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小坂正則の個人ブログ

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君は祝島を知っているか

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“原発に揺れる島”祝島ドキュメンタリー映画上映会へのお誘い
                  実行委員会 事務局 小坂正則


大分県の国東半島の国見町から島影が大きく見える島、山口県上関町「祝島」。姫島から僅か30km足らず、伊美町の人びとと1000年にも及ぶ付き合い“神舞”の伝統をかたくなに守る人びとの住む祝島。その島の対岸5㎞の地に中国電力は原発を建設しようとして28年が経つ。そんな長いたたかいの続く島の人びとの生活や生き方を撮り続けたドキュメンタリー映画が、たまたま2本、この夏に完成した。
 原発反対の運動は島の人びとを中心に、粘り強くたたかわれているが、多くの国民が無関心でいる間に建設に向けた動きは着々と進んでいる。今や海を埋め立てる直前の緊迫した攻防が続いている。そのような中で、私たちは『何を選択すべきか』の「解」は簡単には見いだせないが、少なくとも祝島の“景色”や“人びとの日常の暮らし”の中に、今の私たちの社会が失いかけているものを取り返すことのできる「解」が隠されているのではないかと、2人の女性監督はフイルムを回し続けたのだと私は思う。
 私は今年の5月に『はなぶさあや』監督作品「祝の島」を観る機会があった。そしてその上映会を大分県内で行おうという動きができつつある。また、鎌仲ひとみ監督作品「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画を観た仲間からは、この映画を上映したいという思いが高まっていた。「それなら同時に2本とも上映することにしたらどうだろう」と思いいたり、2本で4時間の長い上映となるが、やることにした。「祝の島」は県内でも各地で上映する計画が持ち上がっている。「ミツバチ…」は鎌仲ひとみ監督のお話も聞ける。こんな無茶で欲張りな上映会は他にはないと思うが、私たちの思いを感じてほしくて、敢えて無理を承知で同時上映会を開催することにした。
 この映画は多くの市民の力で上映したいと思っている。とにかく多くの方々に、まず、この映画を観てほしい。そして、あなたに何かを感じてほしい。あなたの心の中にストンと落ちる何かが必ずあることを私は確信している。


上映に当たってのお願い

①チケットを預かってくれる方を募集しています。
②ポスターとチラシを置いてくれるお店やそれを探してくれる方を募集しています。
③上映に当たって、チラシを撒いたり、ポスターを貼ったり、当日のボランティアを募集しています。
④上映の後援や応援をしてくれる団体や組織がありましたら教えてください。
⑤最後にチケットを買ってください


上映日程

日 時:11月7日(日)10時から19時まで4回上映予定
場 所:大分市NHKキャンパスホール(予定)
入場料:大人1000円
連絡先:097-529-5030
     九州・自然エネルギー推進ネットワーク
     小坂正則
by nonukes | 2010-08-14 20:43 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

レスターブラウン氏の『プランB』を実現させよう

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                       2010/08/11
                         小坂正則
NHK『未来への提言』との出会い

 レスターブラウン氏は1934年生まれで、アメリカ農務省の国際農業開発局長を努める。74年に地球環境問題に取り組む「ワールドウオッチ研究所」を創設。84年に『地球環境白書』を創刊。2001年5月にアースポリシー研究所を創設し、『エコエコノミー』や『プランB』など著書多数。
 2009年1月17日の深夜2時からNHKのBS放送で『未来への提言』特集が放映された。この特集は、2008年9月に、第1回の放送が流された。そのときはエイモリーロビンス 氏の特集で、彼は79年に『ソフト・エネルギーパス』という本を出版して、当時、世界中で話題になった方だ。「彼の言ったとおりに世界はなっていった」とよく言われる。30年経って、やっと世界がロビンスに追いついたのだと。
 NHKの良心的なディレクターは地球温暖化の真の解決策を模索して、番組を作ってきたが、当時の政府は確か安倍首相などで、NHKの番組が偏向しているという攻撃の真っ最中だったのだ。だから、きっと当時のNHK幹部も政府に気を遣って深夜の2時などという誰も見ない時間帯に放送するという妥協案を考え出したのだろう。このようなことを苦肉の策というのだろう。
 さて、番組のDVDは、私の元にあるので見たい方には、お貸ししてお見せしますが、販売することはできません。NHKアーカイブスでは有料配信を行っているので、観ることも可能だ。エイモリー・ロビンスとレスター・ブラウンの番組は同じディレクターの作品と思うのだが、同じ画像も随所に使われているし、主張も基本的に同じだ。「互いに地球温暖化を食い止めるには各国政府による環境税などの導入による主体的な取り組みと、二酸化炭素を削減した方が儲かる仕組みを作ることだ」という。
 そして、そのロードマップを互いに提案する。その中で小気味のいいほど彼らは日本政府の取り組みの遅れを指摘する。(詳しくはDVDを視聴してください)

プランBの実現は時間とのたたかい

 レスターブラウン氏の『プランB』について説明しよう。『プランB』とは、現状の政策の延長線が『プランA』だという。つまり、何の政策的なことにも取り組まず、経済発展や化石燃料を何の規制もなく使う社会を『プランA』で、レスターの提案する 『エコ・エコノミー社会』を『プランB』というのだ。
 もう少し具体的に見てみよう。まず、彼は地球規模で繰り広げられている環境破壊の行われている現状を報告する。アマゾンのジャングルがトウモロコシ畑に変えられている現状や中国やインドなどの放牧民が大量のヤギやヒツジ飼いすぎによって砂漠化が進行している現状を。
 また、世界で繰り広げられている農地の獲得競争や水をめぐる国際的な商社や国を巻き込んだ争いなどから世界の食糧危機がエネルギー危機よりも先にやってくると指摘する。 エネルギーはなくなってもすぐに飢えることはないが、食料はなくなれば直ぐに飢えが起こり、食料をめぐる戦争が繰り広げられるだろうと。地球の環境を保全するためには、飢餓をなくすことがまず必要だという、そして、そのためには人口の適正化が必要であると。また、貧しい国の人々は飢餓状態であるために子どもをたくさん産み飢餓のスパイラルに陥ってしまう。エイズなどの伝染病を防ぐためにも教育とコンドームなどの衛生環境への投資が必要だと。そのような貧しい人々の救済が環境保全型の農業や産業を作る基盤になると。テロ対策に使う米軍事費の1/3の予算で、それら全ての費用を賄うことができると。そして、テロを防ぐために使う軍事予算よりも少額の費用で貧困をなくすことができ、世界中の貧しい国の人々から憎しみの連鎖を断ち切ることができ、結果的にテロを防ぐことになると。

プランBを今すぐにでも実行しよう

 このまま、何の手も打たなければ2020年にはヒマラヤの氷河が消滅し、インドや中国の穀倉地帯に供給していた水がなくなってしまうと。それらを防ぐためには2020年までに現状の80%のCO2を削減しなければならないと。この闘いは時間との競争であるとレスターはいう。あと残すところ10年しかない。それまでにCO2を80%削減することなどできるのだろうか。かれはアメリカの第2次世界戦争時の非常事態体制のような総動員体制を世界で組めば、それは実現可能だという。そうしなければ人類は滅亡の渕にいま立たされているのだから。人類が生き延びるために私たちは何をすればいいのだろうか。
 それではプランBをもう少し具体的に見てみよう。貧困を解消すれば人口増加を防ぐことができるとして、全ての子どもに初等教育を受けさせる予算が100億ドル。コンドームの配布に30億ドル。の他、貧困の撲滅のための全費用が770億ドル。(1年間)
 地球環境の修復予算を見てみよう。植林や地下水位の安定化、放牧草地の修復、漁業資源の再生、生物多様性の保護などへの費用が1100億ドル。
 これらの費用は米国軍事費の1/3で、世界の軍事予算のの13%にすぎない。それらのことができないわけはない。
 それでは、地球温暖化防止のためには具体的にはどのようなことを行えばいいのか。これは費用ではなくCO2削減目標を掲げている。エネルギー革命のための取り組みだ。まず、発電の暖房エネルギーを化石燃料から自然エネルギーへ転換する。321,000万トン。交通システムの転換(電気自動車や鉄道貨物への転換)により140000万トン。産業部門での石炭の使用禁止により削減で10000万トン。CO2の隔離の生物的な隔離による削減。植林を上回る伐採の禁止や荒れ地への植林、不耕起栽培などにより農業技術の変更により、296000万トン。以上の合計で767000万トンの削減が可能だという。2006年の世界のCO2排出量が935000万トンなので、767000万トンの削減はマイナス82%になる。

 このようなプランを実際に行うには莫大なお金が必要だろう。そのために世界に共通した環境税をレスターは唱えてる。それは炭素1トン当たり200ドルの課金を行うという。それによりCO2を多く排出する石炭などは高額になり消費が抑えられ、それへの代替エネルギーとなる自然エネルギーが一挙に普及するだろう。また、ロンドンなどで実施されている、「停滞税」の導入も有効だという。これはロンドンの都市に入る自家用車から税金を徴収する制度だ。これによりロンドンの交通渋滞がなくなり、公共交通機関を市民が利用するようになったという。様々なその国や地域にあった低炭素社会への仕組みを考えそれを実践することでレスターの『プランB』を実現しよう。
by nonukes | 2010-08-11 18:58 | 自然エネルギー | Comments(2)

田中優さんの『ヤマダ電機で電気自動車を買おう』を読もう

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2010/08/01
小坂正則

 田中優さんは毎年のように大分に来てもらっている私の師であり、友人だ。彼の最新作『ヤマダ電機…』が7月に出版された。
 本のタイトルが何ともニクイ。ヤマダ電機の宣伝かと思ったくらいの奇抜さだ。これまで当たり前だと思っていたことが当たり前ではない時代がやってきた。その一つが電気自動車の到来だ。いままで自動車はトヨタ・日産・ホンダなどの大手自動車メーカーしか優秀な自動車を作ることができなかった。だからトヨタは世界一の企業となった。しかし、電気自動車はパソコンを組み立てるように、モーターと電池さえ買ってくれば町工場でも簡単に作ることができる。(中国では実際に町工場で手作りの電気自動車が作られているそうだ)自動車のパソコン化へと急激に変化が訪れようとしている。近い将来ヤマダ電機で電気自動車の安売りなんかが実現するだろう。そのように、電気などのエネルギーも電力会社から売ってもらわなくても優秀なバッテリーやキャパシタの普及で自分の家の電気は自分で賄うこともいずれ可能になるだろう。『電力会社の原発の電気はいりません』と宣言して、電線を切ってしまうことも可能な時代がすぐそこまで来ている。また、自分の家の電気使用量の削減のためにLED照明器具に替えることや、省エネ冷蔵庫にかえることで、楽して省エネができ、その上儲かる仕組みや、電力会社も設備投資が抑えられて儲かる仕組みを彼は提案している。おまけにその案を実施すれば「原発など止めても電気はまかなえる」と。

 第二章で、『エネルギーで地域経済の活性化を』というテーマで、電力会社の分割を提案している。これは私の目指す『市民電力会社』の設立の仕組みなんだけど、電力会社の発電と送電と配電の3つの事業は分割して、それぞれ別会社にすべきだという。先進国で電力会社の1社だけに地域独占を許しているのは日本だけだ。発電は誰でも参入できるようにする。そうすれば小川で発電する小水力発電やバイオマス発電など自由に誰でも一定のルールを守れば送電線に電気を流すことができるようになる。しかし、送電線だけは公共インフラとして非営利で維持する。そして配電(電気の小売り)もまた誰でも一定の条件さえ守れば自由に参入することができるようにする。そのような仕組みができたら私の目指す『市民電力会社』も実現できるのだ。
このようにしてドイツもアメリカも自然エネルギーの電力会社が次々にできていった。このような電力自由化でドイツなどは自然エネルギーの割合が増えていったのだという。そのほか『炭素税』を導入したドイツ政府は、その税の一部を企業の厚生年金の負担金に還元すると提案したところ、『炭素税』の導入に反対していた企業が賛成にまわり、アルバイトを正社員にするようになり正規雇用が増え失業率が下がったという。「これら全ては制度つまり仕組みの問題だった」と田中優さんはこの本の中で語る。
 さあ、優さんの本を読んだら、今度は、その仕組みを変えるために行動するのは私たちの番だ。政治家に働きかけたり、企業に働きかけたり、まわりの友人や知人や奥さんや恋人に働きかけて、みんなで「田中優さんの仕組みがいい」と大きな声を上げれば、『田中優さんの仕組み』も実現させることは可能なんだ。さあ、この本を読んだみなさんは『田中優さんの仕組み』を実現させよう。まだ読んでいない方は『ヤマダ電機…』を買って読もう。そして図書館にリクエストをしよう。図書館にリクエストをして本を置いてもらえればもっともっと多くの人に、この本を読んでもらえる。
by nonukes | 2010-08-01 16:17 | 自然エネルギー | Comments(0)

  小坂正則