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小坂正則の個人ブログ

言葉は平和を実現するための道具たり得るか

言葉は平和を実現するための道具たり得るか
小坂正則


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フリージャーナリスト 横田一氏が規制庁の田中委員長を追い詰める「言葉が武器になる瞬間」



私は近頃人間不信に陥ってしまって、人が発する言葉を信用できなくなって来ました。
国会中継が毎日のように行われていますが、その中で、首相や大臣は抽象的な言葉を使って国民を騙そうとする。特に安倍政権がゾンビのように復活して、見たくもない顔をニュースで毎日のように見て、あの甲高い声を1日に1回は聞く羽目になることが多いのです。
重たい気分に追い打ちをかけるように私の耳に入ってくる、図々しい言葉に私は身震いしたくなるくらい心底から私の身体が拒否反応を起こすようです。
その言葉とは「集団的自衛権によって自衛隊員が危険にさらされることは絶対にない」とか「日本は積極的平和主義の旗のもと、世界の平和と安定のため、一層貢献していかなければなりません」(首相の年頭挨拶)また、首相はこうも言いました。「日本の原発は世界最高水準の安全な原発です」と。「原発の安全は国が責任を持って約束します」などなど。

言葉はどれだけ信用できるのか

以前こんなことを誰かの本か雑誌かで読んだ気がします。「よく地球にやさしい00ブルドーザーとか、地球にやさしい00建設とかいうコマーシャルを聞くことがありますよね。その言葉と会社のやってることには何の整合性もないのですが、実はそこには重要な秘密が隠されているのです。なぜかというと、ブルドーザーのメーカーが地球にやさしい訳はないし、建設会社はどんどん環境破壊を行ってるわけで、言葉と現実は大きく乖離しているのですが、そんなことはコマーシャルのコピーではどうでもいいことなのです。耳障りがいい言葉によって、人々の脳裏に、そのコピーを植え付けることによって00建設と言えば地球にやさしいという単語を思い出させることが目的なのです。ですから聴衆はそのコピーによって私たちの脳裏にすり込まれていたのです」というような話でした。
確かに今はほとんど聞きませんが、私が若かった頃、コカコーラのコマーシャルがテレビやラジオで頻繁に流れていました。「スカッとさわやかコカコーラ」というコピーです。それは誰でも知っているコピーです。汗をかいて、スカッとしたいなと思ったら、「そうだコークを飲めばいいんだ」と無意識の内に自動販売機のコーラのボタンに手が伸びていたのだろうと思います。

抽象的で誰もが反対できない語彙は信用できない

「地球にやさしい」とか「平和」とか「美しい日本を取り戻そう」とか「親孝行をしよう」や「ふるさとを大切にしよう」とか「愛国心」などという抽象的で誰でもが反対できないような言葉は逆にいうと、それだけ曖昧なだけにウソが隠しやすいのです。むしろ、そんな言葉を頻繁に使う人間こを「疑ってかかる必要がある」と、私は思っています。「愛国心」や「道徳教育」などを叫ぶ人間こそ、それらが欠如している人間たちが大変多いからです。そのいい例が橋下大阪市長や安倍晋三と安倍政権そのものだと私は思います。彼らにとって「ことば」とは、バカな民衆を支配するための「道具」に過ぎないのです。安倍政権の閣僚の大半が日本創世会議というネトウヨ団体の会員ということもからも分かるでしょう。
人類の歴史上で「敵を先制攻撃して支配するために侵略しよう」などと言った為政者はいないそうです。ほとんどの支配者は「我が国の平和を守るために敵が攻めて来る前に我が方から攻めよう」とか、「これは平和のための戦争だ」と言うのです。戦前の日本も「大東亜共栄圏建設のために」とか「アジアの人々を帝国主義から解放するための戦争」などと都合のいいことを言って侵略戦争をしていましたよね。
それは現代でも続いています。ロシア軍がクリミアに進出したの「クリミアの平和のための進出だ」とプーチンは言ってました。ブッシュがイラクへ攻撃した時も「フセインが大量破壊兵器を持っているので使う前に攻撃する」と言ってバクダッドの街を破壊し尽くしましたよね。フセインはなぜ「そんなの私は持っていない」と事実無根であることを証明しようとしなかったのかと私は以前から疑問に思ってました。でも、フセインは実に頭がよかったのです。「どうせ核兵器を持っているというのはフセイン政権を倒すためのブッシュの単なる口実だから、どう反論したって無駄だ」とね。
そろそろ結論を急ぎたいと思います。
私はひらめいたのです。安倍首相が発する言葉は全てが曖昧で抽象的な言葉しか使っていないのだと。だから抽象的な言葉には本来なんの意味もないのです。「平和」や「環境にやさしい」など、どうにでも取れるからです。じゃあどうすればいいのか。答えはこうでしょう。国会論戦を見ていても、よくそのことは分かります。山本太郎はいつも国会では具体的な数値を上げて、事実を積み重ねて丹念に質問をします。すると担当大臣などは、それに対しては決して具体的な回答はしません。回答は必ず曖昧でどうにでも取れる回答ばかりです。いま繰り広げられている「戦争法案」の審議でも同じことが言えるでしょう。具体的に説明してください。と辻元清美議員が質問しても必ず首相も大臣の曖昧に答弁して逃げます。「イエスかノーで答えてください」と質問しても、返ってくる答弁はイエスでもないノーでもない回答ばかりです。


安倍首相を追い詰めるためには個別具体的なことを徹底的に食らい付くほど追求しろ


曖昧な言葉で逃げようとする首相や大臣や菅官房長官を追い詰めるには、個別具体的に答えさせる仕組みを作るしかないのです。国会答弁は首相は議員を小馬鹿にしているので答えないのでしょうが、だったら記者会見の場では記者はもっと具体的なことを聞くことはできるはずです。規制庁の定例会見などではフリーの記者は何度でも何度でも食い下がって田中委員長に問い詰めています。安倍首相が「日本の原発は世界最高の厳しい安全基準だ」と言うのに対しては「日本の基準のどれが米国の基準やEUのどの基準よりも厳しいのか個別具体的に教えてください」と迫るしかないのです。
ここにアップしている動画は規制庁の田中委員長へこれでもかこれでもかと徹底的に追究するフリーの記者横田一氏の心意気を見てください。最後には田中委員長に「アホッ出て行け」と悪態をつかせるまでに追究する姿勢が本当のジャーナリストだと私は思います。彼をぜひ安倍首相の会見に出させてみたいものです。官邸は絶対の彼を記者会見に出させることはないでしょう。
そのようにして、ウソが隠せない言葉で1つ1つ安倍首相の言葉だましの化けの皮をはがすしかないのです。その作業を行えば安倍首相に騙されている国民も「あいつは嘘つきだ」と気づくかもしれないのです。
by nonukes | 2015-06-13 01:38 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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