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小坂正則の個人ブログ

いかに参院3分の2の改憲派議席獲得を阻止するかが今度の参院選の争点

いかに参院3分の2の改憲派議席獲得を阻止するかが今度の参院選の争点
小坂正則
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なぜ安倍政権の高支持率は続くのか

甘利大臣の辞任や丸川環境大臣の「1ミリシーベルトは科学的な根拠がない」発言や北方担当大臣が記者会見で北方4島の中の1つである歯舞(はぼまい)の字を読めなくて、「そんな自分の担当している北方担当大臣が4島の漢字を読めなくていいのか」という批判が巻き起こっていました。そして、とどめは「ゲスの浮気議員」事件などで自民党議員の失態が目白押しの安倍首相は、それでも強気に「今度の参院選で憲法9条の第二項を削除する改憲を争点にして選挙をやりたい」と、堂々と言うほどの余裕があるのは、高い支持率が続く安倍政権の支持率が大臣の不祥事が続いても一向に下がらないからなのでしょう。いえ、むしろ甘利大臣が辞任した後でも逆に支持率が上がっているのです。これは実に恐ろし事実です。
内閣支持率を調査する方法はDDR方式という、固定電話での調査が中心ですから若者や共働きで平日家に居ない方の声は反映しないという問題もあります。よくネットでは「不正な世論調査が行われているのではないか」という声も聞かれます。しかし、これまでこのような方法で世論調査が行われていたのですから、有権者の声をストレートに反映できていないにしても、これまで同じ方法で行われて来たのですから、年月の経過による支持率の数字的な変化は反映していると言ってもいいでしょう。また、読売や産経など御用新聞社の調査は恣意的な数字が隠されている可能性はありますが、朝日や毎日の調査でも同じような数字なのですから信憑性は高いと思っていいでしょう。
それでは、なぜ安倍政権の高支持率がこんなにも長い間続くのでしょうか。TPPの実施で農家や地方経済の衰退は目前ですし、マイナス金利で地方銀行はつぶれるのではないかとささやかれていて、株価も下がって、いよいよアベノミクスの化けの皮が剥がれて日本は大不況目前という経済状況の中でも安倍政権の支持率は上がりっぱなしなのです。これまで2012年12月に発足した第二次安倍政権は、日銀を手駒にかけて、異次元の金融緩和と言って、市場にお札をどんどんばらまいたり、法人税減税で企業収益を無理矢理上げて、見せかけの経済成長を続けて来たのです。しかし、3年間も日銀の無節操な金融緩和で経済成長を続けても、やがてはマーケットもアベノミクスが偽物であると見透かして、金融マネーは日本売りに走るでしょう。その時には国民は大きなツケを支払わされるのです。ですから、今はその一歩手前の時期だと私は思います。よく「安倍政権の支持率と株価は連動する」と言われます。ですから、政府は何とかして夏の衆参同日選挙までは株価を保ちたいと思っているのでしょう。その後どんなに不況になっても,国政選挙はありませんので,政権基盤を揺るがす政局はおこらないのです。

安倍政権を倒すなど夢のまた夢

あの人を小馬鹿にしたような安倍がテレビに出ると私はテレビのチャンネルを変えたくなります。国会では野党の質問にはまともに答えることはなく、自説をダラダラと喋って、時間だけを使って、「もうこの国会答弁を何十時間もしたのだら、十分誠意を尽くして質問には答えた」といって、来年度予算審議を打ち切り強行採決を行おうとしているのです。
そんな安倍のふてぶてしい答弁を聞きたくもないのですが、なぜこんなに安倍が自信を持っているのかといえば、大阪府市長選で橋下が勝って、この自信に満ちた安倍の発言が繰り返されているのです。大阪市長選が終わった後に大阪維新の橋下は「安倍の改憲に積極的に協力する」という発言と、今日の高支持率とで「参院で改憲派勢力の三分の二に手が届く」と安倍は確信したのでしょう。衆院ではすでに三分の二に自公で届いていますし、自公と大阪維新に安保法制の法案に賛成した元次世代の党で今は「日本のこころ」や大阪維新や新党改革や日本を元気にする会などを合わせると151議席です。参院の議員定数は242議席で三分の二は162議席ですから、残り11議席が足りないだけなのです。
今度の選挙で自公に大阪維新で11議席を増やすことができたら改憲法案を国会で可決できるのです。それに民主党のへなちょこ議員へ自民党得意の一本釣り攻撃をかければ数人くらいならいくらでも鞍替えさせることも可能でしょう。そういった意味では本当に危機的な状況なのです。

今度の参院選は改憲を阻止する重要なたたかい

ところが野党第一党の民主党のだらしなさが自民による一党他弱を招いた一番の要因です。参院での32選挙区の一人区をどうやって野党統一候補を実現させられるかが今度の参院選で改憲派三分の二議席獲得を防ぐ要なのです。しかし、32選挙区の中で熊本だけしか一本化が実現していないのです。それを妨害しているのが民主党と連合なのです。
ここに来て共産党は野党共闘に積極的ですが、もし、野党共闘が実現できなくても共産党は損ではないでしょう。だって、民主党が蹴って野党共闘ができなかったという結果になれば、圧倒的な反自民票は共産党に流れる可能性が大きいからです。ひょっとすると参院での野党第一党を共産党が奪う可能性さえあると私は思っています。
私たち無党派の市民が煮え切らない民主党のケツを叩いて「野党統一候補と野党の選挙区調整を行え」と訴えて、「一人区で野党の候補を調整するくらいのことをやらなければ自公と大阪維新には絶対に勝てないんだ」と民主党を恫喝しよう。「もし、参院で改憲勢力三分の二を許したら、その責任は野党第一党の民主党に最大の責任があるんだ」と訴えよう。
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参院選、9条も争点 改憲巡り首相答弁 衆院予算委
(朝日新聞デジタル 2016年2月4日)

安倍晋三首相が憲法改正に向けた発言を際立たせている。4日の衆院予算委員会で、首相は「参院選でも訴えていきたい。3分の2の多数を形成しなければ憲法改正には至らない」と語り、夏の参院選では改憲を掲げ、発議に必要な3分の2の議席確保を目指す考えを鮮明にした。具体的な条文として、戦力不保持を定めた憲法9条2項も対象として取り上げている。

民主党の大串博志氏は4日の質問で、「参院選では憲法9条の改正も争点として訴えていくのか」と追及した。これに対し、首相は就任後の国政選挙を振り返りながら「自民党の憲法改正草案がある。すでに衆院2回、参院1回、このことも掲げながら選挙を戦い、大勝を得た」と強調。さらに「(草案では)9条についても示している。2項は変えていくと示している」と訴えた。

首相は1月10日に放送されたNHK番組で、今夏の参院選について「自公だけではなく、改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と述べた。この日の予算委では、おおさか維新の会の下地幹郎氏が「私たちも憲法改正を国民に訴え、3分の2の勢力になりたい」と訴えると、首相は「敬意を表したい。3分の2の多数が形成されれば、国民投票に付される」と応じた。

首相は3日の衆院予算委でも、憲法学者の多くが自衛隊の存在自体を違憲と指摘していると訴えながら、将来の9条2項の改正に触れた。4日の答弁でも、戦後の現行憲法の制定過程を取り上げて、「『指一本触れてはならない』と考えることで思考停止になってはならない。『天から降ってきたから、もう変えられない』ということではならない」と語り、改めて憲法改正に強い意欲を示した。
by nonukes | 2016-02-17 17:30 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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