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小坂正則の個人ブログ

カテゴリ:脱原発大分ネットワーク( 134 )

自然エネルギーの可能性と原子力の矛盾 その4

「オール電化で年10万円おトク」は不当表示

九州電力の「オール電化は年10万円おトク!」のチラシに「事実と異なる」という理由で、国の公正取引委員会から2008年10月15日に排除命令が出されました。
オール電化にするにはエコキュートやIH調理器(合計100万円以上)が必要ですが、その費用を計算に入れずに年間10万円、30年で約350万円から700万円も節約になるという表示を行っていたものです。しかし、エコキュートは10年もすれば買い換える必要があり、10年で100万円の設備を買い換えた場合は差し引き利益は0円です。

オール電化はホントに環境にもやさしいの?

 「エコキュートやIH調理器は環境にもやさしい」というのが九電のうたい文句でしたが、国土交通省所管の公益法人「建築環境・省エネルギー機構」によるエコキュートの性能試験で「省エネ効果がまったく得られない場合がある」と報告。朝日新聞2008年12月26日「エコキュート本当にエコ?」の見出しで、省エネ効果に疑問を投げかけています。「JOMOレポート」によると、ガス温水器「エコジョーズ」とエコキュートを比較したら「エコキュートの方が二酸化炭素排出量が37%も多くなった」と発表。「都市ガスと比較すると69%も増加」と報告しています。

IH調理器の電磁波による人体への影響はないの?

 IH調理器は電磁波で鍋の中に渦電流を生じさせて金属鍋を加熱するのですが、電磁波は人体に悪影響を与える恐れがあります。特に妊婦はお腹の赤ちゃんへの影響が心配されます。スウェーデンのカロリンス研究所(ノーベル医学賞の選定を行う研究機関で世界最高の研究機関)は、「高圧送電線の近くに住む子どもたちは電磁波の影響で、3.8倍も白血病が増えている」という衝撃的なリポートを92年に出しました。電磁波の恐ろしさは、科学的に未解明な部分が多いのです。

昼間の電気は夜の3.6倍も高いオール電化

 07年度にオール電化にした家は九州で44万2000戸で01年度の約5倍という勢いです。しかし、オール電化にしたら光熱費が逆に増えたというお年寄りの家庭が後を絶ちません。お年寄りは昼間はほとんど家にいるので昼間の電気料金が夜の3.6倍も割だかなオール電化は光熱費が高くなります。光熱費が安くなるケースは夜型の生活をする都会の若夫婦などの場合です。
 電気とガスの長所をそれぞれ使い分けた「環境にやさしい生活」を、あなたもご一緒に考えてみませんか。

参考文献「ホントは損するオール電化住宅」船瀬俊介著:三五館出版1050円より引用
by nonukes | 2010-06-30 15:52 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

自然エネルギーの可能性と原子力の矛盾 その3

産業界の二酸化炭素削減対策が最も重要

 2009年10月31日、経済産業省は2008年度の日本の温暖化ガス排出量を発表しました。
 07年度は90年比8.7%増の温暖化ガスを排出してのに対して08年度は90年比1.9%増という発表です。ということは対前年比6.8%削減されたことになります。このような大幅な削減が、米国発のリーマンショックによる世界同時不況で実現したのです。皮肉にも、京都議定書に加盟していない米国が昨年1年間で二酸化炭素削減に世界一貢献したのです。しかし、世界全体では一昨年よりも2%二酸化炭素の排出は増加したと国立環境研究所は11月18日に発表しています。
 日本の二酸化炭素排出の内訳を見てみると、家庭部門が前年比4.6%削減されたのに対して、産業部門は10.4%で全体の削減量の58%を削減しています。産業界の出す二酸化炭素の量がどれだけ大きいかが分かるでしょう。まず、産業界の二酸化炭素削減対策が一番大切だということです。

電力会社の発電所が二酸化炭素を一番出している

 電力消費の落ち込みはもっと凄まじいことになっています。10月の電気事業連合会の発表によると10月までの電力需要は対前年比マイナス7.7%で、大口電力はマイナス16.85%です。08年に続いて連続マイナスです。中でも中国電力はマイナス22.9%と全国一の落ち込みです。このような凄まじい電力需要の落ち込みは、二酸化炭素の大幅な削減に繋がっています。電力需要の落ち込みがなぜ二酸化炭素の削減に大きく影響を受けるかを見てみましょう。
 34%が発電所が出す二酸化炭素です。次が工場などで使われる石油・石炭・天然ガスなどの燃料です。その次に多いのが運輸部門が使うガソリン・軽油などの燃料です。だから、電力需要の落ち込みがどれだけ二酸化炭素削減に影響するかがおわかりでしょう。
 つまり、産業界の二酸化炭素削減が一番重要であり、その排出元は発電所だということです。ですから、二酸化炭素削減対策は①産業界への対策が一番重要で、②に発電所の発電効率を高めることで二酸化炭素削減が大幅に実現できるのです。

火力発電所の発電効率を一番高いものに
合わせれば二酸化炭素は半分に減らせる
 
 昨年の6月、田中優さんが別府で言ったことです。火力発電所51カ所で33%の二酸化炭素を出しています。発電効率の30数パーセントのものから、最高は大阪ガスの泉北天然ガス発電所のように57%の高効率な発電所もあるのです。4基合計で110万kwの天然ガス発電所です。この発電所はコンバインドサイクル発電所といって、天然ガスでジェット・エンジンのよいうなガスタービンを回し、その後の廃熱で蒸気を沸かして、タービンを回す仕組みです。だから、蒸気を沸かすだけの火力発電所に比べものにならない効率を出せるのです。ちなみに原発は30%しか電気を作れません。残りの70%のエネルギーは海に捨てられているのです。
 天然ガスを燃料とするコンバインドサイクル発電所は大分にもあります。大分の共同火力発電所は13基のコンバインドサイクルタービンを組み合わせて発電所全体の総出力は229万5千kWと、原発よりも大きな巨大な天然ガス発電所です。この13基のタービンは需要に応じて止めたり動かしたりしながら、出力調整運転を行っています。この天然ガスコンバインドサイクル発電のメリットは2つあります。1つは発電効率が57%というエネルギー効率が高いことです。2つ目が原子力などは需要の変化に対応して運転したり止めたりはできませんが、ガスコンバインド発電は可能です。だから太陽光発電や風力発電など自然エネルギーの出力変化に対応できるのです。

ガスコンバインドサイクル発電と自然エネルギーで
二酸化炭素は大幅に削減できる

 中国やインドなど経済発展が著しい新興国の二酸化炭素排出量の増加は著しく、昨年は世界全体で二酸化炭素排出が増加しています。また、中国は今年度米国を抜いて世界一の二酸化炭素排出国になることが予想されています。2009年度の日本の二酸化炭素排出量は、やはり昨年同様に90年に対して小幅な増加が予想されていますが、人口減少が始まっている日本では今後、エネルギー需要、特に電力需要の大幅な減少が予想されます。
 これまでの自民党政権下では経済界の強い抵抗により環境税などの経済成長を阻害する政策は一切行われて来ませんでしたが、民主党政権によりエネルギー政策の転換を図ることが出来たならば鳩山首相の掲げる2020年までに二酸化炭素25%削減するという政策目標は達成出来る現実的な目標となるでしょう。
 25%削減目標を達成するためには太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを中心とした再生可能エネルギーにガスコンバインドサイクル発電を組み合わせて、自然エネルギーの出力変動にガスコンバイン発電が負荷追従発電する方法で電気を供給する仕組みに変えればいいのです。 そのような社会への転換の可能がいよいよ現実となるでしょう。そのような近未来社会では原子力の役目は完全に終わります。
by nonukes | 2010-06-29 22:33 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

自然エネルギーの可能性と原子力の矛盾 その2

「自然エネルギーは不安定で僅かしかなく利用するには経済的ではない」とよく言われます。確かに現時点では石油に代わる経済的なエネルギーは石炭ぐらいでしょう。だとしたら石油が高騰するまで自然エネルギーの利用はできないのでしょうか。市場原理に全てを任せているなら、確かにそうなります。前政権はそのようにしてきました。その結果、太陽光発電が2005年に世界の50%のショアを取っていた日本が、2009年では僅か12%のシェアしかないのです。

それに比べて、ドイツは日本と全く逆の状況です.現在ドイツのメーカーは世界のシェアの50%を獲得しています。つまり、政策的な支援がなかったら新たな技術や制度は伸びないのです。ドイツは国が積極的に自然エネルギーを普及させるために「自然エネルギー導入したら儲かる仕組」を作ったから、風力も太陽光発電も世界のトップ技術とシェアを獲得したのです。

このような、ドイツが作った仕組とは一体何なのでしょうか。それは、電力会社に自然エネルギーで作った電気を高く、それも全量買い取らせる仕組みを作ったからです。だから、ドイツ国民は、こぞって太陽光発電や風車を建てたのです。そうすれば儲かるからです。ところが、日本の電力会社は強力で政府を動かす力を持っています。電力会社の労働組合も民主党の大スポンサーです。

日本の電力会社は原発への巨大な投資を回収するために、自然エネルギーの電気を買い取ることを極端に嫌います。だから電力自由化が日本ではいっこうに進みません。(つづく)
by nonukes | 2010-06-26 14:30 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

自然エネルギーの可能性と原子力の矛盾 その1

地球温暖化のことや二酸化炭素削減の必要性などが随分話題になっていますね。電力会社は「原子力は二酸化炭素をほとんど出さないから地球温暖化防止に役立つエネルギーだ」とウソ吹いています。二酸化炭素を地中に埋める研究なども電力中央研究所はやっているとのことです。これも本末転倒です。エネルギーを使って二酸化炭素を地中に埋めても、地震で二酸化炭素がいつ吹き出してくるか分からないからです。

また、原子力は確かに二酸化炭素は出さないかもしれませんが、放射能のゴミという人類にはどうにも手のつけようのないゴミが出るのです。二酸化炭素よりも放射能のゴミの方が始末に負えません。二酸化炭素は植物が生長するためにはなくてはならない栄養源ですが、放射能のゴミは何の役にも立ちません。

私たちは自分の目の前のゴミのことは理解しますが、原発のゴミはほとんどの人が見たことがないので想像力でしか理解できません。そのゴミが原発サイトに溢れるように貯まっているのです。想像してみてください。青森県の六ヶ所村に集められた高レベル放射性廃棄物などは、あくまでも一時保管で、最終的にはどこかの地下に埋め捨てる予定なのですよ。

あなたの住んでいる近くに高レベル放射性廃棄物が来ることなど認められますか。日本中どこの地域も受け入れる人はいませんよ。米軍基地以上に危険で始末に負えない代物です。そんな代物を私たちは毎日大量に生み出しているのです。その責任は電力会社だけではなく、それを許している私たちにもあります。どうすればいいのか一緒に考えましょう。
by nonukes | 2010-06-26 14:03 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

  小坂正則