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小坂正則の個人ブログ

米国でサンダース革命という奇跡が起こりつつある

米国でサンダース革命という奇跡が起こりつつある
小坂正則
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米大統領選で民主党からバーニー・サンダースという社会主義者が名乗りを上げたというニュース解説を聞いた記憶があります。そこで、解説者が「今度民主党からサンダースという社会主義者まで名乗りを上げています。でも米国国民は彼の主張を受け入れることはないでしょう。泡沫候補です」とかすかな記憶が残っています。ところがサンダース氏はとてつもない経歴の人物だったのです。イラク戦争に最後まで反対した政治家で、60年代のベトナム反戦運動や全米を揺るがした学生運動の中心的活動家だったのです。どこか負けても負けてもくじけない大きな希望を抱く孤独な政治家、山本太郎参議に似ていませんか。
10月27日のニューズウイーク誌は以下のように伝えています。

先週行われた米民主党の大統領選予備選の候補5人による公開討論会がお決まりの泥仕合に陥らなかったのは、バーニー・サンダース上院議員の手柄だ。
司会を務めたCNNのアンダーソン・クーパーは、「アメリカの大統領選挙で社会主義者が勝てるだろうか」とサンダースに問いただした。社会主義者を自称する最左派のサンダースは、ひるむことなく北欧式の社会民主主義を擁護した。
これに対し、ヒラリー・クリントン前国務長官は真摯な言葉で資本主義を擁護した。「アメリカはデンマークとは違う。私はデンマークが好きだ。でも、アメリカがやるべきことは、行き過ぎた資本主義の手綱を締め、今の経済体制にみられるような格差を生まないことだ。史上最大の中流階級を築いてきたものに背を向けるのは、由々しき間違いだろう」
ここで守勢に立たされたのは、サンダースではなく資本主義だった。その意味で、サンダースはアメリカの進歩主義を大きく前進させている。
実際、討論会の勝者はクリントンだったが、議論はサンダースを軸に進んだ。
サンダースが最も注目されたのは、クリントンへの攻撃をそそのかすクーパーの挑発に乗らなかったことだ。国務長官時代に公務に私用メールを使用した問題で質問を浴びるクリントンに、サンダースは助け舟を出した。「政治的な発言ではないかもしれないが、私は(前)国務長官は正しいと思う。くだらない電子メール騒動に、アメリカ人はうんざりしている」
これはまさに政治的な発言だった。サンダースが原則を重んじる高潔な人物であると印象付けることになり、討論会は共和党のときのような個人攻撃に陥ることなく、驚くほど実質的な議論が続いたのだ。
サンダースは最有力候補を引きずり降ろすことよりも、自身の考えを突き詰めることに関心があるようだ。政治家として、実に稀有な心構えだ。より進歩主義的なアメリカを求めるクリントンの支持者は、彼女の挑戦者に感謝するべきかもしれない。
「ヒラリーと民主党を救った社会主義者サンダース」 newsweek10月27日号
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/10/post-4033_1.php

民主党5人の候補予定者の中で泡沫と言われていたサンダース氏はCNNの主催した立候補者の討論番組でヒラリーへの唯一の対立候補として一気に頭角を現したのです。

バーニー・サンダース氏は信頼の置ける知識人政治家

バニーサンダースは1949年生まれ74歳のユダヤ系の上院議員です。彼は左派系無所属でしたが民主党とは院内会派を組んでいて、今回大統領選に立候補するため昨年4月に民主党に入党したそうです。 バーモント州バーリントン市長(1981年 - 1989年)や下院議員を務めていて、バーモント進歩党(地域政党)や米国の社会民主主義者などの支持を得ているそうです。バーリントン市長時代、市の電力を再エネ電力に変えたりした環境派の政治家でもあるのです。
blogosの2月10日号によると、
「もちろん、相当にしっかりした人物で、筋金入りであることも明らかで、サンダースは1960年代のアメリカ学生運動の中心であったSNCC(学生非暴力委員会。Student Nonviolent Coordinating Committee)の活動家である。彼らは、アメリカの国人差別に抗議する公民権運動をにない、そしてベトナム戦争反対の運動を担った。
 サンダースはマーチン・ルーサー・キングの指導した、1963年のワシントン大行進に参加しており、だから、彼はキング牧師の「I have a dream」という有名な演説をその場できいている。
「バーニー・サンダースは極端な政治家ではない」blogos2月10日号
http://blogos.com/article/159867

以下はネットで拾ったサンダースの記事です。
彼は、格差是正やTPP反対、LGBTの権利拡大を訴え、若者から圧倒的な支持を集めています。そしてニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可しているほか、哲学者ノーム・チョムスキーやアーティストのシェパード・フェアリー、人気ロック・バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらもサンダース支持を表明しています。
以下はサンダースの発言の抜粋です。

「私たちは、この国を自由の国にしている憲法上の基本的な権利を損なうことなく、テロと戦い、アメリカ国民を守ることができるはずだ。私たちはみな忘れまい。1940年代、罪もない日系アメリカ人が理由なく収容所に送られた。1960年代はアメリカの大統領、ケネディ大統領が、FBIの捜査ファイルの対象だった。1960年代には、私たちの中にも20世紀の英雄と考える人のいる1人であるマーチン・ルーサー・キングがFBIに追跡され、捜査されていた」

「いまこの国の支配層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ大勢の子供達が貧困にあえごうと、どれだけ失業率が高かろうと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。私は言いたい。えー加減にせい!!」

「いま我々がとり組まなくてはならない課題のひとつ、それはこうだ。 全国に多くの優れた良き人々がいる。しかし、状況は絶望的だ、企業の資金力には負ける、大富豪には勝てない、諦める。そう思ってしまったら、まさに彼らの思うつぼ。皆さんに伏してお願いする。どうかそんな絶望の世界には足を踏み入れないでくれ」
Everyone says I love you !「私の愛するバーニー・サンダース米大統領候補の逸話と言葉。「どうか絶望の世界には足を踏み入れないで」ブログより抜粋です。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/bf870fa08eaebb41ac3c03c39e882e62


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米国で若者中心の非暴力革命が起こりつつある

全米では泡沫と言われていたサンダース氏が一気に頭角を現してきたのは、彼の戦略的な読みがあったとも言われていますが、行き詰まった米国社会がトランプという安倍のような極右を共和党の大統領候補に担ぎ出そうとしているのに対して、リベラル派は若者を中心に米国社会の狂気を一掃するまっとうな大統領を誕生させようとしているのではないでしょうか。トランプが共和党の大統領候補になるかどうかは分かりませんが、民主党の大統領候補はこれまで泡沫といわれていたサンダース氏がここに来て一気にヒラリーを追い上げて、若干ですが、全米の支持率でヒラリーを上回ったことは大きな可能性の現れでしょう。彼の選挙公約には、富裕層への増税や、大企業の租税回避地(タックスヘイブン)を経由する課税逃れの取り締まり強化、国民皆保険制度、公立大学の授業料無償化など、社会の公平性を重視した私たちから見たら余りにもまっとうな施策が並んでします。そして全米の学生の85%が彼を支持しているそうです。
米国でもこの間、若者による「ウォール街を占拠せよ」(2011年9月)などの単発的に繰り広げられてきました。それらの運動の下地があって、サンダースの立候補などが生まれたのだと思います。米国だけではなく、香港でも雨傘革命などの学生反乱などもありました。「1%超富裕層と99%貧困層の格差社会」への反乱が世界中で起こっているのです。

日本でも極右への対決軸を良心的平和主義者は示そう

狂気の米国の中でもサンダース氏のようなまともな大統領候補を押し立てて、米国市民の良心が全米を揺るがそうとしています。翻って、この国の良心は一体どこへ消えてしまったのでしょうか。一国の大統領を「元奴隷が大統領になった」と侮辱的な発言をしても政府トップの菅官房長官まで「別に問題ではないでしょう」という始末です。だって、占領国の親方を子分の国のそれも与党の要職にある国会議員が差別発言を行ってもです。その上、「私の話したことを皆さんは誤解している」と、ご本人は差別発言とは思っていない程の能天気ぶりです。そのほか、歯舞という漢字を読めない北方領土担当大臣やゲスの育休不倫議員など、自民党の議員はもう一回幼稚園から出直したほうがいい議員ばかりです。このまま本当に皆さんが無関心でいたら、親方の米国はまともな国に返り咲いても、子分の日本は恥ずかしい国に成り下がってしまいかねません。北朝鮮をバカにしいている時ではありません。この国は北と変わらないような民主主義をかなぐり捨てる国へと転落してしまいかねないのです。

野党5党首の話し合いが最後の希望

昨夜19日、民主党が野党5党首会談に応じて、共産党も国民連合政権構想を一旦取り下げて、野党共闘の話し合いに応じたそうです。立憲主義を守り、安保法案の廃案をめざして5党協力を行うそうです。「国会や国政選挙で出来る限りの協力を行う」という文面に調印し、これから参院選の協力を話し合うと新聞は伝えています。32選挙区の1人区を野党一本化の候補を出して、狂った安倍政権と五分の闘いを繰り広げれば、良心的な国民の支持を得ることも決して不可能ではないでしょう。泡沫候補と言われていたサンダース氏が民主党の本命のヒラリーを頭一つ抜き出したのですから、不可能を可能にするのが革命です。格差のない社会や平和を求めるまっとうの若者や女性や老年者の思いを一つにする政治的ムーブメントを全国に巻き起こそう。米国の若もに日本も続こう。この非暴力革命の主役は私たちのような普通の市民なのです。
by nonukes | 2016-02-20 13:17 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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