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小坂正則の個人ブログ

日本中いつどこで巨大地震が起こってもおかしくない

中央構造線断層帯「大分県内陸まで及ぶ」
大分合同新聞2017/12/19

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地震調査委が評価改訂
大分内陸まで評価改定 中央構造線断層帯

 政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大教授)は19日、近畿から西に延びる「中央構造線断層帯」は四国を横切り、大分県に及ぶと評価を改めた。断層帯の長さは360キロから444キロになった。海底地下の構造が新たに判明し、断層は伊予灘から大分県の別府湾に抜け内陸に続くことが分かった。
 四国地域にある主な活断層の長期評価の見直しに伴う変更。断層帯で起きる最大の地震はマグニチュード(M)8以上と予測している。中央構造線断層帯の長期評価の見直しは2003年以来。中央構造線断層帯は複数の断層区間が連なってできており、今回の長期評価では10区間に分けた。大分県内の区間では、最大の地震をM7・8程度としている。
 M8以上とされたのは、四国電力伊方原発(愛媛県)近くの伊予灘などを走る2区間。ただし、四国電は原子力規制委員会の審査で断層帯の全長を480キロとしており、地震の想定に直ちに影響する可能性は低そうだ。
 区間分けについて平田委員長は「複数が連動する危険もある」としている。
 最も切迫していると予測されたのは愛媛県内陸の区間で、M7・5が今後30年間に起きる可能性は最高の「Sランク(3%以上)」となった。
 四国西部では地下の断層がほぼ垂直としてきたが、今回は山陽地方の地下に近づくように傾いていると変更。地下に延びる断層からの距離が短くなる広島県などで揺れが強まる可能性を示した。(ここまで引用)
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中央構造線てそんなに短かったかなあ?

中央構造線は表面に見える部分と地下の見えない部分があり、見える部分は確かに360キロや480キロかもしれないけど、もともとこの中央構造線ができた経緯を考えれば480キロなんてもんではなく、上の図によると1000キロ以上の断層帯を言うことくらいは日本の常識です。「産業技術総合研究所」によると、中央構造線は西日本を縦断する長さ1000kmに達する断層である。中央構造線の北側にはジュラ紀の地層が白亜紀後期(およそ1億年~7000万年前)に高温(500-700℃程度)で変成した領家(りょうけ)変成岩と、それを貫く多量の花崗岩から構成されている。一方、その南側には、白亜紀にプレートの沈み込みに伴って変成した高圧型の三波川(さんばがわ)変成岩が分布している。この構造線は、四国~近畿~中部の茅野の南まで連続し、糸魚川-静岡構造線で左にずらされて、さらに諏訪湖の北東から関東山地北東端の比企丘陵までのびていることが確認されている。
7000万年ほど前に、すでにアジア大陸の東の端にできていた日本列島の大陸側半分に、南からやって来きた太平洋側の半分がくっ付いて、日本列島が完成した。その接合面が中央構造線である。中央構造線に接する内帯側の地質帯は領家変成帯と呼ばれ、マグマが地上付近(地下10km付近)で冷え固まってできた、花崗岩などが中心の変成帯 です。
それに対して、外帯側の三波川変成帯は、地下深く(地下30km付近)の低温・高圧の状況下で作られた変成岩が中心です。この二つの地質帯の境界であることが中央構造線の指標であり、またその定義でもあります。「◆中央構造線(Median Tectonic Line: MTL)」(ここまで引用)
つまり、中央構造線とはもともと別の大陸が7千万年前にくっついてできた日本列島の境目であり、おまけに中央構造線の近くを境に、日本列島は引き裂くように動いているのです。ですからその力を解放するために内陸部で地震が起こるのです。それに対して、日本海溝に沈み込んでいるフィリピン海プレートが歪みを開放するためいに起こる地震が南海トラフ地震なのです。東日本大震災は北アメリカプレートに太平洋プレートが沈み込んで、それが跳ね返って起きた地震です。結局日本が世界で一番地震が多い理由は複雑に絡み合った4つとも5つとも言われるプレートがぶつかり合って起きる地震と、そのプレートの真上で起きる歪みが開放されて起こる地震が内陸地震(活断層が動く地震)なのです。ですから、日本列島はどこでも動く可能性があるのです。
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中央構造線が動き出すかもしれない

今から421年前の1596年9月4日に大分県を中心に中央構造線が動いた慶長豊後地震がありました。その3日前の9月1日には慶長伊予地震がありました。そして9月5日には慶長伏見地震がありました。この地震で別府湾に浮かんでいた瓜生島が沈んだと言われていますから、その地震の凄まじさが分かるでしょう。伊予灘沖の地震とは伊方原発の直近で起きたのです。あれから421年経って、いつ起きるかもしれないのです。
それでは地震はいつ起きるのでしょうか?東日本大震災の起きる確率は300年以内で0.3%で100年以内は0%だったそうです。しかし、そこで起きたのです。熊本地震は30年以内に起きる確率は1.3%でした。つまり、地震学では発生確率は殆ど当てになりません。何せ1万年や10万年に1回起こる地震を30年以内で起こる確率など言っても当てにはならないのです。私たちは0.1%でも起こると言われるところは明日起こってもおかしくはないし、1000年後に起きるかもしれないと思うべきです。地球の物差しと人間の物差しはそれほど違うのです。
活断層は1万年に1回ほど動くそうです。日本には2千から3千の活断層があるそうです。しかし、それは表面に現れている活断層であって、見えない活断層がその2倍から3倍ほどあると言われています。つまり、約1万の活断層があることになり、その活断層が1万年に1回動くと言うことは毎年日本列島のどこかで大きな地震が起こるということになり、まさに2016年熊本地震(M7.3)が起きて、その年の10月21日には鳥取中部地震M6.6の巨大地震が起きました。これからも日本列島上で毎年のようにどこかで大きな地震が起きる可能性があるのです。
ですから、日本列島に原発などどこであろうと建てることなどできないのです。これが結論ですが、それにしても東海地震の真上の浜岡原発と中央構造線の真横の伊方原発はただちに廃炉にしなければなりません。ですから、私たちは裁判で争っているのです。


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上の図が別府湾に浮かんでいた瓜生島です


by nonukes | 2017-12-29 17:31 | Comments(0)

  小坂正則