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小坂正則の個人ブログ

ドイツのメルケル首相に比べてあまりにも軽薄すぎる日本の首相 その2  

ドイツのメルケル首相に比べてあまりにも軽薄すぎる日本の首相 その2
小坂正則
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先日の3月11日に上記のブログを書きました。そして、私のブログへ「~しかし、どんなに素晴らしい意見でも、人をバカにするような心は悲しいなー」という方のコメントと、同じようなもう1件のコメントを頂いたのです。
確かに私の書きたかったことは何も安倍首相を誹謗するような目的で書いたのではありません。なぜなら、そんなことをしたところで、全く安倍晋三氏へのダメージなどにはならないことが分かっていましたし、人を蔑むようなことを言ったとしても、それで問題が解決するわけでは決してないからです。
むしろ私が求めていることは別のところにあったのですが、酒を飲んで書いたことや深夜に書いたことなどもあり、論理的で倫理的な内容ではありませんでしたことを、私のブログを読んで頂いた方々に心からお詫びいたします。安倍晋三氏がどんな人間だとしても、彼の人間性を非難したり、病気になることを願うことで、日本の政治的状況や社会体制が変わることはないからです。インドのガンジーが説いたように「社会を変えようと願うなら、自らが変化の原動力となりなさい」と言った言葉を思い出しています。他力本願ではだめなのです。そこで、メルケル氏とあまりにも違う選択をしようとしている日本の政権の背景や、現状を分析するために、今日は、その続きを書きたいと思います。

メルケル氏のいう「政治的決断」が、なぜ日本では出来ないのだろうか

ドイツの首相のメルケル氏は「日本のような技術の最先端の国でも原発事故を起こしてしまった」ということから「政治的決断が必要だと自覚した」と、語っています。メルケル氏は元々保守政治家です。日本で言えば自民党の首相のような方です。その首相が「脱原発を決断して、日本の首相が決断できない」その違いはどこにあるのだろうかと、私は思い悩んだのです。私のような者が思い悩んだところでどうでもいいのですが、大江健三郎氏も、この社会現象について「心を痛めている」1人なのです。
大江健三郎氏が3月10日に外国記者クラブでの会見の模様を聞いて、私はその大江健三郎氏の「思い悩む」様子を見て、「大江健三郎氏の問いは私たちに課された大きな宿題なのではないだろうか」と思ったのです。
大江健三郎氏は「現在の政治的な、人間的な意思、態度というものを完全に作り変えなければいけない、そのことを今強く感じている。」と語っています。
また、3月10日の会見で彼は以下のように言いました。
「この状況はもっともっと悪化している、もっと究極に近づいている。そして個人的に言えば老人として死のうとしている我々がどういう表現、人間はどういう足場に立って、どういう精神でもって表現活動を続けることができるかをサイードさんは "On Late Style"の中で述べています。私はそれを掘り出して、みんなに伝えるということを願ってきました。」
「それを私は自分の信条としたいとも思っているんです。今、私はサイード的な最後の楽観性を自分のものにしたいと考えて、文学的な仕事が終わった所で仕事をしています。その、非常に絶望的な中で、なぜ人間が楽観的でいられるのか。そのことを申し上げて、私の話を終わります。原発というものを我々の文化から押し戻してしまう。それが私の最後の仕事としたいと思っています」と。

大江健三郎氏の問いについて私なりに考えてみた

さてこの謎解きのような会見で話した大江健三郎氏のサイード氏の生き方への共鳴を、私はどう紐解き、そこから私なりに何を学ぶべきなのかを考えてみたいと思います。私は大江氏が語った「最後のスタイル」と言った意味を考えてみたいと思いました。そして彼は「原発というものを我々の文化から押し戻してしまう。それが私の最後の仕事としたいと思っています」と語ったのです。
大江健三郎氏はノーベル文学賞を取ったあと、作家をやめようと思ったそうですが、あらためて最後の仕事をやろうと決意したそうです。彼の最後の仕事イコール「最後のスタイル」なのかもしれませんが、その1つが「原発というものを我々の文化から押し戻してしまう」ことなのでしょう。
大江健三郎氏に記者会見翌日の11日に小泉純一郎元首相が福島県喜多方市で講演しています。そこで、小泉元首相も大江氏と同じようなことを話しています。「政治が原発ゼロにかじを切るべき」と、安倍首相に決断を迫りながら、「安全で夢のある原発ゼロ社会を実現しよう」と。また、「総理在任中は、推進派の<原発は安全で安くてクリーン>という説明を真に受けてしまったが、本を読んだり、専門家に聞くと、すべて嘘と分かった。今でも政府はよく嘘を言っていると思う。嘘が分かっても、頬かむりをして寝ていればいいのか」と。そして最後に 「<汚染水はコントロールされている>と、誰か(安倍首相)が言っていたが、全然、コントロールされていない。よくもあんなマヤカシが言えるな、と」。「政治が原発ゼロにかじを切れば、必ず自然エネルギーで経済成長ができる国になる。夢のある壮大な事業だけれども、原発ゼロの社会は今より必ずいい社会になる。政治が決めればできる」と。
このように日本を代表する文化人と元首相がいのちをかけて「脱原発」を最後の仕事だと言っているのに、そして「500日以上も日本は脱原発を実現しているのに、それでも政府は原発を再稼働させようとしている」という異常さをメルケル氏でなくても多くの国民やマスコミや経済界などの人々は「安倍晋三がやろうとしていること」がおかしいと思わないのでしょうか。
たまたま3月9日にメルケル氏が10日に大江健三郎氏が11日に小泉純一郎氏がそろって「日本はこのまま脱原発の社会を続けよう」と提案していることの重みを私は感じたのです。これら3氏の言葉の重みに比べたら、安倍晋三の言葉の何と軽いことかと感じています。

ほんの少しの勇気を出して「安倍晋三首相は裸だ」と、みんなで言おう

残念ながら、日本では多くの企業家や文化人や学者や政治家は「自分は原発はいやだけどいやとは言えない」と考えているのでしょう。「そんなことを言えば、それこそ仕事を失ってしまうかもしれない」と恐れているのかもしれません。だから、「原発は止められない」のです。だから自分は思っていても言えないし、本当に「原発をやめるべきだ」という言葉を発信できないのです。「自分だけがそんなことを言えば集中砲火を浴びることになる」と思っているからです。
昨日の15日の午前中に大分県保険医協会主催の講演会に参加してきました。そこで、郷地秀夫先生(被曝医療の専門家)の講演を聞いてきました。彼は昨年4月28日発売のビックコミックの漫画「美味しんぼ」の描写のなかで福島原発事故の直後に多くの子どもたちや大人も鼻血が出たという描写へのバッシングがあったことに対して、7月12日に開催された日本社会医学会で「放射線で鼻血が出ることはあり得る」と発表したそうです。すると、一斉にネットなど様々な方法で個人攻撃や嫌がらせが行われたそうです。先生は「私はネットを見ないことにしているので何と言われているかは知らないが、風評被害だのと攻撃された」そうです。「漫画といえば一種の芸術作品ですよね。その作品の内容を一国の首相までが批判することなどあり得ますか。小説の内容が間違っていると言って非難することと同じですよ。この国には民主主義などないのです」と。また、先生は「福島近隣の海産物にもストロンチウム90が含まれているのではないか」と心配しています。「しかし、政府はセシウムのガンマー線しか計っていません。私はストロンチウム90のベーター線も計るべきだと思います。でも、私は計ることは出来ますが発表は出来ません。誰か勇気のある方は発表してください」と話していました。実はそれほどこの国には研究発表の自由はすでにないのです。
そんな数値を計って発表すればすぐに政府から「風評被害を煽る行為」という攻撃が来るのです。このような確信犯的な方でさえ、国家権力の圧力に怯えているのです。
だから御用学者でなくても一般の良心的な学者でも、いま福島の放射線障害の危険性を言葉に出せる人はいないのです。これが恐ろしいほどの現実なのです。
しかし、そんな恐ろしい現実を作ってしまったものは一体何なのでしょうか。誰なのでしょうか。
まず一番はNHKなどのマスコミです。福島と寄り添うキャンペーンや復興キャンペーンや絆キャンペーンで福島が危険だということは「福島の復興を邪魔する風評被害だ」という顔のない大衆による攻撃を生み出す背景を作り出しているのです。そして、それを助長するように利用しているのが現政権なのです。
「王様は裸だ」と分かっていても大人は誰も言えなかった。みんな王様は裸だと知っていたにも関わらず。
文化人も企業家も学者も八百屋のオッチャンも主婦のオバチャンも学生も大人も子どもも自由がまだ残っている今の内に、自らの想像力を研ぎ澄まして、そして、ほんの少しの勇気を出して、自分が思っていることを、自分が見たままの真実を、みんなで言おうではありませんか。「安倍晋三は裸だ」と。大江健三郎氏や小泉純一郎氏だけに「政府からの攻撃」を負わせるのは無責任ですよ。多くの国民がみんなそう思っているのですから。そう思っている人はあなただけではないのですから。




https://www.youtube.com/watch?v=XqOjF1-U89o
by nonukes | 2015-03-16 17:17 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

  小坂正則