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小坂正則の個人ブログ

カテゴリ:林業再生( 11 )

日本の林業再生のための私案「山林所有者再編と木質バイオマスの熱利用で林業再生を」

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日本の林業再生のための私案
山林所有者再編と木質バイオマスの熱利用で林業再生を

2011年2月7日
特定非営利活動法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク
                    小坂 正則

はじめに

 日本の林業が衰退して人工林の管理が行き届かなくなって久しい。しかし、戦後全国で植林されたスギやヒノキが60年経って、ちょうど青年期を迎えている。このまま放置していたら、密集した山林の材は商品価値をなくすばかりか、土砂崩れなどの災害を引き起こす可能性が大きい。
 わが国の木材自給率は、1960年には87%であったものが1970年には45%になり、1995年以降は約20%前後で、その後は限りなく減少していると思われる。また、日本の林業従事者は1960年には44万人だったのが、現在では10分の1の4万人弱だといわれているように、林業従事者をみても衰退の一途をたどってきたことが分かる。その原因は輸入外材に押されて国産材の価格も下がり、林業家はスギを切って売れば売るほど赤字になるので誰も山を管理しなくなったとも言われている。また、山を生業としている集団の大半が各地の森林組合だが、その森林組合自身が抱えた問題もあるのだろう。それは親方日の丸の意識で国の補助金や交付金を当てにして、経営合理化や最新技術の研究などに取り組んでこなかったことなどがあるのかもしれない。だから、「日本の農業をダメにしたのは農協で、日本の林業をダメにしたのは森林組合だ」と、よく言われるのだろう。
私は、林業の抱えた問題を検討して、林業再生の切り札となるアイデアを、私なりに考えてみた。「素人のくせに生意気なことを言うな」とお叱りを受けるかもしれないが、幅広い国民の議論とアイデアを出し合い、口も出し金も出し、汗も出すことこそが今こそ重要なのではないかと思うからだ。またこの文章を書くに当たって、梶山恵司氏の著書『日本林業はよみがえる』を参考にさせていただいた。氏は、森林組合のさまざまな矛盾や問題は抱えているが、森林組合抜きには林業の再生は現実的ではないので、森林組合の活用による林業再生を主張している。氏に言わせると「まさに今こそ林業再生のチャンス」だという。

私案その①
環境税の導入と固定資産税の見直しを

産業の復興や発展のためのさまざまな施策には必ず補助金などの予算が必要だ。しかし、この国は疲弊して補助金を出す財源がない。私は環境税や炭素税を導入して、その財源を新エネルギーによる国内産業の発展に使うべきだと考えている。しかし、そのためには産業界の反対が根強い。今の菅政権にその力があるとは決して思えないし、野党の賛成を得ることは非常に困難だと思われる。しかし、手をこまねいて黙って、この国が沈没していくの見過ごすわけにはいかない。そこで私なりに財源が必要ない、いえ、むしろ財源を生み出しながら林業関連産業を復興させる案を考えてみた。

山の固定資産税を10倍に上げ林業再生

地球温暖化防止京都議定書により、日本は二酸化炭素を2008年から2012年まで5年間に90年比で6%削減することが義務づけられているが、そのうち森林が吸収する二酸化炭素として3.8%が認められている。目標の6%から森林吸収分の3.8%を引けば実質は僅か2.2%の削減目標でしかない。それだけ森林吸収の恩恵は大きいのだ。しかし、森林吸収が認められるのは「適正に管理した森林」という前提条件がある。管理されていない人工林はその対象にならないのだ。
 ところで、現在の日本の森林面積は約2500万ヘクタールで国土の3分の2を占めているが、そのうち1040万ヘクタールが人工林で1500万ヘクタール弱が天然林だ。そのうちの若干が原生林。その人工林と天然林の管理を行っていない所有者へのペナルティーを与えるべきではないか、というのが私の提案だ。
 ところで日本の山林の固定資産税の算定基準は土地の価値よりも森林材の評価額によって決められている。国産材の価格崩壊によって固定資産税も信じられないような課税額となっている。価値を生み出す生産手段としての山林が価値を生み出さないのだから固定資産税が安いというのは理にかなっているが、不在地主と間伐を行わない山林崩壊現象が全国にはびこっている現状を打破して、日本の林業再生のために、大胆な改革をいまこそ行うべきではないか。
 山林の固定資産税を現行の10倍に値上げする。しかし、実際に適切な管理を行っている林業従事者の山林は90%の減免措置を行い、現行の固定資産税額を維持する。不在地主や放置されている山林に対してのみ10倍の固定資産税が適用されるのだ。不在地主に対しては山林を手放す要因となるだろうし、手放したくない所有者に対しては生産協同組合の結成を呼びかけたり、森林組合への委託などへ誘導策を実施することによって入り組んだ山の地権者を集約する。そのような政策により複雑な山林境界線を整理し、意欲のある林業経営者や企業に林業を集中・集約するのだ。それによって大規模林業と材の搬出を計画的に行うことが可能となり、低コスト林業が実現できる。
固定資産税を10倍に上げることにより地方自治体や国には相当額の固定資産税を入ることになり、その財源は林業再生への財源として有効に活用できるし、子ども手当や介護保険や年金支給財源として使うことも可能だ。
 また、山林の流動化により産廃の不法投棄や違法な開発などさまざまな問題も起こり得るが、そこは監視や違法行為に対しては厳しい措置を取ればいい。
 日本の山林の複雑な境界線を見直し、大規模林業への起爆剤として大いにこの固定資産税10倍案は議論の価値があると考える。

私案その②

 ドイツの林業の現状を見るとうらやましい限りだ。日本の森林面積とほぼ同じぐらいだが、伐採量は日本の3倍で、林業関連の従事者は100万人と言われている。その理由として、バイオマスの熱利用や環境税などによる林業への手厚い保護があるからだと思われる。

木を燃やして二酸化炭素を削減できる

木を燃やせば二酸化炭素が排出される。だから木を燃やすことは温暖化の原因になるのではないかと思うかもしれないが、木を燃やして出た二酸化炭素は、そこにまた木を植えてやれば、木が生長する課程で二酸化炭素を吸収してくれるのでプラスマイナスゼロと計算すると国際的に約束されている。例えば間伐した木を山に放置していたとすると、20年もすれば間伐された材は土に還ってしまう。それはバクテリアが食べて熱と二酸化炭素と水を出したのだ。これは木を燃やしたのと同じこと。違うのは時間をかけて炎を出さなかったということが違うだけだ。木を燃料として使うことは、その分だけ化石燃料を削減できるので温暖化防止に貢献できるのだ。

山は再生可能なエネルギー供給源

雑木山は戦前は薪や炭などの燃料として利用されていた。しかし、日本中の山はどこもはげ山にはならなかった。雑木の大半は萌芽更新(ほうがこうしん)と言って、切っても切り株から新しい芽が出て、20年から30年もすれば大木になる。つまり、山を30等分に区切って、毎年30分の1だけ切っていけば30年後には一回りして再度伐採することが出来る。油田は採ってしまえばやがて無くなるが、山は再生可能な油田と同じだ。木質エネルギーは繰り返して利用し続けることが可能なのだ。しかも日本は世界で3番目に森林面積比が大きな森林国なのだから、木質バイオマスを利用しない方がおかしい。日本は木質バイオマスの資源量が世界でもトップクラスの資源大国なのだ。

オーストリアに学ぶべきものが多くある

オーストリアは日本と同じくらいの国土で、その4分の3が山岳地帯で、森林率は約40%だ。人口はおよそ800万人で日本の10分の1以下の比較的小さな国だが、オーストリアはバイオマスの熱利用が1次エネルギーの12%と、森林資源のエネルギー利用が大変盛んな国なのだ。ちなみに日本の1次エネルギーに対する木質バイオマスの利用率は何パーセントあるのかを調べようと試みた。残念ながら0.1%もないことは確認できたのだが、それ以上は確認できなかった。オーストリアは協同組合方式の林業が盛んで、山の一括管理を行っている。だから針葉樹を植林するのも伐採するのも計画的にできる。そのため、機械化しやすく効率的に低コストの林業が行われてきたのだ。また、製材所も協同組合方式により大型で材をトータルに利用する方式が取られている。だから建築材の利用から端材はチップやペレットに加工して、バイオマス燃料に加工するから、廃棄物になるものなどないのだ。
一方、日本の山はどのようになっているのか。日本の民有林の多くは入り乱れた所有者から成り立ち、自分の山の材を切り出すにも一苦労だ。だから機械化もままならず、人力に頼ることが多いのだ。林業労働者がチェンソーで材を切るから、死亡事故などの重大事故も絶えない。このような非効率の林業を放置してきた大きな原因は、既得権益に安住してきた森林組合や林野庁、農水省の林業政策の無策に尽きると思う。

木質バイオマス・エネルギー利用計画

大分県立いいちこホールという建物が大分市に建っている。年間の冷暖房費が2000万円(実際の経費は分らない)とすると、その熱源は天然ガスだ。その熱源を木質バイオマス、つまりペレット(木の粉を固めた燃料)やチップ(木を破砕した燃料)のボイラーに変えるのだ。すると燃料代は割高になるかもしれない。2400万円かかることになるかもしれないし、ボイラーも高いだろう。しかし、ペレットやチップを作るために県内に雇用が生まれる。石油を使えば中東の産油国は潤うが大分県内にはお金はほとんど落ちない。天然ガスだから、この場合ロシアにお金が落ちる。かたや木質バイオマスを燃料にすれば県内に雇用が生まれ、その燃料を作るために間伐が促進されたり、間伐されたままに放置されている林地残材が山から下ろされるようになる。また、里山の雑木が利用されるようになるかもしれない。そこで山は元気になり、地球温暖化防止にも役立つのだ。
 そこでもう少し具体的に試算してみた。天然ガスは大分ガスの利益になるのだが、2000万円の天然ガスで雇用が生まれるほどの影響はないだろう。石油にしても、ガソリンスタンドのアルバイトの雇用が0.5人ぐらいは生まれるかもしれないが、たかがしれている。しかし、ペレット燃料だったらまず、ペレット工場の雇用が1人は生まれるし、山仕事の労働者の雇用も1人は生まれる。だから経済効果は石油や天然ガスに比べて大きい。また、この雇用は直接消費地の大分県内に生まれるのだ。ましてや、中東やロシアに利益を持って行かれないですむ。
 例えば、このような現象も生み出すかもしれない。過疎地域の村に住み仕事がないために生活保護を受給している失業者がいたとしたら、その人に林業の仕事が恒常的に入り、自治体は生活保護費が不要になるだけではなく、住民税などの税金が入ってくるようになる。また、失業していた労働者は働く意欲や生き甲斐を感じることができるようになる。このようなことを「グリーンニューディール」と言うのだ。だから県が400万円の持ち出しがあったとしても、結果としてそれ以上の利益が地域に落ちてくるのだ。
 緊急雇用対策といって、昨年から市役所は短期の駐輪場の整理や、たばこのポイ捨ての監視、沖縄では遺骨収集のアルバイトまで行政が仕事を発注したというが、このような急場しのぎの雇用では、労働者は自分の人生設計など立てられない。それに比べて木質バイオマスの燃料化事業は長期でしかも正規雇用が約束される。これこそが労働者が安心して働くことのできる就労形態なのだ。また、このように先が見通せる安定した雇用は結婚や子どもを持つことの可能性も生み出す。つまり、このような新規事業により、雇用だけではなく少子化への歯止めにもなる可能性があるのだ。
 私にいわせればこのような資源(スギやヒノキの間伐材)も豊富で外的条件(温暖化対策の必要性)が揃っていて、その結果、失業対策にもなり、少子化対策にもなる「グリーンニューディール」を行わない理由が理解できない。
 このようなことはヨーロッパでは積極的に取り組まれている。スウェーデンでは総エネルギーの2割をバイオマスで賄っているし、ドイツやデンマークなどでもバイオマス発電やバイオマス熱利用が積極的に行われている。

私たちのささやかな実験①薪の販売

産業廃棄物として焼却処分される造園業者などがゴミ焼却場に持ち込む枝などの処分材を薪ストーブの燃料として利用する事業。大分市と別府市の造園業者約100社へダイレクトメールを送り、剪定材を無料で引き取ることを提案した。すると、2月現在、数社の業者が持ち込んでくれている。剪定材といっても立派な広葉樹で、それをゴミ焼却炉で燃やすことは不要な二酸化炭素を出すばかりではなく、生木は燃えにくいためゴミ焼却場の助燃剤にもならず、焼却コストがかかるだけのまさに「ゴミ」だ。また、造園業者にとってみれば、焼却処分費を負担しなければならないだけに経費節減になる。
 また、大分市には「公園の剪定材を引き取らせてくれる」ように提案をしているのだが、まだ実現していない。公園の剪定などの作業は入札で業者を指名するが、その入札には剪定材の焼却処分費も計上されている。しかし、その焼却費用を計上せず、すべて我々の元へ運ぶような入札方法に変えれば、それだけで大幅な市税の節減になるのだ。
 このような低コストの燃料に、里山の木を切って燃料として利用するという事業を合体させることにより、これまで困難だった里山の雑木の燃料活用を事業ベースに乗せることが出来るようになった。里山の木を切って薪にすることは採算が合わない。しかし、業者から無料で譲り受けた原料に非採算の雑木伐採を組み合わせることにより販売価格を抑えることが可能となった。現在、これらの薪は1立米18,000円で販売している。昨年度は約30立米の薪を売り、今年度は約40立米の薪を販売した。
 のためのストックヤードへの保管などすべてのコストを合計すると、採算に乗せるのは非常に厳しい。そこで、人件費を抑えて、材の有効活用を図るには、手を加える前の造園業者が搬入した材をそのまま低価格で販売する方法を計画している。現在考えているのは軽トラ1台満杯に詰めて、2000円で直径10センチ未満の枝材を販売することや、10センチ以上の加工前の薪材は5000円で販売するなどのバリエーションに富んだ販売方法を準備中だ。

私たちのささやかな実験②ペレット販売

日本の石油代替エネルギーの将来を決定づけるほど重要なエネルギーが木質ペレット燃料だ。まずはペレット工場を誘致するためにはペレット燃料の需要の掘り起こしが必要。よく言われることがある。「ペレットストーブが売れないのはペレット燃料が身近で安く手に入らないからだ。また、ペレット燃料が売れないのはペレットストーブなどの需要がないからだ」と。つまり、ニワトリが先か卵が先かという問題と同じ。両方の需要を同時に産み出さなければ、この問題は解決しない。
 そこで、まずはペレットストーブの販売とペレット燃料の取り扱いを始めた。大分でもペレットストーブはかなり普及していることを改めて知った。これまで複数の業者がペレットストーブを販売していた。また、ペレット燃料も日田・玖珠方面で販売されていた。このように大分県内でも20台から30台のペレットストーブが使われているようだ。また、湯布院ではペレットボイラーも設置されていると。
 当NPOだけでも約20台のペレットストーブを2年間で設置できた。そのストーブへ燃料の供給も合わせて行ったので、ペレット燃料は20kg袋を昨年度は200袋販売し、今年度は540袋を販売した(2月13日現在)。昨年度は200袋の販売で灯油20リッター缶を100缶削減したことになるので、5トンの二酸化炭素を削減した計算だが、今年度は13.5トンの二酸化炭素を削減したことになる。2年で18.5トンの削減量になる。僅かといえば僅かだが、18.5トンは太陽光発電発電43kwの施設の1年間の二酸化炭素削減量に匹敵
by nonukes | 2013-12-11 00:02 | 林業再生 | Comments(4)

タケノコで林業再生と雇用の創出を生み出している

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タケノコの共同出荷で雇用の創出と竹林の整備が進んでます

大分県は日本で一番か二番の竹林の県です。しかし、実際には竹林の整備は進んでいませんし、竹林で食っている方はほとんど居ません。その中で玖珠農林集荷センターでは河野さんと渡辺さんが中心にタケノコの集荷や様々な農産物の生産と直接販売で大きな売り上げを出しています。タケノコなどは現金買いで近くの農家の小遣い稼ぎに貢献しています。そして何よりも竹林で利益を上げるというすばらしい実験を試みているのです。農業や林業はお金を儲けなければ何もなりません。国や県からの補助金では農業も林業も息の長い経営は続かないでしょう。だから彼らは理想的な林業を実践しているのです。タケノコが儲かるので近隣の農家の皆さんは竹林を整備してもっといいタケノコを作ろうという意欲が湧いてきているそうです。5月の連休中がタケノコの出荷の最盛期です。皆さんテキパキと仕事をこなしていました。私も手伝いにはならなかったようですが、お手伝いさせてもらいました。いい汗を流しました。皆さん頑張ってください。

農業も林業は国や県の言うとおりにやっても成功しません。儲かる経営をやる民間の力で乗り切るしかないのです

彼らのすばらしさは近くの農家の竹林整備も手伝っています。そこでもっと多くのタケノコを集荷してタケノコの産直を進めようとしているのです。このような将来のビジョンと利益をたたき出す経営力で林業と農業を再生させているのです。このようなことは自治体の職員には出来ない民間活力による実践的な林業生成事業です。
by nonukes | 2012-05-03 01:09 | 林業再生 | Comments(0)

菊池市きらり水源村で農業後継者育成研修に参加してきました

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有意義な研修に参加させていただきました

先週の土日、2月4日、5日に熊本県菊池市「きらり水源村」NPOが運営する中学校跡地を利用した宿泊研修施設で、両日に渡って、農業後継者育成研修会の最後の研修に参加しました。これまで3回の研修があったそうですが、その集大成ということで、農業高校の高校1年生を中心に12名の高校生と担任の先生に地元の社会人が参加した、本当にまじめな研修会でした。講師は広島の町おこしをやっているNPOの方に東京の農商工連携サポートセンターの大塚さんに私の3人が講師でした。私は4日の夜8時30分から9時30分までの夜の部の講師でした。その後、大人だけで酒を飲みながらの交流会が盛り上がりました。
翌日は大塚さんのお話に午前中は高校生などが農業後継者育成の提案書を作成しました。私も作るように事務局の方に求められて、さあ大変です。私は話ばっかりでもう終わったと思っていたのですが、私の提案が高校生に負けてしまいそうです。
実際に昼食後に報告会が行われましたが、高校生の発表はどれも個性的ですばらしいものばかりでした。私の発表は最後だったのですが、作品のできばえはどう見ても高校生の方がすばらしかったです。私は「農業後継者問題は嫁問題だ」という主張でした。
彼らがどれだけまじめな高校生かを証明することをお話ししますと、私と話した女子高生の1人は農業を継ぐそうですし、もう1人の男子高校生も後を継ぐそうです。こんなまじめな男女に出会ったことだけでも私が熊本まで来た甲斐がありました。この国の若者もまだ捨てたものではありませんね。
by nonukes | 2012-02-11 18:40 | 林業再生 | Comments(0)

篠栗町議会議員の皆さんが見学研修に見えました

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福岡県篠栗町の林業再生に全議員で取り組むそうです

2月10日、午後から福岡県篠栗町町議会議員の全議員12名と町職員の2名が当NPOへ見学研修に見えました。最初は園内を見学して薪作りの現場やツリーハウスに登ったりして見学しました。そのほか薪割り機の力強さに皆さん感動していました。
その後、完成したばかりの市民資料館で林業再生に取り組んでいる私たちの実践活動の報告や今後日本の林業や木質バイオマスの活用方法などについてお話しし、皆さんの意見や質問なども受けました。篠栗町では町民会館にチップボイラーを導入したそうです。私も一度見学に行きたいものですね。林業の活用で新たな雇用と町おこしをやりたいという議員の皆さんや町職員のあつい熱気を感じました。これから皆さん頑張ってください。
by nonukes | 2012-02-10 20:26 | 林業再生 | Comments(0)

雪のちらつく中、来シーズン用の薪を作っています

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今年は薪の需要が昨年に比べて多いようです

今シーズンは震災の影響からか薪の需要が昨年に比べて多いようです。福岡では薪販売業者の在庫がすっかりなくなってしまったそうです。そこで福岡のお客さんからの注文が今年に入ってたくさん来ています。当方のストックも残り少なくなってきました。それにしても早く来シーズン用の薪を作っておかないと間に合いません。昨年の秋に作業をサボっていたせいですが、現在、本格的な薪製造に入っています。今から作る薪は来年のお正月からの注文用です。秋からの注文用は現在順調に乾燥中です。

新しい薪割機が活躍しています

今までは9トンの力の薪割機を使っていたのですが、今回27トンの薪割機を購入しました。この薪割機は現在割れない材はほとんどありません。節でもなんでもバリバリ音を立てて割っていきます。何と頼もしい薪割機でしょうか。そこで太薪用と細薪用に2台の薪割機を使い分けて全開で活躍中です。薪を購入していただいているお客様には来シーズンをお楽しみに待っていてください。
来シーズンも薪の需要が多くなると思われますので、今から予約も受付中です。九州で一番安い価格で販売している、当NPOの薪を皆さん一度お試しください。
by nonukes | 2012-02-02 20:42 | 林業再生 | Comments(0)

西日本新聞に当NPOの特集記事が掲載されました

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西日本新聞1月8日号掲載

大分市西部の高崎山。山肌に張り付いたビワ畑の中に、NPO法人「九州・自然エネルギー推進ネットワーク」の事務所がある。国産材で造った建物の屋根には太陽光発電が付けられ、眼下には紺碧の別府湾が広がる。代表理事の小西正則さん(58)は、自然エネルギー自給率「日本一」として最近、注目される同県で、2001年4月から普及を図って活動を続けてきた。昨年3月の東日本大震災以降、その思いをさらに強めている-。
年の初めの「くらし特報」面は、「3・」を踏まえて自然エネルギーの活用に取り組む人々を紹介する。

                 *   *

「雇用が生まれ、限界集落の解決につながる」
事務所の前に積んだ薪を手に、小坂さんは木質バイオマス発電の価値を力説した。間伐材などを粉砕、圧縮して固めたペレット燃料を使うペレット・ストーブや薪ストーブは、木材という生物資源(木質バイオマス)を使う。それが山里を過疎から救うというのだ。
大量生産で安く、規格も統一された海外の木材に押され、国産材は需要が低迷。高く売れずに林業は疲弊し切っている。だが、製材所の規模を拡大し燃料生産も行うことで、木の利用価値を高めれば地域にお金が回る。雇用にもつながる。
「石油を使えば中東、ガスならロシアが潤う。木質バイオマスなら地域社会にお金が落ちる」
バイオマスは燃やすと二酸化炭素(CO2)が出るが、それを成長過程で大気から吸収した分として差し引き、ゼロと計算する「カーボンニュートラル」が国際的な共通認識だ。つまりエネルギーを石油などの化石燃料から木質バイオマスに代えれば、CO2排出が押さえられ、地球温暖化防止にも貢献できる。同県日田市のペレット・ストーブ利用客の場合、年間消費量は2㌧。同じ熱量を生む量の灯油を燃やすと2・5㌧排出されるCO2が減らせる計算になる。
同法人には造園業者が、薪の原料となる広葉樹の伐採材を無償で運び込んでくれる。業者は廃棄物として処理する費用がかからず、法人も原料調達コストが軽減できる助け合いの仕組みだ。ペレット燃料は、熊本市の工場から仕入れて九州・山口の家庭などに低価格で販売。昨年は100㌧を売り、石油換算で12・5㌧のCO2を削減した。
小坂さんが提案するのは、自治体のホールなどに使う大型冷暖房機器のエネルギーを木質バイオマスに代えること。きっと普及の追い風になるだろう。さらに、山林の固定資産税を上げて売買による規模拡大を図ったり、協同組合方式の運営を誘導したりすれば、森林の管理がしやすくなり、地域は再生に向かって動きだすはずだ。
                 *  *
小坂さんが取り組む自然エネルギーの普及運動。それは、原発への疑問がきっかけだった。チェルノブイリ原発事故の1986年、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の増設計画を知り、1人で反対運動を始めた。
だが、「原発はなくても電気は足りる」と訴えるだけでは人々を説得しきれない。「自分で電気をつくろう」と「市民電力会社」を構想。その一歩として04年、県の公共施設などに太陽光発電設備「てるてるちゃん」を付ける事業を始めた。
自然エネルギーで発電した電気を大分県に無償提供すれば、電気代相当の交付金がもらえる「県エコエネルギー導入促進条例」のおかげで採算も取れる。国などの補助金に市民の出資も加えて工事費を賄い、年1カ所の割合で計9機を付けた。
さらに、CO2を出さないで発電した電気の価値は、第三者機関の認証を受ければ「グリーン電力証書」として販売できることに着目。09年に九州2番目の認証を受けた。昨年は一般向けに5133㌗、環境省に万8332㌗を販売。「目に見えるCO2削減」を実践した。
「3・11」後、小坂さんは「今生かされているのは偶然。今日を精いっぱいに生きよう」と意識するようになった。ともに行動し、没後も法人の名誉顧問になってもらっている作家松下竜一氏が、現代の豊かさを問い直した著書「暗闇の思想を」が、時代を見つめ直すバイブルになると考え、その思想を自らの行動で表現したいと思う。
小坂さんは1月末にも、これまでの実践をまとめた著書「市民電力会社をつくろう 自然エネルギーで地域の再生を(仮称)」を出版する。そして、事務所の隣には「松下竜一記念館」を開館させる。訪れる人々に松下さんの思いを伝え、誰もが自然エネルギーを学ぶことができる拠点に育てたい。そう願いながら。
by nonukes | 2012-01-25 22:58 | 林業再生 | Comments(0)

手軽にできる燻製ゆで卵の作り方

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1ゆで卵を作っておく
2使い古しの鍋やフライパンに桜のチップを入れて弱火で暖めて湿気を飛ばしておく
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3モチ焼き網をフライパンに乗せて、その上にカラをむいたゆで卵をのせる
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4ガスの火を弱火にしてステンレスボールなどをかぶせる
5約30分から1時間弱火で暖める(チップが燃えないように気をつけてね)
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6完成です
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チッパーで桜の木をチップにしています
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コンテナに詰めているところ
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コンテナ満杯で約10kgです。送料別で3000円です

そのほか、カマボコやチーズなどもおいしくできます。また、本格的にやるなら鶏肉やアジの干物なども結構おいしくできます。ベーコンなどにも挑戦して見ませんか。桜チップ販売中です。
by nonukes | 2011-05-13 21:53 | 林業再生 | Comments(0)

こんなに楽しくて有意義なチェンソー講習会はありませんよ

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私もチェンソーの免許をもらいました(写真7)

私は昨日と今日、小雨の降る中、大分県の林災防主催の「チェンソー講習会」に参加してきました。1日目は朝からビッチリの座学で林業での事故の実例や法令の基礎をたたき込まれました。それに事故の起きる原因の分析や、その対策など専門的なお話を労働安全コンサルタントの松尾さんに教わりました。わかりやすいビデオ研修もあります。昼からは伐採の基礎知識とチェンソーの手入れの方法などをSKサービスの立見さん(写真1)が詳しく教えてくれました。
2日目は午前中は修理方法や目立てのやり方を立見さんと高田さんから教わり(写真2、3)、昼からは実際に山に入ってスギ丸太を伐採する研修を高田さんに教えてもらいました。(写真4、5、6)
もともと業務でチェンソーを使う人は、「労働安全衛生特別教育」の伐木等の講習を受けて写真一番下の修了証書を持っていなければ作業には従事できません。もし、持っていない人が作業に従事したら違法ですし、怪我などの事故を起こせば労働安全衛生規則に違反して雇い主が厳しい処罰を受けます。

この講習はチェンソーを持っている人は絶対受けるべきです

こんなすばらし講習会に私は初めて参加しました。私はこれまで仕事上でいろんな免許を取るための講習などに参加しましたが、こんな有意義な講習会は初めてです。ほとんどの人がチェンソー事故の危険性を知っていません。特に素人ほど誤った取り扱いを行っています。それに整備の仕方など知らないままにチェンソーを使えば木など切れるはずはありません。チェンソーの目立てが一番重要です。その目立てができていなければどんな高級なチェンソーでも木は切れません。ヤスリの使い方や安全な丸太の切り方に立木の伐採方法など、目からウロコの講習会でした。主催者の林災防の方と大分県林業研修所の担当者の方の講師の皆さん、ありがとうございます。私もこれから先生の言われたとおり、安全なメンテをしっかり行って目立ての効いたチェンソーを使います。それで少しでも大分の山が再生できたらいいなあと思います。

あなたも「チェンソー講習会」受けてみませんか

個人でチェンソーを使う方は免許は必要ありません。だから農家の山主も持っていない方がたくさんいます。しかし、講習に余席がある場合は、個人の講習も受け付けてくれるそうです。今は薪ストーブ・ブームです。だからチェンソーを持っている薪ストーブオーナーもかなりいます。その方で当NPOの会員であれば非営利団体なので割引で受けられるようです。ちなみに講習料は教材込みの2日で9000円弱です。2日で9000円弱は安い!講習を受けたい方は当NPOへ相談するか、下記まで直接問い合わせください。

林業・木材製造業労働災害防止協会大分県支部
電話097-545-3530
by nonukes | 2011-05-11 19:36 | 林業再生 | Comments(0)

日本の林業を再生させる方法 その3

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ペレットストーブの普及で林業再生

写真は本日設置した大分県内の新設保育園のペレットストーブです。イタリアMCZ製のスイートという高級ストーブです。天板と側板、前板は陶器でできています。こんなすばらしストーブで暖をとることのできる子どもたちは、きっとすばらしい保育の時間を過ごすことができるでしょうね。この園の子どもたちは身近な生活の中で環境教育を直接肌で学ぶことができるのです。

灯油が値上がりしてペレットの方が割安になりました

当NPOはペレット20kgを800円から販売しています。ペレットのカロリーは灯油の半分ですから灯油18リットルはペレット約36kgに相当します。つまり、36kgのペレットは1440円です。現在、灯油18リットル1500円くらいですからペレットの方が少し割安になりました。特に当NPOでペレットストーブを購入した方には送料割引を実施してますから、なおさらです。

石油ストーブや薪ストーブに比べてペレットストーブの長所と短所とは

①薪ストーブに比べてペレットストーブは煙が少ない。灰もすくないので都会でも使える
②灯油よりも燃料費が割安。薪を購入するよりもペレットの方が割安。
③薪ストーブやペレットストーブなどの木質バイオマス燃料は二酸化炭素を出すが、木が大きくなるときに出した二酸化炭素は吸収するから、排出した二酸化炭素はゼロカウントとする。だから石油ストーブより環境にやさしい。(カーボンニュートラルという)
④石油ストーブを燃やしたときの油くさい臭いがしない。
⑤薪ストーブもペレットストーブもオレンジの炎が人々の心を癒す効果がある。
⑥石油をこぼしたら臭いが取れないし、引火の危険性があるが、ペレット燃料をこぼしても危なくない。

ペレットストーブの欠点は

①薪ストーブは電気を使わないから停電時にも使えるが、ペレットストーブは停電時には動かない。
②薪ストーブは拾ってきた小枝などを燃やすことができるが、ペレットストーブはペレット燃料しか燃やせない。
③薪ストーブほど暖かくはない

などなどです。

しかし、ペレットストーブの最大の特徴は、スギやヒノキなどの間伐材や端材を燃料として利用できることで、日本の林業の再生へ大きく貢献するトップバッターなのだということです。家族で、恋人と二人で暖を採りながら、日本の山の再生や山で働く人々の手助けになることなど思いを巡らせながら、楽しい団らんを過ごせることが一番の素晴らしさでしょう。
by nonukes | 2011-03-05 00:29 | 林業再生 | Comments(3)

日本の林業を再生させる方法 その2

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造園業者との連携で伐採された材を燃料や有機肥料に

上の写真は造園業者による伐採されたケヤキを搬入している写真と、下は材を薪にするために玉切りしている写真です。造園業者にとっては伐採した後の木材は単なるゴミで、処分するには1トン1万円から1万5千円の処分費がかかります。(2トントラック一杯で3万円ほどの経費)それに対して、広葉樹の剪定材は私たち薪生産者にとっては喉から手が出るほどにほしい薪生産材です。それなら、不要な者と必要な者を結びつけれるだけで、互いが儲かる仕組みができるはずです。
具体的には様々な問題もあります。細い枝は私たちはほしくはありません。葉っぱなどはなおさらです。しかし、造園業者にとっては太い幹だけ引き取ってくれるというのでは剪定材を選別する手間が増えます。造園業者は全ての不要材を引き取ってもらいたいところでしょう。そこで私たちは細い枝も引き取ることにしました。枝は薪ストーブクラブの会員へ無償に近い価格でおわけする予定です。それよりも細い枝や葉っぱは我が農園の敷き草の代わりに利用することにしました。そうすれば全ての材を引き取ることが可能になります。今後は葉っぱは堆肥化して無農薬ビワや無農薬ミカンの有機肥料に利用する予定です。このような連携は自然エネルギーと有機農業の融合にもなるのです。

こんな贅沢な暮らしをあなたもやってみませんか

ゴミとなる運命だった材を薪ストーブの燃料に使えば、薪ストーブのオレンジ色の炎に心も癒され、無農薬の野菜や果物も作れて、おまけに二酸化炭素の削減にも貢献するのです。こんな身体にも環境にも心にもやさしい、贅沢な生活をあなたもやってみませんか。
by nonukes | 2011-03-04 08:06 | 林業再生 | Comments(0)

  小坂正則