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小坂正則の個人ブログ

田中優さんの『ヤマダ電機で電気自動車を買おう』を読もう

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2010/08/01
小坂正則

 田中優さんは毎年のように大分に来てもらっている私の師であり、友人だ。彼の最新作『ヤマダ電機…』が7月に出版された。
 本のタイトルが何ともニクイ。ヤマダ電機の宣伝かと思ったくらいの奇抜さだ。これまで当たり前だと思っていたことが当たり前ではない時代がやってきた。その一つが電気自動車の到来だ。いままで自動車はトヨタ・日産・ホンダなどの大手自動車メーカーしか優秀な自動車を作ることができなかった。だからトヨタは世界一の企業となった。しかし、電気自動車はパソコンを組み立てるように、モーターと電池さえ買ってくれば町工場でも簡単に作ることができる。(中国では実際に町工場で手作りの電気自動車が作られているそうだ)自動車のパソコン化へと急激に変化が訪れようとしている。近い将来ヤマダ電機で電気自動車の安売りなんかが実現するだろう。そのように、電気などのエネルギーも電力会社から売ってもらわなくても優秀なバッテリーやキャパシタの普及で自分の家の電気は自分で賄うこともいずれ可能になるだろう。『電力会社の原発の電気はいりません』と宣言して、電線を切ってしまうことも可能な時代がすぐそこまで来ている。また、自分の家の電気使用量の削減のためにLED照明器具に替えることや、省エネ冷蔵庫にかえることで、楽して省エネができ、その上儲かる仕組みや、電力会社も設備投資が抑えられて儲かる仕組みを彼は提案している。おまけにその案を実施すれば「原発など止めても電気はまかなえる」と。

 第二章で、『エネルギーで地域経済の活性化を』というテーマで、電力会社の分割を提案している。これは私の目指す『市民電力会社』の設立の仕組みなんだけど、電力会社の発電と送電と配電の3つの事業は分割して、それぞれ別会社にすべきだという。先進国で電力会社の1社だけに地域独占を許しているのは日本だけだ。発電は誰でも参入できるようにする。そうすれば小川で発電する小水力発電やバイオマス発電など自由に誰でも一定のルールを守れば送電線に電気を流すことができるようになる。しかし、送電線だけは公共インフラとして非営利で維持する。そして配電(電気の小売り)もまた誰でも一定の条件さえ守れば自由に参入することができるようにする。そのような仕組みができたら私の目指す『市民電力会社』も実現できるのだ。
このようにしてドイツもアメリカも自然エネルギーの電力会社が次々にできていった。このような電力自由化でドイツなどは自然エネルギーの割合が増えていったのだという。そのほか『炭素税』を導入したドイツ政府は、その税の一部を企業の厚生年金の負担金に還元すると提案したところ、『炭素税』の導入に反対していた企業が賛成にまわり、アルバイトを正社員にするようになり正規雇用が増え失業率が下がったという。「これら全ては制度つまり仕組みの問題だった」と田中優さんはこの本の中で語る。
 さあ、優さんの本を読んだら、今度は、その仕組みを変えるために行動するのは私たちの番だ。政治家に働きかけたり、企業に働きかけたり、まわりの友人や知人や奥さんや恋人に働きかけて、みんなで「田中優さんの仕組みがいい」と大きな声を上げれば、『田中優さんの仕組み』も実現させることは可能なんだ。さあ、この本を読んだみなさんは『田中優さんの仕組み』を実現させよう。まだ読んでいない方は『ヤマダ電機…』を買って読もう。そして図書館にリクエストをしよう。図書館にリクエストをして本を置いてもらえればもっともっと多くの人に、この本を読んでもらえる。
# by nonukes | 2010-08-01 16:17 | 自然エネルギー | Comments(0)

辻元清美代社民党議員の離党は納得できない

昨日夜のニュースステーションで「辻元清美代議士が社民党離党か」というニュースを聞いた。そして今日の記者会見で正式に離党したという。彼女は国交省の副大臣として活躍していたし、彼女のすばらしさは自社連立の時のNPO法案成立などなど数々ある。また、国会議員を辞めたとき、私も一緒に悔し涙を流したものだ。鳩山政権で辻元が副大臣になったとき私も嬉しかった。しかし、社民党が政権離脱したときの彼女の悔しさは理解したいが、それでは社民党が政権に残るという選択をしたとすれば、沖縄の人々にその理由をどのように釈明するのか。
福島党首も好きで政権離脱したのではない。まさに苦汁の選択をせざるを得なかったのではないか。あなたが社民党を批判して離党するのなら、まず、沖縄の人々に、普天間基地の問題を説明して離党すべきだ。普天間基地の代替地として辺野古は受け入れるべきだとあなたいうのか。社民党を政権離脱に追いやったのは無責任な鳩山お坊ちゃん総理であって福島党首ではない。鳩山総理が本気でアメリカと交渉していたなら打開策があったかもしおれないし、少なくとも先延ばしはできた。
社民党は次の衆議院選で消えてなくなると私の周りの友人はいう。 私も歴史的な使命は終わったと思う。しかし、それでは民主党に、この日本を本当に任せられるというのか。あなたはあなたがやってきた生き様を帳消しにして与党の中にいるおもしろさや魅力に心を動かされたのだろうか。それなら公明党と同じではないか。政治的な影響力を行使して、理想とする社会を築き上げることの醍醐味を味わいたいという気持ちはよく分かるが、政治家は政治信条を捨てたらただの利権屋にしか過ぎなくなってしまう。そんな自民党やみんなの党など、掃いて捨てるほどの浅はかな政治家ではないと私はあなたのことを信じていた。
社民党はあなたが離党したことで解党の危機が一気に早まるだろう。社民党をここまで衰退させた責任は村山総理にあるとよく言われるが、社民党を解体に追いやったのは辻元清美だと歴史にあなたの名が残るだろう。あなたがミニ政党や地域政党など新たな政治組織を結成して闘うというのなら、それなりの理由も説明できるが、ばらまきとパフォーマンスしかできない民主党にすり寄っていったとしてもあなたの行動を国民の多くは理解しないだろう。少なくとも私は断固としてあなたの行動に対して異議を唱えたい。
私のような減点主義で社民党を支持してきた平和主義的ノンセクトは地域政党や緑の党のような環境政党を立ち上げる時期に来ているのかもしれない。しかし、それまでは民主党ではなく、社民党・共産党を私は応援していきたい。
# by nonukes | 2010-07-27 21:22 | その他 | Comments(0)

草取り作業中のラビ。でもびわの葉っぱも好物のようで…

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↑小坂農園のビワの葉っぱも食べているラビ。↓それでもよく草を食べてくれるラビ
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小坂農園の草取り作業中のラビです。母親は実によく草を食べてくれます。娘はほとんど遊んでいます。母親の勤勉な態度には頭が下がりますが、ビワの葉も好物のようでよく食べます。でも、食べるなといっても理解してもらえそうにないので、我慢です。ララの方は適当に遊んでいます。ただ、問題なのは何でも草を食べてくれるわけではありません。好き嫌いがはっきりしているようです。だから嫌いな草は見向きもしません。ドクダミや臭いの強い草はだめなようですね。日よけに植えているニガウリは嫌いなようで食べませんが、朝顔は大好物のようです。油断をしていると朝顔の苗が毎日1本ずつ消えています。人間の思い道理になるわけはありませんね。ここはゆっくりラビにララと話し合いながら折り合いを付けていきます。まずはヤギ語を習得することが最初の私の課題ですね。今のところまったくヤギ語がわかりません。メェー。
# by nonukes | 2010-07-24 12:33 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(2)

新しいスタッフのヤギ母娘がやってきた

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左が母親のラビ 右が娘のララ

我がnpoのスタッフがまた二人増えました。いえ、2匹というべきかな。ごらんのようなヤギ母子です。ヤギを頂けるというので、スタッフが由布市まで頂に行ってきました。かわいいけど、自尊心の強いヤギです。自分がしたいことをこちらがダメだといったところで、彼らにはお構いなしで無視される。だから今日は土曜日なのでスタッフは休み。私がヤギの母子に手を焼いている。
なんでヤギを飼うことになったのかって。小坂農園の広い畑の草取りをヤギにやってもらおうと思ったのと、メタンガス発生装置を近々作る予定なのですが、人糞だけだったらメタン発行が効率的ではないとのことで、ニワトリやブタがいいのだけど、餌やりの手間がかからなくて、かわいくて、おまけにミルクまで頂けるかもしれないのでヤギにしたというわけです。ヤギは日本の農業と農村の問題を一挙に解決してくれる救世主になるかもしれませんよ。

ヤギが来ることにより①家族に会話が増える。②子どもたちの目が輝いてくる。③いのちの大切さをみんなが考えるようになる。④有機農業やオーガニック料理の支えになる可能性がある。⑤都会から人々が田舎に来るようになる。(観光資源としても充分役に立つ)⑥おまけにヤギミルクやヤギチーズが頂ける。等々無限の可能性を秘めたスタッフです。

私たちのNPOはさまざまな実験を行っています。その一つがこのヤギさんスタッフの受け入れでした。これからさまざまな珍事が待ち構えていると思いますが、随時アップします。(小坂)

写真は暑さにばて気味のお二人です。どういうわけか事務所が好きですぐ家の中に入ろうとする。今のところ彼らの仕事は小坂農園の草取りとNPOのキャンペーンガールによるHP出演やお客さんのもてなしなどです。(みなさんもラビとララに会いに来ませんか)
# by nonukes | 2010-07-24 11:03 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

屋久島の電力協同組合を応援しよう!!

小坂正則

 世界自然遺産に登録された屋久島は自然が豊かで日本を代表する素晴らしい島です。その屋久島にはもう一つ素晴らしいものがあります。それは原発に依存した全国の9電力会社のダーティーな電気とは違い、水力発電によるクリーンな電気を島民の8割に及ぶ消費者へ供給している3つの電力供給協同組合があるのです。
 日本では9電力会社以外の電気を買うことはできないと思っている方が多いと思いますが、実は屋久島の住民は日本で唯一クリーンな電気を買うことができるのです。(沖縄電力も原発ではない電気ですが)屋久島には屋久杉を搬出するために軌道が整備されていました。その軌道は今は使われていませんが、豊かな川を使った水力発電による電気が今日でも供給されています。
 この水力発電で運営する電力供給協同組合は、決して安定した経営を行っているわけではありません。現実は厳しい経営に迫られています。屋久島の電力消費者は約7100世帯ですが、そのうち1200世帯が九電の消費者です。残りの5900世帯が3つの電力協同組合の消費者なのです。九電の消費者は本土の消費者と同じ電気料金で利用出来ます。しかし、九電屋久島支店の収支決算を見れば一目瞭然なはずですが、屋久島だけの収支では1kw当たり100円も200円もするはずなのです。その赤字部分は本土の消費者が負担しているのです。ところが独立電力事業者はそうはいきません。独自の経営で九電と対抗しなければならないのです。100円以上で赤字経営を何の問題もなく経営している九電に対して独自に1kw20円そこそこで経営しなければならない独立電力協同組合は、それほど骨身を削る過酷な経営をし強いられているのです。
 私は大分県内に「市民電力会社」を設立したいと思っています。つまり、屋久島の電力協同組合は私の目指すモデル事業なのです。そのような企業を応援するのは後輩としては当然の義務だと思っています。
 そこで、私は以下の運動を実施したいと考えています。第一にグリーン電力やカーボンオフセットなどのお金を使って屋久島を応援する。また、本土の私たちの運動で地方の独立電力供給企業への国による支援体制を確立させる。また、グリーンツーリズムを屋久島で展開させる、などなどの支援事業を考えています。全国の自然エネルギーファンの皆さん!一緒に屋久島電力協同組合を応援しようではありませんか。支援メニューは早急に提案します。乞うご期待!!
# by nonukes | 2010-07-22 22:16 | 自然エネルギー | Comments(0)

原発について考えるためのリアルなヒント集


分かりやすい冊子を販売中です

 原発についての様々な本がありますよね。近頃は「原発の本は売れない」と言われています。どこの出版社も原発関連の著書は出す元気がありません。そんな中で、主婦が自分で科学者や映画監督や作家にお願いしてまわり、写真の冊子を出版しました。原発のことを分かりやすく書いている入門書です。カラー写真やイラストなどふんだんに使った素敵な冊子です。この冊子が多くの方々の手元に届くように私もできる限りの努力をしようと考えています。

低線被曝の危険性

 このなかで語られていますが、アメリカ政府の統計学者だった、Mグルード氏はアメリカで1950年から40年間の乳がん死亡率が2倍になったという政府の報告に疑問を持ち、原発から半径160km以内と以外に分けてみたところ死亡率が増えているのは原発のある地域であって、他の地域は増加していなかったことが分かった。


藤田祐幸さんの話など

そのほか藤田祐幸さんの話や鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画の話などなど中学生以上なら理解できる内容に冊子です。ぜひご家庭に1冊富山の入れ薬ではありませんが置いておきましょう。

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販売価格500円
申込みは下記まで
電話097-529-5030(小坂)
九州自然エネルギー推進ネットワーク
大分市田ノ浦12組

(送料200円)
# by nonukes | 2010-07-19 15:42 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

「ちょっと待った」この補助金に異議あり!!

                                      小坂正則
大分県が太陽光発電施設に10万円助成へ   
   
 県は新年度、住宅の省エネ、CO2削減に本腰を入れる。住宅用太陽光発電と省エネ給湯器を併設して導入した家庭に対して、既にある国や市町村の助成措置に上乗せする形で10万円を助成する方針。財源は国のグリーン・ニューディール基金を活用。2年間の事業で年間1500件の利用を見込む。県の新年度当初予算案に関係経費約1億6千万円を計上している。
 太陽光発電への助成は国が2009年1月から始めている。助成額は発電量1キロワット毎時につき7万円。県によると、本年度の申請実績は2000件前後。県が助成制度を新設することで、新年度は「1500件程度の需要は十分にある」とみている。
 省エネ給湯器はCO2削減効果が大きく、太陽光発電と一緒に設置するケースが多いことから、併設を助成条件にした。
 県内の市町村では本年度、中津、日田、杵築の3市が住宅用太陽光発電に対する助成制度を設定。このうち、日田市は10万円を上限に助成を始めたところ、昨年11月に当初予算見込みの100件に達したため、12月補正で50件を追加した。杵築市は上限15万円で4月から助成をスタート、5月で予定の50件に達した。7月に臨時補正で50件分拡大したが、11月でいっぱいになったという。
 九州7県の住宅用太陽光発電の世帯普及率を見ると、大分県は千世帯当たり13.9件で、福岡(同11.5件)に次いで低い。他の5県が独自の助成措置を設けていることが要因と考えられる。最も高いのは佐賀県(同23.8件)。
 県地球環境対策課は「太陽光発電は『発電量が目に見える』のが特徴。CO2削減につながる省エネを生活の楽しみの一つにしてほしい」と話している。
                                  (大分合同新聞2月19日)

大分県が行う太陽光発電の補助金は九電のオール電化を勧める補助金だ!!

 上記は大分合同新聞、2月19日付の新聞です。大分県は「太陽光発電へ1件当たり10万円の補助金を出す」というものです。しかし、この補助金はさまざまな問題を含んでいます。まず、この補助金は、どこの自治体もが行っている、単なる太陽光発電への補助金ではありません。その条件に、「省エネ給湯器」とのセットが条件です。単に太陽光発電を付けただけではもらえません。ところで省エネ給湯器ってなんのことだと思いますか? これは『エコ・キュート』か、ガスの『エコジョウズ』の場合です。しかし、ガス給湯は給湯工事の100件に1件もあるかないかの世界です。いまや、圧倒的に深夜電力の給湯が主流です。ということは、これは『オール電化を勧めるための補助金』といってもいいでしょう。

エコ給湯は環境に優しくない

「エコキュートは環境にもやさしい」というのが電力会社のうたい文句ですが、国土交通省所管公益法人「建築環境・省エネルギー機構」によるエコキュートの性能試験で「省エネ効果がまったく得られない場合がある」と報告。朝日新聞12月26日「エコキュート本当にエコ?」の見出しでは、省エネ効果に疑問を投げかけています。「JOMOレポート」によると、ガス温水器「エコジョーズ」と「エコキュート」を比較したら「エコキュートの方が二酸化炭素排出量が37%も多くなった」と発表。「都市ガスと比較すると69%も増加」と報告。電気でお湯を沸かすのはエネルギーの無駄遣いです。

太陽光発電より雇用を生む産業へ

 今回の予算1億6000万円は国のグリーンニューディール基金で、新たな雇用創出のための補助金です。それなら、二酸化炭素削減の効果や過疎化対策になる事業はほかにもあります。木質バイオマスのペレットボイラーやペレットストーブに補助金を出すとか、ペレット燃料に補助金を出して、需要を高めるなどです。また、この補助金は単年度で終わる可能性が大きい補助金です。すると、来年度設置した人だけが儲かって、それ以外の人は損をする差別的な補助金です。こんな能のない補助金は前代見物です。
# by nonukes | 2010-07-18 09:53 | オール電化 | Comments(0)

太陽光発電設置者はオール電化で損をする


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オール電化が経済的だというのは真っ赤なウソ

 昨年7月の中旬に私は自治労の大会に呼ばれて約100名の地方自治体職員の前で話す機会があった。その参加者に次のような質問をした。太陽光発電を設置している方はどのくらいいますかと。すると3名の方が手を挙げた。次にオール電化の方はと聞いたら、10名から15名くらいが手を挙げた。そして私はオール電化が環境にもよくないし、決して儲からないことを話した。
 08年10月に公正取引委員会から九電のチラシの文言『オール電化は1年間に10万円お得』に排除命令が出たこと。また、エコキュートは10年しか持たないため、100万円するエコキュートを買って年間10万円節約できたとしても10年で壊れたらもうけはゼロだということなど。

本当のことを知ったら皆さん驚きの声を挙げた

 その後各テーマの報告者の1人がこう話し始めた。「今日の報告をするのに私は資料を準備して備えていたのだが、そんな報告どころではない。私は先週オール電化の契約をしたばかりだ。そんなに損なら契約を破棄すべきではないかと思い始めている。今日の報告が手につかない。それでも思い直して報告します…」と話した。私はコメントの中でこう話した。「『オール電化』や『エコキュート』を契約した方が仮に九電を相手取って損害賠償裁判を起こしたら面白いと思いますよ。きっとあなたは裁判に勝つはずです。ウソの宣伝を信じてあなたはエコキュートを購入したのですから」と発言した。会場からため息混じりのどよめきが聞こえてきた。

1kw48円で電気を買う制度はオール電化を駆逐する

 昨年の11月から一般家庭の太陽光発電の剰余電力は電力会社が1kw当たり約48円で購入することになった。この制度にもガスによる燃料電池の剰余電力は買わないなど様々な問題は残してはいるが、太陽光発電の普及には一歩前進だ。しかし、面白いことに電力会社が進めてきたオール電化戦略に矛盾が生じることとなった。これまで太陽光発電を設置する家庭は剰余電力を高く電力会社に買ってもらうために電気温水器を設置して『深夜電力契約』や『オール電化』契約を結んで太陽光発電が作った昼間の電気を高く買ってもらっていた。
 その原理はこうだ。深夜電力契約やオール電化契約は深夜電力が6円以下の安い代わりに昼間は30円以上という高い電気料金設定になっている。だから電気温水器などで深夜に安い電気を使ってお湯を沸かす代わりに昼間は高い電気を使うというわけだ。ただし、太陽光発電で作った電気も電力会社は高く買ってくれるということで一般契約の家庭よりも早く太陽光発電の元が取れるはずだった。しかし、『1kw48円で売電』の制度はオール電化の家庭に不利となる。だって、一般家庭の電気料金は1kwが約20円くらいだから、これまでは電力会社に売る電気も1kw20円くらいだったのが、この秋から買う価格は20円で売る価格は48円となる。しかし、オール電化の家庭は売る電気は48円だが買う電気は35円なのだから。

エコな生活が一番早く太陽光発電の元が取れる

 太陽光発電の元を早く取りたいならオール電化を今すぐやめて昼間の太陽光発電が稼働している時間帯はできるだけ電気を使わずに、すべて電力会社に電気を売るようにすることだ。だって、自分の家で発電した電気を自家消費したのでは、いくら48円で電力会社が買ってくれるといっても売るわけではないから、ちっとも儲からない。仮に100円で買い取りますと言っても売れないなら同じだ。だから昼間、太陽が輝いている時間帯は電気を極力使わない。そして太陽光発電の電気は全量電力会社へ売るように努力する。そして、太陽光発電の発電が終わった夕方から電力会社の電気を使って家事を行うのが一番賢い方法だ。そこでオール電化の家庭をシュミレーションしてみよう。

オール電化契約は深夜電力契約に変えて、ガスコンロを使おう

 昼間の暖房から調理まですべて電気で行うのだから売る電気は限られている。そのくせ太陽光発電の発電が終わった後は一般家庭は20円の電気がオール電化の家庭は夜の10時か11時までは相変わらず最高35円の高額な電気を買わされる。こんな損な仕組みはない。だったら、オール電化の家庭は今すぐガスを使う一般契約に代えよう。そして暖房は薪ストーブかペレットストーブにして電気を極力使わない。そしてできるだけ太陽光発電の電気は電力会社に売ろう。ただし、現在の光熱費の中のお湯を沸かす熱源にガスと電気と灯油のうちどれが一番安いかと聞かれたら私は深夜電力だと言うだろう。だから深夜電力契約の魅力は残っているが、オール電化の必要性は全くないのだ。深夜電力契約だけを残して、電気温水器だけ動かして、あとはすべてガスやそのほかの熱源に代えよう。
 もちろん電気温水器も熱効率から考えたら決して環境に優しい熱源ではないが、深夜電力の料金を捨て値で安くしている現状では、確かにほかの熱源より安い。だからオール電化住宅はせめて深夜電力契約に変えて、IHクッキングヒータをやめてガスコンロを使おう。そうすれば電磁波の危険性もなくなり、おいしい料理は蘇り電気は高く売れて家計も潤う。こんないいことはない。
 
# by nonukes | 2010-07-13 20:27 | オール電化 | Comments(6)

大分県の自然エネルギーは頑張っているけれど…

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大分県の自然エネルギーを象徴する小鹿田(おんた)焼

 大分県日田市から西へ20分ほど車で行くと、小さな集落に10軒ほどの小鹿田(おんた)焼の窯元があります。ここでは谷川の水を使って唐臼(からうす)で粘土をつぶし、足でロクロを回して粘土を成形し、赤松の薪を燃料にして登り窯で陶器を焼く素朴な民陶が300年前から続いています。素朴な陶器の小鹿田焼を求めて来る県外からの観光客も多く、自然と調和した暮らしを守ってきた小鹿田の人々から、私たちは多くのことを学ぶことができるでしょう。

大分県は日本一の自然エネルギー県だった

 2008年9月にNPO法人環境エネルギー政策研究所と千葉大学の共同研究「エネルギー永続地帯2007年度試算結果」が発表されました。この中で、大分県は民生用エネルギー需要の31.4%を自然エネルギーが占めており日本1位。2位は秋田県で18.3%。3位は富山県の17.7%と、大分県は他県を大きく引き離して全国1位を独走しています。
 その中身を見ると、電気では地熱発電が秋田県の3倍以上と全国1位で、バイオマス発電も全国2位です。そのほか別府などの温泉熱エネルギー利用も全国1位です。このように大分県は様々な自然エネルギーを利用した豊富な資源に満ちた県なのです。

注)「永続地帯」とはその区域の民生用電力需要と熱需要を、その区域での再生可能エネルギーで計算上賄うことが出来る区域を指します。自給率が100%を超えている区域が100%エネルギー永続地帯となります。

大分県が日本一だということが喜べる?

 きっとあなたも大分県が日本一の自然エネルギー県だという事実にびっくりしたのではないでしょうか。実は大分県の自然エネルギーが多いのではなくて、他県の自然エネルギー利用がヨーロッパなどに比べて余りにも少ないのです。ちなみに2003年度の日本の第1次エネルギーに於ける自然エネルギーの割合は0.3%で、世界平均の約1/10です。

世界と日本の自然エネルギーへの取り組みの違い

 ドイツは2006年度で世界の風力発電の設備容量の27.6%を占めており、日本は1.5%で、ドイツの1/18以下です。また、太陽光発電では日本は2002年まで世界の48%のシェアーを占めていましたが、2005年にドイツに抜かれ、2007年度にはドイツの1/2まで減ってしまいました。2007年度には単年度でスペインにも抜かれてしまいました。
 各国の電力に於ける自然エネルギーの目標値を見てもその差は歴然としています。
 2014年までに日本は総発電量に対する自然エネルギー比で1.63%という目標を掲げていますが、ドイツは2010年までに12.5%で、2030年には45%の目標を掲げています。イギリスは2015年に15%、中国でも2020年に21%、アメリカは2020年に15%と、各国は日本より1桁以上高い目標を掲げているのです。このように日本は自然エネルギーの目標がドイツ・EUなど先進各国に比べて極めて低いのです。

なんでドイツは自然エネルギー大国になったの?

 ドイツで太陽光発電などの自然エネルギーが爆発的に普及したのには訳があります。電力買取法という法律で1kwhあたり約75円で電力会社は太陽光発電の電気を買い取ってくれるのです。日本では20円から25円です。だから2002年では日本の半分しかなかったドイツの太陽光発電が2007年には日本の2倍にも増えたのです。ドイツでは銀行に預金するよりも太陽光発電を設置した方が儲かるから、国民が競って太陽光発電を取り付けているのです。反対に日本は2005年に補助金制度が終わった結果、太陽光発電の設置が激減しました。2008年暮れから補助制度は再開しましたが、太陽光発電の設置で日本がドイツを抜くことはもはや不可能と思われます。

日本は自然エネルギーに恵まれていないの?

 そんなことはありません。日本列島は急峻な山に囲まれており、雨の多い国です。そこには豊富な水量の川がありますから水力発電の可能性が大です。日本は国土の約70%が森林で、面積比率で世界3位の森林国です。豊富な木質バイオマス燃料があるのです。また、豊富な太陽光もあれば、海に囲まれた国なので波力や潮力発電の可能性も充分あります。遠浅の海では洋上風車の建設も可能です。このように日本は世界有数の自然エネルギーの資源大国なのです。自然エネルギーを使うと得をするような制度を作れば、日本の自然エネルギーは爆発的に普及することでしょう。

私たちも頑張っています

 わたしたちは大分県内に太陽光発電「てるてるちゃん」を、多くの県民の寄付などで設置しています。昨年までに7機設置し、年間84,000kwhの電気を作っています。 写真は高崎山お猿館の「てるてるちゃん7号機」です。
# by nonukes | 2010-07-09 22:20 | 自然エネルギー | Comments(0)

今こそエネルギー政策の転換を進める政党と議員を選ぼう

小坂 正則

 昨年就任した鳩山首相は国連で「二酸化炭素削減2020年目標25%」という思い切った宣言をしました。自民党麻生政権ではできなかった大胆な目標を掲げることで国際社会でのリーダーシップを取ろうという野心的な行動は高く評価していいと思います。少なくとも麻生政権のような投げやりなばらまきよりも少しはましだと思います。
 しかし、二酸化炭素削減目標の達成の手段が問われます。まず第一に原子力の積極的な推進を掲げています。次が技術開発です。その後に自然エネルギーや環境税などがついてくるのでしょう。もちろん鳩山首相は2020年には、総理大臣を辞めてるから責任を取る必要はないので、何を言ってもかまわないといえばかまわないのですが。

日本のエネルギー政策を国会で議論させよう

 これまで日本のエネルギー政策は一度も国会議員自らが議論したり議決したことはありませんでした。すべて経産省資源エネ庁の「エネルギー長期需要見通し」を官僚と電力会社と御用学者により密室で決めてきたのです。「エネルギー政策基本法」や、それによる「エネルギー基本計画」を自分たちに都合のいい計画を作り、それを閣議で、ものの数分で決めさせて、国会に上程された時には承認のセレモニーだけが待っていたのです。 だから業界と利権政治家と官僚の都合のいいように、今日まで作られてきました。大蔵省による税金の無駄遣いに、昭和の3大バカ査定といわれるものがあります。①が戦艦大和②が伊勢湾干拓③が青函トンネルだそうです。しかし、平成のバカ査定としたら、紛れもなく①が核燃料サイクル、②が諫早湾干拓③が地方空港新設ぐらいでしょうか。地方空港が県知事の見栄で作られ続けたあげくに日本航空が経営危機に陥ったのですから、日航にしてみればいい迷惑です。

核燃料サイクルの撤退を早急に求めよう

 事実上完全に破綻してしまった核燃料サイクルから抜け出せなかった自民党・電力会社に対して、原子力を推進するにしても核燃料サイクルからは手を引くことは可能です。それにより数千億円のコスト削減が可能です。将来にわたれば数兆円の無駄の削減が可能です。また、もんじゅの運転中止、これも毎年500億円からの無駄な税金の削減が可能です。文科省の面子のためだけに延命させられている「もんじゅ」など、やめれば母子加算を毎年出し続けられます。

財政破綻の国には無駄な税金を使う余裕はない

 しかし、これらのエネルギー政策は、そう簡単に変えられるわけではありません。民主党の一番のスポンサーである労働組合の連合が強力に原子力政策を後押ししているからです。電気事業連合会と電力総連は労使一体で自分たちの利権を守ろうと必死です。そのためには国民が犠牲になろうと知ったことではないようです。原発事故が怖くて電力会社が経営できるか!放射能が怖くて電力会社の社員といえるか!ぐらいの強い意志を持っているかのような強引さで原子力政策を守ろうとしています。
 しかし、これまで原子力に費やされた税金をこれ以上垂れ流す余裕はこの国にはありません。来年の予算を見れば明らかです。収入が30兆円で支出が90兆円というのです。皆さんの家庭で年収が300万円で、900万円の生活をする方がいますか。そんな家庭はサラ金地獄で誰もお金など貸してはくれません。日本はそんな経済状態の国なのです。だから無駄な税金を原子力産業だけにつぎ込み続ける余裕などこの国にはないのです。核のゴミの処分方法も無ければ、廃炉になった原発の解体費用が建設費用を上回るというような真実は次々に明らかになりつつあります。それに核燃料サイクル基地の高レベル放射性廃棄物のガラス固化の装置はキャニスターに流し込むフロートが詰まってしまって使い物にならなくなり、現在も止まったままです。そんな原子力に毎年数千億の金を流し続けているのです。こんなバカなことは一日も早くやめて、原子力からの撤退を決めて自然エネルギーへ転換するべきです。その議論を私たちは民主党議員を中心に訴えていきましょう。
# by nonukes | 2010-07-07 23:00 | 自然エネルギー | Comments(0)

  小坂正則