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小坂正則の個人ブログ

この冬の薪ストーブ用薪は順調に乾燥しています

梅雨に入ったら薪屋の仕事は当分の間お休みです
小坂正則
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今年の出荷を待っている2年モノのカシです
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再来年用のカシを薪割り機で割っているところです
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梅雨の合間の薪保管場所です
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今日の雨の合間に撮った日が暮れかかった曇り空と薪置き場です

わがNPOの一番大きな仕事は薪ストーブ用の薪作りと販売です。正確に言うと太陽光発電の電力販売の売り上げの方が遙かに大きいのですが、こっちは何もしなくてもたまに点検に行って、インバーターが故障していないか、ブレーカーが落ちていないかなどの点検をやるだけなので、たいした仕事ではありません。
ところが薪はメチャクチャ肉体労働です。冬でも汗びっしょりになって、重たい薪を運ぶのも大変ですし、チェンソーを使って立木を切り倒すのは大変危険です。私のNPOは半分は知り合いの山の木を切らせてもらったりしますが、半分は建設会社や造園業者の剪定材などを持って来てもらって、その木を玉切りと言って一定の長さに玉切って、それを薪割り機で割って乾燥させています。
今のような梅雨時期はもちろん乾燥は進みませんが、これまでの冬の間や梅雨が終わってから照りつける太陽の熱射で乾燥が進むのです。それに一番必要なのは風通しのいい場所で保管することです。でも、カシとクヌギは細胞が詰まっているので、1年間ではストーブで燃やすほどの乾燥が進みません。ですから、2年間寝かせる必要があります。ストーブで燃やせる乾燥度(含水率)は20%以下がいいと言われています。
当NPOでは雑木が1立米(1立方メートル)1万8千円です。カシ・クヌギ(混在)は1立米(1立方メートル)2万5千円です。配達料は別途、大分・別府・湯布院は3立米まで1回3千円。それ以外の大分県内5千円。福岡・熊本が7千円です。カシ・クヌギは九州では、私の知る限りでは一番安いようです。当然含水率は約20%以下を出すように心がけています。
現在出せるカシ・クヌギは3年寝かせです。それが終わったら2年モノを出します。カシ・クヌギは1年モノは出しません。雑木は1年寝かせです。

湿った薪はなぜ暖かくないのか

切ったばかりの立木は含水率が50%からそれ以上です。切ったばかりの薪は湿っていて燃えにくいのは皆さんもご存じですよね。湿気があるから燃やしても水分を蒸発させなければ燃えないので火のエネルギーは水分を蒸発させるために使われるのです。1グラムの水を蒸発させるには539カロリーの熱が必要だと、中学校の理科で習いましたよね。つまり、薪ストーブを使うにはできる限り薪の含水率が低い方が部屋は暖かくなるのです。含水率50%の薪1キログラムを燃やすと約2200kc/hで、含水率20%で約3450kc/hで、0%の薪だったら4800kc/hだそうです。0%の薪は不可能ですから、20%以下の含水率の薪を燃やせば随分部屋が暖まるというわけです。しかも、湿った薪はススやクレオソートが出て、煙突にススが付着します。また、ストーブはバックファイアーという爆発的な燃焼事故が起こることがあります。ストーブが不完全燃焼していたり、ススが溜まっていたときなどに炎が逆流して燃え出る現象をバックファイアーと言うのです。バックファイアーで火事にならないようにするためにはストーブの掃除と乾いた薪を使って、煙の通りをよくしておくことでしょう。炉の中でジュージューと音を立てて水分が蒸発するように燃えているような状態の薪は使うのはやめた方がいいのです。

竹は冬至の前後2週間しか切ってはならない?

冬は木も冬眠するので乾燥するのですが、春になったら一斉に新芽が芽吹きますよね。そんな時期は含水率も随分高くなるのです。春の竹を切って吸ってみたら甘い糖蜜のような味がします。ですから竹を春に切ったら、竹の細胞の中に甘い蜜が溜まったままですから、虫が入りやすいのでしょう。カナダ製のメイプルシロップは有名ですよね。カエデの幹に切り傷を入れて、そこからメイプルシロップを取るのですが。木は多かれ少なかれ、甘い蜜を作って吸い上げているのです。
大分県は竹生産が日本一だそうです。別府の竹細工は有名です。そして、竹製品の原料の竹の生産量も日本一だと思います。国東ににお住まいの上野山貞男さんという竹材の卸業者の方が居ます。ご本人も竹山を育てていますが、国宝級の家屋の竹を使った天井などの修復用の竹は全て上野山さんが納品しているそうです。そんな有名な方に聞いたのですが、「竹は冬至の前後2週間しか切ってはならない」と仰っていました。それ以外の竹は虫が入るそうなのです。「昔の杉なども冬至前後に切って、自然乾燥させていた」と、聞いたことがあります。自然には自然の掟があるんです。千年も長持ちする杉材は冬至の時期に杉が冬眠に入った時に切れば最高の材として千年でも持つのでしょう。まあ、薪屋はそれは無理ですから、冬の間中切っていますが、それでも夏は暑くて、たまりませんので山作業はお休みです。なぜかというと、チェンソーなどの危険作業は常に集中力が必要で緊張する作業ですから、私は基本的に蒸し暑い夏には危険作業は行わないことにしています。
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私のチェンソー活用法

薪ストーブオーナーの皆さんはたいていチェンソーの1台や2台は持っていますよね。チェンソーって、それぞれ刃の種類が違います。それこそ数え切れない程の刃が売られています。それだから、新しいチェンソーを買って来たら古いチェンソーの刃は基本的には使えません。同じ会社の同じ機種でしたら使えますが。私はドイツ製のスチールという会社のチェンソーMS261というプロ仕様のと国産の新ダイワとリョウビと共立のアマチュア仕様のとを使っています。スチール製は馬力はよくて、早く切れるのですが、何せ重すぎます。がたいの大きな欧米人にはいいのでしょうが、日本人には重すぎて腕が疲れます。
そこで、いろんなチェンソーを使ってきたのですが、どこの製品ががいいとか、悪いとかはここでは言えません。営業妨害で訴えられては困りますから、ただもちろん会社によってひどい製品や「値段の割りにはよく働くよね」と、様々です。(関心のある方は個別にお問い合わせください)
ところで私は、各メーカーの刃とバーを一種類にまとめまて使っています。ここに写っているのは全てリョウビのチェンソーですがバーは新ダイワ製です。そして刃はオレゴン製(米国)の91VZ-58Eの1種類です。ですから、ネットでまとめ買いをして、1回に20個ほど買います。近所のDIYで買うと、替え刃1個が3800円から4800円のものが、同じオレゴン製の同一製品でも2200円くらいで手に入ります。しかもバーが同じですから、本体が壊れても刃とバーは使い回しが効きます。何でこれまで生真面目にそれぞれの会社のバーや専用の刃を買っていたのかと、今では反省しています。日本で売っているチェンソーのピッチ(刃と刃の距離)は3/8が一番多いようですから、その仕様で、バーの長さは40センチと決めています。しかし、それぞれの会社は自分専用のバーを売らなければ儲からないので、バーの厚みなどで58個の刃から56個の刃などいろいろ作って差別化しているのです。それなら同じバーにすれば刃は1種類でいいようになるのです。ちなみに新ダイワのバーはリョウビには合いますがリョウビのバーは新ダイワでは使えません。刃を延び縮みを調節する仕組みが新ダイワが一番簡単で、私は好きです。刃の中に伸縮させる仕組みが組み込んでいるのです。ですから、今では刃もバーもロスがありません。何台もチェンソーを持っている方はぜひ試してみてください。
by nonukes | 2017-06-30 20:26 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則