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小坂正則の個人ブログ

イスラム国による人質事件の解決を邪魔したのは無能な公安警察のせいだ

イスラム国による人質事件の解決を邪魔したのは無能な公安警察
小坂正則
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集会やデモを見張る公安警察の皆さん↑
 流出した公安資料の一部↓
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前回、私は日本人人質事件をこれまで大きくしたのは安倍首相がエジプトやイスラエルに行って、「イスラム国家と戦う周辺国を支持する。そのために人道支援金として2億ドルを支給する」と威勢のいい会見を行ったからだと書きました。そして、外務省による翻訳がwe shall do to help curb the threat ISIL posesといい、イスラム国の脅威と戦う国を助けなければならないと訳したのです。だからイスラム国は2億ドルの要求の理由として、「お前たちの国は十字軍に参加することを決めたのだ」と批判されたのです。
だから、政府や外務省の一連の外遊交渉が今回の事件の大きな要因ですが、この事件を民間レベルで解決しようとした人々の行動を邪魔した公安警察の醜さも忘れてはならないでしょう。

公安警察が人質の解放の邪魔をした

昨年の夏に北海道大学の男子学生がイスラム国へ渡航しようとして、私戦予備・陰謀罪で任意同行された事件がありました。そしてその学生の渡航を手助けしたと言う容疑でフリージャーナリストの常岡浩介氏とイスラム学者の中田巧氏の2人が昨年の10月6日に家宅捜査を受けて、パソコンや資料など警察に押収されたため、常岡氏はイスラム国との連絡手段を絶ったそうなのです。実は常岡氏は今回殺害された湯川遙菜氏の裁判を行うというイスラム国から、その通訳として、またジャーナリストとしてイスラム国への入国をイスラム国の関係者から求められていたというのです。
しかし、警視庁公安警察の外事3課というイスラム諸国などのテロ対策を担当している部署が私戦予備罪という戦後一度も行使されたことのない犯罪で家宅捜査を行ったために、常岡氏の湯川氏を救出する行動が邪魔されてしまったのです。それも彼らは家宅捜査と大学生の任意同行を求めて事情聴取を行っただけで逮捕はしていないのです。つまり、彼らはこの事件を立件する気など毛頭なく、ただ、常岡氏などの資料を取ることと、もうひとつ重要な役目があったのです。
なぜ公安警察はこんな事件を立件できないことが分かっているような案件で家宅捜査をやったのかというと、一つは特定秘密保護法の事前練習だったのでしょう。秘密保護法の大きな目的はテロ対策です。だから、ジャーナリストなどを家宅捜査すれば、彼らは危険な事件には関わらなくなるという萎縮効果を狙ったのでしょう。もうひとつは今日(1月26日)の朝日新聞で常岡氏が「中東の親日感情を壊すな」で語っているように、2010年に起きた公安警察外事3課の秘密情報漏洩事件で面目丸つぶれの警察が、ここで大仕事をして世間の注目を集めたかったという自分勝手な理由があったのではないでしょうか。
常岡氏は決して反体制派のジャーナリストではなく、これまでも神奈川県警など他の警察や公安調査庁、自衛隊などから協力を求められた時には、できる限り応じてきたという。
「取材源の秘匿は当然ですが、そうでないことは、拒否したことはありません。でも、警視庁公安部からは、ただの一度も協力を頼まれたことはありませんでした」と言うのです。

公安警察ほど無能で無駄な職業はない

公安警察とは刑事警察や交通警察などとは違って、国家転覆をめざす活動やテロを未然に防ぐために情報収集を行う部署です。一番の対象組織は共産党です。その次が過激派といわれる新左翼のグループです。そして右翼もその対象です。右翼はクーデターなどを起こしかねないからでしょう。1960年代の学生運動が活発な時代から50年が過ぎて、過激派と言われる組織は壊滅的に減って、公安警察の過激派担当の仕事がなくなって、リストラの対象に常に上がって来たのです。しかし、2020年オリンピックでテロが行われる可能性があるという口実でイスラム過激派対策が公安警察や公安庁の絶好の仕事拡大のチャンスになったのです。もうひとつが秘密保護法です。彼らにとっては秘密保護法ほど捜査のための万能薬はないからです。だって、何を捜査したかなど一切秘密にできるのですから、ウソの捜査をやったことにして、これからいくらでも仕事をでっち上げられるのです。そこにきてイスラム国へ行くヨーロッパなどの若者の動きに各国は神経を尖らせているのですが、日本からもいよいよ参加する者が出て来るに違いないと勢い立ったのでしょう。
しかし、今度のような常岡氏への妨害行為で、人質の生命が脅かされる結果になったのです。また、彼らは西岡氏や中田氏などイスラム国とのパイプを持っている人々へは一切の状況提供や協力要請はないそうです。彼らは無能なだけにプライドだけは高くて、民間人の協力など仰ぐこと官僚としてのプライドが傷つくと思っているのでしょう。
なぜなら、彼らは自分たちの仕事を作るために、全くテロとも無縁な人間や過激派とは縁もゆかりもない人間を危険人物としてファイリングして、その調査とかこつけて無駄や予算を使ったり、その費用で自分たちが飲み食いしたりしているのです。
大分県内には過激派といわれる人物はたぶんいないのでしょう。だから私まで公安警察や公安調査庁の対象に上がっているのだと思います。一方的に何の承諾もなく過激派やテロリストにさせられた、私にはいい迷惑ですし、それに膨大な税金の無駄遣いです。そういえば、生前の松下竜一氏は赤軍派の仲間として家宅捜査を受けたことさえあります。もちろん、でっち上げだったので、国家損害賠償裁判で勝ちましたが。それで得たお金は確か8万円くらいだったと思います。そのために彼は数十回と東京で開かれる公判に足を運んでいましたから、その費用はゆうに100万円を超えていたでしょう。しかも、その裁判で勝ったのは松下さんなど少数の作家や学者など著名人だけです。無名の市民は全員敗訴しています。これが自由の国日本の実態なのです。
公安警察や公安調査庁が無駄だと書きましたが、それだけではありませんね。文部科学省も無駄ですね。教育は国が決めることではありません。現場の教師と父母と少なくとも地方の教育委員会に任せておけばいいことです。国家が口出しするとろくなことにはなりません。







警視庁公安部「極秘資料大量流出」裏でほくそ笑むのは誰だ
ゲンダイビジネス2010年11月11日号

Commented by さの at 2015-02-04 23:44 x
一昔前に、警察関係の事件で、ストーリーありきのってのがありましたよね。
あれを彷彿とさせるように思いました。
今回のは国家も絡んでいる事件ですから、ストーリーありきだとは、つまりストーリーが最初にあって、その邪魔となる要素としての常岡氏の和平行動を邪魔した、という風ではあってほしくはないですが、怪しいですよね。阿部総理がイスラム国をわざわざ中東の地で挑発したのとセットで考えると。
一庶民としては静観するしかないですが、とても残念です。
by nonukes | 2015-01-26 14:50 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(1)

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