ブログトップ

小坂正則の個人ブログ

川内原発を止めて、これまでの科学の「社会通念」を超えた地震に備える必要がある

川内原発を止めて、これまでの科学の「社会通念」を超えた地震に備える必要がある
小坂正則

d0174710_14451344.jpg

d0174710_14454546.jpg

本日早朝5時から8時過ぎまで3時間に震度3の地震が5回。「これはもう尋常ではない」

今朝、別府では早朝5時過ぎから8時過ぎまで3時間余りの間に震度3の地震が5回も起きたのだ。これは明らかに別府断層帯が動き出した証拠だ。
14日の21時過ぎに熊本県益城町を襲ったマグニチュード6.5、震度6強の地震から始まった九州を襲った群発地震は1週間を過ぎても収まる気配すらない。その後16日未明に起きた地震が震度7、マグニチュード7.3の巨大地震だったので、この地震が本地震で14日の地震は前震と気象庁は命名した。ところが、昨日になって、両方とも震度7であることが分かったそうだ。気象庁の専門家も「同じ規模の地震が2回も続くことなどこれまでにないことで説明できない」と語っている。つまり、今回の地震から分かることとして、「想定外の出来事」ということなのだ。そして、もう一つは「地震研究は未知の分野が限りなく多い」ということだろう。
人類文明の歴史は僅か数千年でしかない。日本の地震の記録で言えば、桓武天皇が平安京(京都)に都を移した西暦794年の平安時代から今日まで僅か1222年間の歴史しか私たちは知っていないのだ。そんな時間は地球の歴史65億年から見たらほんの一瞬の出来事でしかない。東京電力が福島原発の津波対策を怠ったのも、平安時代の西暦866年の貞観地震で大津波が三陸地方を襲った事実を「遠い過去のことで気にする必要はない」と無視したことが、巨大事故を引き起こす結果になったのだ。地震や地球物理学の世界では千年は一瞬の出来事としてとらえる必要があるんだと国民は肝に銘じたはずだ。地震については想定外など存在しない。それなのに、規制委員会の田中委員長は「この地震は川内原発にとっては想定の範囲で大丈夫だ」と、何食わぬ顔で澄ましている。実際にはビクビクして夜も眠れないのだろうが。

規制庁は再稼働の規制基準を再度見直す必要がある

今回の熊本地震はこれまでの地震対策の考えを根本的に覆すような現象が起こったのだ。これまで活断層はその長さによって地震の規模を想定していた。だから九州電力は川内原発の周辺には細切れの活断層が散見されると報告して、「そこで起こる地震の規模は620ガルを遙かに下回る地震しか考えられない」としてきたのだ。
ところが、今回の地震は熊本の2つの断層と全く別の別府ー万年山断層帯が一緒に動いたことで、この3つは切り離されているように見えるが、地下でつながっている可能性が大きいという事実が実証されたのだ。
ということは上の図のように阿蘇山には断層はないはずだったが、実は火山灰に隠れていて断層が見えなかっただけで、本当は布田川断層帯と日奈久断層帯の延長線上には別府ー万年山断層帯だつながっていることが分かったのだから、日奈久断層帯の南西方面にも隠れた活断層がある可能性が濃厚になったと考えるべきなのではないか。少なくとも熊本の2つの断層と別府断層がつながったことから言えることは、これまで個別の活断層の長さから地震の起こる規模を想定していたことが無意味だということがハッキリしたのだから、川内原発の規準地震動の見直しを早急に行う必要があることだけは真実だ。
2011年5月に菅首相は浜岡原発が危険だという理由で、浜岡を止める決断をした。現在の安倍にそんな勇気も能力もない。丸川環境大臣は規制庁が判断すると記者会見で述べるが、田中委員長は端から、規制庁は原発の最低の規制基準を示すだけで、「動かすか動かさないかの判断は政治の責任」と言っている。誰も止めることができない原発は第二次世界大戦をやめることができなかった戦前の日本と同じだ。
無能な政治家と官僚に、無責任で政府公報のNHKなど御用マスコミによって、また私たち国民は犠牲に遭うのか。

川内原発の再稼働を容認した鹿児島地裁と宮崎高裁の裁判長は責任を取れ

鹿児島地裁も宮崎高裁もどちらも規制庁の専門家による規制基準は信頼の置ける規準で地震に対する備えは十分だと再稼働に太鼓判を押したのだが、その判断が誤りだったことが図らずも実証されたのだ。規制庁は川内原発の規制基準を見直しをして、審査をやり直しをしなければ、日奈久断層帯の南西沖の川内原発周辺の活断層が一緒に動いたら、川内原発が震度7の直撃を受ける可能性があるのだ。
熊本の北西の別府断層が今朝の3時間の間に5回も震度3の地震が直撃した。その先には伊方原発がある。伊方原発は今年の7月には再稼働が予定されている。私たち九州の住民は群発地震に襲われながら、2つの原発事故に挟み撃ちに遭う可能性の中での生活を強いられるのだ。たまったものではない。
一刻も早く川内原発を止めて、伊方の新規制基準の合格も一旦白紙に戻して、再度審査のやり直しを求めよう。きっと、私たち国民が声を上げることで社会は変わる。

私たちは高が電気のために生命を危険にさらすなどなっぴらだ。
みんなで政府に、九電に四電に「地震が収まるまで一旦原発を止めて」と要求しよう


有識者の声を聞け(東京新聞より)
d0174710_1444388.jpg

d0174710_1444503.jpg


本日のテレ朝のモーニングショーで原発と地震「たまペディア」がありました。その一部です。
d0174710_16354193.jpg

https://youtu.be/RAheJkVY22g



https://youtu.be/SbOwvWg3_yY



【川内原発】原子力規制庁に運転停止求める意見相次ぐ 丸川珠代環境相は...
The Huffington Post 執筆者: Chitose Wada
2016年04月20日


原子力規制委員会は4月19日、川内原発(鹿児島県)の運転停止などを求める意見が、14日の熊本地震発生から18日夜までに約340件寄せられたことを明らかにした。運転継続を求める意見もあったが、「想定外の地震が起これば原発は危険」など、運転停止を求める内容がほとんどだったという。毎日新聞などが報じた。
時事ドットコムによると、18日午後8時44分までに寄せられた意見は、メールが235件、電話やファクス、はがきは約100件あった。これに対し、規制委事務局の原子力規制庁は、「想定外の事象は起きておらず、今のところ運転を止める必要はないと考えている」とコメントした。
川内原発の運転について規制委の田中俊一委員長は18日、「不確実性があることも踏まえて評価しており、想定外の事故が起きるとは判断していない」として、今のところ運転を止める必要はないという考えを示していた。

■原発停止誰が決める?

原発の停止は誰が決めるのか。 原子力防災担当相でもある丸川珠代環境相は「原子力規制委員会がご判断される」などと回答している。
菅直人元首相は19日の衆院環境委員会で、2011年5月に中部電力浜岡原発の運転を停止した例を挙げ、当時は規制委がなかったとしながらも、「今の数字ではなく、将来起こりうる予防的な観点から停止した」として、政治主導で原発を停止したと説明した。さらに菅氏は、「今の鹿児島の場合は、現時点でいろんなことが起こって、まだ収束していない。予防的な観点からしばらく停止することを安倍晋三首相に進言されてはどうか」と、丸川珠代原子力防災担当相に促した。
これに対し丸川氏は「私ども環境省は、原子力規制委員会が独立性を保つために、いかに機能するかということが問われている」とコメント。政治主導による停止は「規制委の独立性を担保することにならない」として、規制委の決定を尊重するとした。
また、丸川氏は原子炉等規制法第64条の「原子力規制委員会は原子炉による災害発生の急迫した危険がある場合において、原子炉による災害を防止するための緊急の必要があると認めるときは、発電用原子炉等、使用施設の使用の停止、その他必要な措置を講ずることを命ずることができる」という条文をあげ、原発停止については「私は、原子力規制委員会がご判断されると思っている」と述べた。
by nonukes | 2016-04-21 14:53 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

  小坂正則