のような、そんな世の中が欲しいよー。つくろうよー。(2014.9.26)
  
# by nonukes | 2014-09-28 23:23 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

  小坂正則

by nonukes