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小坂正則の個人ブログ

マクドナルド異物混入事件や食の安全について、この国は何かおかしい

マクドナルド異物混入事件や食の安全について、この国は何かおかしい
小坂正則
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マクドナルドのチキンナゲットやフライドポテトやハンバーグに異物が混入していたという報道が連日マスコミを賑わしています。そしてマックの役員が記者会見で、事情を説明したのですが、その説明が言い訳に終始して、マックが被害者であるかのような会見でした。企業には“危機管理”を担当するリスクマネージメント部門があります。ここが顧客のクレームや事故に対応できなければ、それが燃え上がり、企業が消滅するようなこともありえるのです。そういった意味では、今回のマックの記者会見は誠実さのなさや弁解に終始する企業風土を消費者に見せつけた典型的な悪い例でしょう。
しかし、マックの適切な対応ができていなかったとしても、年間10億個以上も販売するハンバーグやその他の食品に異物が混入するという事故をなくすことなど不可能なのです。以前、カイワレ大根がO157か何かの食中毒で売れなくなったことがありましたが、伝染病や病原菌や生命に危険が及ぼすようなことでなければ、そんなに大げさに騒ぐべきことでもないのに、なぜこんなにマック叩きがおこるのか、集団ヒステリー状態の日本人の潔癖さにわたしは呆れてしまいます。
ただ、マック事件の企業対応のまずさは、マクドナルド自身からは、この間の異物混入事件はまったく公表されなかったことと、異物混入を指摘した顧客に対して、誠意ある対応をしてこなかったことがここまで大きく燃え広がった原因だと思います。
私はこの“マック騒動”を別の視点から見てみました。

日本人の潔癖さは異常だ

昨日NHKのローカルニュースで「大分の豊富中学で出した学校給食の賞味期限切れの牛乳を飲んだ子どもが下痢をした」と、重大事件のような扱いで報道されていました。詳細はこうです。昨年の終業時にだした牛乳(賞味期限は1月2日)を冷蔵庫に入れて保管していたら、その牛乳を誤って始業式の1月8日の給食に出したそうです。
その牛乳を飲んだ3人の内の1人が腹痛と下痢を訴えて病院に行ったそうです。そして県教委(豊富中学は県立のため)は、「二度とこのようなことがないように、今後は残った牛乳は、その日の内に処分するように指導徹底を図る」と、謝罪会見をしたのです。
賞味期を6日過ぎた牛乳を飲んで、下痢をするなど決してあり得ません。それも冷蔵庫に入れていたということと、この冬の季節にです。
ここで私は「こんな事件でもないことを大上に騒ぐ日本社会はいったい何なんだろう」と、思ってしまったのです。マックの異物混入事件も、別に騒ぐほどのことでもない、どこにでも日常的に起こる何の変哲もない出来事なのではないでしょうか。マスコミはもっと騒がなければならないことが山ほどなるのです。翁長沖縄知事が安倍首相や官房長官に会いたいと申し入れても会わない安倍政権の傲慢ぶりやODAを防衛装備品の輸出に使うことや原発再稼働や電力自由化をゆがめて実施しようとする安倍政権への監視や批判は山ほどあるはずです。強い者には従順で弱い者をいじめる日本のマスメディアは最低です。

米国による日本たたきの1つとして賞味期限が生まれた

実は、こんな事実を皆さんご存知でしょうか。なぜ賞味期限が生まれたのかということですが、以前の日本の牛乳は製造年月日を刻印していました。すると、「この牛乳は10日過ぎてるから飲まない方がいい」という判断を消費者が下していたのです。もちろんその時代にも「消費期限」はありました。缶詰や何かに刻印していたのです。しかし、米国が半年も腐らない無菌のロングライフ牛乳を開発して日本に売り込むためには、製造年月日を刻印したら誰も買わないので、製造年月日を廃止するように圧力をかけたのです。その代替手段として「賞味期限」が生まれたのです。「賞味期限」は「消費期限」とは違って、「美味しく食べられる期限」です。だから、賞味期限が過ぎても何の問題もありません。大分の中学生が腹を壊したのは食べ過ぎか、別の食材のせいに違いありません。牛乳によって下痢をしたという因果関係は証明されていないのですから。
私の冷蔵庫の中には数々の「賞味期限切れ」食品が鎮座しています。私はそれを取り出しては、まずはかびてないか、異様な匂いはしないか。腐ってはいないかを確かめて食べています。味噌や梅干しにまで賞味期限が書いてます。味噌や梅干しは熟成させたらもっと美味しくなるのに。賞味期限を厳格に守ったら沈没船から取り出した100年もののワインや10年熟成のウイスキーなどみんな賞味期限が切れてて捨てなければならなくなるじゃないですか。

抗菌グッズや賞味期限に振り回されている人たちはこれから生きていけなくなる

日本ほど抗菌グッズが売れている国はないそうです。バイ菌は適度にあって、それらが互いに共生しているから、病気にもならないのです。無菌室で育った子どもは一生環境には対応できないのです。私たちの環境はバイ菌だらけなのです。大腸菌も水道水には入ってるのです。その数が増えすぎたら下痢をするのです。
賞味期限切れの食品は廃棄されますが、三分の一ルールというものが日本の商習慣にあるそうです。工場や問屋は在庫の賞味期限の残日数が1/3を過ぎたら、小売店には出さずに廃棄処分するそうです。だから日本の食品の賞味期限切れの廃棄食品が年間500~800万トンあるそうです。食べられるのに捨てているのです。また、私たちは食品の2割を廃棄しているのです。1日に国民一人当たり、おにぎり1~2個分が捨てられているそうです。食べ残しや賞味期限切れで捨てられる食品が年間1800万トンもあるのです。それでいて、貧困家庭の子どもが1日一食しか食べられなかったり、子どもの貧困率が先進国最低の16%だったりするのです。やはりこの国はどこか根本的なところで病んでます。イギリスでは賞味期限切れの食品はスーパーの前のゴミ箱にキチンと入れられていて、生活困窮者がそれをもらって食べているそうです。日本でももっと工夫すべきでしょう。
私は2年前にバリに旅行しました。ホテルの食堂は綺麗でしたが、屋台や庶民の利用する大衆食堂ではハエが一杯でした。ある店でショウウインドウの中のケーキか何かを買おうと思って覗いていたら、中にハエが入ってました。私は指でハエを差して「ハエがいる」とジェスチャーで伝えると、店員さんはニコニコしながら手で追い払うマネをしただけでした。「きれい好きな日本人はこれだから扱いにくいのよね」と心の中で思っていたことでしょう。
何日か過ぎて、私もハエに慣れてきたころ、それが現地の文化だということに私は気づきました。ハエなんかいちいち気にしてたら生きていけないのです。私が子どもの頃は日本でもそうでした。ハエ取り紙というのが天井からぶら下がって、ハエが一杯くっついていました。それでもみんな元気に生きていたのです。
これから日本は急激に経済が後退して生活が苦しくなるでしょう。そんな時代に生き抜くには、もっとしたたかに、おおらかに少しぐらいの賞味期限切れを気にしなくて食べる大胆さが必要になってくるでしょう。そのために私は今から訓練しているのですが。

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農水省のHPより

「消費期限」は品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のため、それを過ぎたものは食べないほうが安全です。
「賞味期限」は、長期間保存ができる食品に表示されている「おいしく食べられる期限」であり、それを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限を過ぎた食品については、見た目や臭いなどで個別に判断しましょう。
by nonukes | 2015-01-10 11:35 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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