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小坂正則の個人ブログ

松下竜一の「濫訴の弊」(ランソノヘイ)作戦を全国の原発周辺地域で巻き起こそう

松下竜一の「濫訴の弊」(ランソノヘイ)作戦を全国の原発周辺地域で巻き起こそう
小坂正則
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私は3月10日の朝起きる前のまどろんだ時間にどこからか私を呼ぶ声が聞こえてきた。それも、どこか聞き覚えのある擦れた弱々しい声で、こう言うのだ。「こら小坂いつまで寝ているんだ。お前は私との約束を守っているのか。原発を止めるためにお前に頼んだたたかいはちっとも進んでいないではないか。濫訴の兵を忘れたのか」と。
私は「ランソノヘイ」と聞き返したが、もうその声の主は周りを見渡しても誰もいない。「何だ夢だったのか」と、思ってまた寝ようとして布団をかぶったその時に、「そういえばあの声は松下センセに似ていたなあ」と、思ったのだ。「でも、何でランソノヘイなんだろう。ランソノヘイって何のことだったかなあ」と眠たい目をこすりながら独り言をつぶやいていた。その時だ。「松下竜一氏の『五部の虫、一寸の魂』の著書にそんな文章があったような気がするなあ」と思い出したのだ。
そこで、私は本棚に駆け寄って、その本を手にとって読み直してみたら、次のような文章があった。日本政府は庶民が裁判所に訴えるなどということをさせたくはない。そのために「濫訴による弊害を起こしてはならない」という文章が法律書の中にあったことを松下センセは目にとめたという。
松下センセは言う。「弱点を攻めよ。すなわち日本中に濫訴の弊を巻き起こし、支配者の具たる法律を庶民の手垢でメロメロにしてしまうとき、日本政府は自壊してしまうのであろう。日本中の庶民たるもの、総掛かりで訴訟を起こさねばならぬ。日本政府に対してはいわずもがな、県知事、市長も血祭りに、大企業こそはひとつ余さず、ただひたすら訴えて訴えて訴え狂うことによって、日本の新しき庶民の世は到来するのである。」
「僕の不気味なまでに静かな言葉『僕がやらねば誰がやる』は、やがて到来する新しい世の石碑に刻まれることになろう。立て日本の濫訴の兵よ!」(ここまで引用)

濫訴の兵で次々に原発を止め続けよう

これまで原発裁判は原告が訴えても勝てることがほとんどなありませんでした。もんじゅ裁判と志賀原発裁判で勝訴したことがあります。このように地裁で勝ったとしても、上告されたら最後には負けてしまうという繰り返しだったのです。だから私は原発裁判はやっても無駄と諦めていたのです。原発裁判のことをよくこう言います。「原発裁判は針の穴にラクダを通すほど難しい」と。ところが、高浜原発3号、4号機の仮処分裁判で立て続けに勝ったので、もしかして「マンホールの穴」くらいになったかもしれないのです。
しかも3月9日には大津地裁の山本裁判長により日本で初めて動いている原発を止める画期的な決定が下ったのです。その前にも1年前の4月14日には福井地裁の樋口裁判長の下で高浜原発の仮処分がだされたのですが、関電による異議申し立てにより、同じ福井地裁で、昨年の12月に最高裁が送り込んだ林裁判長により、仮処分を覆す決定が出されて、今年の1月29日に3号機が再稼働して、4号機は2月20日放射能の水漏れ事故が起きて、26日に再稼働を初めて、営業運転に入る29日には変圧器の異常で緊急停止しています。このように30年以上経った古い原発で度重なる事故やトラブルでいつ福島級の大事故が起こるかもしれない危険な原発を住民の手で初めて止めることができたのです。
本訴訟では下級審で勝っても、実行力はありません。上告すればいくら勝ったといっても運転を止めることはできないのです。最高裁判決までは執行力がないのです。だから電力会社や政府は、「最後に勝てばいい」と平気なのです。311以後最高裁は裁判官を集めて原発の危険性の研修会を実施したりしました。それで「311以後、少しだけ司法も変わったのではないか」と言われていました。しかし、実のところは定かではありません。特にこれほどの反動的な政権が誕生したのでは、「統治行為論」という三権分立を完全に放棄してしまってる司法が良心的な判断を下すことなど微塵も期待できません。ですから、ここは変則的なたたかいになるかもしれませんが、良心的な裁判官の一本釣りのたたかいにならざるを得ないのです。本訴訟ではこれからも勝ち目がないのなら、仮処分で勝つ作戦があったことに私たち脱原発派は気づいたのです。
ですから仮処分は地位保全の決定ですから、本訴訟判決の前に原告の権利を確保するために一時的に仮執行してもらえる制度です。よく、会社をクビになった社員が仮処分で会社に復帰を求めるような時に使われている裁判です。つまり、今回の高浜原発仮処分決定のように、負けても負けてもどこかで勝てば、相手が異議申し立てをして次の決定が出るまでの期間は、原発を止めることができるのです。これこそ「濫訴の兵」の出番ではないですか。日本中の住民が全国の再稼働されそうな原発に対して地元の地裁に仮処分を求めて裁判を起こせばいいのです。町でも村でも至る所で仮処分裁判を起こせば、負けたり勝ったりが繰り返されるでしょう。その間は動いたり止まったりで、これじゃあ電力会社はあがったりでしょう。私たちは自分たちの権利を最大限行使して、原発を止めるという新たな手口を見いだしたのです。

あなたも地裁に仮処分の申し立てを起こしませんか

私は松下竜一センセの弟子として、「濫訴の兵」として仮処分裁判を起こそうと思っています。全国であなたの住む地裁に一番近い原発に対して仮処分裁判を準備しましょう。当面は伊方を広島と一緒に大分でやる決意です。四国でも仮処分をしませんか。北九州でも宮崎でもしませんか。川内原発でも熊本県民は仮処分をしませんか。負けても負けても仮処分裁判を続ければどこかに変わった判事、いえ、良心的な判事は必ずいるでしょう。だって、裁判官は法律と個人の良心にだけしたがって判決を下せるのです。ヒラメ判事とよく揶揄されます。裁判官が上司の顔色を伺って、国や大企業や最高裁人事部へ上目使いの判決を下すクソ裁判官が全国にたくさんいます。でも、彼らがいくら良識のある判決や決定をしたところで、処分はされないのです。確かに最高裁などへの出世はなくなるかもしれませんが、どうせ60歳間近の方で地方巡業中の判事の皆さんはいまさら出世もないでしょう。だったら司法の歴史に名を残しませんか。いえ、日本はこれから大災害が次々に襲っています。そんな天地大動乱の時代に原発事故を未然に防ぐことこそが国富であり、判事のつとめではないですか。そして、そんな判事を私たちの力で応援しようではありませんか。「濫訴の兵」たらんと思う方は私まで連絡願います。全国で仮処分を巻き起こす国民運動を起こしましょう。まずは大分県内の心ある方や周辺の方々は伊方原発を仮処分で包囲しましょう。

小坂への連絡方法 メール nonukes@able.ocn.ne.jp
 携帯 090-1348-0373

原発、逆転勝訴なら賠償請求も
高浜停止で関電社長

共同通信2016/3/18


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会長を務める電気事業連合会の定例記者会見で、発言する関西電力の八木誠社長=18日午後、東京・大手町

関西電力の八木誠社長は18日、大津地裁による運転差し止め仮処分決定で停止している高浜原発3、4号機(福井県)に関し、不服申し立てを経て上級審で勝訴するなどし最終的に確定した場合の対応として「一般的に(原発停止に伴う)損害賠償請求は、逆転勝訴すれば考えられる」と述べた。ただ「会社として現時点ではまだ何も決めていない」とした。
今後、賠償請求の動きが現実味を帯びれば、原発に反対する地元や周辺の住民へのけん制にもつながるため、議論を呼びそうだ。会長を務める電気事業連合会の定例記者会見で語った。(ここまで記事)

関電八木社長が私たちを威嚇しても無理だ
小坂正則 追加

関電八木社長で電事連会長は記者会見で上記の発言をして、「むやみに裁判討って来たら1日一億円の損害賠償とってやるぞ」と言いたいのでしょう。でも、そんなことはちゃんと対策を検討しいます。私ら財産のない者を中心にして訴訟に立つつもりです。取りたかったら取ってみろ。生命までは取られることはないのですから。何の心配もいりません。私らお金のためにたたかっているんではなりません。生命のためですから、お金で脅しても無駄ですよ。ヤギさんではなく、八木さん。

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怒る関経連「なぜ一地裁の裁判官が」 高浜原発差し止め
朝日新聞2016年3月18日

関西電力の高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定を、関西経済連合会の森詳介会長(関電会長)や角和夫副会長(阪急電鉄会長)らが17日、批判した。
角副会長は17日、関経連の記者会見で「憤りを超えて怒りを覚えます」と切り出した。「なぜ一地裁の裁判官によって、(原発を活用する)国のエネルギー政策に支障をきたすことが起こるのか」と述べ、「こういうことができないよう、速やかな法改正をのぞむ」と訴えた。再稼働で電気料金が値下げされると、鉄道事業の電気代が年5億円安くなるとみていたという。
森会長も同じ会見で、「値下げができなくなったことが関西経済に与える影響は小さくないと考えており、一日も早く不当な決定を取り消していただかなければならない」と話した。
沖原隆宗副会長(三菱東京UFJ銀行特別顧問)も「理解できない」とし、佐藤広士副会長(神戸製鋼所会長)も「(大津地裁のように)裁判がいろんなところで次々に起こり、電気の安定供給に不安が出てくるのではないかと懸念している」と話した。
by nonukes | 2016-03-20 16:00 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

  小坂正則