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小坂正則の個人ブログ

「北陸電力が志賀原発廃炉で倒産の危機」北陸電力を市民電力会社へ衣替えさせよう

「北陸電力が志賀原発廃炉で倒産の危機」北陸電力を市民電力会社へ衣替えさせよう
小坂正則
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北陸電力が倒産の危機に瀕していることを皆さんご存じですか。北陸電力は日本一小さな電力会社です。年間5千億円の売り上げしかありません。東電が年間6兆8千億円のうりあげですから、その13分の1という超零細企業なのです。しかし、決してこの会社は昔から不採算企業だったわけではないのです。黒部ダムなど200万kwの水力発電を持っていて、志賀原発などに手を出さなかったら、優良企業として生き残ることができたのです。しかし、この原発の原子炉直下に活断層が走っていることが暴露されて、規制委員会は廃炉を要求しているのです。もちろん活断層を隠して建設した北陸電力の無責任な姿勢も問題なのですが、この会社を潰すことはできないという理由で、活断層のある原子炉を動かそうとする動きが自民党の中から出てくる可能性もあり得るでしょう。
しかし、経産省は中部電力と関西電力に支援を要請しているのですが、両電力会社は支援を渋っているそうです。関電などの子会社になってしまえば、原発をやめる唯一の既存電力会社の誕生が不可能になってしまいます。せっかく原発ゼロの電力会社が生まれようとしているのに、それに私たちが応援しない手はないでしょう。まずは、北陸電力へ国の資金援助を要求する運動が必要でしょう。というのも、動く可能性のある断層という認定基準がこれまでは4~5万年前に動いていない断層は活断層ではないと保安院は認めていたのですが、311以後の規制庁は13万年前までに動いた断層は活断層というように基準を変えたものですから、その基準変更した国の責任で北陸電力は国によるよる損害賠償請求をしてもいいわけで、少なくとも何らかの支援を要請するのは当たり前の話なのです。
もちろんソフトバンクの孫さんが北陸電力を買収してくれれば一番いいのですが、ソフトバンクの孫さんは東電と組んで電力事業へ乗り出すようですから、それも無理かもしれません。ですから、私たち市民の力で原発ゼロの北陸電力を応援しようという私の提案です。




北陸電力、破綻シナリオが現実味増す 関電と中部電、救済要請を拒否か
Business Journal2015/09/09


北陸電力志賀原子力発電所(「Wikipedia」より/Hirorinmasa)北陸電力志賀原子力発電所1号機(石川県)直下の断層を「活断層の疑いがある」と原子力規制委員会が認定し、同原発の再稼働は事実上不可能となった。北陸電の経営を直撃する事態となり、政府筋は「最悪の場合、経営破綻もあり得る」と漏らしている。経済産業省は水面下で北陸電の救済シナリオを練り始めているが、救済を求められた関西電力と中部電力に応じる気配はなく、厳しい先行きが予測される。

原子炉等規制法は、活断層上の原発建設を認めていない。これまで政府は、電力会社が提出した断層評価に基づいて原発の建設許可を出していたが、福島原発事故を受けて3年前に発足した原子力規制委は、全国の原発について独自の断層調査を実施している。

こうしたなかで志賀原発1号機が建つ地層について、原子力規制委は「12~13万年前に一部が変異した疑いがある」として、実質的に活断層と認定した。これに対して北陸電は猛反発。「とても納得できる認定とはいえない」として、今後も自社で断層調査を継続して原子力規制委に反論文書を提出する方針でいる。

北陸電の売上高は5000億円程度。実は北陸電は、志賀原発を通じて関電と中部電に電力供給しており、両社から発電委託料を得ている。関係者が明かす。

「原発停止に伴って電力供給ができなくともこの契約は続いていて、実は現在の北陸電力にとっては、この発電委託料は経営の屋台骨を支える収入なのです。数千億円ものコストを投じた原発がもし再稼働できず廃炉に追い込まれるようなことになったら、発電委託契約も自動的に解消されることになります。そうなると北陸電力は死活的な打撃をもろに受けることになるわけです」

このため監督官庁である経産省が、北陸電の経営危機に備えて救済シナリオを水面下で描いているのだが、その内容は「関電と中部電が支援する」(政府筋)というアバウトなものだ。両社への接触を開始しているとはいうが、関電も中部電も、原発事故を起こした東京電力に対する資金援助をすでに強いられており、「これ以上の負担増にはとても耐えられない」と応じる気配はないという。北陸電関係者ですら「仕方ないでしょう」と言うほどだ。

すでに原子力規制委は、日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)の直下を走る断層についても「活断層の疑いがある」と認定した。日本原電はこれに強く反発しており、行政訴訟も辞さない方針だ。政府筋は「原電に続いて北陸電の原発も再稼働できなくなれば、原子力規制委は『原発潰しを狙っているのではないか』とその姿勢に批判を呼ぶ」と、規制委の強硬な態度に懸念を示す。

規制委による原発の新安全審査は大幅に作業が遅れている。政府内からも「どうなっているのだ」と苛立ちが募っているが、「独立性の高い規制委に文句をつけることはできないし、やるべきでない」(政府筋)とあって、北陸電破綻のシナリオは現実味を帯びつつある。
Commented by sa3yaka74awase at 2015-10-01 09:20
電力会社の倒産こそ、放射能危機を大きくさせてるのではないでしょうか?
Commented by sa3yaka74awase at 2015-10-01 09:26
ていのいい、国ののっとりをし易くしてるってことではないですか。。
今、地震が頻発してる中で、高齢者、障害者が人として自立した生活をつづけるのに、電気は一番、ありがたいエネルギーに思えます。

まだ、だいたいエネルギーでインフラ確立されていない中で、
また、インフラが民営化で節操なく資本主義理論で目先の利害で動かされる法制度の中で、今、あるシステムを全否定するのではなく、完成させる方に尽力するのが、ここ100年ほどの過渡期として大切ではないでしょうか。
私個人は、ガス、石油、電気のリスクヘッジの数は多いほどいい、と思っています。
by nonukes | 2015-09-10 09:34 | 原発再稼働は許さない | Comments(2)

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